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第二章
沈黙の里《十一》
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斑の弓から放たれた箭が自分に向かって飛んでくる様子を、八戒は鈍重のように感じながら見つめていた。おそらく、斑の弓と八戒の弓では早さが違うのだ。
「孔雀弓」
闘いの中にあっても、八戒はひどく冷静だった。自らの声に反応し、左手中指にはめられていた孔雀石の指環から現れた弓を握りしめ、その弓に張られた弦にそっと右手を近づける。
すると、右手人差し指と細い鎖のようなもので繋がれた小指の二つの銀製の指環の間から三本の箭が現れた。八戒はその箭を、上空に向かって放つ。
「鳳仙華」
八戒の手から放たれた箭が、相手の箭を捉える。その瞬間、まるで植物の鳳仙花の種が勢いよく弾け飛ぶように、箭が幾つもの細い箭へと変わり斑の頭上に降り注いだ。
「…!!」
鬼子母神は言った、斑は厄介だと。ならば、玄奘のように相手に動くすきを与えなければいい。
おそらく、あの斑達が再現できるのはその目で見た物。だから、再現される前に消し去ってしまえばいい、全てを。
斑とその近くにいた仲間達を、上空から数多の箭が襲い、彼等は声を発する間も与えられずその箭に刺しぬかれ倒れて行った。
「えげつねえ」
「私はただ、玄奘に教えられた通りのことをしただけです」
少し離れた場所で敵と闘う悟浄の言葉に答えた八戒が、指揮官の斑をなくし統率力をなくした敵を次々と斬り倒して行く玄奘を見つめながら言った。斑さえいなければ残された者達の力など、たかが知れている。
鳳仙華は、八戒にとっては鬼門となる技だった。父親も、襲われた村と家族を護る為にこの鳳仙華を使い、その命を落とした。
鳳仙華は、敵の頭上から数多の箭の雨を降らせ全てを殲滅する。だがそれと同時に、その後しばらくは次の箭を放つことができなくなる技だ。
その間に相手からの攻撃を受ければ、自分はひとたまりもない。やるか殺られるか、正に紙一重の技なのだ。
誰か一人でも敵が残り攻撃を受ければ、八戒は自分の身を守れるかどうかわからない。だが、玄奘の立ち振舞が示した闘い方を、そのまま八戒も行った。
相手に、動く間を与えなかった。それは、仲間達の存在を信じているこらだ。皆がいれば、大丈夫だと。自分は、父のようにはならないと。
「八戒!!」
八戒に向かって刀を振るう敵の胸元を、悟空の如意金箍棒が押し返す。
「悟空」
「大丈夫か!」
「えぇ、悟空も無事で何より」
「あったり前だろ!」
ニカッと笑った悟空にとって、如意金箍棒を奪おうとした斑はたいした敵ではなかった。
今此処にいる斑で、一番力を持っているのは、間違いなく沙麼蘿が相手をしている斑だろう。それ以外は例え斑であったとしても、突出した力を持った敵ではない。
よく似た如意金箍棒を出現させた斑を見て、悟空はただ人真似が得意なだけの斑なのだと、瞬時に理解した。陽の氣だけを受けて生まれた悟空が持つ如意金箍棒を、沢山の陰の氣を受け生み出された斑は、形以外は再現することはできなかったからだ。
如意金箍棒は、悟空が手にした時点で陽の氣が満ち溢れる物へと変わり、龍王が持っていた如意金箍棒は違う物になっていた。その悟空が持つ如意金箍棒を再現するには、目の前の斑では力不足だ。
「じいちゃんが言ってた。如意金箍棒はオレが手に持った時点で、その性質は変わったって。だから、そんじょそこらの奴に真似できるわけがないんだ」
