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フェンリル覚醒
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ボスモンスター『廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉レベル9999』を前にして作戦は刹那的に決まった。
逃走一択のみ。異論は認めない。というか、1体でも戦いにならないのにそれが3体も現れては絶望と言うより他はない。
問題は逃げきれるかどうかだ。いや、逃げなくてはならない。オレは他のプレイヤーと違ってソウルリンクシステムを受け入れている為にアバターの死は現実世界の死に直結する。一度アバターが死ねば神殿で復活するなどという生温い恩恵は無いのだ。
「ノア、ここは退くぞ! ついて来い!」
しかし、ノアはオレの命令にも耳を貸す様子も見せず、廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉に向かって牙を剥き出しにし唸り声を上げるだけだった。
「まさかノアの奴、オレよりレベルが高いから命令をきかないのか⁉」
これは誤算だった。今までオレは様々なモンスターを従魔隷属のスキルによって使い魔にしてきた。だが、その中にオレより低レベルのモンスターは存在しなかった為、命令に従わない使い魔が存在する可能性を考慮していなかった。
「ノア! これは命令だ。早くこの場から離脱するぞ!」
だが、何度ノアに命じてもこちらを振り返ろうともしない。戦う気満々で全身の毛を逆立てていた。
このままでは埒が明かない。一度全力で攻撃した後、無理矢理にでもノアを連れてこの場から離脱することにしよう。
オレは『最弱最強の剣』を身構えると、ありったけの魔力を柄に込めた。
柄から禍々しい魔力が放出されると、それは数メートルの長さにも及ぶ漆黒の大剣と化した。
「これがオレの全力だ!」
オレはバットを振るうかのように身構えると、そのまま横一文字に漆黒の大剣をフルスイングした。
漆黒の刃が廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉に襲い掛かり衝撃波が発生する。閃光が走ると同時に大爆発を起こし、黒煙が立ち上った。
「嘘だろ? 今のはオレの全力攻撃だぞ⁉」
今のはシンプルながら最弱最強剣にオレの魔力を全て込めて放った最強の一撃だった。レベル2000程度の敵なら一撃で屠れるほどの威力を秘めていた。しかし、メッセージ画面には確かにこう表示されていた。
『廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉ダメージ0』
最弱最強の剣はオレの魔力に応じて攻撃力と形状を変化させる魔法剣だ。しかし、これは少し特殊で物理攻撃と魔法攻撃の2つの属性が備わっている。今の一撃でダメージを与えられなかったということは、今のオレには奴らに対抗する術が何一つ無いということなのだ。
もしかしたらこのモンスターには物理無効と魔法無効が備わっているのかもしれない。分かったのは今のオレでは絶対に奴らを倒すことが出来ないという絶望的な事実だけだった。
「ワオオオオオオオン!」
オレに続いて、ノアが咆哮を発した。それは先程、ベアタイガーを一撃で屠った攻撃だ。
もしかしたらこれならいけるかも! と思ったのも束の間。ノアの咆哮による攻撃は奴らに直撃する寸前で消滅した。
これで分かった。奴らには物理無効と魔法無効の二つが備わっているんだ。奴らを倒すには準備が必要だ。今はとにかく逃げるしかない。
オレの身体はそう考えるよりも先に動いていた。
ワンワン吠えるノアの小さな身体を抱きかかえると、一目散に逃げだした。目指すはボスの間だ。
あれだけデカい図体なのだから、間違いなく逃げ切れるだろう。
しかし、その考えが甘すぎることをオレは思い知ることになる。
一体の廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉が一瞬でオレの前に回り込んできたのだ。
廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉は情け容赦のないパンチを繰り出してくる。
「縮地レベル1!」
オレは新たに会得した縮地のスキルを発動する。
辛うじて廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉の攻撃を避けることが出来た。しかし、ほんの少しだけ攻撃がかすってしまった。
『ダメージヒット! 30%のHPを消失しました』
「かすっただけで3割もHPが削られるとか、まともに攻撃を受けたら即死じゃないか⁉」
廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉は防御も攻撃も敏捷も何から何までチートが過ぎていた。こんなのに勝てると一瞬でも思っていた数分前の自分を殴りつけたい気分に駆られた。
