我が名は魔王豚ゴブリンなり! ~豚ゴブリンと蔑まされた少年はVRMMOイアンカムスで魔王となり最強プレイヤーを目指す~

ぱいん

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レベル100の試練

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「シュウト君は世界を救う勇者と世界を滅ぼす魔王とではどちらになりたいかな?」

 エレウスの声が聞こえた瞬間、オレは深い眠りから目覚めた。
 
「ここは何処だ……?」

 オレはソファーから起き上がると周囲の景色を見回しながら頭の整理をする。
 そうだ。オレは昨日、実家から逃げ出しこのメイド喫茶にあるVIPルームに辿り着いたのだった。
 今は何時だろうか? と、オレはスマホを取り出し電源を入れる。
 時刻は7時ちょうど。どんなに疲れていても習慣というものは身体に沁みついているみたいだ。学校に行くいつもの時間にオレは覚醒したようだ。
 偶然にも今日は土曜日だ。学校に行く必要もない。どの道、昨晩オレは義理の家族に殺されかけたのだ。義弟や義妹も同じ高校に通っている以上、当面は学校に近寄らない方がいいだろう。
 不意に腹の虫が鳴り響いた。昨晩、オレは風呂を食事を済ませてから就寝しようと思っていたのだが、あのままソファーで眠ってしまったみたいだ。
 まずは風呂と行きたいところだが空腹が勝った。冷蔵庫の中のものは自由に食べて良いとメイド長のタマモさんに言われていたので、ここは素直に厚意に甘えておこう。
 オレは冷蔵庫に向かうと扉を開いた。中には各種ペットボトル飲料にスイーツやオードブルなどが入っていた。おにぎりやパンもある。ちょっとしたコンビニの商品が冷蔵庫の中には並べられていた。
 これを全部オレが食べてもいいのか? オレは思わず生唾を呑み込んだ。
 父さんが亡くなってからというもの、オレの主食は安物の食パンにマーガリンを薄く塗ったもの。たまにジャムをつけて食べるのがご馳走になっていた。
 オレは震えた手で中に入っていたホットドックに手を伸ばす。
 乱暴にプラスチックの包装を破り捨てると、ホットドックを貪る。実に一年ぶりの動物性たんぱく質だと感動を覚えた。
 瞬く間にホットドックを食べ終わると、オレは次々に冷蔵庫の中の食べ物を掴み取ると貪りつくした。
 途中、喉が詰まると慌ててウーロン茶のペットボトルを取り出し、それをあおった。食道につまった固形物が胃の中に流れ落ちていく感覚を味わい、思わず涙が零れ落ちた。
 床にプラスチックの包装と空になったペットボトルが散乱する頃には時刻は8時を過ぎていた。満腹になったオレは床に寝転がり天井にあるクリスタルシャンデリアを眺めながら昨晩、最後にエレウスがオレに問いかけた言葉を思い返す。

「勇者と魔王か……そんなの、答えは決まっている」

 オレは自分みたいに理不尽に虐げられた人々を救いたいと願っている。それは現実世界でもゲームの世界でもだ。
 
「さて、風呂にでも入るか」

 そう言えばここの備え付けの風呂は温泉が湧いているらしい。それが24時間も使えるなんて、こんな幸せなことはなかった。
 オレは浴室に向かうと生ごみの匂いが染みついた学校の制服を脱いで竹籠の中に放り投げる。
 浴室のドアを開き中に入ると、そこには幻想的な光景が広がっていた。
 イアンカムスで見かける幻想的な自然が生い茂り、上空には星空が広がっている。浴室の中央に岩風呂があり、まるで世界を独り占めにしているような感覚に陥った。

「イアンカムスの映像が浴室に投影されているのか?」

 一瞬、そこはイアンカムスの世界かと思ったが、浴室にゲーム内映像が投影されていることにすぐに気づいた。それにしてもただの浴室なのに相当な広さだった。温泉ホテルの大浴場並みの規模であった。

「これは一泊百万円じゃきかないな……料金を請求されたらどうしよう?」

「VIP会員様なら、当施設の利用料金は全て無料になりますのでご安心ください」

「それを聞いて安心したよ。払えって言われてもオレには絶対に無理だから……」

 聞き覚えのある若い女性に話しかけられ、オレは普通にそう返した。驚きの声を上げたのはその直後だった。

「何で貴女がここにいるんですか⁉」

 そこにいたのはピンク色のうさ耳メイドことメリルさんだった。
 一瞬裸かと思ったが、彼女はビキニ姿でオレの背後に佇んでいた。いつの間に現れたんだろうか。まるでイアンカムスのゲームに存在するスキル『隠密』でも使われたのかと思うほど気配を感じなかったぞ。