悟空は、決して良い子ではなかった。だが、須菩提の言葉を疑ったことは一度もない。
「うん、じいちゃんの言う通りだった。残りの奴らは、オレに任せろ!」
悟空が、誰よりも元気に走り出して行く。この場に残った敵では、悟空一人でも簡単に殲滅できることだろう。
「何故だ! 何故半端者お前達に、俺達が負ける!」
「弱いからだ」
敵の言葉に、沙麼蘿は抑揚の無い声で言った。修羅界で、邪神達に何を吹き込まれてこの場に来たのかは知らない。
だが、いいように丸め込まれたのだろう。今何処かでこの様子を見ている誰かは、玄奘達の実力を測っているに違いない。
「力を開放しろ! そして、俺と闘え!!」
ガツンと斑が振り下ろした刀を、沙麼蘿はいとも簡単に受け止めた。途端、その睛眸が灰簾石色から鳩の血色に変わる様を見て
「このッ!」
と、男が唸るよう言った。
「お前ごとに、我が力を開放するわけが無いだろう。さぁ、これで終いだ」
幾ら闘いの過程を楽しむのが好きな鬼神でも、弱い者をいたぶる趣味は無い。それは正に、誰の目にも留まらぬ早さだった。沙麼蘿の剣が、男の身体を貫く。
「力を開放などしてみろ、天上界の神々がこぞって皇の所に押しかけ、沙麼蘿をなんとかしろと言うに決まっている」
珍しく、おかしげに語りながら倒れ行く男を見ていた沙麼蘿が、男の身体が消え行く様子を見て眉を寄せた。
「訶梨帝母が言っていた厄介とは、このことか」
幾ら斑と言えど、死しても身体が消えることはない。だが、目の前の男はその身体を消して行き、最後に残ったのは黒水晶の如き六角柱の石のみ。
沙麼蘿はその石を掴み取ると
「何だこれは」
と呟いた。斑の身体にこのような物が埋め込まれているなど、聞いたことが無い。斑は、ただ天上人と闘うための武器。
「一体、邪神達は何を考えている。琉格泉、これを皇の所に」
沙麼蘿は側にいた琉格泉に、妖石のような物を天上界に持っていかせた。振り返れば、玄奘達も敵を倒し一箇所に集まっている。だが…
「訶梨帝母が浄化したと言うのに、また穢れたな。これでは、逆戻りだ」
おそらく玄奘達が倒した斑にも、黒水晶のような妖石が埋め込まれていたに違いない。沙麼蘿は妖石を壊さず回収できたが、玄奘達は斑を倒した時に妖石がバラバラに砕け散ったのだろう。
『闘いを終えた後の浄化は三蔵の役目です』
あの訶梨帝母の言葉は、この状況を見越してのことだったのか。
「玄奘、浄化だ」
「やはり、あの時見えたものは穢れだったか」
斑の男に双剣を突き立てた時、その身体から黒い霧のようなものか辺りに広がった気がした。
「このままでは、この地はまた前のように戻る」
「そうか」
玄奘はそう呟くとその場に座り、般若心経を読み始めた。全てを浄化し、二度とあのような、壽慶三蔵の亡骸を連れたような子供が現れることが無いように、と。
「スゲー」
「あぁ」
「本当に」
自分達の周りから、小さな光の粒がキラキラ光りながら天に昇って行く。緑に覆われた大地にそよ風が吹き、その中をキラキラ光る粒が踊るように天に昇るのだ。
その御伽話の様な光景を、悟空や悟浄や八戒はただただ見つめていた。全てが終わった後、玄奘は辺りを見回して一人頷くと
「行くぞ」
と皆に呟いて、その地を後にした。
『ありがとう…』
そんな幼い声が聞こえたのは、ふと振り返り緑の大地を見た沙麼蘿だけだったのかも知れない。
********
えげつない→ものの言い方や、やり方が露骨•無遠慮で節度を超えているさま
鬼門→ここでは、その人にとって嫌な、苦手な人•場所•事柄について言う
殲滅→残りなく滅ぼすこと。滅ぼしつくすこと。
突出→高く、または長く突き出していること。突き破って出ること。他より目立って多いこと
