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第一章
028 眠り繋がれた琥珀の愛─⑧
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ハルカは静かにグラスを置いた。
「子供の頃から、俺は二つの言語を話してきました。一つは日本語、二つ目はフランス語。でもフランス語は封印して、家でしか話してなかったんです」
「なぜですか」
「イギリスではどうか判りませんけど、日本では人と違うものを持つと苦労するんです。とくに幼少期は。『へんな言葉を使う人』『変わった人』というレッテルを貼られ、俺が一言でもフランス語を話すと回りの人間はくすくす笑う。日本語に切り替えてもからかわれる。だから封印しました。小学校で英語の授業もあるんですが、なぜか俺は完璧だと思われるんです」
「英語とフランス語はまったく異なる言語ですが」
「そうなんです。でも日本人は日本語かそれ以外かで判断をします。担任の教師も同じでした。問題を俺に当てて判らずに答えないでいると『なんだ、発音も完璧に話せるんじゃないのか』といじられ、笑い者になるという構図です」
「地獄ですね」
「本当に」
「ブール・ド・ネージュやクグロフも、お祖父様から教わったのですか?」
「そうです。じいちゃんは自分でスイーツを作るほど甘いものが大好きで、俺はよく手伝っていました」
「あなたの得意なスイーツにフランスのものばかりあげられていたのは、お祖父様の影響なのですね」
「フィンリーさんがブール・ド・ネージュがトラウマだって言ってたのって、フランスが関係しているから?」
「おっしゃる通りです。あなたが作ってくれたクグロフを頂いて、お菓子に罪はないと初めて知りました」
フィンリーは半分ほどカクテルを飲んだ。
「あなたが私に質問したいことが大きく二つあるかと存じます。一つは、なぜ店名をペシュールにしたのか。もう一つは、なぜフランスを避けているのか。店名に関しては、私はフランス人の血が流れていて、それは罪人の血であるからです。店名を決めるとき、ペシュールしか思いつかなかった。師匠には呆れられましたが、私が真剣に考えた結果です。もう一つは、こちらは答えられません。あなたに言えないというより、私が話す勇気のない臆病者だからです。いずれ話せるときがくるのかこないのか、未来に関しては返答し難いのです」
彼の正体が聞きたいのは山々だ。
「未来は判らないのは、本当にその通りだと思います。陳腐な言葉すぎて、今の俺が何を言ってもきっとフィンリーさんには届かない。ですから、未来の俺が言ったことを信じてほしいです。未来の俺は『罪人の血が流れていようと、フィンリーさんの正体がなんであろうと、出会えてよかった。これからもよろしく』って言います。それが一年後、五年後、十年後かもしれない」
「十年後とは大きく出ましたね」
「あと、過去と今の俺は『ゲテモノ扱いせず、俺の作ったお菓子を食べてくれてありがとう。また作ったらぜひ食べてほしい』って言っています」
「それはもちろん喜んで」
フィンリーは真顔になった。しかも真面目な語調である。
「あなたの作ったスイーツを食べられるなら、サンタクロースからも強奪します」
「いやいやいや……ちゃんと直接渡しますって。ちなみにですけど、サンタから何をもらいました?」
「願ったわけではありませんが、参考書などですね。当時は他にほしいものがありましたが、今思えば勉強道具で良かったと思います。学んだことは一生の宝になりますから」
「本当に望んだものは?」
「…………お菓子の家」
「そ、それはサンタでも難しいんじゃないかなあ」
「ですがいずれは……食べてみたい……」
紅茶教団の教祖かと思いきや、スイーツ党にも所属していたようだ。
フィンリーはカクテル一杯だけで、それ以上は飲まなかった。
部屋に帰り、シャワーを浴びてもなかなか寝つけない。
フィンリーの言っていた罪人が頭から離れない。彼は血が流れていると言っただけで、彼自身が罪を犯したわけではない。それなのに、ずっと捕らわれ続けている。フランスのテレビ局の人間も、フィンリーを探していた。繋がりは全然判らないのに、辻褄が合っているような矛盾を感じる。
「罪人……か」
もしフィンリーが過去に罪を犯していたとして、自分はどうするのか。決まっている。特に何も変わらない。月並みな言葉だし、耳を塞ぎたくなるような言葉の数々を見えない誰かにぶつけられようも、変わらないのだ。
ブルーダイヤモンドに導かれ、惜しくない命を救われ、たとえ自分がスパイだったとしても惹かれていた。スパイを裏切る行為でも、彼を裏切ることなどできない。
一週間の長旅を終え、無事に帰路についた。
父は息子の誕生日を祝おうと、ケーキではなく大量の酒のつまみを冷蔵庫にたくわえていた。
