49 / 167
一章 死の王
第30話 過ちの代償〈後編 献杯〉
しおりを挟む
40
カイムが車から下りると、霧雨が降り道路を濡らしていた。水溜りが夜の灯りに揺れている。長い秋が過ぎつつあり、冬とまではいかないが、そろそろ寒さを迎える季節が迫って来ていた。
もう一週間も経たずに外套が必要になるかな、とカイムは息を吐いてみる。けれど、息は白く上がらなかった。マツダが手違いをするわけも無いか、と、肌を撫ぜる風の、少し冷たくも心地良い感触に肩の力が抜ける。
高い場所にある、アトラスの顔。彼はいつも通りの服装で、濃灰色をした常装開襟制服を着ている。カイムが、背の高いアトラスを見上げると、穏やかな面差しで主人の世話を焼いていた。アトラスが差し掛ける傘に、ジェイドの面影を見て笑みが微かに溢れる。いつか若いアトラスが、ジェイドを継ぐかもしれない。
何となくカイムは背広のポケットに手を突っ込む。普段なら絶対にしない無作法だが、自分の猟犬しかいないので気が抜けている。それを目敏く見付けたアトラスは、自分が着ていた制服の上着を素早く脱いで、カイムへ着せかける。
「……冷えますか」
「いや、何となくね。アトラス、上着も必要ないし、傘もいい」
「ですが、」
「独りであいつに会いたいんだ、今は独りで歩きたい」
「承知致しました。いってらっしゃいませ」カイムの肩に掛けた上着を取り去り、自らの腕へ掛ける。
カイムは僅かながらの貴重な孤独を味わいながら、ビルの半地下へ向かう。いつもの不吉なプレートを横目に店へ入った。バー、ヘルハウンドで、カイムは玩具屋オリヴァン・リードと再び会うことになったのだ。
オリヴァンは季節感を一切無視する男だ。相変わらず、意味の判らない柄をした半袖と、短パン、無理があるだろうにビーチサンダルを引っ掛けて、カウンター席でふんぞり返っている。
「やあやあ、今回は情報の厚みがちょっち違うぞ」
カイムは西アルケニア、東占領区の最新の動向を詳しく知る為に、好きでもない――むしろウザい男の面を拝みに来なければならなかった。
カイムがオリヴァンの隣に座ると、葉巻きが薫っている。
「時間が無い、さっさと行くぞ。東占領区の爆心地はエルドラントという町である事が、衛星写真から分かった。周囲数十キロが吹っ飛んで、周囲も雪崩れるように全滅と来た。核か水爆でも使ったかと言いたいところだが……」
オリヴァンはウイスキーを僅かに含むと、店で注文した葉巻を吸った。吐き出した煙は独特の芳香を放ち、先程と同じ薫りがする。カイムはといえばバーに来ていても、一応仕事の一貫なので炭酸水を飲むか飲まないかの程度で、口に運んでいた。
「……破壊の規模はかなり大きいと予想していたが、そこまで深刻だとはね」
「深刻も深刻、大深刻ときたものだ。あの国は国民にはちと厳しい。救援も期待出来ないし、諸外国からの救援物資も被災地に届く可能性はゼロに近い。つまり駄目なら駄目で、そのまま放置だ。視察する連中は行くだろうが、それっきりで何もしないだろう」
「無惨なものだな。施政者は自国民を蔑ろどころか、初めから存在しないもののように振る舞っている。もし、王が紛れ込んだら、好き放題に荒らしていくだろう」
「まさに打って付けの巣というわけだ。人間は食い放題。虐殺はし放題。飽きればポイッだ」
「そのような場所に影とヘルレアを送り込んでしまったうえ、ジェイドと王の二人だけの組みを作って、東占領区の捜索をさせてしまった。まったく結果が見えない」
「生きてくれてりゃ万々歳、そうでないなら仕方なかったと神を恨め。神はいい。恨んで、恨んで、恨み倒そうとも、何も文句は言ってこない。
ところがどっこい、王を恨めば首が飛ぶどころか、挽肉になって食われちまう。お前達ステルスハウンドは、挽肉予備軍だってことを忘れるなよ」