抑揚→話すときの音声や文章などで、調子を上げたり下げたりすること。イントネーション
次回投稿は9月11日か12日が目標です。
「孔雀弓」
闘いの中にあっても、八戒はひどく冷静だった。自らの声に反応し、左手中指にはめられていた孔雀石の指環から現れた弓を握りしめ、その弓に張られた弦にそっと右手を近づける。
すると、右手人差し指と細い鎖のようなもので繋がれた小指の二つの銀製の指環の間から三本の箭が現れた。八戒はその箭を、上空に向かって放つ。
「鳳仙華」
八戒の手から放たれた箭が、相手の箭を捉える。その瞬間、まるで植物の鳳仙花の種が勢いよく弾け飛ぶように、箭が幾つもの細い箭へと変わり斑の頭上に降り注いだ。
「…!!」
鬼子母神は言った、斑は厄介だと。ならば、玄奘のように相手に動くすきを与えなければいい。
おそらく、あの斑達が再現できるのはその目で見た物。だから、再現される前に消し去ってしまえばいい、全てを。
斑とその近くにいた仲間達を、上空から数多の箭が襲い、彼等は声を発する間も与えられずその箭に刺しぬかれ倒れて行った。
「えげつねえ」
「私はただ、玄奘に教えられた通りのことをしただけです」
少し離れた場所で敵と闘う悟浄の言葉に答えた八戒が、指揮官の斑をなくし統率力をなくした敵を次々と斬り倒して行く玄奘を見つめながら言った。斑さえいなければ残された者達の力など、たかが知れている。
鳳仙華は、八戒にとっては鬼門となる技だった。父親も、襲われた村と家族を護る為にこの鳳仙華を使い、その命を落とした。
鳳仙華は、敵の頭上から数多の箭の雨を降らせ全てを殲滅する。だがそれと同時に、その後しばらくは次の箭を放つことができなくなる技だ。
その間に相手からの攻撃を受ければ、自分はひとたまりもない。やるか殺られるか、正に紙一重の技なのだ。
誰か一人でも敵が残り攻撃を受ければ、八戒は自分の身を守れるかどうかわからない。だが、玄奘の立ち振舞が示した闘い方を、そのまま八戒も行った。
相手に、動く間を与えなかった。それは、仲間達の存在を信じているこらだ。皆がいれば、大丈夫だと。自分は、父のようにはならないと。
「八戒!!」
八戒に向かって刀を振るう敵の胸元を、悟空の如意金箍棒が押し返す。
「悟空」
「大丈夫か!」
「えぇ、悟空も無事で何より」
「あったり前だろ!」
ニカッと笑った悟空にとって、如意金箍棒を奪おうとした斑はたいした敵ではなかった。
今此処にいる斑で、一番力を持っているのは、間違いなく沙麼蘿が相手をしている斑だろう。それ以外は例え斑であったとしても、突出した力を持った敵ではない。
よく似た如意金箍棒を出現させた斑を見て、悟空はただ人真似が得意なだけの斑なのだと、瞬時に理解した。陽の氣だけを受けて生まれた悟空が持つ如意金箍棒を、沢山の陰の氣を受け生み出された斑は、形以外は再現することはできなかったからだ。
如意金箍棒は、悟空が手にした時点で陽の氣が満ち溢れる物へと変わり、龍王が持っていた如意金箍棒は違う物になっていた。その悟空が持つ如意金箍棒を再現するには、目の前の斑では力不足だ。
「じいちゃんが言ってた。如意金箍棒はオレが手に持った時点で、その性質は変わったって。だから、そんじょそこらの奴に真似できるわけがないんだ」
悟空は、決して良い子ではなかった。だが、須菩提の言葉を疑ったことは一度もない。
「うん、じいちゃんの言う通りだった。残りの奴らは、オレに任せろ!」
悟空が、誰よりも元気に走り出して行く。この場に残った敵では、悟空一人でも簡単に殲滅できることだろう。