逃げなくては。一体目の廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉をかわし、そのまま縮地のスキルを使って再び逃走を試みる。
だが、二度目の絶望がオレの前に現れた。背後にも同じ気配が感じられる。
目の前に回り込んできた廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉からパンチが放たれる。恐らく、背後にいる廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉も同じ動作を繰り出していることだろう。
一瞬、オレは死神が嘲笑を浮かべている幻を垣間見た。
「神域レベル2!」
オレはとっさに神域のスキルを発動する。
世界がセピア色に変化し、廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉の動きが固まる。
神域のスキルは時間停止のスキルだ。今のオレなら20秒程度は時間を止めることが可能。
オレは後ろを振り返らず無我夢中で出口に向かって全力疾走する。
よもや時間停止という究極に位置する神域のスキルをただの逃走に使うことになるとは想像すらしていなかった。いや、想像すらしていなかったことが驕りの証明だった。
オレはノアを抱きながらセピア色の世界をただ駆け抜けた。恐怖を感じる暇もなく、ただ必死に足を動かした。
神域のスキル効果が切れた時、それが終わりの合図。スキル効果が切れるまでの時間が、死へのカウントダウンのように感じられた。いや、まさしくそうだったのだろう。
たった一歩足を前に踏み出すだけでもスローモーションのように時間が遅く流れているような錯覚を受ける。二歩目を出すまでが異常に長く感じられた。
『神域レベル2 スキル解除まであと5秒』
目の前に残り時間が表示される。
「嘘だろ⁉ もうそれしか残り時間が無いのか⁉」
時間が止まっているはずなのに、オレには時間の流れが速く感じられた。しかし、相変わらず一歩踏み出すまでの時間は遅く感じられた。実際は100mを2秒台で走っているはずだ。それでも遅すぎると感じていた。それでも無情にもカウントダウンは進んだ。
『4,3,2,1』
残り一秒を切ったところで見覚えのある丘を見かける。確かその上にボスの間に繋がる扉があったはずだ!
「間に合った!」
オレが叫ぶのとカウントダウンが0を告げるのはほぼ同時だった。
周囲の景色がセピア色から元の色彩を取り戻し、時間が動き出す。
目の前にはボスの間に続く鉄扉が見える。あそこまで行けば助かる。
その時、オレは一瞬だけ油断してしまった。助かると思い、走る力を緩めてしまった。当然、周囲の警戒などしているはずもない。
衝撃が右半身に走る。何が起きたのか理解する前に、オレの全身は近くの岩壁に叩きつけられた。とっさにノアを庇えたのは運が良かっただけだ。
気付けばオレは地面に這いつくばっていた。全身が麻痺したような感覚に陥っていた。それでも辛うじて身体を動かすことは出来たので、オレは起き上がろうと試みるが、何故か上手く力が入らなかった。
「何が起きたんだ?」
事態を把握する前に、オレは己の悲惨な現状を目の当たりにする。見ると、オレの右半身が吹き飛んでいた。肋骨が露出し、紫色の血液が噴き出している。死を覚悟するほどの激痛は、直後に襲い掛かって来た。
「ぎゃあああああああああ⁉」
あまりの惨状を前に、オレは思わず絶叫する。
一瞬、意識が飛びかけたがそれは辛うじて回避することに成功する。今意識を失えば訪れるのは確実な死のみ。皮肉なことに意識を保てているのは激痛のおかげだった。
しかし、すぐに妙なことに気付く。何故か失われたはずの右半身に感覚が戻ってきたのだ。
これはどういうことだ? と思い再確認すると、右半身は吹き飛んでおらず無事だった。
どうやらオレは右半身が吹き飛ぶ幻を垣間見ていたらしい。
「つまり、それほどのダメージを食らったと脳が認識したってことか」
これがソウルリンクシステムの弊害というわけか。現実世界で同じダメージを受けた場合、先程の幻と同じ状態になっていたということだ。それなのによく即死しなかったと思わず胸を撫でおろした。
『HP残量が1割を切りました』
目の前に赤く点滅したメッセージ画面が表示される。
それを確認すると同時に、絶望がオレの前に現れた。
3体の廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉が現れたのだ。先程の一撃は追いついてきたこいつらのものだとすぐに理解する。
いくら何でも追いつかれるのが速過ぎる。オレは神域のスキルで20秒も時間を停止して駆け抜けてきたんだぞ? 仮に奴らが縮地スキルを使ったとしても、数秒は時間が稼げていたはずだ。油断があったにせよ、確実に逃げ切れたはずだ。
「転移魔法の類か?」
もしかしたら、こいつらはこのエリア内を自由に転移できるスキルを持っているのかもしれない。
それに気づいても時すでに遅し。オレは完全に詰んでしまったみたいだ。出口は目と鼻の先だというのに、今の状況では出口に到達するまでに天地ほどの距離感があるように思えた。
