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第一章
021 王国に蠢く闇─②
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十二月中旬。町は大変な騒ぎとなり、お祭りムードが漂っていた。
ダンスパーティー当日──異国から姫や王子たちがファルーハ王国へやってきた。
フィリはただのダンスパーティーではないと感づいていた。これだけ資源豊かな王国に呼ばれ、願わくば姫を嫁がせようと、どの国も必死に動いている。
「フィリ様、とても良くお似合いです」
「ありがとう」
アイラもまた上機嫌で、他の侍従たちも感嘆の声が漏れている。
上品な淡い白の正装に、大きすぎない宝石が耳や胸元、頭部に舞っている。これもヴァシリスが「フィリは顔が整っているから、派手なものより際立てるものが良く似合う」と助言をしたただ。ヴァシリスの判断は正しかった。
「いよいよ今までの練習の成果を出すときだ。ヴァシリス含めフロア中に思い知らせてやる」
「フィリ様、行うのはダンスです。戦争ではありません」
「それだけフィリ様は気合を入れていらっしゃるのですよ。では、そろそろ会場へ向かいましょう。ヴァシリス様ももう向かっている頃かと存じます」
最後に頭にシルクのヴェールを被せてもらい、部屋を後にした。
フロアには下后たちや異国の姫や王子がすでにいて、和やかな雰囲気の中、グラスや軽食を口にしている。
フィリが足を踏み入れると、熱い息がそこら中から漏れ始める。
「第三王子の……」
「なんとお美しい……」
褒めると居心地が悪く感じてしまう。中には厳しい目を向ける者もいた。上后相手にはっきりとは口にしないが、男で上后が許せないためか、ただの嫉妬か──。
会場の雰囲気がまた変わった。視線の先には、ヴァシリスがいる。彼もまた、フィリと似た白い正装であり、宝石をほとんど身につけていない。
「あまりに美しくて驚いた。心臓が止まるかと思ったぞ」
「ありがとう。ヴァシリスもよく似合っているよ」
ヴァシリスはフィリの手を取り、甲に口づけをした。
「サーリャ様だ」
彼女は紅い衣に身を包んでいる。誰よりも派手な衣だが、顔立ちや姿勢は引けを取っていない。口にしなくともフロアにいる全員が、彼女が国王の上后だと知っただろう。
サーリャはいち早くフィリに気づくと、にっこりと笑顔を見せた。
フィリもお辞儀をし、微笑を浮かべる。
「すっかり気に入られたな」
「そうか? サーリャ様には思惑があり、敵を作りたくないのだろうと思う」
「それはその通りだ。だが仲良くするに越したことはない。……フィリ、なるべく俺から離れるなよ」
ヴァシリスに手を繋がれたまま、軽食のある方へと進む。
誰かと距離を取っているように感じ、尻目に見るとちょうどジャミルが姿を現していた。上后と共にいるというのに、彼は異国の姫に無遠慮な視線を浴びせている。
一方のヴァシリスは、自ら先に軽食のスコーンを半分に割り、口に入れている。
「ほら、食べてみろ。これはココナッツを使っていない」
「ヴァシリス、毒味なら僕がやる。僕なら多少毒が身体に入っても問題ない」
「そういう話じゃない。どれだけ上后を大切に思っているかというアピールにも繋がる。それにここにあるものは安全だ。万が一毒を盛られているとしたら、国際問題に発展するからな」
早く食べろ、と催促され、フィリは照れながらも口を開く。
「…………美味しい」
「ダンスまでは腹ごしらえをしよう」
姫たちの無遠慮な視線も慣れたものか、ヴァシリスはまったく気にする様子はない。
「第三王子・ヴァシリス様でございますね。私はリアユルム国のサリア申します。お会いできて光栄です」
「サリア姫。初めまして。私はヴァシリス、こちらは我が后であるフィリです」
「噂はかねがね聞いております」
突き刺す瞳の強さに、歓迎されていないのだと悟った。
フィリは特に何も言わず、軽く会釈をした。
「あとでご一緒に踊って頂きたいですわ」
近くにいる人たちは訝しむような視線をサリアに向けている。
