23 / 205
第一章
白木蓮の女怪 《九》
しおりを挟む
※前回、前々回ほどではないものの、残酷な場面や可哀想な場面があります。ただ、これがないと終わらないので、ご了承下さいませ。m(__)m
********
「何だよ、何だよこれ!! あの娘が、何をしたって言うんだよ!! こんな目に遭わなけゃならないほど、何か悪いことでもしたのかよ!!」
女怪を取り囲む薄赤い壁に映し出されたあの日の真実を見て、悟空は怒り心頭に叫んだ。
「自分達が力を欲するばかりに何も知らない少女の身体に雪魂を植え付け、その身体を乗っ取ったあげく、雪魂に養父母や村人達を殺めさせ生き血をすいとり、まだ僅かに残った少女の魂に血の泪を流させる。邪神が好んでやりそうなことだ」
淡々と見たままを言葉にした八戒だが、その両手は爪の後に血がにじむほど、悔しげに握りしめられていた。
「大好きな親を、自分に優しくしてくれた人を、その手が殺めて行くんだ。幼い心は切り裂かれ、奪われてすでにないはずの身体からも血が流れ続ける。苦しかっただろうな、辛かっただろうな。いや、違うな。今もまだ、苦しみ続けている」
大柄な武人である悟浄の睛眸も、痛ましげに揺れた。
「俺達があの時、何の迷いもなく玉英を倒していたら、玉英の苦しみは終わっていたのか」
ポツリと、後ろにいた緑松の弟子の一人が呟く。
「可哀想に、玉英」
赤ん坊の頃から玉英を知っている緑松には、玉英の苦しみが手に取るようにわかり、その双眸から涙を流した。その時
「違う! そんなことで、玉英の苦しみは消えるのか!! いや、消えるはずがない! 苦しんだままじゃ、あんまりだろう……」
目の前を壁に阻まれながらも、こちらへこようと爪をふるう玉英を見つめながら、玄奘が言った。
「ならば、いったいどうすると言うのだ」
何か面白いものを見たように、ニヤリと口角をあげた沙麼蘿の言いように
「この結界をとけ。」
と、玄奘は呟く。そして、
「確かに、私達はことの本質を見誤ったかも知れない。それが、玉英を苦しめたことも確かだ。だが、それが何のためだったかと聞かれれば、今日この日のためだったと答えるだろう。あの日、あの時だったら、玉英の魂を助けてやることはできなかった。だが、今なら身体を取り戻してやることはできなくとも、苦しめられてきた玉英の千分の一、万分の一でも癒してやることができたなら、今日まで待たせた意味もあるはずだ。いや、あると思いたい。」
と言った。
「ずいぶんと独りよがりなことだ」
沙麼蘿は、トゲのある言い方をして玄奘を見る。
「あの時の自分には、なんの力もなかった。だが、今は違う。私を天上の桜の護り人と言うのなら、お前が鍵を護る鬼だと言うのなら、私にその力をかせ! その借りは、天上の桜を護りきることで返す!!」
玄奘の言葉に、沙麼蘿は “フン” と鼻をならすと
「小賢しいことを。いいだろう、高僧と言う身でありながら、自らが血にまみれることを厭わぬお前の言うことだ、力を貸してやる。結界を外す」
と言った。そして沙麼蘿の指先が再び印を結び、それが薄赤い壁のよえな物に向けられると、スッーと結界が消え去って行く。
玄奘は結界が消え去って行くさまを見つめながら、己の帯革の尾錠の前で両手を交差させた。そしてその両手の掌を開くと、そこに双剣が現れる。玄奘が現れた双剣を掴み取った瞬間、目の前の結界がすべて消え去った。
「紅流児!!」
玉英の鋭い爪先が、玄奘の首めがけ襲いかかる。だが、その爪先が玄奘に届く前に
「う…っ……!」
玄奘の双剣が玉英の身体を貫いた。美しい玉英の顔が歪み、その身体から臙脂色の血が、まるで綿雪が舞うように地面に落ちて行く。
「すまない、遅くなって」
“そっかぁ、紅流児の御師匠様は、すごいお坊様だったんだね。紅流児も大人になったら、立派なお坊様になるんだ。すごいね! 私もここで頑張って、大人になったらお父さんとお母さんに楽をさせてあげるんだ! 紅流児はいつか、此処を出て行くんでしょ? でも、またいつでもいいの。此処に立ち寄ってね。お父さんとお母さんに楽させてあげてる私を見に戻ってきて、ね!”