「何故だ! 何故半端者お前達に、俺達が負ける!」
「弱いからだ」
敵の言葉に、沙麼蘿は抑揚の無い声で言った。修羅界で、邪神達に何を吹き込まれてこの場に来たのかは知らない。
だが、いいように丸め込まれたのだろう。今何処かでこの様子を見ている誰かは、玄奘達の実力を測っているに違いない。
「力を開放しろ! そして、俺と闘え!!」
ガツンと斑が振り下ろした刀を、沙麼蘿はいとも簡単に受け止めた。途端、その睛眸が灰簾石色から鳩の血色に変わる様を見て
「このッ!」
と、男が唸るよう言った。
「お前ごとに、我が力を開放するわけが無いだろう。さぁ、これで終いだ」
幾ら闘いの過程を楽しむのが好きな鬼神でも、弱い者をいたぶる趣味は無い。それは正に、誰の目にも留まらぬ早さだった。沙麼蘿の剣が、男の身体を貫く。
「力を開放などしてみろ、天上界の神々がこぞって皇の所に押しかけ、沙麼蘿をなんとかしろと言うに決まっている」
珍しく、おかしげに語りながら倒れ行く男を見ていた沙麼蘿が、男の身体が消え行く様子を見て眉を寄せた。
「訶梨帝母が言っていた厄介とは、このことか」
幾ら斑と言えど、死しても身体が消えることはない。だが、目の前の男はその身体を消して行き、最後に残ったのは黒水晶の如き六角柱の石のみ。
沙麼蘿はその石を掴み取ると
「何だこれは」
と呟いた。斑の身体にこのような物が埋め込まれているなど、聞いたことが無い。斑は、ただ天上人と闘うための武器。
「一体、邪神達は何を考えている。琉格泉、これを皇の所に」
沙麼蘿は側にいた琉格泉に、妖石のような物を天上界に持っていかせた。振り返れば、玄奘達も敵を倒し一箇所に集まっている。だが…
「訶梨帝母が浄化したと言うのに、また穢れたな。これでは、逆戻りだ」
おそらく玄奘達が倒した斑にも、黒水晶のような妖石が埋め込まれていたに違いない。沙麼蘿は妖石を壊さず回収できたが、玄奘達は斑を倒した時に妖石がバラバラに砕け散ったのだろう。
『闘いを終えた後の浄化は三蔵の役目です』
あの訶梨帝母の言葉は、この状況を見越してのことだったのか。
「玄奘、浄化だ」
「やはり、あの時見えたものは穢れだったか」
斑の男に双剣を突き立てた時、その身体から黒い霧のようなものか辺りに広がった気がした。
「このままでは、この地はまた前のように戻る」
「そうか」
玄奘はそう呟くとその場に座り、般若心経を読み始めた。全てを浄化し、二度とあのような、壽慶三蔵の亡骸を連れたような子供が現れることが無いように、と。
「スゲー」
「あぁ」
「本当に」
自分達の周りから、小さな光の粒がキラキラ光りながら天に昇って行く。緑に覆われた大地にそよ風が吹き、その中をキラキラ光る粒が踊るように天に昇るのだ。
その御伽話の様な光景を、悟空や悟浄や八戒はただただ見つめていた。全てが終わった後、玄奘は辺りを見回して一人頷くと
「行くぞ」
と皆に呟いて、その地を後にした。
『ありがとう…』
そんな幼い声が聞こえたのは、ふと振り返り緑の大地を見た沙麼蘿だけだったのかも知れない。
********
えげつない→ものの言い方や、やり方が露骨•無遠慮で節度を超えているさま
鬼門→ここでは、その人にとって嫌な、苦手な人•場所•事柄について言う
殲滅→残りなく滅ぼすこと。滅ぼしつくすこと。
突出→高く、または長く突き出していること。突き破って出ること。他より目立って多いこと
抑揚→話すときの音声や文章などで、調子を上げたり下げたりすること。イントネーション
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