花氷のリン

不来方しい

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10 嘘と真実

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 炎暑が身体を蒸し焼きにし、発散できない熱を持て余した体内は限界を訴えかけていた。自動販売機で購入した水は残り半分で、飲み干したペットボトルは付属のゴミ箱へ捨てた。ずっしりと重みのある紙袋を抱え、送られた地図を見ながらマンション内へ入っていく。
 インターホンを押ししばらく待つと、返事の代わりにドアが開いた。
「ちゃんと確認はしたのですか?」
「挨拶もなしにそれ?」
「こんにちは。ちゃんと確認をしたのですか?」
「したよ。顔映ってるもん。暑い中お疲れねー」
 叔父の一馬はすっかり顔色も元に戻り、軽口も相変わらずだった。
「具合が良くなって安心しました」
「一人暮らしし始めたらピンピンしちゃって。どんだけ俺はあの家にストレス感じてたのって。笑える」
「これ、どうぞ」
「何?」
「来る途中で買ってきました」
 定期的に寄る和菓子屋で買った羊羹を渡すと、一馬は重いと訴える。
「真夏にこんな重い物持ち歩く?ちょっとは身体の弱さを考えなよ」
「好きでしょう?」
「うん。ありがとね。お礼に良い和菓子出してあげる」
 洋風のデザインだがシックで、黒や白を基調とした部屋だ。部屋の主の趣味がよく表れていた。
 テーブルに置かれた茶菓を見ては、凜太は硬直してしまった。
「リンちゃんにとってはごちそうかな?」
「錦玉羹ではありませんか……なぜ?」
「食べたいと思って。特別だよ」
 円形の透明な寒天の中に、黄色の花を咲かせ、赤と白の金魚が優雅に泳いでいる。
「ケーキの方が良かった?」
 顔を上げると、一馬は秘密を隠した顔で悲しそうに笑っている。
「ケーキも好きですが、錦玉羹も好きです」
「どっちかに決められない?」
「……いただきます」
 初めての体験と新鮮さを運んでくれたケーキと、安心感があり慣れた和菓子の錦玉羹は、凜太にとってどちらもかけがえのないものだった。
 二本に分かれた和菓子用のフォークで切るが、無意識に金魚を避けた。形の崩れた錦玉羹は、一口にしては小さい。ふと、いつも出迎えてくれる錦鯉たちを思い出した。
「錦鯉は元気?」
「私も今、思い出していました。元気にしていますよ。数日前に池の掃除を行いました」
 一緒に出されたアイスコーヒーにミルクを入れ、よくかき混ぜると暖かみのある色へ変わっていく。
「この前、千葉まで行ってきました」
「知ってる。サッカーの応援でしょ?」
 口に残る甘さごと息を飲んだ。
「私の知らないところで会っていたのですか。私の入院の件も教えたのも兄さんでしょう?」
「ちょっと連絡先を交換しただけだよ。未来のサッカー選手だし、応援したいじゃん」
「……まあいいです。兄さんの人付き合いをどうこう言える立場ではないので。そこで、私は淳之さんと喧嘩をしました」
「らしいね。言い分を聞こうか」
 額から流れる汗を見て、一馬は冷房のリモコンに手を伸ばす。
「……言い分も何も、私が悪いのです。どうも私は人を不愉快にさせる天才のようで、日頃の行いも含めて別れを告げられました」
「別れ、ねえ」
 喉の奥で小さく笑うと、ミルクも足さずにアイスコーヒーを飲んだ。
「でも」
 グラスに浮かぶ水滴に視線を向けていたが、今度は一馬を見た。
「私は、淳之さんにばかりご迷惑をおかけし、いつも彼の感情のまま流れに身を委ねていました。それも、今日で終わらせたいのです」
「うん」
「まずは兄さんに聞きたいことがあります。とある方から、私のために結婚の承諾をしたと伺いましたが、本当ですか?私を自由にさせるために、家元に従ったと」
「嘘だよ。紗英を愛してないのは本当だけど、さすがにリンちゃんのために結婚するって……ないない」
 まるで今日のために用意されていたような台詞であり、一馬の視線が左下に一瞬泳いだ。
「……変な話をしてしまい、申し訳ありません」
「いいよ。もしかしてそんなこと気にしてたの?」
「小耳に挟んだもので」
「そこまで人生投げてないって。それより、淳之君の話に戻してよ」
 空になったグラスに、黒の液体が注がれる。二杯目も、凜太はミルクを足した。
「私と淳之さんは、正式にお付き合いをしていませんでした」
「よく言う、友達以上恋人未満ってやつ?」
