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筍とわかめは別に何かの隠語ではない。
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ーーーーー
同棲してるカップル。
竿酒、攻めフェ、寸止め?
ーーーーー
今日は、同じマンションのおじさんにもらったわかめと筍で、若竹煮を作った。自信作だ。
そもそも俺は基本的に料理をしない。休日なんて家にそのまま食べられるものがなければ諦めて何も食べないくらいだ。それに同居している恋人は料理がうまい。だからやる必要もなくなった。しかし、できないわけではない。ゆで筍を買ってきて料理したことくらいはある。
でも、生の筍なんて初めてで、下茹での仕方を調べて、四苦八苦しながら茹でた。新鮮な筍は何を作っても美味しそうだったけど、一緒にわかめももらったし、やっぱりここは若竹煮でしょ!というわけだ。
結局、筍は余ってしまったので、明日筍ご飯にしようと思っている。どんな反応をしてくれるかなと、わくわくしながら、恋人の帰りを待つ。俺だってたまにはちゃんとしてるんだと、みせつけてやらねば!
そして、恋人が帰って来た。着替えてキッチンへやって来た恋人、啓介に渾身の若竹煮を自慢する。
「な!めっちゃ上手くできてんだろ!日本酒にも合うし、明日は休みだろ?呑もうぜ!」
「……君、料理なんかできたんですね……」
心底意外だと言わんばかりの声に少しムカッとしたが、こらえる。
「俺だってやればできるんだよ!」
「そうでしたか……うん、上手くできてますね。うーん、ちょっと待ってください。メインはこれでいいとして、もう一、二品足して晩酌しましょう。」
「おう!」
啓介のつくるものは美味いから楽しみだな。
そう言えば、啓介が酔ったところってあんまり見たことないな、と呑み始めてからふと思った。
「あぁ、この若竹煮、とても美味しいです。そう言えば、材料はどうしたんです?」
「ん?あぁ!えっと…下の階、の…えっと、」
「池尾さん?」
「あ、そうそう!そのおじさんがくれたんだよ」
「ふぅん……君、いつの間に他の人たちと仲良くなったんですか?」
「え?ほら、昼間啓介が仕事行ってる間、買い物行ったり、バイト行ったりするからさ、時々すれ違って挨拶とかしてたら顔見知りになったんだよ」
「そうでしたか……いただいたのは筍だけですか?」
「ん?わかめも貰ったよ?」
「……じゃあ、今度お礼に行かないといけませんね。」
「おー、そうだな!」
「にしても美味しいですねぇ…いただいた筍は生だったんでしょう?」
「うん。さすがに下茹でのやり方は調べたし、若竹煮もレシピみて作ったけどな。ん?どうした?」
啓介が珍しくにこにこと笑っている……どうしたんだろ?
「いえ、ふふっ、手料理とか初めてで…嬉しいなぁと思いまして……」
「あー、だって料理って面倒だろ?片付けもしなきゃなんないしさ。でもまぁ、そんなに喜んでくれるなら、まぁ、たまには……」
「ふふ……お願いしますよ。」
啓介は上機嫌で、俺の作った煮物を頬張り、日本酒を飲んでいる。大丈夫なのだろうか……。
「ねぇ、竜正……」
突然名前を呼ばれてドキッとする。啓介が俺の名前を呼ぶのは、セックスの時だけだ。
「ん?どうした?」
ちなみに、おれは酒に強い。多少赤くなって楽しくなるがそれだけだ。
「わかめ酒って、知ってますか?」
「は?わかめ酒?わかめで作った酒?……あ、えっと……あれだ!股に注ぐやつ!」
「そうです。あれ、飲みたいです。」
「は?え?」
「飲みたいです。座って、足を閉じてください。」
何言ってんだこいつ。え?もしかしてかなり酔ってるのか?
「え、いやいや、何言ってんだ。だいぶ酔ってんな。ほら、かたづ……」
「座ってください。」
「う゛……」
どうしてこんな事に……たまには恋人孝行しようとしただけなのに……
「…じゅる…ズズズッ…ぴちゃ、ずず……」
「……ん、……ふっ……っ、はぁ……」
股間が熱いのに、スースーする。結局啓介の圧に負けて、わかめ酒をする事になった。啓介は俺の股間に顔を埋めて、酒を啜っている。時々顔上げた時の表情が、いつもの真面目でクールな雰囲気とは違って、下品でだらしないのが……正直、良い。注がれた酒が減るにつれて、啓介の口は俺のちんこに集中しだす。
「んんっ……ちょっ、まっ……て、あ…っく…ぃ、あっ、」
「ひもちひぃ、れふか?」
「やっ、しゃべるっ、な!」
「ふふ……こちらのわかめと筍も、大変美味しかったですよ。では、シャワーを浴びて、寝室でデザートをいただきましょうかね。」
眼鏡をかけながら、えろく笑う啓介にどきっとして、腹の奥がきゅんと疼く。
~~~
シャワーをあびて、準備をして寝室へ行くと、先にあがっていた啓介が髪を乾かすのもそこそこにベッドに寝っ転がっていた。まぁ、風呂場で準備を手伝うと言う啓介を、絶対嫌だと追い出したのは俺だし、それはいいが……
ぐっすり寝てんな……んー、疲れて帰ってきて酒飲んで……まぁ、わからんでもないが……
結局俺はむらむらご抑えきれず、啓介のちんこに手を伸ばした。スウェットとパンツをずらしてもにゅもにゅと刺激するが、勃つ気配がない。これは……もしかして、酒のせいか!?おいおい、うそだろ。え、俺……めっちゃむらむらしてんだけど!あぁ、くそっ!啓介のばか野郎!
