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入学式
王太子
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自分しかいないと思っていたところに声がしたので思わず銅像を見上げてしまったアーロンは、慌てて声のする方を向いた。
すると、自分と同じ背格好の黒髪の少年が笑みを浮かべて立っていた。
(髪の色が黒!)
跳ねるようにアーロンはベンチから立ち上がると、右拳を胸に当てて、右足を後ろに引き、頭を下げて礼の姿勢をとった。
この国で髪の毛の色が黒いのは王族の証である。三番目の兄、ケビンから今年王太子も入学する事は聞いていた。男爵家のアーロンが直接言葉を交わす機会はないかもしれないけれど、もしそんな事が起こったらくどいくらい丁寧に対応しておけ、そうすれば間違いない、と言われていた。
「学院では礼は不要だよ」
ーーそう言われても簡単に顔を上げては駄目だ、その言葉は建前で様式美みたいなもんだ、相手の様子をしっかり観察しろ、本気で言ってる様なら相手の言う通りにしろ、その場合はやり過ぎはかえって危険だ、その違いが分からないなら偉いお貴族様には近づくな、たらし込むのはその辺の下っ端貴族にしておけ、大丈夫アーロンの顔なら大抵の男は物に出来るーー
頭の中でケビンが喋っている。
「男をたらし込むつもりは無い」と言い返しても、繰り返し繰り返し言い聞かせられた。その話にはうんざりしていた。
(兄上達、なんて物くれたの!)
緊張で身体が強ばり、早くこの時間が過ぎてくれないかという考えで頭の中が一杯になる。アーロンの家の領地はど田舎なので他の貴族との付き合いはなかった。本気か建前かなんて判断出来る訳が無い。礼のやり方は家で教えられて来たけれど、実践するのは初めてだ。ちゃんと出来ているかだって自信がない。
「参ったな」
カツカツと靴音がして、その人がさっきまでアーロンが座っていたベンチに腰を下ろすのが、俯いている目線の端に見えた。噴水の周りは石畳になっており、そこを歩く王太子の足音がやけに響いた。
「ここ、座って」
思わず顔を上げてしまうと、さっきアーロンが座っていた所を開けてベンチに腰掛けこちらを見上げている王太子と目が合う。姿勢が良い。落ち着き払っていて、まるで玉座にでも座っているかのように威厳がある。王都に入る貴族用の門の上にあった彫刻の王様みたいで同じ人間じゃないみたい怖い、とアーロンはびくついた。
「命令はしたくないんだけど、そうしないと無理かい?」
アーロンはぶんぶんと頭を振って、ベンチに腰掛けた。王太子からは出来るだけ距離を取って、いつでも立ち上がって逃げられるように浅めに。
「ふふふ。緊張しているの? とって喰ったりはしないよ。ここにいるのは私たち二人きりだから安心して良いよ」
(い、いえー。貴方様と二人きりなのが怖いんですよ)
アーロンは座った。
(確かこういう時って、偉い人と目を合わせたらいけないんだよねえ。かえって失礼になるから眉間の間ら辺を見るって二の兄上は言ってなかったっけ? あれ? そしたら三の兄上が、自分は相手の股間を見るって大きさも分かるしって言い出して、「そんな事を弟に教えるな」って二の兄上が呆れたんだっけ。「でもそれで今まで問題なかったけど? 逆に眉間って難しくない?」って三の兄上が言い出して、そしたら二の兄上も「確かに」って言い出して結局どうなったんだっけ? え、ええ? 結局どこを見たらいいの? 取り敢えず言われた通りに座ったから、前を向いておく?)
困ったアーロンは動けない。目の前の銅像に助けて欲しいと思ってしまう。裸ん坊の銅像は呑気におしっこをし続けているけど、アーロンはとてもさっきまでのような長閑な気分には戻れない。
「で、君はどうやってここに入ったの?」
口で答える代わりにアーロンは恐る恐る紐で首から下げた鍵を取り出した。とても声に出して答える勇気は無い。王太子の方を見るのが怖いので目線は宙を彷徨いゆらゆらとする。言葉遣いに自信はないし、何か無礼な事をしたらという恐れはアーロンを慎重に臆病にさせた。
それを見ると王太子が手を出したので、慌てて紐を首から外して王太子の綺麗な白い手の上にそっと置いた。なるべく肌に触れないように注意して。
王太子は鍵を持ち上げ陽にかざすようにしながらじっくりと調べた。丁度ケビンが紐を通した所が模様になっているらしく、王太子はそれを見て眉を顰めた。
(何だろう? 後でよく見てみよう。返してくれたら、だけど)
「で、君の名前は?」
(えー、ものすごく言いたくない)
「命令した方が良いかい?」
「マーフィ男爵家が十男アーロンと申します」
「ああ、やっぱりそうか」
王太子は納得がいったように頷きながら、アーロンに鍵を返してくれた。
(僕の事知ってるんだ)
「君は兄達とは似ていないんだな」
(兄上の事も知ってるんだ)
「毎回命令しないと応えないつもりかい?」
その言い方に苛つきを感じてアーロンは慌てて応えた。
「ぼ、私は母に似ましたので」
「いつも僕と言っているなら、それで良いよ」
「は、はひ。申し訳ござりません……」
「まあ、緊張しているようだから、今日はここまでにしよう。そろそろ入学式の時間だ。君は先に行ってくれ。それと、外では私とは初対面の振りをする様に」
(え?)