「猟犬の主人の前で、血も涙も無い」
「お前にもそいつはないだろうが」
「少なくとも本人の前で、言わないくらいの礼儀は備えているよ」
「ところでどうだ。ヘルレア王は口説き落とせそうか」
「居ないものをどう口説けと言うんだ」
「違う、意識的な問題だ。正直言ってヘルレア王は、まだ子供だ。いくら美しかろうとロリコンで無い限り手を出すのは、色々な意味で辛いと思ってな」
「それは了解済みだ。王が子供なのは仕方がない。番を得て初めて一次性徴が始まるのだから。こればかりはどうしようもないだろう。王が大人になっていたら、僕達には更にどうしようもないが。……まあ、生きながらえて下さったのなら、少しは希望があるとも言えるが、番う相手でまた状況も変わるだろうけど」
「やっぱり、お前は相変わらずの、ロリコンか。だから、どうて……」
カイムはオリヴァンの口を叩くように塞いだ。
「こんなところで、なんていう話をするんだ。しかも大声で。分かっているだろう。馬鹿な事は言うな」
オリヴァンはけらけらと、カイムの手の内で器用に笑っている。
「悪い。悪ふざけが過ぎた。なんだか、お前の顔を見ると、からかいたくなるものでな」
「度が過ぎれば、頭から水を浴びる事になるぞ」
オリヴァンは怖い怖いと言って、ブランデーを回した。
「ところで、珍しく、お前の方から話があるんじゃないのか」葉巻きを灰皿で押し潰す。
「……オルスタッド以下二名、全員死亡と確定した」
「やはり東占領区にいたか。全員死亡とは、悔やむ事しか出来ないな。一応確認しておくが、蛇に殺されたって事でいいんだな」
「そのようだ……」
「運命とは言えど、か」
オリヴァンの方から、酒の入ったグラスを掲げた。カイムは――相変わらず厭な男だな――と苦く笑った。二人はグラスを無音で合わせる献杯を捧げ、中身を飲み干した。
カイムが車から下りると、霧雨が降り道路を濡らしていた。水溜りが夜の灯りに揺れている。長い秋が過ぎつつあり、冬とまではいかないが、そろそろ寒さを迎える季節が迫って来ていた。
もう一週間も経たずに外套が必要になるかな、とカイムは息を吐いてみる。けれど、息は白く上がらなかった。マツダが手違いをするわけも無いか、と、肌を撫ぜる風の、少し冷たくも心地良い感触に肩の力が抜ける。
高い場所にある、アトラスの顔。彼はいつも通りの服装で、濃灰色をした常装開襟制服を着ている。カイムが、背の高いアトラスを見上げると、穏やかな面差しで主人の世話を焼いていた。アトラスが差し掛ける傘に、ジェイドの面影を見て笑みが微かに溢れる。いつか若いアトラスが、ジェイドを継ぐかもしれない。
何となくカイムは背広のポケットに手を突っ込む。普段なら絶対にしない無作法だが、自分の猟犬しかいないので気が抜けている。それを目敏く見付けたアトラスは、自分が着ていた制服の上着を素早く脱いで、カイムへ着せかける。
「……冷えますか」
「いや、何となくね。アトラス、上着も必要ないし、傘もいい」
「ですが、」
「独りであいつに会いたいんだ、今は独りで歩きたい」
「承知致しました。いってらっしゃいませ」カイムの肩に掛けた上着を取り去り、自らの腕へ掛ける。
カイムは僅かながらの貴重な孤独を味わいながら、ビルの半地下へ向かう。いつもの不吉なプレートを横目に店へ入った。バー、ヘルハウンドで、カイムは玩具屋オリヴァン・リードと再び会うことになったのだ。
オリヴァンは季節感を一切無視する男だ。相変わらず、意味の判らない柄をした半袖と、短パン、無理があるだろうにビーチサンダルを引っ掛けて、カウンター席でふんぞり返っている。
「やあやあ、今回は情報の厚みがちょっち違うぞ」
カイムは西アルケニア、東占領区の最新の動向を詳しく知る為に、好きでもない――むしろウザい男の面を拝みに来なければならなかった。
