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第十二話 買われる(リク視点)
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こんな世界クソ喰らえ。
「いいですねぇ。その顔が奴隷紋に歪められることを想像すると」
脂でギトギトの小太りの奴隷商がそんなことを言いながら、とある貴族に俺を売りつけた。
なんで俺はこんなことばかりなんだ。
もう名前は覚えていないが、伯爵だったと思う。
俺の見た目が良いからと、俺にメイド服を着せて、夜の奉仕を命令してきた。
奴隷紋の効力を使ってきたが、顔の前に出されたソレを噛みちぎってやった。
全身に耐えられない苦痛が襲う。これが奴隷紋の懲罰とやらなのだろう。
でもあのクソみてぇな主人を一泡吹かせてた満足感の方が高い。
俺はまたもや奴隷商に売り飛ばされた。
奴隷売買が合法でも殺すのは違法だ。火だるまにされた後、回復薬をかけて売り飛ばされる。
そんなある日、俺はまたある男に買われた。名前はミシマリョウスケというらしい。
少なくともこの辺の名前ではない。異国のヤツだろう。
奴隷商にフラフラと案内されながら連れてこられたソイツは俺を一目見るなり、何かに気がついた様な顔をし、決めたようだった。バカそうだ。
「これでお願いします」
俺も耳を疑った。貴族を傷つけたという説明もしっかり聞いていた。それでも俺を買った。もちろんもっと強力な奴隷紋をつけるそうだが、頭がおかしいんじゃないかと思った。
しばらくすると奴隷商が来て腕のところに奴隷紋を押してさっきの男のところに連れられた。
いったいなんなんだコイツは。年齢は見る感じ20代だろうか?異国の雰囲気で年齢がイマイチわからないが若く見える。
「お前の名前は?」
男が訳の分からないことを聞いてきた。
「あるわけねーだろ」
男爵家だった時にはもちろん名前はあったのだが、奴隷に堕とされる時に剥奪された。つまり名前を名乗ることは禁止されている。
大体の奴隷はそうだ。
反抗的に言ってやった。
奴隷紋を使ってくるかと思ったが何もしてこない。
意味がわからなかった。
奴隷商が奴隷紋の懲罰を促したが従わない。
そして今度は奴隷紋を使って、身の回りの世話と、護衛と教育を命令してきやがった。
なぜそんなことを、、、
「ついてこい」
命令された。
それからはもっと理解できないことが続いた。
なぜか奴隷の俺を宿の部屋にあげ、また名前を聞いてくる。
奴隷に名前なんかわるわけねぇだろって意味を込めて返事したら、何故か驚いた顔をした。
そしたらあろうことか名前を付けると言い出した。
どうせ奴隷だから番号とかつけられるだろうと予想していたこの男はリクと俺に付けた。
そんな不可解な出来事が続いたことに、俺はきっと何かを騙されているのか、利用されていると結論づけた。
「っ!?お前は一体何物だ!なんで俺なんかを買った?」
どういうつもりかを聞いたらもっとトンチンカンなことを言われた。
どうやら異国から来て右も左もわからないと。常識を知らないから教えてほしいと。護衛もしてほしいと。
もうそれからは疑うのをやめた。
コイツは本当にそうらしいのだ。
奴隷の俺になんの躊躇もなく冒険者カードと薬事ギルドの登録証を俺に見せてきた。身分証明書は売ることができるのだ。こんなの受け取った隙に模造品にすり替えて渡すことだってできる。
そんなことを思いながら冒険者カードを見るとまた目を疑った。地味ではあるが、薬草鑑定や調合がLv.Maxなのだ。
他にもあったがよくわからなかった。
ただ薬草採集に護衛が必要だということはわかった。そんなのパーティーでも組めばなんとかなるのに。とは言わなかった。
「そうだ。リクがシャワー浴びたら、服を買いに行こう。ちなみに僕のことはご主人様じゃなくてリョウと読んでくれ。それとあと一つ」
突然リョウが抱きついてきた。
けれど不思議なことに不快感はなく、むしろ安心感すら感じてしまった。
「何があって奴隷になったのかは知らないけど、僕はリクの味方でいるから。この国の常識を知って、僕が一人で生き抜く力が着いたら解放することを約束する。もし嫌なことが有れば遠慮なく言ってほしい。奴隷紋の効力は使うつもりがないから安心して」
発せられた言葉は嘘でもいいから言われてみたかった言葉だった。
なんだか今までの奴隷としての生活が嘘みたいだ。そして、枯れた心をそっと包んでくれるなんとも言えない感覚。
ただ、リョウが一人で生きれるぐらい常識を知ったら、奴隷として俺を扱ってしまうのではないかという心配もしてしまった。でも、こうして人間として接してくれている間はついていこうと思った。
その後は高そうな服屋に連れてこられてポンポンお金を出すご主人様の姿を見て、やっぱり裏社会の貴族なのでは?と疑った。