アーロンには王太子の言いたい事が理解出来なかった。だが王太子はアーロンの行動を待っているように見えた。
(どうしよう。えっと、もしかしてどっか行けって言われてる?)
慌ててキョロキョロと辺りを見回す。気がついたらこの場所にいた訳で、ドアを開けて入って来たのでは無い。取り敢えず立ち上がってぺこりと頭を下げてベンチから離れるが、どっちへ行っていいのか分からずうろうろする。小さな庭は蔦の覆った壁で囲まれていて、木々が所々に生えているが、出口は無い。
(どうしよう。どうしたらいいの?)
「もしかしてだが、出方が分からないのか」
呆れた様な声色にアーロンはおずおずと振り返った。王太子がベンチからこちらを見ていた。
(僕、すっごい間抜け面を晒してそう。すみません、ほんとすみません)
アーロンは泣きそうになりながらうんうんと頷いた。
「ぷっ。あはは!」
突然大口を開けて王太子が笑い出したので、アーロンは驚いた。彫刻みたいに見えた顔がちゃんと人間の顔に見えた。
(あんな顔して笑うんだ)
惚けていると、来い来いと手招きされる。まるで犬にでもなった様な気分で、呼ばれるままに近付いて行くと今度は親しげに、先ほどアーロンが座っていた場所にもう一度腰掛けるよう、ベンチをぽんぽんと叩かれた。アーロンは促されるまま、王太子の隣に座る。気がついていなかったが、さっきよりは少し近くに、座席も深めに。王太子はそれに気が付いてふっと表情を緩めた。
「兄からは何を聞いたのだ?」
「えっと、これは秘密の花園の鍵で、一人になりたくなったら握って願えと……」
「それはそれは。ここはそんな可愛らしい名前で呼ばれるような場所ではないのだが。それにとても不親切な説明だな」
「えっと、それは兄上はあの時とても急いでいる様子だったので……」
王太子に兄を悪く思われたくなくて、アーロンは庇った。
「そうか、まあ急いでいた理由は想像が付くから仕方がない。私が代わりに教えるとしよう」
「あ、はい。よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げると何故か頭を撫でられた。
(ぼ、僕この人と同い年なんだけどー。しかも多分身長同じくらい)
まるで小さな子を宥めるように撫でられたので、アーロンは傷付いた。一方王太子は自分の行動に驚いていた。思わず自分の手をまじまじと見てしまったが、慌てて何も無かったように取り繕った。アーロンは自分の事で頭が一杯だったのでそんな王太子の機微には気が付きもしなかったが。
「こほん」
王太子は軽く咳払いすると、気を取り直す様にして話し始めた。
「時間もないから手短に話すが、鍵は魔道具だ」
「魔道具?」
「ああ」
魔道具自体は珍しい物では無い。貧乏なアーロンの家にもあったし、平民の家にもある所にはある。
「この魔道具は貴族学院に通う王族専用だ」
「え」
「王族が何か危険な目に遭った時に一時避難する為に使う」
「は」
「だが、実際は気分転換の為に、一人になりたい時に使う。私もそうだ」
「ああ」
「恐らく君の兄は、君が身を守れる様に手に入れたのだろう」
「え?」
「自らを守る力を持たない弟の為にあの人に強請ったのだろう」
「えっと、それは?」
「そしてこの場所に入れるのは鍵を持った人物だけだ。使い方は、握って願う、出る時も同じだ」
「はあ」
「という事で、握って願え」
「は?」
「ほら早く」
「えっと」
(兄上の説明が不親切って言ったけど、王太子様の説明も大して変わらないんじゃ?)
「君と違って私は忙しい。入学式では挨拶もせねばならぬ。自由に使える時間は限られているのだ」
早くしろ、というように顎で促されてアーロンは慌てて鍵を握りしめた。またすっかり偉そうな王太子に戻っている。怖い怖い、叱られない内に逃げ出そうとアーロは言われるままに目を瞑って願った。
「えっと、元の場所に戻れ~?」
すると、自分と同じ背格好の黒髪の少年が笑みを浮かべて立っていた。
(髪の色が黒!)