「まさしくそれです。私が逃げ回っておりました。家元を継ぐのは私で、子を作らなければならない立場で、何だかんだ理由をつけて、彼の気持ちに寄り添うことができなかった。実際は、継げるのは私だけではありません」
「親戚中探せば山ほどいるしね」
「彼は私だけを見て、守ってくれた。なのに、私はあなたと身体の関係を持ったり、誤解を招く行動もし、傷つけてばかりです。もう……あなたとそういうことをするのは終わりにしたいのです」
「なるほど。それを言いにきたのか」
「はい。あなたに逃げることも止めにしたい。きっと身勝手で浮気性のある私に、とっくに愛想を尽かしているはずです。今度は私が彼に好きになってもらえるよう努力したいのです」
「いいんじゃないの」
「え」
 凜太の覚悟はあっさりと肯定され、思わぬ声が出た。
「好きにすれば?俺たちの方がそういう関係じゃなかっじゃん。叔父と甥っ子でしょ?解消のためにセックスしてただけ」
「そう、ですね……」
「しかしさあ、淳之君といいリンちゃんといい、なんでそんな遠回りするかねえ」
「………………」
 目の奥に走る痛みを和らげようと、肩で呼吸をした。何か別のものに意識を集中しないと、また彼を頼ることになる。
「ありがとうございました」
 凜太は姿勢を正し、頭を地に伏せた。
「私は、あなたが結婚するまで、温泉旅行のときまで、……私は、本当にあなたのことが、」
「ストップ。認めなくていい。凜太は、待ってる人がいるでしょ?」
「でも、私は」
「穏やかばかりが恋愛じゃないよ。凜太の覚悟は立派だけど、ときには人を頼らないと心に色は何もなくなる。辛いとき、また俺を頼っておいで。叔父として、凜太に会えるの楽しみにしてるんだから。俺も会いにいくからさ。えっちはなしで」
「あなたは……優しすぎます」
「ははっ……まあね。ちょー優しいでしょ?今日は商店街の祭りじゃないの?誘ってみたら?来週は花火大会だし。送っていくよ」
「いえ、歩いて帰りたい気分です。お邪魔しました」
 ドアを閉める直前、隙間から見た叔父は顔が歪み、肩が断続的に震え、目が合う前に慌てて閉めた。

 八重澤家に行く前に、凜太は淳之へ連絡を取った。返事が来たのは一時間後で、練習中とだけだった。淳之は普段から長々とメールをするタイプではないが、先日の出来事があるために心に岩石がのしかかった。
──会いたいです。来週の花火大会は会えませんか?
──悪いけど、約束がある。
 約束。誰と、とは打てなかった。今の凜太には聞く権利はない。それ以上、淳之には何も返せなかった。



 黒と白の洒落た部屋の中で、一馬は自身の右手を見て罪悪の渦に巻き込まれた。精にまみれた白濁とした液は、手のひらにべっとりと残っている。欲をティッシュで拭うと、負い目の固まりをゴミ箱に捨てた。
 電話の着信音に心音が鳴るが、画面を見て耳につけた。
「もしもし?」
『一馬君か?』
 嗄れた声に忍耐力が試される。怒りを沈めようと、左手に拳を作った。
「一週間ぶりですね。お義父さん」
『ああ、そうだな』
「何かご用でしょうか?」
 煮え切らない態度の義父に、一馬は目を細めた。
『その、今から会えないだろうか』
「構いませんよ」
 待ち合わせ場所は個室のある和食店になり、一馬はマンションを出た。沸騰しそうなほど灼熱の太陽を浴び、これならば無理を言ってでも甥を送るべきだったと後悔した。
 車を走らせ待ち合わせの和食店に着くと、日本の高級車が駐車場に止まっている。急な予約であってもいつものことだと対応した店員は、にこやかに一馬を出迎えた。
 案内された個室には緊張の糸を張った義父が座っていて、これでは立場が逆転しているとほくそ笑んだ。
「お待たせしてしまいました」
「いや、急な電話で済まなかったな。時間は大丈夫かい?」
「はい。先ほどまで凜太と一緒でしたが」
 びくりと震えた肩に気づかぬふりを決め、ハンカチで額の汗を拭った。
「それにしても暑い。今年は猛暑とテレビでやっていましたが、本当にその通りですね。冷房が手放せません」
「そうだな……その、一人暮らしはどうだ?」
「なかなか満喫していますよ。あまり広くはありませんが、楽しんでいます」
 予約時に注文していたのか、絶妙のタイミングで料理が並べられていく。
 用があるのは義父であるため、一馬は当たり障りのない話をした後は料理に集中した。話題を振るほど、情けをかけるつもりはない。
「あー、あの、」
「はい」
 穏やかな笑みを見せると、義父はしどろもどろになる。
「例の件だが」
「例の件?」