それでも俺を人間として扱うリョウの好感度は高かった。
「いいですねぇ。その顔が奴隷紋に歪められることを想像すると」
脂でギトギトの小太りの奴隷商がそんなことを言いながら、とある貴族に俺を売りつけた。
なんで俺はこんなことばかりなんだ。
もう名前は覚えていないが、伯爵だったと思う。
俺の見た目が良いからと、俺にメイド服を着せて、夜の奉仕を命令してきた。
奴隷紋の効力を使ってきたが、顔の前に出されたソレを噛みちぎってやった。
全身に耐えられない苦痛が襲う。これが奴隷紋の懲罰とやらなのだろう。
でもあのクソみてぇな主人を一泡吹かせてた満足感の方が高い。
俺はまたもや奴隷商に売り飛ばされた。
奴隷売買が合法でも殺すのは違法だ。火だるまにされた後、回復薬をかけて売り飛ばされる。
そんなある日、俺はまたある男に買われた。名前はミシマリョウスケというらしい。
少なくともこの辺の名前ではない。異国のヤツだろう。
奴隷商にフラフラと案内されながら連れてこられたソイツは俺を一目見るなり、何かに気がついた様な顔をし、決めたようだった。バカそうだ。
「これでお願いします」
俺も耳を疑った。貴族を傷つけたという説明もしっかり聞いていた。それでも俺を買った。もちろんもっと強力な奴隷紋をつけるそうだが、頭がおかしいんじゃないかと思った。
しばらくすると奴隷商が来て腕のところに奴隷紋を押してさっきの男のところに連れられた。
いったいなんなんだコイツは。年齢は見る感じ20代だろうか?異国の雰囲気で年齢がイマイチわからないが若く見える。
「お前の名前は?」
男が訳の分からないことを聞いてきた。
「あるわけねーだろ」
男爵家だった時にはもちろん名前はあったのだが、奴隷に堕とされる時に剥奪された。つまり名前を名乗ることは禁止されている。
大体の奴隷はそうだ。
反抗的に言ってやった。
奴隷紋を使ってくるかと思ったが何もしてこない。
意味がわからなかった。
奴隷商が奴隷紋の懲罰を促したが従わない。
そして今度は奴隷紋を使って、身の回りの世話と、護衛と教育を命令してきやがった。
なぜそんなことを、、、
「ついてこい」
命令された。
それからはもっと理解できないことが続いた。
なぜか奴隷の俺を宿の部屋にあげ、また名前を聞いてくる。
奴隷に名前なんかわるわけねぇだろって意味を込めて返事したら、何故か驚いた顔をした。
そしたらあろうことか名前を付けると言い出した。
どうせ奴隷だから番号とかつけられるだろうと予想していたこの男はリクと俺に付けた。
そんな不可解な出来事が続いたことに、俺はきっと何かを騙されているのか、利用されていると結論づけた。
「っ!?お前は一体何物だ!なんで俺なんかを買った?」
どういうつもりかを聞いたらもっとトンチンカンなことを言われた。
どうやら異国から来て右も左もわからないと。常識を知らないから教えてほしいと。護衛もしてほしいと。
もうそれからは疑うのをやめた。
コイツは本当にそうらしいのだ。
奴隷の俺になんの躊躇もなく冒険者カードと薬事ギルドの登録証を俺に見せてきた。身分証明書は売ることができるのだ。こんなの受け取った隙に模造品にすり替えて渡すことだってできる。
そんなことを思いながら冒険者カードを見るとまた目を疑った。地味ではあるが、薬草鑑定や調合がLv.Maxなのだ。
他にもあったがよくわからなかった。
ただ薬草採集に護衛が必要だということはわかった。そんなのパーティーでも組めばなんとかなるのに。とは言わなかった。
「そうだ。リクがシャワー浴びたら、服を買いに行こう。ちなみに僕のことはご主人様じゃなくてリョウと読んでくれ。それとあと一つ」
突然リョウが抱きついてきた。
けれど不思議なことに不快感はなく、むしろ安心感すら感じてしまった。
「何があって奴隷になったのかは知らないけど、僕はリクの味方でいるから。この国の常識を知って、僕が一人で生き抜く力が着いたら解放することを約束する。もし嫌なことが有れば遠慮なく言ってほしい。奴隷紋の効力は使うつもりがないから安心して」
発せられた言葉は嘘でもいいから言われてみたかった言葉だった。
なんだか今までの奴隷としての生活が嘘みたいだ。そして、枯れた心をそっと包んでくれるなんとも言えない感覚。
ただ、リョウが一人で生きれるぐらい常識を知ったら、奴隷として俺を扱ってしまうのではないかという心配もしてしまった。でも、こうして人間として接してくれている間はついていこうと思った。
その後は高そうな服屋に連れてこられてポンポンお金を出すご主人様の姿を見て、やっぱり裏社会の貴族なのでは?と疑った。
それでも俺を人間として扱うリョウの好感度は高かった。
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