「万事休すか」
よもやゲームや漫画で何度も見かけたこのセリフを実際に自分が呟く日が来るだなんて、と苦笑してしまった。
その時、オレの腕の中からノアが飛び出すと、果敢に奴らの前に立ちはだかった。
ノアは唸り声を上げながら身を屈め、奴らを威嚇する。
「ノア、止せ! お前まで殺されるぞ⁉」
しかし、オレが何度も逃げるように命じても、ノアは一歩たりともそこから動こうともせず威嚇を続けた。
オレはもう一度神域のスキルが使えるかどうか試すも、エラー画面が表示されるだけでスキルは使えなかった。やはりクールタイムが必要みたいだ。しかし、それを待っている時間はなかった。その前にオレは奴らの圧倒的な攻撃力の前に消滅させられてしまうだろう。
どうする? このまま殺されるのをただ黙って待っているつもりはない。何か起死回生のスキルはなかっただろうか? 考えろ。殺されるにしてもせめて一矢報いてやる。
その時、ノアは激しく吠えると、そのまま目の前にいた廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉に飛び掛かった。腕に嚙みつくも、レベル5000のノアですら廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉に傷一つ負わせることは出来なかった。
廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉はノアの身体を鷲掴みにすると、握り潰さんと手に力を込めた。
「きゃいん!」
ノアの鳴き声が響き渡る。その瞬間、オレの頭は真っ白になった。
「ノアからその薄汚い手を放せ!」
『憤怒のスキルがレベルアップ致しました。憤怒レベル2→憤怒レベル5』
一度に3つも憤怒のスキルレベルが上がった! これならば廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉にダメージが通るかもしれない。倒せずとも怯ませるくらいは出来るかもと、オレの胸に希望の灯がともる。
オレは右手にありったけの魔力と力を込めた。すると、右手から禍々しい瘴気が溢れ出し、右腕全体が鋼鉄に変化する。
「くたばれ!」
怒りに任せたオレの鉄拳が廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉に炸裂した。
その瞬間、パリン、とガラスが砕け散るような乾いた音が響き渡った。
一瞬、時間が止まったかのような錯覚を感じながらオレは自分の右手が粉々に砕け散る光景を垣間見た、という幻を見たのだ。脳がそう錯覚したのだろう。
『廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉 ダメージ0』
メッセージ画面は無情な現実をオレに告げていた。
「終わった……」
そして、オレの目の前に廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉の鉄拳が迫ってくるのが見えた。今の状態で攻撃がヒットすれば即死するだろう。オレは鉄拳が迫りくる光景をスローモーションのように眺めていた。脳裏に過るのは優しかった実父の笑顔。そして、家族以外で唯一オレのことを人間扱いしてくれた由香の姿も映し出された。これが走馬灯なのか、と何故かオレは冷静に分析していた。人間、死ぬ時は錯乱するのではなく穏やかな気持ちになれるのだと初めて知った。
「ノア、オレが死んでも敵討ちは考えずに逃げてくれ」
オレはそう呟くと、静かに目を閉じその時を待った。
しかし、オレに死は訪れなかった。鉄拳はオレにヒットせず、代わりに謎の衝撃波によって身体を吹き飛ばされてしまったのだ。
オレは吹き飛ばされた衝撃で地面を転がり勢いよく木に衝突した。
「何が起こったんだ?」
オレはふらつきながらも立ち上がり、そこで衝撃的な光景を目の当たりにした。
廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉が引き裂かれ、粉々になって地面に崩れ落ちたのだ。
しかし、オレが愕然としたのはそこじゃない。目の前に廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉より一回りも大きな魔獣が佇んでいたのだ。
そして、オレはポツリと呟いた。
「ノア、なのか?」
『黒狼王〈フェンリル〉 覚醒体 レベル????』
漆黒の魔獣の頭上には確かにそう表示されていた。
「ガオオオオオオオオオオン!」
覚醒体になったノアの咆哮がエリア内に轟いた。
『スキル威圧により廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉は麻痺状態になりました』
メッセージ画面が表示されると、残った廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉は身体を痙攣させて固まっていた。
これは奇跡か、それとも死の恐怖から逃れる為にオレの脳内で作り出された幻なのか?