あの時、そう言って笑った玉英の姿が、玄奘には見えた気がした。その時
「ごめん…ね……。苦し…めて……、ごめ…んね……。紅…流…児……。」
伸ばされた指先が、そっと玄奘の頬に触れた。
「玉…英……!」
見つめた玉英は、あの日と同じような顔をして、臙脂色の泪をこぼしていた。かって、村人達を襲った狂気に歪んだ顔は、何処にもない。
“あぁ、そうだった” と、玄奘は思う。玄奘の知っている玉英は、何時だって他人を思いやることができる優しい娘だった。村の子供達にイジメられ辛い思いをしている自分のことではなく、御師匠様を亡くして悲しんでいる玄奘を気づかい、励ましてくれるほどに。
玄奘の睛眸から、一筋の泪がこぼれ落ちた。
「傷…つけて……、ごめ…んね……。ただ…、逢いた…かった……、紅流…児に……。私…を……、殺し…て…欲し…かった……。私…を…、解放…して…欲し…かった……」
そう言うと、玉英は夜空を見上げ
「ごめん…ね……、お父…さん……お母…さん……。親…孝行…してあ…げられ…なくて……、ごめん…ね……。村の…皆……、酷い…ことを…して…ごめん…なさい……。どう…か……、どう…か……、私…を…許…し…て……」
と言った。雪魂に身体を奪われた偽りの玉英ではなく、本当に僅かに残った嘘偽りのない玉英の心。泪に濡れる双眸には、悲しい安らぎと、悲しい優しさが入り乱れていた。
玉英の頬をつたう泪に、偽りはない。愛する何よりも大切だった養父母を殺め、村人を襲い、村を崩壊させた。この十二年、紅流児や道士様達を苦しめ続けてきた。
大人になったらまた会おうと約束したのに、一生懸命生きて行くと約束したのに、お父さんとお母さんに楽させると約束していたのに、何一つ守れずに、皆に辛い思いばかりを押しつけた。
玉英は、最後にもう一度紅流児を見つめる。
「ごめん…ね……、紅流…児……。ごめん…なさ…い……、道士…様……。この…身体は…地獄の…業火に…焼かれ…消え…去っても……、心…は……、心…だけ…は…皆の…側に…いて……、今度…こそ…皆を…守る…と…約束…する…から……。きっ…と…守る…から……、だか…ら……、私…を……、許し…て……。紅…流…児……」
最後に、玉英の手が玄奘に伸ばされた。その手を、玄奘が掴もうとしたが、玄奘の指が玉英に届くことはなかった。後ろに倒れゆく玉英の胸元の雪魂が光る。雪魂が、玉英の最後に残った魂の欠片を吸い込もうとしているのだ。
玄奘は思わず叫んだ。
「沙麼蘿ーーー!!」
雪魂が魂を吸い込む前に、沙麼蘿は
「オン・マカラギャ・バザロウシュニシャ・バザラサトバ・ジャク・ウン・バン・コク」
と呟くと、素早く印を結ぶ。そして、己の右手を玉英の胸元にかざした。玉英の身体を優しい愛染朱の光が包み込む。
玄奘はとっさに数珠を掴むと、般若心経を唱え始めた。玉英の身体が地面に崩れ落ち、そして……。
玉英の睛眸が閉じられる直前、沙麼蘿は握りしめたままの右手を玉英に向かって差し出した。
「欲しいか、あの養父母と共に生きる、そんな未来が欲しいか。欲しければ、願うがいい。どんなに時間がかかろうとも、天上の桜は、その願いを叶えよう」
握られた沙麼蘿の手が光り輝き、何かがその手の中に現れる。沙麼蘿が指を開くと、そこには赤い色をした桜の花びらの形の水晶のような物が見えた。
玉英は、朦朧とする中で、その花びらに手を伸ばす。優しかった養父母の姿がそこに見えた。もう一度、生まれ変わることができるなら、今度こそ幸せに暮らしたい。お父さんと、お母さんと、そんな未来が、欲しい。
玉英の最後の願いは、天上の桜に届いた。桜は輝きを増すと細かな粒子となり、玉英の身体の中に消えて行く。そして玉英の手が、力なく地面の上に落ち、その睛眸が閉じられた。
玉英の身体もまた、粒子のようになり雪魂の中に消え去って行ったのでる。
「玉英ーーー!!」
雪魂だけが残されたその場所で、玄奘の叫び声だけが響き渡った。
