幽霊の復讐

ひみ

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※出会い

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 骨が折れる仕事だなー。
 この人にはなんの恨みもないけど、依頼は依頼だからね。

 あーあ、でもちょっと可哀想。
 なんで狙われたんだろ。

 んー…こんなことが気になるなんてどうかしちゃったかな。

 風見隼人かざみはやとって言ったっけ。名前。
 恨まれるような人間じゃなさそーなのに。

 あ、そうだ。
 いーこと思いついちゃった。

 僕ってなんでもできちゃうからなー。


「おっと…そこまでだよ」


 霊体になってすぐスマホで助けを呼ぼうなんて、なかなかの適応力だねー。
 それとも幽霊だって気づいてないのかな。


「うーん…目撃者は消さないといけないんだけど、幽霊ってどーすればいいんだろーね?」


 自分のこと幽霊だって気づいたかな。
 …なんか考え込んでる。
 とりあえず彼のスマホで連絡しといて…っと。


「お、お前誰なんだよ…なんで俺が殺されなきゃいけない」


 僕に質問なんてなかなか強気だなー。
 死んだって思って開き直っちゃったのかな。


「んー?なんでだろ?僕も依頼されただけだからねー。理由は興味なくて聞いてないや」


 あーあ、こんなことなら聞いておけばよかった。
 これからは聞いておくかー…って、まあいいや。
 多分興味無いし。


「依頼…って、お前、殺し屋ってやつ…?」

「んー、どうだろーね。幽霊さんにどこまで話していーのかわかんないな」


 もちろん殺し屋ってのは大当たり。
 まあでも、知らない方がいいことも多いしね。


「というかお前、俺のことが見えるのか…?」


 ぷ、なにその質問。
 まー気になるか。


「うん、はっきり見えるよ?僕って視えちゃう人だからねー」

「……視える…」


 幼い頃から霊感があるみたいで、なかなか悩まされたなー。
 この仕事では役に立つけどね。
 それなりに自分で制御できるようになってきたし。


「………取り憑く、か」

「ん?」


 あ、なんか良くないこと考えてそー。
 対処しといた方がいーかな。


「決めた。俺はお前について行く。真実が知りたい…し、依頼人ってやつを許せない」


 まあそーなるよね。
 真実ねー。知らない方が幸せなことだってあるのに。
 復讐心は何も生まないよー…って、僕が言うのもあれだけど。


「………ふーん。いーけど、僕は依頼人と会ったことないよ?匿名だから名前も知らない」


 面白そーだしこのままにしておこう。
 風見くんとは仲良くなりたいなーと思ってたし。

 …ん?仲良くなりたい?
 いやいや、興味ないけどね。

 面白い展開になりそーだな。
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