あと一息でこの絶望的な状況を逆転させ、勝利することが出来るかもしれない。
しかし、神はそこまでの奇跡をオレに与えはしなかった。
突然、ノアの身体は崩れ落ち、地面に倒れる頃には元の子犬形態に戻っていたのだ。
「ノア!」
オレはすかさずノアに駆け寄り、そのまま抱きかかえると出口に向かって駆け出した。
ここは生き残ればオレ達の勝利だ!
そして、オレは後ろを振り返らず鉄扉に飛び込んだ。背後から何か起動音のような唸り声が聞こえて来たような気がした。眩い光が目の前に広がり、気付くとオレはボスの間で仰向けになって倒れていた。息を切らし、起き上がることも出来ない程の疲労感に見舞われた。
「助かった……」
オレの胸の上で、ノアはスヤスヤと静かな寝息を立てていた。どうやら無事みたいだ。力を使い果たし、深い眠りにでもついているのだろう。
「それにしても、どうしていきなりノアは覚醒体に進化出来たんだろうか?」
あのエリアも謎だ。あんなに強いボスモンスターに守られている以上、何かとてつもないレアアイテムとかが隠されているのかもしれない。しかし、現状、あのエリアを攻略することは不可能だ。S級ギルドをもってしても廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉を倒すことは出来ないと思う。今回、オレが助かったのは運が良かっただけのこと。ノアがいなければ、オレはとっくの昔に地獄〈タルタロス〉に召されていたことだろう。
「HPもそこそこ回復したし、帰るとするか」
死にかけはしたが、憤怒のスキルレベルも上がったし、何よりノアと出会えたことが何よりの収穫だ。
いつかもう一度この隠しダンジョンに挑戦しよう。それには最低でも魔王にならなくては攻略は不可能だろう。
オレは再挑戦を心に秘め、地獄の隠しダンジョンを後にした。
しかし、まだイベントは終わりではなかった。
ダンジョンから出てログアウトしようとすると、オレは出入り口付近で複数の人影に囲まれていることに気づいた。
見ると、先程オレにちょっかいをかけてきたプレイヤー達の姿が見えた。ここにいる連中は間違いなくオレにかけられた賞金目当てに集まって来たのだろうな。数は30人程。チラッと見えたがレベル800代のプレイヤーも何人かいるみたいだ。
「いくらレベル1500だろうとも、この数で囲めば流石に勝てるだろう。おい、皆、賞金は山分けだからな⁉」
戦士風のアバターの言葉に続いて、周囲から我欲に塗れた雄叫びが轟いた。うるさいことこの上ない。
「えっと、オレ、今日は色々あって疲れているから帰りたいんだけれども?」
すると、戦士風のアバターはオレのHP残量を見てほくそ笑んだ。
「ぎゃはは! こいつ、HPが3割も無いぞ⁉ 今がチャンスだ。ぶっ殺すぞ!」
「うーん、どうあっても見逃すつもりはないみたいだな」
仕方ない。普通に戦っても勝てるとは思うが、ここは奥の手を見せるとしようか。本当はギルド戦まで誰にも見せるつもりはなかったんだが。
「逃げるなら今の内だぞ。一応警告はしておいたからな」
オレはスキル画面を開くと『従魔召喚』をタップする。
『召喚する従魔を選んでください』
と、メッセージ画面が表示される。
「どうせだから盛大にやろう。280体全部召喚してくれ」
次の瞬間、オレの背後から次々と影が飛び出してくる。そして、それは一瞬でモンスターの姿に変わった。先程従魔にしたベアタイガーの姿もあった。ワイバーンやオークロード、ゴブリンキングの姿もそこにはあった。いずれもB級以上のボスモンスターである。
ボスモンスターの大群を前に、奴らの顔が一瞬で強張り蒼白する。
「な、なんでこんな場所にボスモンスターが、しかもこんなにいるんだ⁉」
「蹂躙せよ」
オレは一言そう呟いた。オレの命令を聞いたモンスター達は目を光らせると、たちまちプレイヤー達に襲い掛かった。
彼等の悲鳴と断末魔の叫びが木霊した。
「少しは魔族らしく振舞えたかな?」
歯向かう者には死あるのみ。戦闘になれば皆殺しにする。それを徹底すれば、いずれオレの名は恐怖の代名詞としてイアンカムス中に広まることだろう。
「さて、今日の晩御飯は何だろうな?」
既にオレの興味は現実世界でメリルが用意してくれているであろう夕飯の献立に向いていた。彼等の悲鳴は間もなく止み、静寂と暗闇が周囲を包み込むのであった。
逃走一択のみ。異論は認めない。というか、1体でも戦いにならないのにそれが3体も現れては絶望と言うより他はない。
問題は逃げきれるかどうかだ。いや、逃げなくてはならない。オレは他のプレイヤーと違ってソウルリンクシステムを受け入れている為にアバターの死は現実世界の死に直結する。一度アバターが死ねば神殿で復活するなどという生温い恩恵は無いのだ。
「ノア、ここは退くぞ! ついて来い!」