「よし、開けるか」
山梨産の赤ワインだ。初めての飲酒である。
こぽこぽとワイングラスに赤い液体が注がれ、アルコールの香りが充満する。
「じゃあ、乾杯」
「おう、大人の仲間入りだな」
かつん、とグラスが交わる。おそるおそるひと口飲むと、ぶどうの甘みとアルコールの苦さが広がっていく。喉が着火したようだ。
「どうだ?」
「喉がひりひりするけど、味はいける。美味しい」
「けっこう飲みやすいワインだな。店長さんにあらためてお礼を伝えてくれ」
「わかったよ」
しばらく飲み進めて二杯目のワインを口にしたとき、
「お前が誕生日を迎えたら、話す約束をしていたな」
「母親のこと?」
「ああ」
「俺には母親は死んだ。これからは俺と暮らすんだって子供のときに聞いたけど」
「それを信じたか?」
「子供のときは」
「いつから嘘だって思い始めたんだ?」
「……愛加の母親が亡くなったとき」
父はグラスを持っていた手が止まった。話題に出すとは思わなかったのだろう。
「亡くなったあと、とにかくいろんな葬儀を行った。全部が終わったと思っても、お寺に行ったりとにかくずっと続いていった。なのにうちでは、母親が亡くなったって言われていたのに、そういうのは一切なかった。やらない家なのかとも思ったけど、じいちゃんが亡くなってからはけっこう葬儀が続いただろ? やっぱりおかしいと確信した。お盆に墓参りへ行っても母さんに手を合わせなさいって一度も言われたことはないし」
「…………そうか。悪かったな」
「事情があったんだろうし、別に責めるつもりはないよ。でも理由くらいは聞かせてほしい」
「なあ、俺とお前は似ていると思うか?」
唐突の質問だ。見た目の内面の話より、見た目のことだろう。
「身長も親父に似て高くなったし、けっこう筋肉もつきやすい体質だし、似てると思う。でも目は似てないかも」
「お前の二重は母親に似た」
「写真はないの?」
「ない。全部捨てた。お前が俺に似ていると言って、ほっとした部分はある。俺もそう思っているし、信じてる」
「なんだよ、もったいぶるなって」
「お前が父さんの子かどうか、判らないんだ」
がつん、と足がテーブルの脚に当たってしまい、ワイングラスの液体が揺れた。
「…………どういうこと?」
「お前が母さんの腹にいた頃、いやそれよりももっと前の話だ。母さんには幼なじみがいて、父さんとも付き合っていた」
「つまり、俺の母さんは二股をかけていたってこと?」
「そういうことだ。母さんの腹に子供ができて、たいそう喜んだ。だんだん大きくなっていく姿を見て、生まれてくるのをうんと楽しみにしていたんだ。そしたら、どちらの子か判らないと暴露された」
「子供の頃から、俺は二つの言語を話してきました。一つは日本語、二つ目はフランス語。でもフランス語は封印して、家でしか話してなかったんです」
「なぜですか」
「イギリスではどうか判りませんけど、日本では人と違うものを持つと苦労するんです。とくに幼少期は。『へんな言葉を使う人』『変わった人』というレッテルを貼られ、俺が一言でもフランス語を話すと回りの人間はくすくす笑う。日本語に切り替えてもからかわれる。だから封印しました。小学校で英語の授業もあるんですが、なぜか俺は完璧だと思われるんです」
「英語とフランス語はまったく異なる言語ですが」
「そうなんです。でも日本人は日本語かそれ以外かで判断をします。担任の教師も同じでした。問題を俺に当てて判らずに答えないでいると『なんだ、発音も完璧に話せるんじゃないのか』といじられ、笑い者になるという構図です」
「地獄ですね」
「本当に」
「ブール・ド・ネージュやクグロフも、お祖父様から教わったのですか?」
「そうです。じいちゃんは自分でスイーツを作るほど甘いものが大好きで、俺はよく手伝っていました」
「あなたの得意なスイーツにフランスのものばかりあげられていたのは、お祖父様の影響なのですね」
「フィンリーさんがブール・ド・ネージュがトラウマだって言ってたのって、フランスが関係しているから?」
「おっしゃる通りです。あなたが作ってくれたクグロフを頂いて、お菓子に罪はないと初めて知りました」
フィンリーは半分ほどカクテルを飲んだ。
「あなたが私に質問したいことが大きく二つあるかと存じます。一つは、なぜ店名をペシュールにしたのか。もう一つは、なぜフランスを避けているのか。店名に関しては、私はフランス人の血が流れていて、それは罪人の血であるからです。店名を決めるとき、ペシュールしか思いつかなかった。師匠には呆れられましたが、私が真剣に考えた結果です。もう一つは、こちらは答えられません。あなたに言えないというより、私が話す勇気のない臆病者だからです。いずれ話せるときがくるのかこないのか、未来に関しては返答し難いのです」
彼の正体が聞きたいのは山々だ。
