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第十一話 奴隷と共に
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とりあえず宿に連れ帰ってきた。
「これからよろしく。僕の名はミシマリョウスケ。名前聞いてもいいかな?」
奴隷は少し怒った表情をした。
「ないっつってんだろ」
驚いた。この国の文化では本当に奴隷は人間ではなく奴隷で、つまりモノなのだ。
「わかった。名前つけてもいいかな?」
「は?、、いや勝手にしろ」
なぜかまた驚いた顔をされた。
「じゃ君はリクだ。わかったな?」
「っ!?お前は一体何物だ!なんでオレなんかを買った?」
へ?
なんか突然警戒心を露わにし怒り始めた。リクは何かを疑っているようだ。
「俺は単なる一般人で、、、この世界に疎いだけで、、、その、お前を買ったのは、この世界の常識や、俺の職業柄冒険に行くことがあるからその護衛として、、」
リクが口をあけてポカンとする。
よく見るとリクの顔って整っていて、ボサボサの髪と汚れた肌を綺麗にすれば絶対イケメンになるだろうなぁとか考えてしまった。
「フハッ。マジか。こんなバカ、いや素晴らしいのがご主人様とは。普通奴隷には名前なんて付けねーんだよ。つけても番号ぐらいだ。それにこの世界の常識に疎い?お前が何年生きてるか知らねーが疎すぎるだろ。箱入り令嬢でももっと知っとるわ」
笑いながら言われた。
「あーあ。もう警戒するのが馬鹿みたいだ。よろしくなご主人様」
「うるさいな。こっちにも事情があるんだよ。はいこれが俺の冒険者カードと薬事ギルドの登録証。これで僕がどーゆー人間がわかっただろ?あと名前はリクでいいな?」
また笑い出した。
「普通身分証明書を奴隷に見せるか?まぁわかったよ。薬草採集に護衛がいるんだな?」
「そうだ。リクがシャワー浴びたら、服を買いに行こう。ちなみに僕のことはご主人様じゃなくてリョウと読んでくれ。それともう一つ」
俺はリクにそっと抱きついた。
「何があって奴隷になったのかは知らないけど、俺はリクの味方でいるから。この国の常識を知って、一人で生き抜く力がついたら解放することを約束する。もし嫌なことが有れば遠慮なく言ってほしい。あと奴隷紋の効力は使うつもりがないから安心して」
生きることを諦めない目。そんな目に宿る
憎悪のような復讐のような、言葉にできない色。
なんでそんな目をした奴隷を選んだか?
助けを求めているようにも見えたからだ。
でも他力本願ではない。そんな彼に少し惹かれてしまったからだ。
「その、オレは不本意ではあるが奴隷だ。まぁその、冒険の時ぐらいなら、守ってやる」
俺はリクを救えるだろうか、、、その辛い何かを隠すために冷たく振る舞っている。思い違いならいいが、そんな風に考えてしまう。
リクを部屋のシャワーに案内した。
「奴隷にご主人様と同じシャワーを使わせるなんて、やっぱりイカれてやがる。借りるぞ?」
「どうぞ。タオルは備え付けのやつ使って」
リクがシャワーを浴びた後、少し歩いて昨日服を買ったところに来た。
「いらっしゃいませ」
店員さんが俺を見つけるなりそう声をかける。
「どういったものをお探しでございますか?」
「いや普通の服を頼む。いや俺じゃなくてコイツのサイズで、あと多少公の場でも大丈夫な服も頼む」
「か、しこまりました?この方ですか、冒険者の店はあちらにございますよ?」
店員さんが怪訝な顔をしながら言う。
「わかっている。これで頼む」
店員さんの手にチップを握らせる。
確かにリクは冒険者っぽいし、これから冒険にも付いてきてもらうつもりだが、普通の服も必要だろう。
「ハッ。マジかよご主人様。オレにこんな服を着せるのか?」
リクが笑う
「嫌か?」
「嫌じゃねけどよ、お前は奴隷を理解しているのか?」
なんかリクに揶揄われた。
「嫌じゃねーならこれにする。これと、他の服も同じサイズで一式頼む」
「はっはい」
「これで足りるな?金貨10枚だ」
またかなり買い込んでしまった。全部リクのだが。
「は?マジかよ。こんなところでそんな金を積むなんて、ご主人様はやっぱり裏側の貴族なのか?」
なんかリクがボソボソ言っているが気にしない。
「これからよろしく。僕の名はミシマリョウスケ。名前聞いてもいいかな?」
奴隷は少し怒った表情をした。
「ないっつってんだろ」
驚いた。この国の文化では本当に奴隷は人間ではなく奴隷で、つまりモノなのだ。
「わかった。名前つけてもいいかな?」
「は?、、いや勝手にしろ」
なぜかまた驚いた顔をされた。
「じゃ君はリクだ。わかったな?」
「っ!?お前は一体何物だ!なんでオレなんかを買った?」
へ?