 一馬は温厚に、あえて復唱した。
「ほら、……凜太の件だ」
「ああ……今までの凜太へのセクハラとレイプの件ですね」
「レイプとは、ちと言い過ぎだが」
「こういう場合、加害者側の意見なんてクソみたいなものですよ、お義父さん」 
 部屋の空気とは異なり、庭では鹿威しが和を奏で、多少の暑さも和らぐように感じた。
「どうします?凜太に深い傷を負わせちゃって」
「すまない。本当に出来心だったんだ」
「あの様子だと娘さんもあなたが未成年に手を出したことは知っているでしょうねえ」
 義父は口を開くがやがて閉じ、唇を噛んだ。
「僕の口から、誤解だと伝えてもいいんですが……」
「な、なんだ?」
「交換条件といきましょうか。紗英さんは僕と別れたくないの一点張りなんですよ。困ってしまって」
「判った、必ず説得する」
「それと、今後一切凜太には会わないで頂きたいんです。付き合いがあるのでどうしても顔を合わせることはあるでしょう。そういうときても、近付いたり話しかけるのも禁止」
「努力する」
「条件破棄ですね」
「待ってくれ、必ず守る。だから娘には言わないでくれ」
 大の大人が縋るような目でひと回り以上離れた男性を頼る姿に、一馬は微塵の同情も起こらない。それどころか、苦渋の色で染め上げてしまいたいと憎々しげに見下した。

 並んで食べた西瓜、生姜焼き、サイダー、ロールケーキ。想い出が詰まった数々の食べ物は、どれも凜太の好物になった。ガラスに映る洋菓子は、今の時期では選びにくく、慣れた和菓子店で土産を購入する。
 気合いの表れで向日葵の浴衣を纏い、凜太は淳之の家までやってきた。車はなく、チャイムを鳴らしても誰も出なかった。
 庭には野良猫が迷い込んでいて、こうも暑いのに日向ぼっこをしている。すぐ横は生け垣があり日陰もあるのに、野良猫は直射を浴びている。
「此処は暑いですよ」
 頭を撫でると嫌そうに身をよじり、凜太と距離を取るとまたもや日向で横になる。
 玄関の扉が開く音がした。凜太は驚き前に倒れると、ドアから出てきた男は慌てて凜太の元へ駆けつけた。
「大丈夫か?」
「ありがとうございます。大丈夫です」
「手が熱いじゃないか。しばらく此処にいたのか?」
「申し訳ございません、敷地内へ勝手に」
「そういうことじゃない」
 怒ったような口調で、八重澤敦史は抱き起こした。
「さっきのチャイムは君だったか。電話してて出られなかったんだ」
 敦史は中へ入るよう促すが、 凜太は首を縦に振らなかった。
「淳之さんは……」
「花火大会に行ったよ。向かいの岡田さんの娘さんと」
 熱のこもった顔から血の気が引いていく。
「……大丈夫だから。おいで」
 微笑を浮かべた敦史は凜太を立たせ、ドアを開けた。
 勝手知ったるリビングへ通されると、懐かしいと思わせる匂いがした。
「君は、アツの母親に何度か会っているんだろう?」
「はい、何度か」
 淳之が話したのだろうと納得する。
「アツが母親と会ったとき、様子がおかしかっただろう?彼のために再婚とも考えていたときもあるんだ」
「……八重澤さんにとても感謝していました。男手でここまで育ててくれたと」
「君は優しい子だな。子供なんだから、気遣いは無用だよ」
「久しく、聞いていなかった言葉です」
 潤む目と震える声を、敦史は気づかないふりをしてキッチンへいく。
「夕食は何がいい?花火はここで観ていきなさい」
「でも、私は」
「淳之もそんなに遅くならないよ」
 忘れていた紙袋を敦史へ渡すと、敦史は大層喜んだ。中身はどら焼きだ。目尻に出来る皺が優しげで、緊張していた凜太は自然と笑みが零れる。
「茶そばは好きかい?」
「好物です」
「なら決まりだ。あと肉でも焼こうか」
「八重澤さん、私は……その」
 喉まで飛び出そうになった言葉は引っ込む。肝心なところで言葉が出ないせいで、淳之と喧嘩をしてしまったのだ。
「この家で淳之と何を食べたんだい?」
「えーと……生姜焼きや、ロールケーキです。サイダーも頂きました。淳之さんはとても料理がお上手でした」
「そうだ、せっかく来てくれたのにジュースも出してなかった」
 常備されているのか、冷蔵庫にはサイダーが二本入っている。氷と一緒にグラスへ入れ、敦史は凜太に差し出した。
 外では昼花火が始まった。オレンジ色の空がカラフルな色で満たされていく。外では歓声が聞こえ、凜太は取り残された気分になった。
 やがて花火の音も聞こえなくなり、凜太はうとうとし始めた頃、玄関の開く音がした。うたた寝をしていた凜太は起き上がり、表情が強張った。
