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第一章
07 真の后となるために─②
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「ファルーハ王国では氷は希少品じゃないのか?」
「高価なものだが、他の后たちには毎日のように欲しがる者もいるぞ。ルロ国ではあまり珍しくはないだろうな」
「雪の世界だから、氷を作ることなんてまれだ。氷菓子は少し食べてみたいかも」
「すぐにでも用意させるか?」
ヴァシリスは尋ねるが、フィリは頭を振った。
「我が后は本当に物欲がない。二年後になればほかの后からお茶会へ呼ばれるようになるぞ。それまでに異国の菓子や茶を知っておくのも仕事だ。どんな后なのかとお前の噂話で持ちきりだぞ。きっとすぐにでも呼ばれることになる」
「作法なども学ぶ必要があるな」
「ダナからいろいろ聞くといい」
たっぷりと時間をかけた夕餉が終わり、ヴァシリスが戻っていく。未成年とともに閨を過ごすのはやり場のない気持ちが溢れてくるが、ほっとしているところもあった。
「まだ二日目なんだがな……」
顔も名前も国も知らない相手と結婚させられたのに、本来あるべき場所が失っていく感覚に苛まれた。
翌日、フィリは朝から調子が悪かった。
身体が怠く、普段よりも頬が火照っている。
朝餉の最中に、気を失った。
原因は熱中症であり、医師より安静と水分をしっかりと取るろうにと告げられる。
たった数日でこのざまだ。いかにルロ国と異なるか身を持って知ってしまった。
「フィリ様、お加減はいかがでしょうか」
「だいぶ良くなった。寝過ぎて身体が痛いくらいだ」
「もし何か口にできそうでしたら、こちらをお召し上がり下さい。ヴァシリス様より、お見舞いの氷菓子が届きました」
削った氷の上に甘い蜂蜜を垂らし、ひと口サイズのフルーツが盛りつけられている。
「憚りながら、フィリ様は少し水分を取る量が少ないと感じておりました。ここではどうか積極的に取って頂きたく存じます」
「医師にも同じことを言われた。もっと多めに取るようにする。……これ、美味いな」
「ヴァシリス様へぜひお伝え下さいませ」
氷菓子を食べ終わる頃、ヴァシリスが顔を出した。昨日の隈ができた顔より絶望的で、王子の気品など感じられない。
「そんな顔をしなくても大丈夫だ。もう立って歩けるのに、皆が寝ていろとうるさいんだ」
「上后が倒れたとなると、騒ぎにもなる」
「氷菓子をありがとう。とても美味しかった。蜂蜜の甘さにも感動した」
「お茶に垂らして飲んでも美味いぞ。熱を出したとき、よく蜂蜜入りのお茶を飲まされたんだ。パンや酸味のあるフルーツにかけても美味い」
「ぜひ試してみよう。夕餉は一緒に食べられるか?」
「もちろん。喉にも通りやすいものを用意させる。……もういかないといけない」
自然と手が触れ合う。ヴァシリスの手が冷たく感じた。
「今日、お前とプールで泳ぐ予定だったんだ」
「気にするな。体調が良くなってからにしよう。今日は甘えん坊だな」
「木登り坊やに言われたくない」
お互いに顔を見合わせて吹き出した。
ファルーハ王国は暑さが続くが、風通しがいい。身体の熱を下げる食事のおかげもあり、次第に身体が慣れつつあった、
庭に設置されたプールは風に揺られ、水面が光り輝いている。宝石が浮いているようだった。
「深いぞ。気をつけて」
「少し背は伸びた!」
ヴァシリスはむっとした顔をする。
手を差し出すとヴァシリスは重ね、ゆっくりと深いところまで進んでいく。
「前から思っていたが、俺のことを子供扱いしているだろう」
「この際だから言うが、ヴァシリスはまだ保護下にある子供だ。だからこれだけ侍従がついてきたんだ」
食事のときの倍以上いる。過保護すぎるが、彼はこの国の第三王子だ。
「不服だとは思うが、守られている今でないと見えないものもあると思うぞ。いろんな立場でいろんなことを知るべきだと思う」
「確かに。フィリが正しい。だがこれだけいると、ふたりだけでいろんな話をできないじゃないか」
「ヴァシリス様、我々のことは人形だと思い、どうかフィリ様との逢瀬をお楽しみ下さい」
アイラはタオルや飲み物の準備をしているが、話は筒抜けだ。
「だ、そうだ。さあ、泳ぎを教えてくれ。今日中に泳げるようになりたいんだ」
太陽が沈みかけると、外はオレンジ色に深みが増し、よりいっそう目を引いた。
「ここへ来て数週間だが、見るものすべてが目の保養になる。幸せとはこういうものかもしれないな」
「ファルーハ王国に慣れてきたか?」