「お背中を流しに参りましたですにゃん。ささ、シュウト様、このメリルにお任せくださいまし」

 そう言ってメリルさんはオレに洗い場にある椅子に座る様に促してくる。

「い、いえ、結構です! 自分で出来ますので」

「遠慮なさらずとも大丈夫。誠心誠意ご奉仕させていただきますのにゃん」

 そう言いながらメリルは必死な形相でオレににじり寄ってくる。彼女が一歩近づいて来る度に豊満な胸がプルプルと震えて目のやり場に困った。血走った眼が恐怖を感じた。何故、そんなに必死な形相をしているのだろうか。昨日はあんなにオレに対して嫌悪感を丸出しにしていたというのに。

「無理をしなくてもいいですよ。体臭の酷さはオレも自覚してますんで。それに醜い外見も目障りなのは承知してます。だから、放っておいていただけませんか⁉」

 オレがそう言うと、突然、メリルは顔を蒼白させた。

「ご奉仕させていただけないと、私、メイド長に折檻されちゃうんですよおおおおお⁉ 昨日、シュウト様に無礼を働いたことがバレちゃいまして。私、ウサギ鍋にされるのだけは嫌なんですうううううううう! だからお願い。ご奉仕させてください! シュウト様にお許しをいただかないと本当に私、メイド長に賄にされちゃうんですうううううう!」

 メリルは両膝を床につけると、両手を組んでオレにそう哀願して来た。涙ぐみ鼻の頭が真っ赤になっている。
 どうやら相当必死みたいだ。それにしてもウサギ鍋にされるってどういうことなんだろうか?
 オレは嘆息すると、仕方なくメリルのご奉仕とやらを受け入れることにした。

「分かりました。それじゃ、お言葉に甘えさせていただきます。でも、それが済んだら後は落ち着いてゆっくり湯に浸かりたいので一人にしていただけますか?」

 すると、メリルはうさ耳をピンと伸ばすと、「はい、喜んで!」と破顔した。
 オレはその時、メリルの頭についているうさ耳のコスプレアイテムがあまりにもリアルに動くのを見て驚いた。まるで本物のうさ耳だ。でも、風呂場に来る時くらいは外せばいいのにと思った。
 オレは風呂椅子に座ると背中をメリルに向けた。正直緊張する。生まれて初めて若い女性と風呂場にいるのもそうだし、背中を流してもらうのも初体験だった。オレの心臓の鼓動がドクンドクンと激しく鳴り響くのが分かった。

「さ、それじゃ、御背中を御流し致しますね……⁉」

 背後でメリルの驚くような気配がしたのに気づいた。

「どうしました? やっぱりオレ、酷い匂いですよね?」

 やっぱり動きが止まるくらいオレの体臭は酷いのだろうか?

「いえ、そうではなく……この傷跡はどうされたのですか?」

 傷跡? ああ、それは家とか学校で受けた傷だろう。浴室に充満する湯気で近くに寄るまでメリルはオレの傷に気づかなかったみたいだ。

「オレ、実は家でも学校でも酷い虐めを受けていて毎日生傷が絶えないんですよ。すみません、お見苦しいものをお見せしてしまって」

 オレは学校でも家でも毎日のように虐待や暴行を受けているので全身が傷だらけであった。殴打による青痣以外にもナイフで切られたりライターで皮膚を炙られたりしているので様々な傷跡が痛々しく残っているはずだ。

「虐め? 学校はともかく家でもって、どういうことですか?」

 メリルの震えた声が背後から聞こえて来る。

「オレ、本当の家族はもういないんです。家にいるのは義理の家族で、そいつらに毎日のように虐待されているんです。家からは追い出されて、住むのを許されたのはゴミ置き場に使われている庭の物置小屋。だから風呂にも満足に入れずあんな酷い匂いが身体に沁みついちゃって。だから昨日はご迷惑をおかけして本当にすみませんでした」

「い、いいえ、そんなこと……」

「そんな理由なので、メリルさんが昨日のことで気に病むことはないですよ。臭いのは事実ですし、オレは気にしていません。だからメリルさんも気にしないでもらえるとこっちも気が楽になります」

 少し嫌味に聞こえてしまっただろうか? だとしたら彼女に申し訳ない。でも、これが嘘偽らざるオレの本音だ。可能ならオレの事は放置してくれると助かる。今まで誰からも人間扱いされず、孤独が日常と化してしたった今となってはもう誰とも関わりたくないと思っていたからだ。孤独と平穏こそが今のオレが最も欲するものだ。

「ごめんなさい……」

 消え入るような声でメリルは謝罪の言葉を口にした。まずい、やっぱり今のオレの言葉は相当嫌味に聞こえたのだろうか。オレは別に彼女を責めたいわけではないのに。

「あ、ごめんなさい、メリルさん。オレ、別にそういう意味で言ったわけじゃ……」

「ごめんなさい」

 メリルは繰り返し消え入るような声で謝罪の言葉を口にすると、それ以上は何も言わずにオレの背中を流し始めた。スポンジで背中をこすられ、こそばゆい気持ちを味わった。正直これは癖になりそうな快感だった。
 しばらく背中をスポンジでこすられた後、メリルはオレの背中をシャワーで洗い流した。
 