しかし、ノアはオレの命令にも耳を貸す様子も見せず、廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉に向かって牙を剥き出しにし唸り声を上げるだけだった。
「まさかノアの奴、オレよりレベルが高いから命令をきかないのか⁉」
これは誤算だった。今までオレは様々なモンスターを従魔隷属のスキルによって使い魔にしてきた。だが、その中にオレより低レベルのモンスターは存在しなかった為、命令に従わない使い魔が存在する可能性を考慮していなかった。
「ノア! これは命令だ。早くこの場から離脱するぞ!」
だが、何度ノアに命じてもこちらを振り返ろうともしない。戦う気満々で全身の毛を逆立てていた。
このままでは埒が明かない。一度全力で攻撃した後、無理矢理にでもノアを連れてこの場から離脱することにしよう。
オレは『最弱最強の剣』を身構えると、ありったけの魔力を柄に込めた。
柄から禍々しい魔力が放出されると、それは数メートルの長さにも及ぶ漆黒の大剣と化した。
「これがオレの全力だ!」
オレはバットを振るうかのように身構えると、そのまま横一文字に漆黒の大剣をフルスイングした。
漆黒の刃が廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉に襲い掛かり衝撃波が発生する。閃光が走ると同時に大爆発を起こし、黒煙が立ち上った。
「嘘だろ? 今のはオレの全力攻撃だぞ⁉」
今のはシンプルながら最弱最強剣にオレの魔力を全て込めて放った最強の一撃だった。レベル2000程度の敵なら一撃で屠れるほどの威力を秘めていた。しかし、メッセージ画面には確かにこう表示されていた。
『廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉ダメージ0』
最弱最強の剣はオレの魔力に応じて攻撃力と形状を変化させる魔法剣だ。しかし、これは少し特殊で物理攻撃と魔法攻撃の2つの属性が備わっている。今の一撃でダメージを与えられなかったということは、今のオレには奴らに対抗する術が何一つ無いということなのだ。
もしかしたらこのモンスターには物理無効と魔法無効が備わっているのかもしれない。分かったのは今のオレでは絶対に奴らを倒すことが出来ないという絶望的な事実だけだった。
「ワオオオオオオオン!」
オレに続いて、ノアが咆哮を発した。それは先程、ベアタイガーを一撃で屠った攻撃だ。
もしかしたらこれならいけるかも! と思ったのも束の間。ノアの咆哮による攻撃は奴らに直撃する寸前で消滅した。
これで分かった。奴らには物理無効と魔法無効の二つが備わっているんだ。奴らを倒すには準備が必要だ。今はとにかく逃げるしかない。
オレの身体はそう考えるよりも先に動いていた。
ワンワン吠えるノアの小さな身体を抱きかかえると、一目散に逃げだした。目指すはボスの間だ。
あれだけデカい図体なのだから、間違いなく逃げ切れるだろう。
しかし、その考えが甘すぎることをオレは思い知ることになる。
一体の廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉が一瞬でオレの前に回り込んできたのだ。
廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉は情け容赦のないパンチを繰り出してくる。
「縮地レベル1!」
オレは新たに会得した縮地のスキルを発動する。
辛うじて廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉の攻撃を避けることが出来た。しかし、ほんの少しだけ攻撃がかすってしまった。
『ダメージヒット! 30%のHPを消失しました』
「かすっただけで3割もHPが削られるとか、まともに攻撃を受けたら即死じゃないか⁉」
廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉は防御も攻撃も敏捷も何から何までチートが過ぎていた。こんなのに勝てると一瞬でも思っていた数分前の自分を殴りつけたい気分に駆られた。
逃げなくては。一体目の廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉をかわし、そのまま縮地のスキルを使って再び逃走を試みる。
だが、二度目の絶望がオレの前に現れた。背後にも同じ気配が感じられる。
目の前に回り込んできた廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉からパンチが放たれる。恐らく、背後にいる廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉も同じ動作を繰り出していることだろう。