同棲してるカップル。
竿酒、攻めフェ、寸止め?
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今日は、同じマンションのおじさんにもらったわかめと筍で、若竹煮を作った。自信作だ。
そもそも俺は基本的に料理をしない。休日なんて家にそのまま食べられるものがなければ諦めて何も食べないくらいだ。それに同居している恋人は料理がうまい。だからやる必要もなくなった。しかし、できないわけではない。ゆで筍を買ってきて料理したことくらいはある。
でも、生の筍なんて初めてで、下茹での仕方を調べて、四苦八苦しながら茹でた。新鮮な筍は何を作っても美味しそうだったけど、一緒にわかめももらったし、やっぱりここは若竹煮でしょ!というわけだ。
結局、筍は余ってしまったので、明日筍ご飯にしようと思っている。どんな反応をしてくれるかなと、わくわくしながら、恋人の帰りを待つ。俺だってたまにはちゃんとしてるんだと、みせつけてやらねば!
そして、恋人が帰って来た。着替えてキッチンへやって来た恋人、啓介に渾身の若竹煮を自慢する。
「な!めっちゃ上手くできてんだろ!日本酒にも合うし、明日は休みだろ?呑もうぜ!」
「……君、料理なんかできたんですね……」
心底意外だと言わんばかりの声に少しムカッとしたが、こらえる。
「俺だってやればできるんだよ!」
「そうでしたか……うん、上手くできてますね。うーん、ちょっと待ってください。メインはこれでいいとして、もう一、二品足して晩酌しましょう。」
「おう!」
啓介のつくるものは美味いから楽しみだな。
そう言えば、啓介が酔ったところってあんまり見たことないな、と呑み始めてからふと思った。
「あぁ、この若竹煮、とても美味しいです。そう言えば、材料はどうしたんです?」
「ん?あぁ!えっと…下の階、の…えっと、」
「池尾さん?」
「あ、そうそう!そのおじさんがくれたんだよ」
「ふぅん……君、いつの間に他の人たちと仲良くなったんですか?」
「え?ほら、昼間啓介が仕事行ってる間、買い物行ったり、バイト行ったりするからさ、時々すれ違って挨拶とかしてたら顔見知りになったんだよ」
「そうでしたか……いただいたのは筍だけですか?」
「ん?わかめも貰ったよ?」
「……じゃあ、今度お礼に行かないといけませんね。」
「おー、そうだな!」
「にしても美味しいですねぇ…いただいた筍は生だったんでしょう?」
「うん。さすがに下茹でのやり方は調べたし、若竹煮もレシピみて作ったけどな。ん?どうした?」
啓介が珍しくにこにこと笑っている……どうしたんだろ?
「いえ、ふふっ、手料理とか初めてで…嬉しいなぁと思いまして……」
「あー、だって料理って面倒だろ?片付けもしなきゃなんないしさ。でもまぁ、そんなに喜んでくれるなら、まぁ、たまには……」
「ふふ……お願いしますよ。」
啓介は上機嫌で、俺の作った煮物を頬張り、日本酒を飲んでいる。大丈夫なのだろうか……。
「ねぇ、竜正……」
突然名前を呼ばれてドキッとする。啓介が俺の名前を呼ぶのは、セックスの時だけだ。
「ん?どうした?」
ちなみに、おれは酒に強い。多少赤くなって楽しくなるがそれだけだ。
「わかめ酒って、知ってますか?」
「は?わかめ酒?わかめで作った酒?……あ、えっと……あれだ!股に注ぐやつ!」
「そうです。あれ、飲みたいです。」
「は?え?」
「飲みたいです。座って、足を閉じてください。」
何言ってんだこいつ。え?もしかしてかなり酔ってるのか?
「え、いやいや、何言ってんだ。だいぶ酔ってんな。ほら、かたづ……」
「座ってください。」
「う゛……」
どうしてこんな事に……たまには恋人孝行しようとしただけなのに……
「…じゅる…ズズズッ…ぴちゃ、ずず……」
「……ん、……ふっ……っ、はぁ……」
股間が熱いのに、スースーする。結局啓介の圧に負けて、わかめ酒をする事になった。啓介は俺の股間に顔を埋めて、酒を啜っている。時々顔上げた時の表情が、いつもの真面目でクールな雰囲気とは違って、下品でだらしないのが……正直、良い。注がれた酒が減るにつれて、啓介の口は俺のちんこに集中しだす。
「んんっ……ちょっ、まっ……て、あ…っく…ぃ、あっ、」
「ひもちひぃ、れふか?」
「やっ、しゃべるっ、な!」
「ふふ……こちらのわかめと筍も、大変美味しかったですよ。では、シャワーを浴びて、寝室でデザートをいただきましょうかね。」
眼鏡をかけながら、えろく笑う啓介にどきっとして、腹の奥がきゅんと疼く。
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シャワーをあびて、準備をして寝室へ行くと、先にあがっていた啓介が髪を乾かすのもそこそこにベッドに寝っ転がっていた。まぁ、風呂場で準備を手伝うと言う啓介を、絶対嫌だと追い出したのは俺だし、それはいいが……
ぐっすり寝てんな……んー、疲れて帰ってきて酒飲んで……まぁ、わからんでもないが……
結局俺はむらむらご抑えきれず、啓介のちんこに手を伸ばした。スウェットとパンツをずらしてもにゅもにゅと刺激するが、勃つ気配がない。これは……もしかして、酒のせいか!?おいおい、うそだろ。え、俺……めっちゃむらむらしてんだけど!あぁ、くそっ!啓介のばか野郎!
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