カイムがオリヴァンの隣に座ると、葉巻きが薫っている。
「時間が無い、さっさと行くぞ。東占領区の爆心地はエルドラントという町である事が、衛星写真から分かった。周囲数十キロが吹っ飛んで、周囲も雪崩れるように全滅と来た。核か水爆でも使ったかと言いたいところだが……」
オリヴァンはウイスキーを僅かに含むと、店で注文した葉巻を吸った。吐き出した煙は独特の芳香を放ち、先程と同じ薫りがする。カイムはといえばバーに来ていても、一応仕事の一貫なので炭酸水を飲むか飲まないかの程度で、口に運んでいた。
「……破壊の規模はかなり大きいと予想していたが、そこまで深刻だとはね」
「深刻も深刻、大深刻ときたものだ。あの国は国民にはちと厳しい。救援も期待出来ないし、諸外国からの救援物資も被災地に届く可能性はゼロに近い。つまり駄目なら駄目で、そのまま放置だ。視察する連中は行くだろうが、それっきりで何もしないだろう」
「無惨なものだな。施政者は自国民を蔑ろどころか、初めから存在しないもののように振る舞っている。もし、王が紛れ込んだら、好き放題に荒らしていくだろう」
「まさに打って付けの巣というわけだ。人間は食い放題。虐殺はし放題。飽きればポイッだ」
「そのような場所に影とヘルレアを送り込んでしまったうえ、ジェイドと王の二人だけの組みを作って、東占領区の捜索をさせてしまった。まったく結果が見えない」
「生きてくれてりゃ万々歳、そうでないなら仕方なかったと神を恨め。神はいい。恨んで、恨んで、恨み倒そうとも、何も文句は言ってこない。
ところがどっこい、王を恨めば首が飛ぶどころか、挽肉になって食われちまう。お前達ステルスハウンドは、挽肉予備軍だってことを忘れるなよ」
「猟犬の主人の前で、血も涙も無い」
「お前にもそいつはないだろうが」
「少なくとも本人の前で、言わないくらいの礼儀は備えているよ」
「ところでどうだ。ヘルレア王は口説き落とせそうか」
「居ないものをどう口説けと言うんだ」
「違う、意識的な問題だ。正直言ってヘルレア王は、まだ子供だ。いくら美しかろうとロリコンで無い限り手を出すのは、色々な意味で辛いと思ってな」
「それは了解済みだ。王が子供なのは仕方がない。番を得て初めて一次性徴が始まるのだから。こればかりはどうしようもないだろう。王が大人になっていたら、僕達には更にどうしようもないが。……まあ、生きながらえて下さったのなら、少しは希望があるとも言えるが、番う相手でまた状況も変わるだろうけど」
「やっぱり、お前は相変わらずの、ロリコンか。だから、どうて……」
カイムはオリヴァンの口を叩くように塞いだ。
「こんなところで、なんていう話をするんだ。しかも大声で。分かっているだろう。馬鹿な事は言うな」
オリヴァンはけらけらと、カイムの手の内で器用に笑っている。
「悪い。悪ふざけが過ぎた。なんだか、お前の顔を見ると、からかいたくなるものでな」
「度が過ぎれば、頭から水を浴びる事になるぞ」
オリヴァンは怖い怖いと言って、ブランデーを回した。
「ところで、珍しく、お前の方から話があるんじゃないのか」葉巻きを灰皿で押し潰す。
「……オルスタッド以下二名、全員死亡と確定した」
「やはり東占領区にいたか。全員死亡とは、悔やむ事しか出来ないな。一応確認しておくが、蛇に殺されたって事でいいんだな」
「そのようだ……」
「運命とは言えど、か」
オリヴァンの方から、酒の入ったグラスを掲げた。カイムは――相変わらず厭な男だな――と苦く笑った。二人はグラスを無音で合わせる献杯を捧げ、中身を飲み干した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる