薬師、奴隷を買う、、、ん?奴隷に襲われるってどういうこと!?

さえ

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第六十一話 田舎へ

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この屋敷に来てひとつだけいいことがあったのは、未だ知らない薬草があったことか。

まぁそれのせいで今、街中を全裸で歩くことになっているのだが、、、
ここ数日、人として大事なものが急速に失われていっている気がする。

伯爵の屋敷で見つけたのは見えない雑草インビジブルウィード。発見した日が瓶に書いてあったが、調合できる人がいなくて持て余していたのだろう。飲めば透明になれるようなポーションを即座に作った。
物を透明にするためのポーションを作るには時間が足りなすぎた。特に荷物もないので、この身一つで飛び出してきたと言うわけだ。目指すは元々いた我が家。

リクも全裸だが、お互いが見えないし、自分でも見えない。

効果の持続時間には自信があるが、今効果が切れたら確実にお縄だ。

「はやくしろ!置いてくぞ!」

もちろんそんな格好をさせられているリクの機嫌は最悪だ。

「まっ、待って」

周りから見れば何もないところから声が聞こえる異様な空間だろう。




まだ契約期間が切れてないからか家はそのままだった。埃が少し舞う程度で荒らされたりとかもない。

フードの付いているローブに着替える。
その時に丁度透明化は切れた。
何か人として大事なものを失った気はするが、面白い経験はしたと思う。もう二度としたくないが。

「ちょっとだけ不動産屋のおじさんのところに顔出していこうか」

「ああ」












「おめーらしばらく見ねえと思ってたらそんなことになっていたのか!でも安心せぇ。ちゃんと顔出しに来てくれたんだから協力したるわい!」

とても頼りになる。

たった数分の会話だったのに、とても進展があった。
昔言ってた東に行って2日ぐらいの村。馬車で順調にいけば2日らしいが、最近は魔物が活発になっているらしく、そこそこ時間もかかるらしい。ただ、そのおかげで距離の割に、国の用人の目が届きにくく、小さな村なので伯爵になんてなおさら見つからない場所らしい。用人がいけないということは治安とかの状況は不明だが、ド田舎の村なので大丈夫だそうだ。


馬には乗れないが、馬を用意した。リクは馬を乗りこなせるそうだ。
リクの前に座り、馬に揺られる。

こう見るとリクって騎士様みたいだな、体格的にも。もう少しいい服を買ってあげればよかったが、それは彼の自由だろう。せめて不自由ない金で雇うべきだ。


金は置いてきてしまったが、薬師は意外と食えることがわかったのでもう執着しないでいいか。
まぁ最悪リクの名前で残っているはずなので、困ったら取りに行こう。
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