一瞬、オレは死神が嘲笑を浮かべている幻を垣間見た。
「神域レベル2!」
オレはとっさに神域のスキルを発動する。
世界がセピア色に変化し、廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉の動きが固まる。
神域のスキルは時間停止のスキルだ。今のオレなら20秒程度は時間を止めることが可能。
オレは後ろを振り返らず無我夢中で出口に向かって全力疾走する。
よもや時間停止という究極に位置する神域のスキルをただの逃走に使うことになるとは想像すらしていなかった。いや、想像すらしていなかったことが驕りの証明だった。
オレはノアを抱きながらセピア色の世界をただ駆け抜けた。恐怖を感じる暇もなく、ただ必死に足を動かした。
神域のスキル効果が切れた時、それが終わりの合図。スキル効果が切れるまでの時間が、死へのカウントダウンのように感じられた。いや、まさしくそうだったのだろう。
たった一歩足を前に踏み出すだけでもスローモーションのように時間が遅く流れているような錯覚を受ける。二歩目を出すまでが異常に長く感じられた。
『神域レベル2 スキル解除まであと5秒』
目の前に残り時間が表示される。
「嘘だろ⁉ もうそれしか残り時間が無いのか⁉」
時間が止まっているはずなのに、オレには時間の流れが速く感じられた。しかし、相変わらず一歩踏み出すまでの時間は遅く感じられた。実際は100mを2秒台で走っているはずだ。それでも遅すぎると感じていた。それでも無情にもカウントダウンは進んだ。
『4,3,2,1』
残り一秒を切ったところで見覚えのある丘を見かける。確かその上にボスの間に繋がる扉があったはずだ!
「間に合った!」
オレが叫ぶのとカウントダウンが0を告げるのはほぼ同時だった。
周囲の景色がセピア色から元の色彩を取り戻し、時間が動き出す。
目の前にはボスの間に続く鉄扉が見える。あそこまで行けば助かる。
その時、オレは一瞬だけ油断してしまった。助かると思い、走る力を緩めてしまった。当然、周囲の警戒などしているはずもない。
衝撃が右半身に走る。何が起きたのか理解する前に、オレの全身は近くの岩壁に叩きつけられた。とっさにノアを庇えたのは運が良かっただけだ。
気付けばオレは地面に這いつくばっていた。全身が麻痺したような感覚に陥っていた。それでも辛うじて身体を動かすことは出来たので、オレは起き上がろうと試みるが、何故か上手く力が入らなかった。
「何が起きたんだ?」
事態を把握する前に、オレは己の悲惨な現状を目の当たりにする。見ると、オレの右半身が吹き飛んでいた。肋骨が露出し、紫色の血液が噴き出している。死を覚悟するほどの激痛は、直後に襲い掛かって来た。
「ぎゃあああああああああ⁉」
あまりの惨状を前に、オレは思わず絶叫する。
一瞬、意識が飛びかけたがそれは辛うじて回避することに成功する。今意識を失えば訪れるのは確実な死のみ。皮肉なことに意識を保てているのは激痛のおかげだった。
しかし、すぐに妙なことに気付く。何故か失われたはずの右半身に感覚が戻ってきたのだ。
これはどういうことだ? と思い再確認すると、右半身は吹き飛んでおらず無事だった。
どうやらオレは右半身が吹き飛ぶ幻を垣間見ていたらしい。
「つまり、それほどのダメージを食らったと脳が認識したってことか」
これがソウルリンクシステムの弊害というわけか。現実世界で同じダメージを受けた場合、先程の幻と同じ状態になっていたということだ。それなのによく即死しなかったと思わず胸を撫でおろした。
『HP残量が1割を切りました』
目の前に赤く点滅したメッセージ画面が表示される。
それを確認すると同時に、絶望がオレの前に現れた。
3体の廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉が現れたのだ。先程の一撃は追いついてきたこいつらのものだとすぐに理解する。
いくら何でも追いつかれるのが速過ぎる。オレは神域のスキルで20秒も時間を停止して駆け抜けてきたんだぞ? 仮に奴らが縮地スキルを使ったとしても、数秒は時間が稼げていたはずだ。油断があったにせよ、確実に逃げ切れたはずだ。
「転移魔法の類か?」
もしかしたら、こいつらはこのエリア内を自由に転移できるスキルを持っているのかもしれない。
それに気づいても時すでに遅し。オレは完全に詰んでしまったみたいだ。出口は目と鼻の先だというのに、今の状況では出口に到達するまでに天地ほどの距離感があるように思えた。
「万事休すか」
よもやゲームや漫画で何度も見かけたこのセリフを実際に自分が呟く日が来るだなんて、と苦笑してしまった。
その時、オレの腕の中からノアが飛び出すと、果敢に奴らの前に立ちはだかった。
ノアは唸り声を上げながら身を屈め、奴らを威嚇する。