「少しずつだけど。だが退屈だ。午前中は授業を受けて愉しいんだが、午後はやることがないんだ。これだけよくしてもらっていて申し訳なく思う。アイラに仕事がしたいと聞いても、后の立場はできないと断られてしまった。毎日プールで泳ぐわけにもいかないし」
「退屈……そうか」
フィリは顎に指を添え、目を伏せた。
「なんだそれは」
朝餉の御渡りで来たヴァシリスは、籠を持ってやってきた。
「鷲だ。ファルーハの国鳥でもある。まだ生まれて二か月ほどで、親が育児放棄をしてしまったんだ」
「後宮で鷲を育てているのか?」
「基本は外廷で育てている。ファルーハの鷲は人に対して忠実で、世話をすれば忠犬のように側で守ってくれるぞ。お前にやる」
「……僕は生き物を育てたことがないぞ。餌はどうする? 何を食べるんだ?」
「主に肉や貝、エビ、魚もよく食べる」
「后たちは皆、育てているのか?」
「ほかの后たちは野蛮な鳥は飼いたくないという。鳥を育てるより、美味しいものを食べたり宝石を集めたり、キャラバンで異国の衣服を購入したりすることが趣味とするな」
「そんな中、あえて僕に育てさせようとするのか」
「我が后は芯が強く、真面目な性格だ。きっと立派な鷲に育てられるだろう。あとで育て方をまとめた本をアイラから受け取ってくれ」
入れ替わりに、お茶を運んできたアイラが来た。
鷲を見ても何も言わないところをみると、全部知っていたらしい。
「なんでまた僕が…………」
「時間を持て余していらっしゃるフィリ様の気分転換や、遊び相手になってくれるからですよ。それに、フィリ様のことをたいへん心配していらっしゃいます。ヴァシリス様がお側にいられない間、守ってくれる存在がほしかったようです」
「過保護すぎないか? いくら王子といえど、未成年の子供に守られるなど……」
「家庭教師のダナから聞いているかと存じますが、あと数年ほどで第二王子のジャミル様が帰ってきます。それを懸念されていらっしゃるのですよ。こちらが育て方の本になります。私からもご説明いたしますね」
幼鳥の頃はすり潰した餌を与え、徐々に大きめの魚や虫を与えていく。三か月ほどすれば、外で放し飼いでも問題ないという。
「大きくなれば、砂漠に住む虫や小動物、魚も自分で捕獲するようになります」
「ちゃんと戻ってくるのか?」
「ええ。フィリ様のお側にいるようになりますよ。その子はまだ名前がありません。ぜひ名付け親になって下さい」
「……リリにする」
「素敵なお名前ですね。花の名前ですか」
「ぱっと見て、思いついたんだ」
リリ、と呼ぶと「ピィ」と愛らしい声を上げた。
「高価なものだが、他の后たちには毎日のように欲しがる者もいるぞ。ルロ国ではあまり珍しくはないだろうな」
「雪の世界だから、氷を作ることなんてまれだ。氷菓子は少し食べてみたいかも」
「すぐにでも用意させるか?」
ヴァシリスは尋ねるが、フィリは頭を振った。
「我が后は本当に物欲がない。二年後になればほかの后からお茶会へ呼ばれるようになるぞ。それまでに異国の菓子や茶を知っておくのも仕事だ。どんな后なのかとお前の噂話で持ちきりだぞ。きっとすぐにでも呼ばれることになる」
「作法なども学ぶ必要があるな」
「ダナからいろいろ聞くといい」
たっぷりと時間をかけた夕餉が終わり、ヴァシリスが戻っていく。未成年とともに閨を過ごすのはやり場のない気持ちが溢れてくるが、ほっとしているところもあった。
「まだ二日目なんだがな……」
顔も名前も国も知らない相手と結婚させられたのに、本来あるべき場所が失っていく感覚に苛まれた。
翌日、フィリは朝から調子が悪かった。
身体が怠く、普段よりも頬が火照っている。
朝餉の最中に、気を失った。
原因は熱中症であり、医師より安静と水分をしっかりと取るろうにと告げられる。
たった数日でこのざまだ。いかにルロ国と異なるか身を持って知ってしまった。
「フィリ様、お加減はいかがでしょうか」
「だいぶ良くなった。寝過ぎて身体が痛いくらいだ」
「もし何か口にできそうでしたら、こちらをお召し上がり下さい。ヴァシリス様より、お見舞いの氷菓子が届きました」
削った氷の上に甘い蜂蜜を垂らし、ひと口サイズのフルーツが盛りつけられている。
「憚りながら、フィリ様は少し水分を取る量が少ないと感じておりました。ここではどうか積極的に取って頂きたく存じます」
「医師にも同じことを言われた。もっと多めに取るようにする。……これ、美味いな」
「ヴァシリス様へぜひお伝え下さいませ」
氷菓子を食べ終わる頃、ヴァシリスが顔を出した。昨日の隈ができた顔より絶望的で、王子の気品など感じられない。
「そんな顔をしなくても大丈夫だ。もう立って歩けるのに、皆が寝ていろとうるさいんだ」
「上后が倒れたとなると、騒ぎにもなる」
