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第二章
沈黙の里《ニ》
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「いたいよぅ…、おなかすいたよぅ…」
痩せ細った幼い少女が、その傷ついた指先から血をたらし、泪を流しながら八戒を見つめる。
「なんで、なんで俺達を置いて行ったんだよ。俺達のことなんて、どうでもよかったのかよ!」
少女と同じく痩せ細った傷だらけの少年が、八戒の睛眸を睨みながら叫んだ。
「桂英、明陽」
両親を殺し、村を壊滅させた邪神達の目的を知るため、なぜ自分達の住んでいた村がこんな目にあわなければならなかったのか、その理由を知るためと言う言い訳を並べ、本心を隠し幼い弟と妹を親戚にあずけ旅立った。
だが、八戒の心の中に渦巻く本心は復讐だ。目の前で奪われた村人達の命、そして父と母の命。まだ幼い弟妹のあるべき幸せ、そのすべてを奪った邪神達への。
目覚めた朝の空気は冷たかった。早朝の凍てついた空気の中に風花が舞う宿屋の中庭に出た八戒は、まだ眠っているであろう離れた土地にいる弟妹達の寝顔を思い浮かべ、今日も弟妹達が幸せであるようにと祈った。
これが、冬帝が降らす最後の雪になるかも知れないと話をしていたのは、奴等が現れるまでのこと。宿屋を出発し、あといくつかの村を通り過ぎれば故郷にたどり着くと、八戒は懐かしい風景に思いを馳せていた。だからといって、選択を間違った訳ではない。
「玄奘、こちらへ!!」
追手をかわすように平原を左に進んだところで、“待て!” と沙麼蘿の声が響き渡ったが、時既に遅し暗闇の中に足を踏み入れていた。
闇の中を、どれくらい歩いた時だろうか。まるで助けを求めるように、縋るように、そして八戒を責めるように、まだ幼い弟妹が姿を現した。
「ちぃにいちゃん、さむいよぅ」
「大丈夫だ、桂英。兄ちゃんがついてる!」
明陽が、足元に落ちている汚れてボロボロになった布切れを拾い上げ桂英の身体にかけると、暖めるようにその身体をさする。
「おかあさんにあいたいよぅ。おにいちゃん、なんでおかあさんをたすけてくれなかったの」
「そうだ! なんで父さんと母さんを、助けてくれなかったんだよ!!」
幼い妹と弟が、まるで八戒が両親を見殺しにしたと言わんばかりに、現状が辛いと言わんばかりに、血の泪を流しながら声を上げる。
「随分と、悪趣味なことをしてくれますね」
これが、他人に厳しく身内に甘い、家族に深い愛情を抱く鬼神ならば、まだ心を揺り動かされたかも知れない。だが、邪神の血を引く八戒には、これは茶番でしかない。
邪神にしては珍しく家族思いの父親の血を引く八戒だったとしても、目の前に現れた桂英と明陽が何かによって作り出されたモノであることはすぐにわかった。
両親を亡くした今、八戒にとって幼い弟妹は何より大切だが、こんな茶番では八戒の心は動かない。
「邪神の血を引く私はどんな暗闇でも夜目がきく。消え去りなさい」
桂英と明陽の周りに蠢く何かに声を上げ、八戒は踵を返し歩き出した。
「な~んにも見えない。皆、何処にいったんだよ」
暗闇の中、悟空はゆっくりと歩みを止める。ついさっきまで、薄っすらと雪が積もった大地を皆で歩いていたはずだった。雪が降ったあとだったが、天気は悪くなかった。
それが突然奴等が襲って来て、皆で走っていた時に急に闇に包まれて、気がついた時には一人だった。辺りを見渡してみても、悟空の双眸には何も映らない。
悟空は、傲来国の沖合いに浮かぶ火山島の花果山で産まれた。花果山の山頂にあった一塊の仙石が、長い間陽の気を浴び割れて卵を産み、そこから孵った赤子が悟空だ。
いわば、悟空は陽の気の塊のような存在。この暗闇の中にあって、悟空の身体からは薄っすらと陽の気が発せられ、ほのかに明るい感じさえがする。
悟空が一歩足を進めれば、その足を進めた場所が一瞬白く光った。しかしそれはほんの一瞬で、すぐに暗闇に戻ってしまう。
そんな中でも、僅かに悟空の身体に突き刺さるような、誰かが遠くから自分を見つめているような視線が感じられる。それは、小さな小さな塊のようにも感じられ、その視線には恐れや不安の中にも好奇心が含まれているようにも思えた。