跳ねるようにアーロンはベンチから立ち上がると、右拳を胸に当てて、右足を後ろに引き、頭を下げて礼の姿勢をとった。
この国で髪の毛の色が黒いのは王族の証である。三番目の兄、ケビンから今年王太子も入学する事は聞いていた。男爵家のアーロンが直接言葉を交わす機会はないかもしれないけれど、もしそんな事が起こったらくどいくらい丁寧に対応しておけ、そうすれば間違いない、と言われていた。
「学院では礼は不要だよ」
ーーそう言われても簡単に顔を上げては駄目だ、その言葉は建前で様式美みたいなもんだ、相手の様子をしっかり観察しろ、本気で言ってる様なら相手の言う通りにしろ、その場合はやり過ぎはかえって危険だ、その違いが分からないなら偉いお貴族様には近づくな、たらし込むのはその辺の下っ端貴族にしておけ、大丈夫アーロンの顔なら大抵の男は物に出来るーー
頭の中でケビンが喋っている。
「男をたらし込むつもりは無い」と言い返しても、繰り返し繰り返し言い聞かせられた。その話にはうんざりしていた。
(兄上達、なんて物くれたの!)
緊張で身体が強ばり、早くこの時間が過ぎてくれないかという考えで頭の中が一杯になる。アーロンの家の領地はど田舎なので他の貴族との付き合いはなかった。本気か建前かなんて判断出来る訳が無い。礼のやり方は家で教えられて来たけれど、実践するのは初めてだ。ちゃんと出来ているかだって自信がない。
「参ったな」
カツカツと靴音がして、その人がさっきまでアーロンが座っていたベンチに腰を下ろすのが、俯いている目線の端に見えた。噴水の周りは石畳になっており、そこを歩く王太子の足音がやけに響いた。
「ここ、座って」
思わず顔を上げてしまうと、さっきアーロンが座っていた所を開けてベンチに腰掛けこちらを見上げている王太子と目が合う。姿勢が良い。落ち着き払っていて、まるで玉座にでも座っているかのように威厳がある。王都に入る貴族用の門の上にあった彫刻の王様みたいで同じ人間じゃないみたい怖い、とアーロンはびくついた。
「命令はしたくないんだけど、そうしないと無理かい?」
アーロンはぶんぶんと頭を振って、ベンチに腰掛けた。王太子からは出来るだけ距離を取って、いつでも立ち上がって逃げられるように浅めに。
「ふふふ。緊張しているの? とって喰ったりはしないよ。ここにいるのは私たち二人きりだから安心して良いよ」
(い、いえー。貴方様と二人きりなのが怖いんですよ)
アーロンは座った。
(確かこういう時って、偉い人と目を合わせたらいけないんだよねえ。かえって失礼になるから眉間の間ら辺を見るって二の兄上は言ってなかったっけ? あれ? そしたら三の兄上が、自分は相手の股間を見るって大きさも分かるしって言い出して、「そんな事を弟に教えるな」って二の兄上が呆れたんだっけ。「でもそれで今まで問題なかったけど? 逆に眉間って難しくない?」って三の兄上が言い出して、そしたら二の兄上も「確かに」って言い出して結局どうなったんだっけ? え、ええ? 結局どこを見たらいいの? 取り敢えず言われた通りに座ったから、前を向いておく?)
困ったアーロンは動けない。目の前の銅像に助けて欲しいと思ってしまう。裸ん坊の銅像は呑気におしっこをし続けているけど、アーロンはとてもさっきまでのような長閑な気分には戻れない。
「で、君はどうやってここに入ったの?」
口で答える代わりにアーロンは恐る恐る紐で首から下げた鍵を取り出した。とても声に出して答える勇気は無い。王太子の方を見るのが怖いので目線は宙を彷徨いゆらゆらとする。言葉遣いに自信はないし、何か無礼な事をしたらという恐れはアーロンを慎重に臆病にさせた。
それを見ると王太子が手を出したので、慌てて紐を首から外して王太子の綺麗な白い手の上にそっと置いた。なるべく肌に触れないように注意して。
王太子は鍵を持ち上げ陽にかざすようにしながらじっくりと調べた。丁度ケビンが紐を通した所が模様になっているらしく、王太子はそれを見て眉を顰めた。
(何だろう? 後でよく見てみよう。返してくれたら、だけど)
「で、君の名前は?」
(えー、ものすごく言いたくない)
「命令した方が良いかい?」
「マーフィ男爵家が十男アーロンと申します」
「ああ、やっぱりそうか」
王太子は納得がいったように頷きながら、アーロンに鍵を返してくれた。
(僕の事知ってるんだ)
「君は兄達とは似ていないんだな」
(兄上の事も知ってるんだ)
「毎回命令しないと応えないつもりかい?」
その言い方に苛つきを感じてアーロンは慌てて応えた。
「ぼ、私は母に似ましたので」
「いつも僕と言っているなら、それで良いよ」
「は、はひ。申し訳ござりません……」
「まあ、緊張しているようだから、今日はここまでにしよう。そろそろ入学式の時間だ。君は先に行ってくれ。それと、外では私とは初対面の振りをする様に」
(え?)