「失礼いたしました」

 そう呟くメリルの声が聞こえた後、扉が閉まる音が響いて来る。どうやらメリルは大人しく浴室から出て行ってくれたらしい。

「彼女、何か様子が変だったな?」

 そんなことを思いながらオレは頭にシャンプーをかけて髪を洗い始めた。まるで香水みたいな香りが鼻腔をくすぐり不思議と心が落ちついた。シャンプーにリラックス出来る効能でも入っているのだろう。
 頭をさっぱりさせた後、オレは湯船に浸かった。白濁のお湯は身体を芯から温める効能があるのか身体が熱くなるのを感じた。

「禊も済ませたことだし、仕事を頑張るか」

 オレは湯船から出ると、そのまま浴室から出た。

「お疲れ様です、シュウト様」

 脱衣所にタマモさんの姿があった。
 オレは慌てて股間を隠すもタマモさんは平然とした様子でバスタオルを差し出してくる。

「お召し物はこちらでご用意させていただきました。こちらにお着替えください」

 オレはバスタオルを受け取り下半身に巻くと、タマモさんの用意してくれた服に目をやる。
 
「お支度が整いましたならば、リビングまで御足労願います。我が主がシュウト様にお会いになるそうです」

 それでは、とタマモさんは一礼して脱衣所から出て行った。

「ついに仕事か」

 現実世界でもゲーム世界でも最底辺だったオレがまさかテストプレイヤーに選ばれるなんて夢のようだった。
 
「何でオレがテストプレイヤーに選ばれたんだろうな?」

 その辺の理由も後でエレウスに聞いてみよう。
 オレは身体を拭いた後、タマモさんが用意してくれた服を着た。久しぶりに新品の衣類を身に纏い心も体もスッキリした気分になった。
 服を着た後、オレは少し驚いてしまった。タマモさんの用意してくれた服というのが、イアンカムスではよく見慣れた『冒険者の服』だったからだ。これは全ての初心者ユーザーの初期装備だ。これだけ着ていると、どんなプレイヤーもモブキャラにしか見えなくなるが、そこそこ防御力もあって使い勝手は良かった。

「仕事をするのにコスプレも必要なのかな?」

 不意にタマモさんやメリルの衣装が脳裏を過った。
 よくよく考えればこの店の従業員は全員コスプレをしているんだろうな。一応、メイド喫茶なのだから。
 オレは身支度を整えると、リビングに移動した。
 リビングに移動すると、タマモさんとメリルの二人が頭を垂れてオレを出迎えてくれた。

「お待ちしておりました、シュウト様。どうぞソファーにお掛けください」

 タマモさんにそう促され、オレはソファーに腰かけた。
 すると、メリルが何かを両手に持ってオレの前にやって来る。彼女の手の中には不気味な黒の兜があった。

「シュウト様、こちらをお受け取りください」

 オレはメリルから黒い兜を受け取る。見た目に反し重さはあまり感じられなかった。材質はプラスチックか何かだろうか。

「これは?」

 オレの質問に対し、タマモさんが一歩前に出て答えた。

「それは我が社が開発した新型のVRギアになります。それを装着して我が主とお会いくださいませ」

「これが新型のVRギアだって?」

 相当趣味に走ったデザインだった。一見すると暗黒の兜と命名してもよさそうな禍々しさを感じた。正直、こういうのは嫌いじゃない。

「分かった」

 オレはそう答えると、暗黒の兜風VRギアを頭に装着した。
 VRギアを装着するとすぐに起動画面が現れる。

『異世界イアンカムスへようこそ』

 という文字が表示されると同時にオレの意識は一瞬だけ暗闇の中に沈み込む。そして気づけば眼前には異世界イアンカムスのゲーム世界が広がっていた。
 そこは女神エレウスの神殿内だった。ゲームを起動すると必ずこの場所からスタートするのだが、いつもと少し様子が違っていた。周囲の景色がセピア色に変色していたのだ。だが、この光景は昨日一度見ていたので動揺はしなかった。