なんか突然警戒心を露わにし怒り始めた。リクは何かを疑っているようだ。
「俺は単なる一般人で、、、この世界に疎いだけで、、、その、お前を買ったのは、この世界の常識や、俺の職業柄冒険に行くことがあるからその護衛として、、」
リクが口をあけてポカンとする。
よく見るとリクの顔って整っていて、ボサボサの髪と汚れた肌を綺麗にすれば絶対イケメンになるだろうなぁとか考えてしまった。
「フハッ。マジか。こんなバカ、いや素晴らしいのがご主人様とは。普通奴隷には名前なんて付けねーんだよ。つけても番号ぐらいだ。それにこの世界の常識に疎い?お前が何年生きてるか知らねーが疎すぎるだろ。箱入り令嬢でももっと知っとるわ」
笑いながら言われた。
「あーあ。もう警戒するのが馬鹿みたいだ。よろしくなご主人様」
「うるさいな。こっちにも事情があるんだよ。はいこれが俺の冒険者カードと薬事ギルドの登録証。これで僕がどーゆー人間がわかっただろ?あと名前はリクでいいな?」
また笑い出した。
「普通身分証明書を奴隷に見せるか?まぁわかったよ。薬草採集に護衛がいるんだな?」
「そうだ。リクがシャワー浴びたら、服を買いに行こう。ちなみに僕のことはご主人様じゃなくてリョウと読んでくれ。それともう一つ」
俺はリクにそっと抱きついた。
「何があって奴隷になったのかは知らないけど、俺はリクの味方でいるから。この国の常識を知って、一人で生き抜く力がついたら解放することを約束する。もし嫌なことが有れば遠慮なく言ってほしい。あと奴隷紋の効力は使うつもりがないから安心して」
生きることを諦めない目。そんな目に宿る
憎悪のような復讐のような、言葉にできない色。
なんでそんな目をした奴隷を選んだか?
助けを求めているようにも見えたからだ。
でも他力本願ではない。そんな彼に少し惹かれてしまったからだ。
「その、オレは不本意ではあるが奴隷だ。まぁその、冒険の時ぐらいなら、守ってやる」
俺はリクを救えるだろうか、、、その辛い何かを隠すために冷たく振る舞っている。思い違いならいいが、そんな風に考えてしまう。
リクを部屋のシャワーに案内した。
「奴隷にご主人様と同じシャワーを使わせるなんて、やっぱりイカれてやがる。借りるぞ?」
「どうぞ。タオルは備え付けのやつ使って」
リクがシャワーを浴びた後、少し歩いて昨日服を買ったところに来た。
「いらっしゃいませ」
店員さんが俺を見つけるなりそう声をかける。
「どういったものをお探しでございますか?」
「いや普通の服を頼む。いや俺じゃなくてコイツのサイズで、あと多少公の場でも大丈夫な服も頼む」
「か、しこまりました?この方ですか、冒険者の店はあちらにございますよ?」
店員さんが怪訝な顔をしながら言う。
「わかっている。これで頼む」
店員さんの手にチップを握らせる。
確かにリクは冒険者っぽいし、これから冒険にも付いてきてもらうつもりだが、普通の服も必要だろう。
「ハッ。マジかよご主人様。オレにこんな服を着せるのか?」
リクが笑う
「嫌か?」
「嫌じゃねけどよ、お前は奴隷を理解しているのか?」
なんかリクに揶揄われた。
「嫌じゃねーならこれにする。これと、他の服も同じサイズで一式頼む」
「はっはい」
「これで足りるな?金貨10枚だ」
またかなり買い込んでしまった。全部リクのだが。
「は?マジかよ。こんなところでそんな金を積むなんて、ご主人様はやっぱり裏側の貴族なのか?」
なんかリクがボソボソ言っているが気にしない。
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