上后の前で堂々と言いのける自信は、美貌からくるものだろうか。
「ええ、ぜひ。ですが最初は私の后と踊るのが先です。本日を楽しみにしていました」
ヴァシリスは微笑むが、フィリに向ける笑みとはまた違っていた。
「はあ…………」
フロアではまだパーティーが続いている。ヴァシリスの周りには人が集まり、ダンスを申し込まれていた。
彼を狙っているのはサリアだけではなかった。姫たちの視線の意味は「上后がいるのに品のない行動をするサリアを咎めていた」のではなく「一人出し抜こうとするサリアを妬ましげに見ていた」のだ。彼女たちには上后がいようとも関係ない。下后であろうともヴァシリスの后になりたくて仕方ないのだ。ファルーハ王国は資源も豊富で同盟国として申し分がない。政治的思惑もある。
「美しき上后・フィリ様」
赤い民族衣装をまとう男性は、ヴァシリスとは違う真っ白な胸元を惜しげもなく晒している。
男性はフィリの前で屈むと、手の甲に唇をつけた。躊躇の欠片もない。
「フロアにいらっしゃらないので、心配しました」
「少し酔いを覚まそうとしただけです」
「お酒を口にされたのですか?」
「人酔いです」
戻るに戻れなくなってしまった。ヴァシリスは今頃、姫たちと代わる代わる踊っているだろう。
「よろしければ、少し歩きませんか? 私は後宮に入れない身ですし、このようなときでないとあなたのような美しい方とお話しできませんから」
「……構いません」
この男がファルーハ王国にどのような利益をもたらすかは知らないが、誘いを断るのは賢明とは言えない。
「ファルーハ王国は恋愛にとても寛大な王国ですね」
「寛大とは?」
「私の国は海を越えた小さな島国ですが、男女の結婚しか認められていません。自由で羨ましくもあります」
「私の母国も同じです。保守的で、外部のものを招き入れることすらひと苦労です。それに元々は恋愛結婚ではありませんよ」
「強制結婚でしたか」
「ある意味強制ではありましたが、出会って恋愛をして、結婚に至りました」
「それもまた運命なのでしょう。タヌエルク神に似たフィリ様より、加護を得たく思います」
深々と頭を下げる彼に、ほんの少し同情心が芽生えた。
ファルーハ王国へ来て資源や人間関係、パーティーなど、話す話題があるにもかかわらず、彼は結婚の話をした。第三王子と上后の恋愛に関して踏み込むとは、おそらく彼は意中の人がいるように見えた。
「フィリ!」
全力で駆けてきてフィリに抱きついたのは、ハラだ。今はもう元気いっぱいで、毒にまみれた顔色の悪さが嘘のようだ。
ハラは会うたびに顔つきが大人びてきて、上背も伸びている。
「いきなりいなくなるんだもん。探したよ」
「少し散歩をしていたんだ」
「これはこれは……愛らしい王子様」
男性は小さな王子に恭しく会釈をした。
「フィリは僕と結婚するんだ。口説いたらだめだよ。一緒にお茶会だってした仲なんだ!」
「大変失礼いたしました。王子様がいらっしゃるのなら、フロアへのエスコートは私でなくとも問題ないようですね。ではフィリ様、ご機嫌よう」
男性は機嫌よく、踵を返した。
足音が聞こえなくなるまで見送った後、近くのベンチへ腰を下ろす。
「久しぶりだな。ハラ。元気そうで良かった」
「もう大丈夫だよ。さっきは何を話していたの?」
「互いの国の話だ。向こうは名乗らなかった。おそらくもう会うことはないからだろう。心配するような話はしていない。それよりまた一人で抜け出したのか」
「今回は別だよ! だってフィリがフロアからいなくなったんだもん。一緒に踊ろうかと思ったらずっとヴァシリス兄様が独占してるし」
「悪かったな」
ハラの頭を撫でると、
「戻って一緒に踊ろう」
ハラは得意げにフィリの手を取った。エスコートをしたくて仕方がなかったらしい。
少し背が伸びたとはいえ、一緒に踊るにはまだ心もとないが、ハラはリズムに乗るのが上手い。足取りが軽く、フィリは振り回されるばかりだ。
「フィリって……ダンス苦手?」
「おまっ……ヴァシリスだって気を使って言わないんだぞ!」
「え? そうなの? ごめん。でもさ、ちゃんと練習した方がいいよ」
「…………これでも練習しているんだ」