玉英の、その名残を。
********
********
「何だよ、何だよこれ!! あの娘が、何をしたって言うんだよ!! こんな目に遭わなけゃならないほど、何か悪いことでもしたのかよ!!」
女怪を取り囲む薄赤い壁に映し出されたあの日の真実を見て、悟空は怒り心頭に叫んだ。
「自分達が力を欲するばかりに何も知らない少女の身体に雪魂を植え付け、その身体を乗っ取ったあげく、雪魂に養父母や村人達を殺めさせ生き血をすいとり、まだ僅かに残った少女の魂に血の泪を流させる。邪神が好んでやりそうなことだ」
淡々と見たままを言葉にした八戒だが、その両手は爪の後に血がにじむほど、悔しげに握りしめられていた。
「大好きな親を、自分に優しくしてくれた人を、その手が殺めて行くんだ。幼い心は切り裂かれ、奪われてすでにないはずの身体からも血が流れ続ける。苦しかっただろうな、辛かっただろうな。いや、違うな。今もまだ、苦しみ続けている」
大柄な武人である悟浄の睛眸も、痛ましげに揺れた。
「俺達があの時、何の迷いもなく玉英を倒していたら、玉英の苦しみは終わっていたのか」
ポツリと、後ろにいた緑松の弟子の一人が呟く。
「可哀想に、玉英」
赤ん坊の頃から玉英を知っている緑松には、玉英の苦しみが手に取るようにわかり、その双眸から涙を流した。その時
「違う! そんなことで、玉英の苦しみは消えるのか!! いや、消えるはずがない! 苦しんだままじゃ、あんまりだろう……」
目の前を壁に阻まれながらも、こちらへこようと爪をふるう玉英を見つめながら、玄奘が言った。
「ならば、いったいどうすると言うのだ」
何か面白いものを見たように、ニヤリと口角をあげた沙麼蘿の言いように
「この結界をとけ。」
と、玄奘は呟く。そして、
「確かに、私達はことの本質を見誤ったかも知れない。それが、玉英を苦しめたことも確かだ。だが、それが何のためだったかと聞かれれば、今日この日のためだったと答えるだろう。あの日、あの時だったら、玉英の魂を助けてやることはできなかった。だが、今なら身体を取り戻してやることはできなくとも、苦しめられてきた玉英の千分の一、万分の一でも癒してやることができたなら、今日まで待たせた意味もあるはずだ。いや、あると思いたい。」
と言った。
「ずいぶんと独りよがりなことだ」
沙麼蘿は、トゲのある言い方をして玄奘を見る。
「あの時の自分には、なんの力もなかった。だが、今は違う。私を天上の桜の護り人と言うのなら、お前が鍵を護る鬼だと言うのなら、私にその力をかせ! その借りは、天上の桜を護りきることで返す!!」
玄奘の言葉に、沙麼蘿は “フン” と鼻をならすと
「小賢しいことを。いいだろう、高僧と言う身でありながら、自らが血にまみれることを厭わぬお前の言うことだ、力を貸してやる。結界を外す」
と言った。そして沙麼蘿の指先が再び印を結び、それが薄赤い壁のよえな物に向けられると、スッーと結界が消え去って行く。
玄奘は結界が消え去って行くさまを見つめながら、己の帯革の尾錠の前で両手を交差させた。そしてその両手の掌を開くと、そこに双剣が現れる。玄奘が現れた双剣を掴み取った瞬間、目の前の結界がすべて消え去った。
「紅流児!!」
玉英の鋭い爪先が、玄奘の首めがけ襲いかかる。だが、その爪先が玄奘に届く前に
「う…っ……!」
玄奘の双剣が玉英の身体を貫いた。美しい玉英の顔が歪み、その身体から臙脂色の血が、まるで綿雪が舞うように地面に落ちて行く。
「すまない、遅くなって」
“そっかぁ、紅流児の御師匠様は、すごいお坊様だったんだね。紅流児も大人になったら、立派なお坊様になるんだ。すごいね! 私もここで頑張って、大人になったらお父さんとお母さんに楽をさせてあげるんだ! 紅流児はいつか、此処を出て行くんでしょ? でも、またいつでもいいの。此処に立ち寄ってね。お父さんとお母さんに楽させてあげてる私を見に戻ってきて、ね!”
