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第十五話 いざ冒険へ

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リクと冒険の装備屋さんに来た。
リクは奴隷になる前、Bランクの冒険者だったらしい。

結構心強い。

奮発してリクにいい装備を買った。リクの装備は俺の命に直結するしね。

「おまっ、普通奴隷にこんなの着せるか??俺の冒険者全盛期よりいい装備じゃねぇか」

「いいのいいの。自分のためだから。早速だけど薬草採集に行ってみたい」



またギルドに来た。

「奴隷の登録ですね」
例のやる気のない受付嬢に奴隷の登録をお願いした。

奴隷登録は経験値の配分時に使えるらしい。登録していないとリクが倒した経験値はリクに行く。

経験値はランクを上げる時に必要だそうだ。


リクは元はBランクの冒険者だったらしいが、身分を剥奪されているので当時のカードを引き継ぐことはできないと断られた。

俺はカードを提出する。
「ステータスの登録もまとめてなさいますか?追加料金が発生することになってしまいますが」
受付嬢にそう聞かれた。

「どうする?」

「別にいい。スキルは分かってるし、体力も魔力も感覚でわかる」

「ステータスは結構です」

そう言ってギルドでの処理を終えた。




リク曰く、森でも俺を守れるぐらいの自信があるそうなので、今回は森に行くことにした。

また例の草原を歩く。
一応スキルを使って周りの草を確認しているが、目新しいものは特に見つからなかった。

「なぁ。お前の魔力、オレの記憶が正しければ高かったと思うんだが、本当に使ったことねぇのか?初級魔法とか」
リクが聞いてきた。

「ないよ。どうやって使うの?」

「そうだな、適当に火でろーみたいに念じてみれば?」
面倒そうに言われた。

適当に言ってることはなんとなく察したのでこちらも適当に念ずる。
「火でろー」
火ってなんだっけ?有機物が酸化してるんだっけ?
水素は流石に危ないよな。メタンとかなら上空にあるのか?
とか適当なことを考えていた。




ボワッ




あっつ




「は?

マジかお前。一生かかっても使えねぇ奴がいるのに」

「今のって魔法だよね!?」

「ああ。初心者くせぇけどな。でもお前はおかしいぞ。詠唱とかせずにそんなのができるって。前言ってた念ずるだけってお前に限っては間違っちゃいねぇのかもな」

「また今度ちゃんと教えてほしい」

森の中に入っていく。
草原では見なかった草もある。

「どうしたらいいんだ?どの辺で採集したいとがあれば言え」

「あ、じゃあこの辺で」
ちょうど振り返っても草原が見えない程度のところでリクに言った。





とりあえず見つけた草は食べる。




もしゃもしゃ

「なぁ頭がおかしくなったのか?突然草を食い始めるなんて」

ちがうわ!

「スキルの関係で知らない草は食べないと分からないんだ。一回食べたらなんの草かみただけでわかるようになる。そこにある薬草取っといて、多分回復薬に使えるから」

「これか?」

「そうそれ」

リクが足下に生えていた薬草を取る。

「それ、どうにかして保管しておいて」

その辺の草を'もしゃり'ながら言った。

「どうにかって、、、『アイテムボックス』」

うわー魔法だー。



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