「おかえり」
「ただいま」
 廊下では短い挨拶が聞こえ、近付いてくる足音に肩身の狭い思いをした。
 淳之が帰ってきた。リビングにいる凜太に驚愕し、声にならない声を上げる。
「こんにちは」
 勇気を出し声をかけると、淳之も軽く頭を下げる。
「アツ、ちゃんと凜太君に説明しろ。じゃないと誤解されたままだぞ」
「誤解?」
「岡田さんと花火行ったって説明してる」
「な、勝手に」
「ご飯作ってるから部屋に連れてけ」
 凜太はどうしていいか判らず、呆然と立ち尽くした。
「……来いよ」
「部屋に……行ってもよろしいのですか?」
「ああ」
 ぶっきらぼうに言う淳之は、怒っているのか呆れているのか判断がつかなかった。相変わらずサッカーボールやサッカー関連の雑誌が多く、いくらか本も増えている。
「……今日、奈々子と花火行ってきたんだけどな」
「はい」
「二人だけじゃなかったんだ」
 凜太は黙って耳を傾けた。
「元々はサッカー部のメンバーと行く予定だったんだけど、みんな来られなくなったって直前に連絡が入った」 「それは、」
「結局二人で行くことになったけど、相手に気持たせるのも悪いし俺もそんなつもりじゃないから昼花火で切り上げてきた」
「そうだったのですか……勝手に上がってしまい、申し訳ございません」
「謝るなよ」
「あなたはたくさんの愛を下さいました。私の態度のせいで、心のバランスが崩れていたと思います。これからは、私があなたを追いかけます」
 太く逞しい腕にそっと触れた。
「淳之さんが、とても好きです」
 淳之はひと呼吸置き、口を開いた。
「相模先輩に問い質した。連絡先交換してなかったんだってな」
「あれは……状況的に疑われても仕方がないです。お弁当を彼に渡したのは事実ですから。あなたに食べてもらえないと、勝手に絶望していました」
 淳之は小さな手にそっと重ねた。
「中途半端が嫌いなんだよ。はっきり言ってくれ。俺と付き合うのかどうか」
「それは……淳之さんは今でもお気持ちが変わらないのですか?」
「そう簡単に変わるわけないだろ。けど疲れたって言ったのは、嘘じゃない。もうあんな思いをするのは懲り懲りなんだ」
 手先が震え、堅苦しい息が漏れた。
「私は……あなたと、恋人に……なりたい」
 消え失せそうな語尾だが、淳之の耳にはしっかり届いた。
 大きな腕に抱かれ、目の前の厚い胸元に鼻を擦り付ければリビングと同じく懐かしい香りがした。
「もう逃げるな。壁にぶち当たったら、その都度ふたりで乗り越えていこう」
 甘い雰囲気とは違うが、ふたりにしか通じ合えない空気感があった。下りてきた唇を受け止め、久しぶりの熱に酔いしれていると、呼ぶ声が聞こえ咄嗟に離れた。何だかおかしくてふたりで吹き出し、凜太は頭を肩に擦り付けた。
 テーブルに並んだ料理に舌鼓を打った後、テレビは付けずに音と空に広がる光の花を楽しんだ。花火が打ち上がるたびに身構えてしまい、そのたびに隣で笑い声が起こる。
 帰り道、浴衣姿の恋人たちと何度もすれ違った。淳之は気にする素振りを少しも見せない。
「お父様、ご存じだったんですか?」
「話してない。けど、息子のことだから何か察してるのかも」
「岡田さんは……」
「あいつはお前が気にすることじゃない。何度も断ってるんだ」
「そうですか……女性の気持ちをくみ取れない人だと、教え子からも怒られるのです。髪を切ったのに褒めてくれない、着物を新調したのに気づいてくれない」
「興味がないからじゃねえの」
「ええ、そう思います」
「あのさ、」
 御家の前で止まり、見つめ合った。ここで別れなければならない。名残惜しさからか、淳之はなかなか話を切り出さなかった。
「お前と、その」
「はい」
「セックスしたい」
 喜びより先に、家元に聞かれていたらどうしようと家の物音に集中した。話し声もテレビの音も聞こえない。
「嬉しいです。場所など、考えなければいけませんね」
「俺の家は?」
「お父様に申し訳がないです。かといって、私の家も必ず人が出入りしています」
「どうすっかな」
「追々考えましょう」
 凜太は淳之の手を取った。生暖かく、汗ばんだ手は男の匂いをさせている。
「あなたの精子を貪り尽くしたい」
「……お前なあ」
「性欲が強いですから。覚悟して下さいね」
 凜太は会話に似つかわしくない顔で微笑む。
 撫でるように手を離した凜太は、艶めかしく、淫らな目を下げた。
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