「やあ、シュウト君。よくぞ来てくれた。また会えて嬉しいよ」

 オレの目の前にエレウスが突如として現れた。彼女は屈託のない笑みを浮かべながらオレに手を差し出してくる。

「準備はもういいかい? 覚悟が出来たなら、さっそく仕事の話に入ろうじゃないか」

 オレはエレウスの差し出してきた右手を握った。

「これからはビジネスパートナーってことでいいんだよな?」

「もちろんだとも。申し訳ないんだけれども、友情とビジネスは別物だ。その辺のけじめはつけさせてもらうけれどもいいかな?」

「当然だ。というか、オレはエレウスと友達になった覚えはないんだが?」

 一度楽しくお喋りをしてまた会いたくなったらもう友達になった証だと彼女は言っていたが、オレはそれを鵜吞みにするつもりは毛頭なかった。彼女には命を救われた恩と一宿一飯の恩義があるので、それを返すまでは大人しく言うとおりにするつもりではある。しかし、全幅の信頼と友情を抱くことはあり得なかった。信じさえしなければ裏切られることはない。そう、かつて一度は本当の家族になったと錯覚してしまったあいつらの二の舞になるのだけはごめんだったからだ。
 オレとエレウスの関係はあくまでビジネスパートナー。今はそれだけの関係でしかなかった。

「おいおい、それはちょっとつれないんじゃないかね? でもま、あんなことがあった後では警戒するのも仕方がないか。友情はおいおいじっくりと育むとして、今はビジネスの話をしようか」

 エレウスはほんの少しだけシュンと落ち込んだ表情を浮かべると、右手の指をパチンと鳴らした。
 オレの目の前にステータス画面が現れる。そこにはオレそっくりのアバターが映し出されていた。

「これがこちらで用意させてもらったテストプレイ用のアバターだよ。諸事情で容姿と名前は君と同じものに設定させてもらったからね」

「ちょっと待て! 姿はともかく、本名を使うのは問題じゃないか⁉」

 あいつらにオレの存在がバレることが一番怖いんだ。ここはオレにとって聖域と呼べる場所。唯一心が安らげる場所なのだ。奴らがオレの存在に気づき、この聖域に土足で踏み込んでこようものならオレの精神は崩壊するしかなくなる。生きる希望を失ってしまうのだ。

「誰も君が本名でゲームをプレイしているなんて夢にも思わないだろうぜ? それにこちらにも色々と都合があるんだ。とにかく試験の間は我慢してくれたまえ」

 試験だって? 薄々予感してはいたが、そう簡単にテストプレイヤーになることは出来ないってことか。

「やっぱり何か裏があったんだな?」

「そう身構える必要はないよ。試験と言っても大したことじゃない。普通に楽しくゲームをプレイしてもらうだけなんだからさ」

 ゲームをプレイするのが試験なら何の問題もないか。これでもイアンカムスのプレイ歴はサービス開始とほぼ同じ年数だから、万年低ランカーだったとはいえベテランプレイヤーを自称しても問題はないだろう。

「今から君に、ちょっと、レベル上げをしてもらいます」

 エレウスは何か芝居がかった口調でそう言うと、ニタッとほくそ笑んだ。

「試験の内容はいたってシンプルだ。一週間以内にレベルを100まで上げてくれたまえ。それさえクリアすれば、君は晴れて我が社専属のテストプレイヤーになれるんだよ。簡単だろう?」

 エレウスから試験の内容が告知された後、オレは一瞬だけ呆けてしまった。頭がパニクってしまった。

「ちょっと待て! たったの一週間でレベルを100にしろって、そんなの無理だ!」

 コンシューマーゲームならいざ知らず、オンラインゲームでそんなにレベルを上げることは24時間徹夜でプレイしても不可能に近い。いや、絶対に無理だと断言できる。

「やる前から泣き言かい? それって、すっげーダサいんじゃないかな?」

 エレウスは呆れたように嘆息すると、ふん、と鼻で笑って見せた。
 その瞬間、オレはこめかみが疼いた。

「君の情熱はその程度のものだったのかい? だとしたら、ボクは君を買い被っていたようだ。この世で最も惨めなものは蔑まれ虐げられる者じゃない。挑戦する前から諦め妥協し、自分を慰めることしかしない奴のことを言うんだよ」

 エレウスは最後に小声で「哀れな奴」と吐き捨てた。
 その瞬間、オレの中で何かが弾けた。爆発したと言っても過言じゃない。生まれて初めて、オレは低俗な言葉を叫んだ。

「今のは流石にブチギレたぞ! 分かった、やってやる。絶対に一週間でレベル100になってみせる!」

 後になってオレはエレウスに乗せられたことに気づく。
 エレウスはしてやったり、と言いたげな嬉し気な表情でガッツポーズを取って見せた。

「では改めて試験の内容をおさらいしておこうか。一週間以内にレベル100になること。そしてもし試験をクリア出来なかった場合は君のアカウントは消去される」

「へ? オレのアカウントを消去? それって、エレウスが用意してくれたこのアカウントのこと、だよな?」

「いいや、試験に合格出来なかった場合、君は永久にイアンカムスにログインする権利を喪うってこと。要は永久banを食らうってことさ」

 その瞬間、オレは思考が停止した。アカウントが永久ban? そんなの、聞いていないんですけれども⁉
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