「未来は判らないのは、本当にその通りだと思います。陳腐な言葉すぎて、今の俺が何を言ってもきっとフィンリーさんには届かない。ですから、未来の俺が言ったことを信じてほしいです。未来の俺は『罪人の血が流れていようと、フィンリーさんの正体がなんであろうと、出会えてよかった。これからもよろしく』って言います。それが一年後、五年後、十年後かもしれない」
「十年後とは大きく出ましたね」
「あと、過去と今の俺は『ゲテモノ扱いせず、俺の作ったお菓子を食べてくれてありがとう。また作ったらぜひ食べてほしい』って言っています」
「それはもちろん喜んで」
フィンリーは真顔になった。しかも真面目な語調である。
「あなたの作ったスイーツを食べられるなら、サンタクロースからも強奪します」
「いやいやいや……ちゃんと直接渡しますって。ちなみにですけど、サンタから何をもらいました?」
「願ったわけではありませんが、参考書などですね。当時は他にほしいものがありましたが、今思えば勉強道具で良かったと思います。学んだことは一生の宝になりますから」
「本当に望んだものは?」
「…………お菓子の家」
「そ、それはサンタでも難しいんじゃないかなあ」
「ですがいずれは……食べてみたい……」
紅茶教団の教祖かと思いきや、スイーツ党にも所属していたようだ。
フィンリーはカクテル一杯だけで、それ以上は飲まなかった。
部屋に帰り、シャワーを浴びてもなかなか寝つけない。
フィンリーの言っていた罪人が頭から離れない。彼は血が流れていると言っただけで、彼自身が罪を犯したわけではない。それなのに、ずっと捕らわれ続けている。フランスのテレビ局の人間も、フィンリーを探していた。繋がりは全然判らないのに、辻褄が合っているような矛盾を感じる。
「罪人……か」
もしフィンリーが過去に罪を犯していたとして、自分はどうするのか。決まっている。特に何も変わらない。月並みな言葉だし、耳を塞ぎたくなるような言葉の数々を見えない誰かにぶつけられようも、変わらないのだ。
ブルーダイヤモンドに導かれ、惜しくない命を救われ、たとえ自分がスパイだったとしても惹かれていた。スパイを裏切る行為でも、彼を裏切ることなどできない。
一週間の長旅を終え、無事に帰路についた。
父は息子の誕生日を祝おうと、ケーキではなく大量の酒のつまみを冷蔵庫にたくわえていた。
「よし、開けるか」
山梨産の赤ワインだ。初めての飲酒である。
こぽこぽとワイングラスに赤い液体が注がれ、アルコールの香りが充満する。
「じゃあ、乾杯」
「おう、大人の仲間入りだな」
かつん、とグラスが交わる。おそるおそるひと口飲むと、ぶどうの甘みとアルコールの苦さが広がっていく。喉が着火したようだ。
「どうだ?」
「喉がひりひりするけど、味はいける。美味しい」
「けっこう飲みやすいワインだな。店長さんにあらためてお礼を伝えてくれ」
「わかったよ」
しばらく飲み進めて二杯目のワインを口にしたとき、
「お前が誕生日を迎えたら、話す約束をしていたな」
「母親のこと?」
「ああ」
「俺には母親は死んだ。これからは俺と暮らすんだって子供のときに聞いたけど」
「それを信じたか?」
「子供のときは」
「いつから嘘だって思い始めたんだ?」
「……愛加の母親が亡くなったとき」
父はグラスを持っていた手が止まった。話題に出すとは思わなかったのだろう。
「亡くなったあと、とにかくいろんな葬儀を行った。全部が終わったと思っても、お寺に行ったりとにかくずっと続いていった。なのにうちでは、母親が亡くなったって言われていたのに、そういうのは一切なかった。やらない家なのかとも思ったけど、じいちゃんが亡くなってからはけっこう葬儀が続いただろ? やっぱりおかしいと確信した。お盆に墓参りへ行っても母さんに手を合わせなさいって一度も言われたことはないし」
「…………そうか。悪かったな」
「事情があったんだろうし、別に責めるつもりはないよ。でも理由くらいは聞かせてほしい」
「なあ、俺とお前は似ていると思うか?」
唐突の質問だ。見た目の内面の話より、見た目のことだろう。
「身長も親父に似て高くなったし、けっこう筋肉もつきやすい体質だし、似てると思う。でも目は似てないかも」
「お前の二重は母親に似た」
「写真はないの?」
「ない。全部捨てた。お前が俺に似ていると言って、ほっとした部分はある。俺もそう思っているし、信じてる」
「なんだよ、もったいぶるなって」
「お前が父さんの子かどうか、判らないんだ」
がつん、と足がテーブルの脚に当たってしまい、ワイングラスの液体が揺れた。
「…………どういうこと?」
「お前が母さんの腹にいた頃、いやそれよりももっと前の話だ。母さんには幼なじみがいて、父さんとも付き合っていた」
「つまり、俺の母さんは二股をかけていたってこと?」
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