アーロンには王太子の言いたい事が理解出来なかった。だが王太子はアーロンの行動を待っているように見えた。
(どうしよう。えっと、もしかしてどっか行けって言われてる?)
慌ててキョロキョロと辺りを見回す。気がついたらこの場所にいた訳で、ドアを開けて入って来たのでは無い。取り敢えず立ち上がってぺこりと頭を下げてベンチから離れるが、どっちへ行っていいのか分からずうろうろする。小さな庭は蔦の覆った壁で囲まれていて、木々が所々に生えているが、出口は無い。
(どうしよう。どうしたらいいの?)
「もしかしてだが、出方が分からないのか」
呆れた様な声色にアーロンはおずおずと振り返った。王太子がベンチからこちらを見ていた。
(僕、すっごい間抜け面を晒してそう。すみません、ほんとすみません)
アーロンは泣きそうになりながらうんうんと頷いた。
「ぷっ。あはは!」
突然大口を開けて王太子が笑い出したので、アーロンは驚いた。彫刻みたいに見えた顔がちゃんと人間の顔に見えた。
(あんな顔して笑うんだ)
惚けていると、来い来いと手招きされる。まるで犬にでもなった様な気分で、呼ばれるままに近付いて行くと今度は親しげに、先ほどアーロンが座っていた場所にもう一度腰掛けるよう、ベンチをぽんぽんと叩かれた。アーロンは促されるまま、王太子の隣に座る。気がついていなかったが、さっきよりは少し近くに、座席も深めに。王太子はそれに気が付いてふっと表情を緩めた。
「兄からは何を聞いたのだ?」
「えっと、これは秘密の花園の鍵で、一人になりたくなったら握って願えと……」
「それはそれは。ここはそんな可愛らしい名前で呼ばれるような場所ではないのだが。それにとても不親切な説明だな」
「えっと、それは兄上はあの時とても急いでいる様子だったので……」
王太子に兄を悪く思われたくなくて、アーロンは庇った。
「そうか、まあ急いでいた理由は想像が付くから仕方がない。私が代わりに教えるとしよう」
「あ、はい。よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げると何故か頭を撫でられた。
(ぼ、僕この人と同い年なんだけどー。しかも多分身長同じくらい)
まるで小さな子を宥めるように撫でられたので、アーロンは傷付いた。一方王太子は自分の行動に驚いていた。思わず自分の手をまじまじと見てしまったが、慌てて何も無かったように取り繕った。アーロンは自分の事で頭が一杯だったのでそんな王太子の機微には気が付きもしなかったが。
「こほん」
王太子は軽く咳払いすると、気を取り直す様にして話し始めた。
「時間もないから手短に話すが、鍵は魔道具だ」
「魔道具?」
「ああ」
魔道具自体は珍しい物では無い。貧乏なアーロンの家にもあったし、平民の家にもある所にはある。
「この魔道具は貴族学院に通う王族専用だ」
「え」
「王族が何か危険な目に遭った時に一時避難する為に使う」
「は」
「だが、実際は気分転換の為に、一人になりたい時に使う。私もそうだ」
「ああ」
「恐らく君の兄は、君が身を守れる様に手に入れたのだろう」
「え?」
「自らを守る力を持たない弟の為にあの人に強請ったのだろう」
「えっと、それは?」
「そしてこの場所に入れるのは鍵を持った人物だけだ。使い方は、握って願う、出る時も同じだ」
「はあ」
「という事で、握って願え」
「は?」
「ほら早く」
「えっと」
(兄上の説明が不親切って言ったけど、王太子様の説明も大して変わらないんじゃ?)
「君と違って私は忙しい。入学式では挨拶もせねばならぬ。自由に使える時間は限られているのだ」
早くしろ、というように顎で促されてアーロンは慌てて鍵を握りしめた。またすっかり偉そうな王太子に戻っている。怖い怖い、叱られない内に逃げ出そうとアーロは言われるままに目を瞑って願った。
「えっと、元の場所に戻れ~?」
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