「ノア、止せ! お前まで殺されるぞ⁉」
しかし、オレが何度も逃げるように命じても、ノアは一歩たりともそこから動こうともせず威嚇を続けた。
オレはもう一度神域のスキルが使えるかどうか試すも、エラー画面が表示されるだけでスキルは使えなかった。やはりクールタイムが必要みたいだ。しかし、それを待っている時間はなかった。その前にオレは奴らの圧倒的な攻撃力の前に消滅させられてしまうだろう。
どうする? このまま殺されるのをただ黙って待っているつもりはない。何か起死回生のスキルはなかっただろうか? 考えろ。殺されるにしてもせめて一矢報いてやる。
その時、ノアは激しく吠えると、そのまま目の前にいた廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉に飛び掛かった。腕に嚙みつくも、レベル5000のノアですら廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉に傷一つ負わせることは出来なかった。
廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉はノアの身体を鷲掴みにすると、握り潰さんと手に力を込めた。
「きゃいん!」
ノアの鳴き声が響き渡る。その瞬間、オレの頭は真っ白になった。
「ノアからその薄汚い手を放せ!」
『憤怒のスキルがレベルアップ致しました。憤怒レベル2→憤怒レベル5』
一度に3つも憤怒のスキルレベルが上がった! これならば廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉にダメージが通るかもしれない。倒せずとも怯ませるくらいは出来るかもと、オレの胸に希望の灯がともる。
オレは右手にありったけの魔力と力を込めた。すると、右手から禍々しい瘴気が溢れ出し、右腕全体が鋼鉄に変化する。
「くたばれ!」
怒りに任せたオレの鉄拳が廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉に炸裂した。
その瞬間、パリン、とガラスが砕け散るような乾いた音が響き渡った。
一瞬、時間が止まったかのような錯覚を感じながらオレは自分の右手が粉々に砕け散る光景を垣間見た、という幻を見たのだ。脳がそう錯覚したのだろう。
『廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉 ダメージ0』
メッセージ画面は無情な現実をオレに告げていた。
「終わった……」
そして、オレの目の前に廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉の鉄拳が迫ってくるのが見えた。今の状態で攻撃がヒットすれば即死するだろう。オレは鉄拳が迫りくる光景をスローモーションのように眺めていた。脳裏に過るのは優しかった実父の笑顔。そして、家族以外で唯一オレのことを人間扱いしてくれた由香の姿も映し出された。これが走馬灯なのか、と何故かオレは冷静に分析していた。人間、死ぬ時は錯乱するのではなく穏やかな気持ちになれるのだと初めて知った。
「ノア、オレが死んでも敵討ちは考えずに逃げてくれ」
オレはそう呟くと、静かに目を閉じその時を待った。
しかし、オレに死は訪れなかった。鉄拳はオレにヒットせず、代わりに謎の衝撃波によって身体を吹き飛ばされてしまったのだ。
オレは吹き飛ばされた衝撃で地面を転がり勢いよく木に衝突した。
「何が起こったんだ?」
オレはふらつきながらも立ち上がり、そこで衝撃的な光景を目の当たりにした。
廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉が引き裂かれ、粉々になって地面に崩れ落ちたのだ。
しかし、オレが愕然としたのはそこじゃない。目の前に廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉より一回りも大きな魔獣が佇んでいたのだ。
そして、オレはポツリと呟いた。
「ノア、なのか?」
『黒狼王〈フェンリル〉 覚醒体 レベル????』
漆黒の魔獣の頭上には確かにそう表示されていた。
「ガオオオオオオオオオオン!」
覚醒体になったノアの咆哮がエリア内に轟いた。
『スキル威圧により廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉は麻痺状態になりました』
メッセージ画面が表示されると、残った廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉は身体を痙攣させて固まっていた。
これは奇跡か、それとも死の恐怖から逃れる為にオレの脳内で作り出された幻なのか?