悟空が歩みを進めれば、その何かはそーっとあとからついてきて、歩みを止めればその何かも歩みを止める。だが、遠くから様子をうかがうだけで、決して近づいて来ることはない。
その何かがいるであろう場所を見ても、悟空には暗闇ばかりで何も見ることはできなかった。悟空は、“はぁ” とため息を吐き出すと、また歩き出した。
「俺は、強くなんかなれない…! 何一つ、守れなかった! 御師匠様も、兄弟子達も…! なのに、何故のうのうと自分だけが生きている!! 御師匠様を殺して、何故自分だけが生きている!! 兄弟子達を見捨てたくせに、何故そんな顔をして生きている!! 守れなかったくせに、何も守れなかったくせに!!」
「言いたいことは、それだけか」
玄奘は、目の前の子供を見つめ言った。そう、幼い頃の自分、紅流児と呼ばれていた頃の自分自身に向かって。
血にまみれた子供は、突然玄奘の前に現れ、その思いの丈をぶちまけた。守りたかったのだと、全てをこの手で。でも、何一つ守れなかった。だから、全てを失ったのだと。
生きたかった、親と共に生きて、この地にとどまりたかった。生きていれば、お前達のように生を謳歌できたのに、と。たが、それは八つ当たりでしかない。紅流児の姿形まで真似をして、この幼い魂は訴えかけている。
玄奘には、最初からこの子供の正体が見えていた。目の前の紅流児の姿をした影は、自分に助けを求める為の手段でしかない。
ここに存在する全ての魂は、思いを叶えて欲しいだけなのだ。だから纏わりつく、幾つもの、幾人もの紅流児となって、血まみれとなったボロボロの壽慶三蔵の亡骸を連れて、玄奘の行くてを阻む。
*********
凍てつく→こおりつく
風花→晴天に、花びらが舞うようにちらつく雪
冬帝→冬の神。玄武と同一視される玄帝(冬を司る神)の異名
馳せる→気持ちや考えを遠くに至らせる
縋る→頼りとするものにつかまる。助力を求めて頼りとする
茶番→こっけいな即興寸劇。底の見えすいた下手な芝居
夜目→夜、暗い中で物を見ること。また、夜、物を見る目
蠢く→虫がはうように絶えずもぞもぞ動く
踵→かかと
思いの丈→思うことのありったけ
謳歌→恵まれた幸せを、みんなで大いに楽しみ喜び合うこと
阻む→進もうとするのをさまたげる。防ぎとめる
次回投稿は26日か27日が目標です。
痩せ細った幼い少女が、その傷ついた指先から血をたらし、泪を流しながら八戒を見つめる。
「なんで、なんで俺達を置いて行ったんだよ。俺達のことなんて、どうでもよかったのかよ!」
少女と同じく痩せ細った傷だらけの少年が、八戒の睛眸を睨みながら叫んだ。
「桂英、明陽」
両親を殺し、村を壊滅させた邪神達の目的を知るため、なぜ自分達の住んでいた村がこんな目にあわなければならなかったのか、その理由を知るためと言う言い訳を並べ、本心を隠し幼い弟と妹を親戚にあずけ旅立った。
だが、八戒の心の中に渦巻く本心は復讐だ。目の前で奪われた村人達の命、そして父と母の命。まだ幼い弟妹のあるべき幸せ、そのすべてを奪った邪神達への。
目覚めた朝の空気は冷たかった。早朝の凍てついた空気の中に風花が舞う宿屋の中庭に出た八戒は、まだ眠っているであろう離れた土地にいる弟妹達の寝顔を思い浮かべ、今日も弟妹達が幸せであるようにと祈った。
これが、冬帝が降らす最後の雪になるかも知れないと話をしていたのは、奴等が現れるまでのこと。宿屋を出発し、あといくつかの村を通り過ぎれば故郷にたどり着くと、八戒は懐かしい風景に思いを馳せていた。だからといって、選択を間違った訳ではない。
「玄奘、こちらへ!!」
追手をかわすように平原を左に進んだところで、“待て!” と沙麼蘿の声が響き渡ったが、時既に遅し暗闇の中に足を踏み入れていた。
闇の中を、どれくらい歩いた時だろうか。まるで助けを求めるように、縋るように、そして八戒を責めるように、まだ幼い弟妹が姿を現した。
「ちぃにいちゃん、さむいよぅ」
「大丈夫だ、桂英。兄ちゃんがついてる!」
明陽が、足元に落ちている汚れてボロボロになった布切れを拾い上げ桂英の身体にかけると、暖めるようにその身体をさする。
「おかあさんにあいたいよぅ。おにいちゃん、なんでおかあさんをたすけてくれなかったの」
「そうだ! なんで父さんと母さんを、助けてくれなかったんだよ!!」