踊っている最中、ヴァシリスと目が合った。嫉妬で狂った目でも微笑ましい目でもない。ただ腹を抱えて肩を揺らしていた。
ダンスパーティー当日──異国から姫や王子たちがファルーハ王国へやってきた。
フィリはただのダンスパーティーではないと感づいていた。これだけ資源豊かな王国に呼ばれ、願わくば姫を嫁がせようと、どの国も必死に動いている。
「フィリ様、とても良くお似合いです」
「ありがとう」
アイラもまた上機嫌で、他の侍従たちも感嘆の声が漏れている。
上品な淡い白の正装に、大きすぎない宝石が耳や胸元、頭部に舞っている。これもヴァシリスが「フィリは顔が整っているから、派手なものより際立てるものが良く似合う」と助言をしたただ。ヴァシリスの判断は正しかった。
「いよいよ今までの練習の成果を出すときだ。ヴァシリス含めフロア中に思い知らせてやる」
「フィリ様、行うのはダンスです。戦争ではありません」
「それだけフィリ様は気合を入れていらっしゃるのですよ。では、そろそろ会場へ向かいましょう。ヴァシリス様ももう向かっている頃かと存じます」
最後に頭にシルクのヴェールを被せてもらい、部屋を後にした。
フロアには下后たちや異国の姫や王子がすでにいて、和やかな雰囲気の中、グラスや軽食を口にしている。
フィリが足を踏み入れると、熱い息がそこら中から漏れ始める。
「第三王子の……」
「なんとお美しい……」
褒めると居心地が悪く感じてしまう。中には厳しい目を向ける者もいた。上后相手にはっきりとは口にしないが、男で上后が許せないためか、ただの嫉妬か──。
会場の雰囲気がまた変わった。視線の先には、ヴァシリスがいる。彼もまた、フィリと似た白い正装であり、宝石をほとんど身につけていない。
「あまりに美しくて驚いた。心臓が止まるかと思ったぞ」
「ありがとう。ヴァシリスもよく似合っているよ」
ヴァシリスはフィリの手を取り、甲に口づけをした。
「サーリャ様だ」
彼女は紅い衣に身を包んでいる。誰よりも派手な衣だが、顔立ちや姿勢は引けを取っていない。口にしなくともフロアにいる全員が、彼女が国王の上后だと知っただろう。
サーリャはいち早くフィリに気づくと、にっこりと笑顔を見せた。
フィリもお辞儀をし、微笑を浮かべる。
「すっかり気に入られたな」
「そうか? サーリャ様には思惑があり、敵を作りたくないのだろうと思う」
「それはその通りだ。だが仲良くするに越したことはない。……フィリ、なるべく俺から離れるなよ」
ヴァシリスに手を繋がれたまま、軽食のある方へと進む。
誰かと距離を取っているように感じ、尻目に見るとちょうどジャミルが姿を現していた。上后と共にいるというのに、彼は異国の姫に無遠慮な視線を浴びせている。
一方のヴァシリスは、自ら先に軽食のスコーンを半分に割り、口に入れている。
「ほら、食べてみろ。これはココナッツを使っていない」
「ヴァシリス、毒味なら僕がやる。僕なら多少毒が身体に入っても問題ない」
「そういう話じゃない。どれだけ上后を大切に思っているかというアピールにも繋がる。それにここにあるものは安全だ。万が一毒を盛られているとしたら、国際問題に発展するからな」
早く食べろ、と催促され、フィリは照れながらも口を開く。
「…………美味しい」
「ダンスまでは腹ごしらえをしよう」
姫たちの無遠慮な視線も慣れたものか、ヴァシリスはまったく気にする様子はない。
「第三王子・ヴァシリス様でございますね。私はリアユルム国のサリア申します。お会いできて光栄です」
「サリア姫。初めまして。私はヴァシリス、こちらは我が后であるフィリです」
「噂はかねがね聞いております」
突き刺す瞳の強さに、歓迎されていないのだと悟った。
フィリは特に何も言わず、軽く会釈をした。
「あとでご一緒に踊って頂きたいですわ」
近くにいる人たちは訝しむような視線をサリアに向けている。
上后の前で堂々と言いのける自信は、美貌からくるものだろうか。
「ええ、ぜひ。ですが最初は私の后と踊るのが先です。本日を楽しみにしていました」
ヴァシリスは微笑むが、フィリに向ける笑みとはまた違っていた。
「はあ…………」