あの時、そう言って笑った玉英の姿が、玄奘には見えた気がした。その時
「ごめん…ね……。苦し…めて……、ごめ…んね……。紅…流…児……。」
伸ばされた指先が、そっと玄奘の頬に触れた。
「玉…英……!」
見つめた玉英は、あの日と同じような顔をして、臙脂色の泪をこぼしていた。かって、村人達を襲った狂気に歪んだ顔は、何処にもない。
“あぁ、そうだった” と、玄奘は思う。玄奘の知っている玉英は、何時だって他人を思いやることができる優しい娘だった。村の子供達にイジメられ辛い思いをしている自分のことではなく、御師匠様を亡くして悲しんでいる玄奘を気づかい、励ましてくれるほどに。
玄奘の睛眸から、一筋の泪がこぼれ落ちた。
「傷…つけて……、ごめ…んね……。ただ…、逢いた…かった……、紅流…児に……。私…を……、殺し…て…欲し…かった……。私…を…、解放…して…欲し…かった……」
そう言うと、玉英は夜空を見上げ
「ごめん…ね……、お父…さん……お母…さん……。親…孝行…してあ…げられ…なくて……、ごめん…ね……。村の…皆……、酷い…ことを…して…ごめん…なさい……。どう…か……、どう…か……、私…を…許…し…て……」
と言った。雪魂に身体を奪われた偽りの玉英ではなく、本当に僅かに残った嘘偽りのない玉英の心。泪に濡れる双眸には、悲しい安らぎと、悲しい優しさが入り乱れていた。
玉英の頬をつたう泪に、偽りはない。愛する何よりも大切だった養父母を殺め、村人を襲い、村を崩壊させた。この十二年、紅流児や道士様達を苦しめ続けてきた。
大人になったらまた会おうと約束したのに、一生懸命生きて行くと約束したのに、お父さんとお母さんに楽させると約束していたのに、何一つ守れずに、皆に辛い思いばかりを押しつけた。
玉英は、最後にもう一度紅流児を見つめる。
「ごめん…ね……、紅流…児……。ごめん…なさ…い……、道士…様……。この…身体は…地獄の…業火に…焼かれ…消え…去っても……、心…は……、心…だけ…は…皆の…側に…いて……、今度…こそ…皆を…守る…と…約束…する…から……。きっ…と…守る…から……、だか…ら……、私…を……、許し…て……。紅…流…児……」
最後に、玉英の手が玄奘に伸ばされた。その手を、玄奘が掴もうとしたが、玄奘の指が玉英に届くことはなかった。後ろに倒れゆく玉英の胸元の雪魂が光る。雪魂が、玉英の最後に残った魂の欠片を吸い込もうとしているのだ。
玄奘は思わず叫んだ。
「沙麼蘿ーーー!!」
雪魂が魂を吸い込む前に、沙麼蘿は
「オン・マカラギャ・バザロウシュニシャ・バザラサトバ・ジャク・ウン・バン・コク」
と呟くと、素早く印を結ぶ。そして、己の右手を玉英の胸元にかざした。玉英の身体を優しい愛染朱の光が包み込む。
玄奘はとっさに数珠を掴むと、般若心経を唱え始めた。玉英の身体が地面に崩れ落ち、そして……。
玉英の睛眸が閉じられる直前、沙麼蘿は握りしめたままの右手を玉英に向かって差し出した。
「欲しいか、あの養父母と共に生きる、そんな未来が欲しいか。欲しければ、願うがいい。どんなに時間がかかろうとも、天上の桜は、その願いを叶えよう」
握られた沙麼蘿の手が光り輝き、何かがその手の中に現れる。沙麼蘿が指を開くと、そこには赤い色をした桜の花びらの形の水晶のような物が見えた。
玉英は、朦朧とする中で、その花びらに手を伸ばす。優しかった養父母の姿がそこに見えた。もう一度、生まれ変わることができるなら、今度こそ幸せに暮らしたい。お父さんと、お母さんと、そんな未来が、欲しい。
玉英の最後の願いは、天上の桜に届いた。桜は輝きを増すと細かな粒子となり、玉英の身体の中に消えて行く。そして玉英の手が、力なく地面の上に落ち、その睛眸が閉じられた。
玉英の身体もまた、粒子のようになり雪魂の中に消え去って行ったのでる。
「玉英ーーー!!」
雪魂だけが残されたその場所で、玄奘の叫び声だけが響き渡った。
玉英の、その名残を。
********
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
Another World-The origin
ファンファン
SF
現実に飽きた世界を、本物の「業」が震撼させる。
九十二歳、一之進。かつて国宝を打ち上げ、戦場を駆けた「生ける伝説」。
隠居した彼が手にしたのは、息子から贈られた最新のVRギアだった。
ステータス? スキル? そんなものは関係ない。
「本物」が振るう一撃は、物理演算さえも置き去りにする。
これは、役目を終えたはずの老兵たちが、電脳世界で再び「魂の火」を灯すまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる