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こんな時間にギルドがやっているのか気になったが、その心配は必要なかったようだ。
居酒屋と併設されたギルドはこんな時間でも賑わっており、泥酔している人や説教かましている人様々だ。
居酒屋の方は無視してギルドの受付に向かう。
「登録お願いします」
こんな時間に中学生か高校生かぐらいの人が登録してくれと言っているのだ。受付嬢から見たら怪しいだろう。
「ではこちらに名前を、、、」
僕らの焦りや、事情を聞かないで!っていう雰囲気が伝わったのだろう。
「家名は隠しておけ」
兄さんが横から言ってくる。
確かにその方が良さそうだ。
「ユーリとラース、、、こ「早くしろ」」
僕たちが貴族の令息であると気がついてしまいそうだった受付嬢に兄が睨みを効かせながら催促した。
受付嬢は考えることをやめたようで、事務的な態度に戻り淡々と書類の発行に取り掛かった。
「こちらがカードでございます。手数料は二人で銅貨2枚です」
免許証のようなカードを渡される。どういう仕組みか撮った記憶のない写真も付いている。
巾着袋から銅色の硬貨を2枚取り出し受付におく。
「受けとりました。早速依頼を受けますか?」
そんな暇はない。お金はある。
「馬車の手配をお願いしたい。この時間に出ている乗合馬車はあるか?」
街を出るまでは安心できない。
メイドのお陰でお金があるから馬車を使って街の外に出ることができそうだ。
「あいにく昼間ほどの本数はないので、行く場所は限られていますが、西カルボンまでの馬車ならまもなく発車するはずです」
西カルボン、、、国境に位置する街でかなり都合がいい。少しきな臭い噂のある国だがあの家に戻るよりはマシだ。
「乗ります。いくらですか?」
順調だ。
「二人で金貨3枚を要求しているのですが、冒険者として魔物が出た際や危険が伴った場合に護衛の手助けをしてくださるのなら4割引です」
どうしようか。
「やる」
僕が迷ってると兄さんが横から口出した。
「わかりました。手配して参りますのでギルドの前でお待ちください」
お金を受付嬢に払うと、紙を数枚持って奥へ行った。
「西カルボンでいいのかよ。自ずとオキシ連邦国に行くことになるぞ」
兄が聞いてくる。
「家よりマシかと思って」
「そうだな」
同意してくれてはいるがよく考えたら兄は家で何か不自由はあったのだろうか?
ユーリの記憶ではそんな様子はないし、前世の僕の記憶も悪役令息のことなんてあまり知らない。
見た目が好みだったから好きではあったが、、、
居酒屋と併設されたギルドはこんな時間でも賑わっており、泥酔している人や説教かましている人様々だ。
居酒屋の方は無視してギルドの受付に向かう。
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「ではこちらに名前を、、、」
僕らの焦りや、事情を聞かないで!っていう雰囲気が伝わったのだろう。
「家名は隠しておけ」
兄さんが横から言ってくる。
確かにその方が良さそうだ。
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僕たちが貴族の令息であると気がついてしまいそうだった受付嬢に兄が睨みを効かせながら催促した。
受付嬢は考えることをやめたようで、事務的な態度に戻り淡々と書類の発行に取り掛かった。
「こちらがカードでございます。手数料は二人で銅貨2枚です」
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巾着袋から銅色の硬貨を2枚取り出し受付におく。
「受けとりました。早速依頼を受けますか?」
そんな暇はない。お金はある。
「馬車の手配をお願いしたい。この時間に出ている乗合馬車はあるか?」
街を出るまでは安心できない。
メイドのお陰でお金があるから馬車を使って街の外に出ることができそうだ。
「あいにく昼間ほどの本数はないので、行く場所は限られていますが、西カルボンまでの馬車ならまもなく発車するはずです」
西カルボン、、、国境に位置する街でかなり都合がいい。少しきな臭い噂のある国だがあの家に戻るよりはマシだ。
「乗ります。いくらですか?」
順調だ。
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どうしようか。
「やる」
僕が迷ってると兄さんが横から口出した。
「わかりました。手配して参りますのでギルドの前でお待ちください」
お金を受付嬢に払うと、紙を数枚持って奥へ行った。
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「そうだな」
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