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第7章 レインの不可思議な行動
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「今日は、すまなかった。」
「いいえ!私がいけないのです、申し訳ございません!」
馬車に乗ると、レインが謝ってきたので、ユミルは慌てて大きく首を横に振った。
レインは好意で洋服や食事を用意してくれたのだろう。その好意を無駄にしてしまったのは、ユミルの中途半端な態度だ、とユミルは自分を責めていた。
「一方的だっただろう。」
(別に、レイン様が突然どこかに連れ出すことは、珍しいことじゃないけど…。)
心なしかレインもしょんぼりとした様子を見せているので、ユミルは更に申し訳なくなる。
「…そういえば、意地になり過ぎた、とはどういうことですか?」
「…君が、海鮮料理を食べたいというから。」
「ええ、先日からたくさんいただいて、ありがとうございます。」
「ウィリアムと一緒に、今日も美味しそうに食べていたと聞いた。」
出発のときと同じような返答を聞いて、ユミルは首を傾げる。
「私の家で食べたものでは満足できなかったんだろう?」
「え!?いやいやいや!お店のものに負けないくらい、とっても美味しかったです!!」
あらぬ誤解が生まれている、とユミルは再び首を大きく横に振った。
「…そうか。」
未だ納得いかなそうにするレインに、ユミルは何か変な誤解が起きていないか、心配になって詰め寄る。
「そうですよ!それがどうしたというのですか?」
「………少しでも、楽しくなくなればいいと思ったんだ。」
「え?」
「初めて見るような料理がなかったり、前に食べたものの方が美味しかったりしたら、少しはつまらなくなるだろう?」
「えっ!?」
レインは大きく溜息を吐いた後に、なげやりに言葉を吐き出した。
顔はそっぽを向いている。
(確かにメニュー表を見たときのわくわくは減し、それはバロンさんの言葉もあって察したけど…後者のもくろみもあったなんて!)
バロンから聞いていたとおり、本当に楽しみが減れば良いと思っていたのか、とユミルは驚いて大きめに声を上げてしまう。
「…何でですか?」
しかし、ユミルは驚きはしたが、ずっと、一番知りたかったのはその理由だ。
「…だから、つまらない意地だ。」
「意地…ですか…。」
レインは未だ横を向いたまま、ぎゅっと口を引き結んでいる。
少し不機嫌そうにも見えるその表情に、ユミルは聞きたい気持ちをぐっと抑えた。
「嫌だからだ。」
沈黙が流れる車内で、レインがぼそり、と呟いた。
「え?」
「君を先に見つけたのは私なのに、先に仲を深められたら、面白くない。」
ユミルはぽかんとした表情でレインを見つめたが、言葉を理解すると瞬時に顔を赤く染めた。
(可愛いかよ!)
何だそれは、おもちゃを取られそうになる子供の用ではないか、とユミルは心の中で悶えた。
「…いや、先に見つけたのはエリックか…?」
ユミルが言葉を詰まらせていると、レインが顎に手を当てて、独り言のように呟く。
(そうだけど、今はそこじゃない…!!)
「…レイン様は、私と仲良くなりたいと思ってくれていたんですね。」
「そうだが。」
当然のように返すレインに、ユミルは心臓の高鳴りが抑えられない。
「…それなら、普通に一緒にお食事がしてみたいです。お家でも良いんです。」
「そうなのか、わかった。」
レインの時間を貰えるならば、特別な場所でなくても構わない、とユミルが言葉をこぼすと、レインはそっぽを向いていた顔を戻して、嬉しそうに優しく微笑んだ。
「いいえ!私がいけないのです、申し訳ございません!」
馬車に乗ると、レインが謝ってきたので、ユミルは慌てて大きく首を横に振った。
レインは好意で洋服や食事を用意してくれたのだろう。その好意を無駄にしてしまったのは、ユミルの中途半端な態度だ、とユミルは自分を責めていた。
「一方的だっただろう。」
(別に、レイン様が突然どこかに連れ出すことは、珍しいことじゃないけど…。)
心なしかレインもしょんぼりとした様子を見せているので、ユミルは更に申し訳なくなる。
「…そういえば、意地になり過ぎた、とはどういうことですか?」
「…君が、海鮮料理を食べたいというから。」
「ええ、先日からたくさんいただいて、ありがとうございます。」
「ウィリアムと一緒に、今日も美味しそうに食べていたと聞いた。」
出発のときと同じような返答を聞いて、ユミルは首を傾げる。
「私の家で食べたものでは満足できなかったんだろう?」
「え!?いやいやいや!お店のものに負けないくらい、とっても美味しかったです!!」
あらぬ誤解が生まれている、とユミルは再び首を大きく横に振った。
「…そうか。」
未だ納得いかなそうにするレインに、ユミルは何か変な誤解が起きていないか、心配になって詰め寄る。
「そうですよ!それがどうしたというのですか?」
「………少しでも、楽しくなくなればいいと思ったんだ。」
「え?」
「初めて見るような料理がなかったり、前に食べたものの方が美味しかったりしたら、少しはつまらなくなるだろう?」
「えっ!?」
レインは大きく溜息を吐いた後に、なげやりに言葉を吐き出した。
顔はそっぽを向いている。
(確かにメニュー表を見たときのわくわくは減し、それはバロンさんの言葉もあって察したけど…後者のもくろみもあったなんて!)
バロンから聞いていたとおり、本当に楽しみが減れば良いと思っていたのか、とユミルは驚いて大きめに声を上げてしまう。
「…何でですか?」
しかし、ユミルは驚きはしたが、ずっと、一番知りたかったのはその理由だ。
「…だから、つまらない意地だ。」
「意地…ですか…。」
レインは未だ横を向いたまま、ぎゅっと口を引き結んでいる。
少し不機嫌そうにも見えるその表情に、ユミルは聞きたい気持ちをぐっと抑えた。
「嫌だからだ。」
沈黙が流れる車内で、レインがぼそり、と呟いた。
「え?」
「君を先に見つけたのは私なのに、先に仲を深められたら、面白くない。」
ユミルはぽかんとした表情でレインを見つめたが、言葉を理解すると瞬時に顔を赤く染めた。
(可愛いかよ!)
何だそれは、おもちゃを取られそうになる子供の用ではないか、とユミルは心の中で悶えた。
「…いや、先に見つけたのはエリックか…?」
ユミルが言葉を詰まらせていると、レインが顎に手を当てて、独り言のように呟く。
(そうだけど、今はそこじゃない…!!)
「…レイン様は、私と仲良くなりたいと思ってくれていたんですね。」
「そうだが。」
当然のように返すレインに、ユミルは心臓の高鳴りが抑えられない。
「…それなら、普通に一緒にお食事がしてみたいです。お家でも良いんです。」
「そうなのか、わかった。」
レインの時間を貰えるならば、特別な場所でなくても構わない、とユミルが言葉をこぼすと、レインはそっぽを向いていた顔を戻して、嬉しそうに優しく微笑んだ。
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