6 / 19
定番を踏んで行く日々
しおりを挟む街規模になったのにココに訪れる人はあんまりいない・・・御役人様達の入れ替えは細々とだけどあるんだけど。
最初は村想定だったけど皆のやり過ぎ生産でこんなに広くなったのに追加の開拓民も来ないみたい。
・・・何でだろ?
でも生活が安定した大人たちのお陰で子供の数は年々増え続けている。
だから友達もレティーだけから大分増えて僕的には嬉しい限りなんだけど・・・
レティーは僕が捕られたと感じているのか元々くっついてくる事が多かったけどベッタリ度がさらにパワーアップした。
・・・いや、冬は良いんだよ、冬は。
けど今は夏・・・別にキライとかじゃ無いんだけど暑いじゃん?
だから少し離れて欲しいんだけど。
が――――んっっっ!!!!
みたいな顔しても駄目です。
一緒に居るのは良いんだよ。
くっつき過ぎないでよって話。
・・・そんな捨てられた子犬みたいな顔されても。
・・・手繋ぐのも勘弁して欲しいんだけどなぁ。。。
揚げ物ブームで出た廃油は集めて濾して石鹸にした。
定番でしょ?
石鹸を作ったらなし崩してきにシャンプーやリンスとかも揃えて御風呂も造り込んだった。
御約束だよね・・・まあ僕が入りたくなっただけなんだけどさ。
両親ともに御風呂は気に入ってくれたみたいだけど特にお母さんが喜んでくれた。えへへ。
と言う事で久し振りに褒められてテンション上がった僕はさらに調子に乗ってスキンケア用品とかを作ってお母さんにプレゼント。
最初は良く分かって無いみたいだったけど、日が経つ毎にテンションが上がって行き最終的に大興奮。
いやー、そんなに喜んで貰えて僕も満足だよ~。
とか思ってたけど嵌りすぎて自分でも研究を始めて部屋に籠もり切るのはちょっと困っちゃったよね。
健康的に良くないし。
お母さんをお父さんと一緒に説得して外に出る時間をなんとか捻り出して貰ったよ。
数日家から出てこなかったお母さんを近所の人達も心配してたから今日はそのままお父さんと外にデートしに出てもらう事に。
「いってらっしゃーい!」
と元気良く送り出した筈なのに割と直ぐに戻ってきた。
・・・あれ、何か人数多くない?
・・・めっちゃ怒られた・・・というか、詰められた?
主に近所に住むお母さん連中に囲まれて凄い剣幕で口々に何か言われてる・・・
いや、一斉に喋られても解んないから。
「いやいや、わかってるわかってる。でも皆一旦落ち着きましょうよ」
と実は一緒に入って来てたメディルナ様にいなされて取り敢えず落ち着きを取り戻す奥様方達。
ふぅ~、助かった!
と思ったけど助かってなかった件ぇ。
メディルナ様口元は弧を描いているのに目が笑ってなかった。
めちゃくちゃ怒られた・・・
情報共有大事!
って胸に刻んだよよよ・・・
勝手に色々作るなって言われて頷いたけど大体いつも思いつきで行動してるからちょっと無理そうなのは内緒だ。
なるべく、速やかに、報告できたら良いな・・・
で、結局何があったかって言うと最初は数日見なかったお母さんを見て近所の人たちはほっとして話しかけに近寄ったらしい。
「あれ?何か・・・え?」
「ちょっ・・・ええ??・・・ティストさん、で良いのよね?」
家のお母さんのもちもち肌につやさらな髪、心なしか近づくとお花のやさしい香りがふわんと香って数日前とは明らかに違う姿に大勢が集った。
「うふふふ。それがねぇ~・・・」
自分でも変わった認識はあったけれどやっぱり他人から言われて喜んだお母さんはここ数日の出来事を洗い浚い皆に話す。
そこに知らせを受けたメディルナ様も合流し諸悪の根源(僕)に直接話を聞こうとなって今に至るらしい。
後お母さんが研究している道具とかも見に来たんだって。
あ、はい、どうぞどうぞ。お入りくださいませ。
取り敢えずの分は僕が即作って皆に渡す・・・あ、はい、解ってます。
ここに居ない人たちの分もですよね。直ぐに作らさせて頂きますとも、ええ。
なんでその怖い笑顔向けるの止めて頂けると・・・
「ん?」
「あ、いえ。何でも無いです、はい」
メディルナ様は始終怖かったよ。
まあ結局日常使いするものだから街に研究所を建てる事が決定した。