「氷菓子をありがとう。とても美味しかった。蜂蜜の甘さにも感動した」
「お茶に垂らして飲んでも美味いぞ。熱を出したとき、よく蜂蜜入りのお茶を飲まされたんだ。パンや酸味のあるフルーツにかけても美味い」
「ぜひ試してみよう。夕餉は一緒に食べられるか?」
「もちろん。喉にも通りやすいものを用意させる。……もういかないといけない」
自然と手が触れ合う。ヴァシリスの手が冷たく感じた。
「今日、お前とプールで泳ぐ予定だったんだ」
「気にするな。体調が良くなってからにしよう。今日は甘えん坊だな」
「木登り坊やに言われたくない」
お互いに顔を見合わせて吹き出した。
ファルーハ王国は暑さが続くが、風通しがいい。身体の熱を下げる食事のおかげもあり、次第に身体が慣れつつあった、
庭に設置されたプールは風に揺られ、水面が光り輝いている。宝石が浮いているようだった。
「深いぞ。気をつけて」
「少し背は伸びた!」
ヴァシリスはむっとした顔をする。
手を差し出すとヴァシリスは重ね、ゆっくりと深いところまで進んでいく。
「前から思っていたが、俺のことを子供扱いしているだろう」
「この際だから言うが、ヴァシリスはまだ保護下にある子供だ。だからこれだけ侍従がついてきたんだ」
食事のときの倍以上いる。過保護すぎるが、彼はこの国の第三王子だ。
「不服だとは思うが、守られている今でないと見えないものもあると思うぞ。いろんな立場でいろんなことを知るべきだと思う」
「確かに。フィリが正しい。だがこれだけいると、ふたりだけでいろんな話をできないじゃないか」
「ヴァシリス様、我々のことは人形だと思い、どうかフィリ様との逢瀬をお楽しみ下さい」
アイラはタオルや飲み物の準備をしているが、話は筒抜けだ。
「だ、そうだ。さあ、泳ぎを教えてくれ。今日中に泳げるようになりたいんだ」
太陽が沈みかけると、外はオレンジ色に深みが増し、よりいっそう目を引いた。
「ここへ来て数週間だが、見るものすべてが目の保養になる。幸せとはこういうものかもしれないな」
「ファルーハ王国に慣れてきたか?」
「少しずつだけど。だが退屈だ。午前中は授業を受けて愉しいんだが、午後はやることがないんだ。これだけよくしてもらっていて申し訳なく思う。アイラに仕事がしたいと聞いても、后の立場はできないと断られてしまった。毎日プールで泳ぐわけにもいかないし」
「退屈……そうか」
フィリは顎に指を添え、目を伏せた。
「なんだそれは」
朝餉の御渡りで来たヴァシリスは、籠を持ってやってきた。
「鷲だ。ファルーハの国鳥でもある。まだ生まれて二か月ほどで、親が育児放棄をしてしまったんだ」
「後宮で鷲を育てているのか?」
「基本は外廷で育てている。ファルーハの鷲は人に対して忠実で、世話をすれば忠犬のように側で守ってくれるぞ。お前にやる」
「……僕は生き物を育てたことがないぞ。餌はどうする? 何を食べるんだ?」
「主に肉や貝、エビ、魚もよく食べる」
「后たちは皆、育てているのか?」
「ほかの后たちは野蛮な鳥は飼いたくないという。鳥を育てるより、美味しいものを食べたり宝石を集めたり、キャラバンで異国の衣服を購入したりすることが趣味とするな」
「そんな中、あえて僕に育てさせようとするのか」
「我が后は芯が強く、真面目な性格だ。きっと立派な鷲に育てられるだろう。あとで育て方をまとめた本をアイラから受け取ってくれ」
入れ替わりに、お茶を運んできたアイラが来た。
鷲を見ても何も言わないところをみると、全部知っていたらしい。
「なんでまた僕が…………」
「時間を持て余していらっしゃるフィリ様の気分転換や、遊び相手になってくれるからですよ。それに、フィリ様のことをたいへん心配していらっしゃいます。ヴァシリス様がお側にいられない間、守ってくれる存在がほしかったようです」
「過保護すぎないか? いくら王子といえど、未成年の子供に守られるなど……」
「家庭教師のダナから聞いているかと存じますが、あと数年ほどで第二王子のジャミル様が帰ってきます。それを懸念されていらっしゃるのですよ。こちらが育て方の本になります。私からもご説明いたしますね」
幼鳥の頃はすり潰した餌を与え、徐々に大きめの魚や虫を与えていく。三か月ほどすれば、外で放し飼いでも問題ないという。
「大きくなれば、砂漠に住む虫や小動物、魚も自分で捕獲するようになります」
「ちゃんと戻ってくるのか?」
「ええ。フィリ様のお側にいるようになりますよ。その子はまだ名前がありません。ぜひ名付け親になって下さい」
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