フロアではまだパーティーが続いている。ヴァシリスの周りには人が集まり、ダンスを申し込まれていた。
彼を狙っているのはサリアだけではなかった。姫たちの視線の意味は「上后がいるのに品のない行動をするサリアを咎めていた」のではなく「一人出し抜こうとするサリアを妬ましげに見ていた」のだ。彼女たちには上后がいようとも関係ない。下后であろうともヴァシリスの后になりたくて仕方ないのだ。ファルーハ王国は資源も豊富で同盟国として申し分がない。政治的思惑もある。
「美しき上后・フィリ様」
赤い民族衣装をまとう男性は、ヴァシリスとは違う真っ白な胸元を惜しげもなく晒している。
男性はフィリの前で屈むと、手の甲に唇をつけた。躊躇の欠片もない。
「フロアにいらっしゃらないので、心配しました」
「少し酔いを覚まそうとしただけです」
「お酒を口にされたのですか?」
「人酔いです」
戻るに戻れなくなってしまった。ヴァシリスは今頃、姫たちと代わる代わる踊っているだろう。
「よろしければ、少し歩きませんか? 私は後宮に入れない身ですし、このようなときでないとあなたのような美しい方とお話しできませんから」
「……構いません」
この男がファルーハ王国にどのような利益をもたらすかは知らないが、誘いを断るのは賢明とは言えない。
「ファルーハ王国は恋愛にとても寛大な王国ですね」
「寛大とは?」
「私の国は海を越えた小さな島国ですが、男女の結婚しか認められていません。自由で羨ましくもあります」
「私の母国も同じです。保守的で、外部のものを招き入れることすらひと苦労です。それに元々は恋愛結婚ではありませんよ」
「強制結婚でしたか」
「ある意味強制ではありましたが、出会って恋愛をして、結婚に至りました」
「それもまた運命なのでしょう。タヌエルク神に似たフィリ様より、加護を得たく思います」
深々と頭を下げる彼に、ほんの少し同情心が芽生えた。
ファルーハ王国へ来て資源や人間関係、パーティーなど、話す話題があるにもかかわらず、彼は結婚の話をした。第三王子と上后の恋愛に関して踏み込むとは、おそらく彼は意中の人がいるように見えた。
「フィリ!」
全力で駆けてきてフィリに抱きついたのは、ハラだ。今はもう元気いっぱいで、毒にまみれた顔色の悪さが嘘のようだ。
ハラは会うたびに顔つきが大人びてきて、上背も伸びている。
「いきなりいなくなるんだもん。探したよ」
「少し散歩をしていたんだ」
「これはこれは……愛らしい王子様」
男性は小さな王子に恭しく会釈をした。
「フィリは僕と結婚するんだ。口説いたらだめだよ。一緒にお茶会だってした仲なんだ!」
「大変失礼いたしました。王子様がいらっしゃるのなら、フロアへのエスコートは私でなくとも問題ないようですね。ではフィリ様、ご機嫌よう」
男性は機嫌よく、踵を返した。
足音が聞こえなくなるまで見送った後、近くのベンチへ腰を下ろす。
「久しぶりだな。ハラ。元気そうで良かった」
「もう大丈夫だよ。さっきは何を話していたの?」
「互いの国の話だ。向こうは名乗らなかった。おそらくもう会うことはないからだろう。心配するような話はしていない。それよりまた一人で抜け出したのか」
「今回は別だよ! だってフィリがフロアからいなくなったんだもん。一緒に踊ろうかと思ったらずっとヴァシリス兄様が独占してるし」
「悪かったな」
ハラの頭を撫でると、
「戻って一緒に踊ろう」
ハラは得意げにフィリの手を取った。エスコートをしたくて仕方がなかったらしい。
少し背が伸びたとはいえ、一緒に踊るにはまだ心もとないが、ハラはリズムに乗るのが上手い。足取りが軽く、フィリは振り回されるばかりだ。
「フィリって……ダンス苦手?」
「おまっ……ヴァシリスだって気を使って言わないんだぞ!」
「え? そうなの? ごめん。でもさ、ちゃんと練習した方がいいよ」
「…………これでも練習しているんだ」
踊っている最中、ヴァシリスと目が合った。嫉妬で狂った目でも微笑ましい目でもない。ただ腹を抱えて肩を揺らしていた。
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