薬師、奴隷を買う、、、ん?奴隷に襲われるってどういうこと!?

さえ

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第四十七話 カビ

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使用人が出て行く。

すごい形相をしていたリクの肩を揉みながら料理の置かれた机に向かわせる。

リクの足元に置いてあった廃棄物を拾う。

「まぁまぁ、これ、俺が食べるから」

食べてみたいのだ。俺の薬草鑑定を使って鑑定してみたい。

「は!?何言ってんだお前?」
そらびっくりするよな。

「薬草鑑定使って鑑定してみたい」
こう言えば納得してくれるだろう。

「薬草って、それは薬草でもないし、植物でもないのに鑑定できるのかよ」

確かに!
カビは植物ではない。
ヤバいかな、、、でもキノコは鑑定できた記憶がある。

「わかんねーや」
正直に言う。

「おまえ、分からんで食うつもりなのかよ」

「うっせー。パクッ」
やけくそだ。



味がしない。



ってことは!?

『青カビ』
キター!!


リクはびっくりした目でこちらをみている。

よし、もうちょっと驚かせよう。

「おえー」
リクの前で嗚咽する演技をする。

「ほらみてみろ。はい、ここに吐き出せ」
ゴミ箱を目の前に持ってきてくれる。
リクって優し!

「うっそー」
ごめん。

俺に飲ませようと片手に水を持ったリクが無表情になる。

「オレの心配を返せ」
そう言いながら片手に持った水を魔法を使って水滴サイズに浮かべて俺に掛けてくる。

「冷て」

すぐに魔法ドライヤーで乾かせることを分かった上で掛けてくるから容赦がない。

「ごめんごめん」
平謝りするしかない。

「そんで、、、、何かわかったかよ」
とりあえず浮かしていた水滴は収めてくれた。

「大体使い道はわかったよ。応用も効きそうだし」
抗生物質とか、チーズとか。前世と同じ使い方ができる。

「そうか、ならいいんだ」
ちょっと不機嫌さは残るが納得してくれた。

「驚かしてごめんね。あと、残ったこれはこう」
そう言って残っているカビの生えたパンを魔法で潰した。

リクに目で合図を送る。

「fire」
俺がパンを可燃性のガスで圧縮して、リクが着火する。


ボンッ!

いい音だ。



「どうかしましたか!?」
扉の向こうから従者が聞いてくる。

「これ、捨ててもらってもいいですか?」
炭化して黒い消しゴムみたいになったパンを従者に渡す。

「は、はぁ」
もはや炭の正体が何かわかっていないようだ。

本当は「凄腕薬師様がいただいた食材を調理して差し上げました。美味しいので是非ともお召し上がりください。とご主人様にお伝えください」とでも言ってやりたい。

でも多分これを言うと「ぶ、無礼者。フィリップ様に報告させてもらいます」とかって言って、アイツに呼び出されて奴隷になるオチだろう。

ほんと、無礼なのは相手だろ。



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