幼い妹と弟が、まるで八戒が両親を見殺しにしたと言わんばかりに、現状が辛いと言わんばかりに、血の泪を流しながら声を上げる。
「随分と、悪趣味なことをしてくれますね」
これが、他人に厳しく身内に甘い、家族に深い愛情を抱く鬼神ならば、まだ心を揺り動かされたかも知れない。だが、邪神の血を引く八戒には、これは茶番でしかない。
邪神にしては珍しく家族思いの父親の血を引く八戒だったとしても、目の前に現れた桂英と明陽が何かによって作り出されたモノであることはすぐにわかった。
両親を亡くした今、八戒にとって幼い弟妹は何より大切だが、こんな茶番では八戒の心は動かない。
「邪神の血を引く私はどんな暗闇でも夜目がきく。消え去りなさい」
桂英と明陽の周りに蠢く何かに声を上げ、八戒は踵を返し歩き出した。
「な~んにも見えない。皆、何処にいったんだよ」
暗闇の中、悟空はゆっくりと歩みを止める。ついさっきまで、薄っすらと雪が積もった大地を皆で歩いていたはずだった。雪が降ったあとだったが、天気は悪くなかった。
それが突然奴等が襲って来て、皆で走っていた時に急に闇に包まれて、気がついた時には一人だった。辺りを見渡してみても、悟空の双眸には何も映らない。
悟空は、傲来国の沖合いに浮かぶ火山島の花果山で産まれた。花果山の山頂にあった一塊の仙石が、長い間陽の気を浴び割れて卵を産み、そこから孵った赤子が悟空だ。
いわば、悟空は陽の気の塊のような存在。この暗闇の中にあって、悟空の身体からは薄っすらと陽の気が発せられ、ほのかに明るい感じさえがする。
悟空が一歩足を進めれば、その足を進めた場所が一瞬白く光った。しかしそれはほんの一瞬で、すぐに暗闇に戻ってしまう。
そんな中でも、僅かに悟空の身体に突き刺さるような、誰かが遠くから自分を見つめているような視線が感じられる。それは、小さな小さな塊のようにも感じられ、その視線には恐れや不安の中にも好奇心が含まれているようにも思えた。
悟空が歩みを進めれば、その何かはそーっとあとからついてきて、歩みを止めればその何かも歩みを止める。だが、遠くから様子をうかがうだけで、決して近づいて来ることはない。
その何かがいるであろう場所を見ても、悟空には暗闇ばかりで何も見ることはできなかった。悟空は、“はぁ” とため息を吐き出すと、また歩き出した。
「俺は、強くなんかなれない…! 何一つ、守れなかった! 御師匠様も、兄弟子達も…! なのに、何故のうのうと自分だけが生きている!! 御師匠様を殺して、何故自分だけが生きている!! 兄弟子達を見捨てたくせに、何故そんな顔をして生きている!! 守れなかったくせに、何も守れなかったくせに!!」
「言いたいことは、それだけか」
玄奘は、目の前の子供を見つめ言った。そう、幼い頃の自分、紅流児と呼ばれていた頃の自分自身に向かって。
血にまみれた子供は、突然玄奘の前に現れ、その思いの丈をぶちまけた。守りたかったのだと、全てをこの手で。でも、何一つ守れなかった。だから、全てを失ったのだと。
生きたかった、親と共に生きて、この地にとどまりたかった。生きていれば、お前達のように生を謳歌できたのに、と。たが、それは八つ当たりでしかない。紅流児の姿形まで真似をして、この幼い魂は訴えかけている。
玄奘には、最初からこの子供の正体が見えていた。目の前の紅流児の姿をした影は、自分に助けを求める為の手段でしかない。
ここに存在する全ての魂は、思いを叶えて欲しいだけなのだ。だから纏わりつく、幾つもの、幾人もの紅流児となって、血まみれとなったボロボロの壽慶三蔵の亡骸を連れて、玄奘の行くてを阻む。
*********
凍てつく→こおりつく
風花→晴天に、花びらが舞うようにちらつく雪
冬帝→冬の神。玄武と同一視される玄帝(冬を司る神)の異名
馳せる→気持ちや考えを遠くに至らせる
縋る→頼りとするものにつかまる。助力を求めて頼りとする
茶番→こっけいな即興寸劇。底の見えすいた下手な芝居
夜目→夜、暗い中で物を見ること。また、夜、物を見る目
蠢く→虫がはうように絶えずもぞもぞ動く
踵→かかと
思いの丈→思うことのありったけ
謳歌→恵まれた幸せを、みんなで大いに楽しみ喜び合うこと
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