あと一息でこの絶望的な状況を逆転させ、勝利することが出来るかもしれない。
しかし、神はそこまでの奇跡をオレに与えはしなかった。
突然、ノアの身体は崩れ落ち、地面に倒れる頃には元の子犬形態に戻っていたのだ。
「ノア!」
オレはすかさずノアに駆け寄り、そのまま抱きかかえると出口に向かって駆け出した。
ここは生き残ればオレ達の勝利だ!
そして、オレは後ろを振り返らず鉄扉に飛び込んだ。背後から何か起動音のような唸り声が聞こえて来たような気がした。眩い光が目の前に広がり、気付くとオレはボスの間で仰向けになって倒れていた。息を切らし、起き上がることも出来ない程の疲労感に見舞われた。
「助かった……」
オレの胸の上で、ノアはスヤスヤと静かな寝息を立てていた。どうやら無事みたいだ。力を使い果たし、深い眠りにでもついているのだろう。
「それにしても、どうしていきなりノアは覚醒体に進化出来たんだろうか?」
あのエリアも謎だ。あんなに強いボスモンスターに守られている以上、何かとてつもないレアアイテムとかが隠されているのかもしれない。しかし、現状、あのエリアを攻略することは不可能だ。S級ギルドをもってしても廃都の守護神〈アイアンゴーレム〉を倒すことは出来ないと思う。今回、オレが助かったのは運が良かっただけのこと。ノアがいなければ、オレはとっくの昔に地獄〈タルタロス〉に召されていたことだろう。
「HPもそこそこ回復したし、帰るとするか」
死にかけはしたが、憤怒のスキルレベルも上がったし、何よりノアと出会えたことが何よりの収穫だ。
いつかもう一度この隠しダンジョンに挑戦しよう。それには最低でも魔王にならなくては攻略は不可能だろう。
オレは再挑戦を心に秘め、地獄の隠しダンジョンを後にした。
しかし、まだイベントは終わりではなかった。
ダンジョンから出てログアウトしようとすると、オレは出入り口付近で複数の人影に囲まれていることに気づいた。
見ると、先程オレにちょっかいをかけてきたプレイヤー達の姿が見えた。ここにいる連中は間違いなくオレにかけられた賞金目当てに集まって来たのだろうな。数は30人程。チラッと見えたがレベル800代のプレイヤーも何人かいるみたいだ。
「いくらレベル1500だろうとも、この数で囲めば流石に勝てるだろう。おい、皆、賞金は山分けだからな⁉」
戦士風のアバターの言葉に続いて、周囲から我欲に塗れた雄叫びが轟いた。うるさいことこの上ない。
「えっと、オレ、今日は色々あって疲れているから帰りたいんだけれども?」
すると、戦士風のアバターはオレのHP残量を見てほくそ笑んだ。
「ぎゃはは! こいつ、HPが3割も無いぞ⁉ 今がチャンスだ。ぶっ殺すぞ!」
「うーん、どうあっても見逃すつもりはないみたいだな」
仕方ない。普通に戦っても勝てるとは思うが、ここは奥の手を見せるとしようか。本当はギルド戦まで誰にも見せるつもりはなかったんだが。
「逃げるなら今の内だぞ。一応警告はしておいたからな」
オレはスキル画面を開くと『従魔召喚』をタップする。
『召喚する従魔を選んでください』
と、メッセージ画面が表示される。
「どうせだから盛大にやろう。280体全部召喚してくれ」
次の瞬間、オレの背後から次々と影が飛び出してくる。そして、それは一瞬でモンスターの姿に変わった。先程従魔にしたベアタイガーの姿もあった。ワイバーンやオークロード、ゴブリンキングの姿もそこにはあった。いずれもB級以上のボスモンスターである。
ボスモンスターの大群を前に、奴らの顔が一瞬で強張り蒼白する。
「な、なんでこんな場所にボスモンスターが、しかもこんなにいるんだ⁉」
「蹂躙せよ」
オレは一言そう呟いた。オレの命令を聞いたモンスター達は目を光らせると、たちまちプレイヤー達に襲い掛かった。
彼等の悲鳴と断末魔の叫びが木霊した。
「少しは魔族らしく振舞えたかな?」
歯向かう者には死あるのみ。戦闘になれば皆殺しにする。それを徹底すれば、いずれオレの名は恐怖の代名詞としてイアンカムス中に広まることだろう。
「さて、今日の晩御飯は何だろうな?」
既にオレの興味は現実世界でメリルが用意してくれているであろう夕飯の献立に向いていた。彼等の悲鳴は間もなく止み、静寂と暗闇が周囲を包み込むのであった。
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