1回作り方を見せれば後は各々でやってくれるんで早々に僕の手を離れたソレ等は、お母さん達がそれ以外の物を犠牲にして研究に明け暮れてたけど皆何にも言わなかった・・・言えなかったとも言う。
お父さん達も一時他の仕事をそっちのけにして研究所を率先して作っていたし。
あの勢いと熱意には誰も勝てないよねぇ・・・
ある日、お母さんから
「油濾すの大変なんだよね・・・何か良い魔法無いかな、メティス」
と言われてちょっと考えてからスキルの【抽出】を使って汚れを取り除いてみせた。
「ふんふん。こうか?」
と発動したチート魔法は僕とは違って汚れを只単に抽出するだけじゃなくて古くなってた油も復活しているというとんでも仕様だった・・・
あれ、せっけん作る必要無かったんじゃない?これ揚げ物にまた再利用できるし・・・
とちょっと遠い目になっちゃったけど、お母さん達が大喜びだったんだから良いか、と気にしないことにした。
目を逸らしたとも言う。
なんだかんだ皆綺麗になってお父さん達も大喜び。
相手がいなかった人たちも綺麗な人たちが増えたからか次々に結婚していき子作りラッシュに拍車が掛かった。
それに当てられたのか何なのか・・・
レティーからのスキンシップが増えたと言うか内容が濃くなったと言えば良いのか・・・
いやいやお前、ソレはヤバいって!!
いや何でソコ立ってんの!?
お前ソレ今当たってるからなっ!
って、ソレこすりつけてくるのマジ止めろ~~~~っっっっ!!!!
・・・何かそのうちパックリ美味しく頂かれちゃうんじゃ無いかと危機感をひしひしと感じる今日この頃でござるよ。
11
あなたにおすすめの小説
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
異世界で聖男と呼ばれる僕、助けた小さな君は宰相になっていた
k-ing /きんぐ★商業5作品
BL
病院に勤めている橘湊は夜勤明けに家へ帰ると、傷ついた少年が玄関で倒れていた。
言葉も話せず、身寄りもわからない少年を一時的に保護することにした。
小さく甘えん坊な少年との穏やかな日々は、湊にとってかけがえのない時間となる。
しかし、ある日突然、少年は「ありがとう」とだけ告げて異世界へ帰ってしまう。
湊の生活は以前のような日に戻った。
一カ月後に少年は再び湊の前に現れた。
ただ、明らかに成長スピードが早い。
どうやら違う世界から来ているようで、時間軸が異なっているらしい。
弟のように可愛がっていたのに、急に成長する少年に戸惑う湊。
お互いに少しずつ気持ちに気づいた途端、少年は遊びに来なくなってしまう。
あの時、気持ちだけでも伝えれば良かった。
後悔した湊は彼が口ずさむ不思議な呪文を口にする。
気づけば少年の住む異世界に来ていた。
二つの世界を越えた、純情な淡い両片思いの恋物語。
序盤は幼い宰相との現実世界での物語、その後異世界への物語と話は続いていきます。
【土壌改良】スキルで追放された俺、辺境で奇跡の野菜を作ってたら、聖剣の呪いに苦しむ伝説の英雄がやってきて胃袋と心を掴んでしまった
水凪しおん
BL
戦闘にも魔法にも役立たない【土壌改良】スキルを授かった伯爵家三男のフィンは、実家から追放され、痩せ果てた辺境の地へと送られる。しかし、彼は全くめげていなかった。「美味しい野菜が育てばそれでいいや」と、のんびり畑を耕し始める。
そんな彼の作る野菜は、文献にしか存在しない幻の品種だったり、食べた者の体調を回復させたりと、とんでもない奇跡の作物だった。
ある嵐の夜、フィンは一人の男と出会う。彼の名はアッシュ。魔王を倒した伝説の英雄だが、聖剣の呪いに蝕まれ、死を待つ身だった。
フィンの作る野菜スープを口にし、初めて呪いの痛みから解放されたアッシュは、フィンに宣言する。「君の作る野菜が毎日食べたい。……夫もできる」と。
ハズレスキルだと思っていた力は、実は世界を浄化する『創生の力』だった!?
無自覚な追放貴族と、彼に胃袋と心を掴まれた最強の元英雄。二人の甘くて美味しい辺境開拓スローライフが、今、始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる