薬師、奴隷を買う、、、ん?奴隷に襲われるってどういうこと!?

さえ

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第四十六話 奴隷のフリ

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「仕方がないからさ、、、、とりあえず衣食住は保証してくれてるし」

あの後散々ごねてどうにかリクを俺のそばに連れて来させた。

「オレはどうしたらいいんだよ」

今は広くはないが、伯爵家の屋敷の一部屋にいる。これから生活する場所だ。
部屋の前には伯爵の従者が控えている。

「しばらく奴隷のフリをしてくれない?タイミング見て逃げ出してさ、、、俺の金とか全部持って片田舎に逃げてほしい。前に、不動産のおっさんが言ってたところ」

リクは一瞬びっくりしたように目を見開いたが、すぐに真顔に戻して

「ああ、、わかった。オメーは奴隷の扱いをできんのか?」

俺はリクを奴隷扱いできるのだろうか?人権を無視するような命令を出せるのだろうか。
「無理。だから人前だけ」

俺たちは監禁というより軟禁。正直どうしても逃げ出したいって程でもない。
このままのらりくらりと伯爵に付き合って隙を見て逃げ出してやるって思うぐらいだ。
伯爵の雇う傭兵や、騎士に追われる覚悟があるならいつでも逃げれるだろう。

俺は死亡扱いにされているからこの辺りで生きていくのは難しい。だから焦って逃げ出さなくても、隙を見て逃げる方が確かだ。ただ、リクはその限りではない。多分俺が使えない'奴隷'を追い出したという建前にすれば、リクを解放できるのではないかと思っている。















「リョウ様、夕食の時間ですがお持ちしましょうか?」
部屋の前にいる伯爵の従者が聞いてくる。

「よろしくお願いします」
多分食堂的な部屋は用意されているのだろうが、あの伯爵と食べるのはもうごめんだ。


「料理を持ってくる時、従者が部屋に入ってくると思うから。その時だけ奴隷のフリをしてて」
ベッドの上でくつろぐリクに言う。

「チッ」
リクは舌打ちをしたが、これはやってくれると言うことなのだろうか?



「料理をお持ちしました」

リクは慌ててベッドから飛び起きる。

「どうぞ」
逆に俺がベッドに腰掛け、横にリクを立たせる。

パン、スープ、謎のおかずを乗せたお盆をもった従者が部屋に入ってくる。

「どちらに置きましょう?」
デスクかテーブルかを聞いているのだろう。

「そこのテーブルで」
その机を挟んで一人掛けのソファが向かい合っている。
リクと食べるのにちょうど良さそうだ。

「わかりました。あと、そちらの奴隷に寛大なフィリップ伯爵様がエサを、と御馳走を用意したそうです。感謝して食べるように」

そう言ってその従者が皿にも乗っていないカビまみれのパンをリクの足元に置いた。




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