13 / 34
ダンジョンの入り口から帰宅する幽鬼
グロいやつ
しおりを挟む
小さめの礼拝堂。
そのドアを開けて内部に踏み入った俺とショコラ。
背後から差し込まれた光と、その中に舞う塵埃。そしてすえた匂い。
のほほんと、ショコラが無防備に俺の前に出た。
ああ……これは、やるな。
その姿を見て、俺は一歩引いた。
――カチリ。
直後、天井から降り注ぐ無数の槍。
ズドドドド……という重い残響。
「……死んだか?」
ところが、床に流血はなかった。
見れば、器用に槍と槍の間で身体をくねらせているショコラの珍妙な姿が。
この女、密集した槍の雨を躱しきったぞ。
「ほー」と俺が感心そうな声を漏らすと、冷や汗でびっしょりのショコラが引きつった笑みを浮かべた。
「素人でも分かりそうなほど単純な床スイッチのトラップなのに、それを見逃した上で、それよりも遙かに高度な曲芸を披露するとはな。面白いやつめ」
「へ……へっへーん。これが天下のか……ショコラさまの身のこなしですよ!」
「天下のか?」
俺の疑問に、ショコラは咳払いで返した。
「――どうですか、ディーゼルさん。のっそり動くディーゼルさんのゴツい図体だったら、このトラップは躱しきれなかったでしょう⁉ 分かったら私のこと、もうちょっと尊敬の眼差しで見ると同時に、大事に扱ってもいいんですよッ!」
「そもそも、そんなトラップになんて引っかからない。それに、お前のことはかなり大事にしているつもりなんだがな」
出会った瞬間に殺していない時点でな。
「――嘘、そんなの嘘ッ! こうやって身動きが取れない私を見て、その分厚い鎧の中で笑ってる人のセリフじゃない‼ ……もー、早く助けてくださいよぉ……」
ショコラは密集した槍の林にぴったり挟まってしまっていて、自力では脱出できない様子だった。尻尾がヘニョリ。猫耳はペタンと倒している。
そんな彼女に向かって、大仰に腕を組んでみせる。
「天下のか……ショコラさまが、その大ピンチから、どうやって切り抜けるのか興味があってな。のっそり動く俺としては、勉強したい」
「ううぅ……ディーゼルさんは、いじわるさんですぅ……」
「ところで早くしないと、まだあるぞ」
「へ?」
槍が突き破った礼拝堂の床から、じわりと染み出し始める、どろっとした暗緑色の粘液。
「う、うへぇぇ……なんなんですか~、これぇぇ⁉」
「スライムだ」
俺のひと言に、はっとなったショコラ。
「――え、エロいやつですね⁉ 私の服だけ溶かしちゃう、すっごいエッチぃやつ! だからディーゼルさんは、そうやってじっとしているんですね⁉ 私のあられもない痴態を鑑賞する腹づもりで、我関せずを決め込んでいるに違いない‼ ディーゼルさんは雰囲気どおり、天下一のむっつりさんですッ‼」
「いや、逆。エロいやつじゃなくて、グロいやつ」
「グロいやつ」
「本気で溶かしにくるやつだ」
「本気で」
「服は溶かさず、お前の肉と骨だけ溶かすやつ」
「服は溶かさずに、私の肉と骨だけを溶かすやつ」
「ああ。肌だけじゃなく、穴という穴から体内に侵入して、内部からも溶かすやつだからな。キツいぞ」
「た、たぁすけてええええええぇぇ‼」
ショコラが大泣きし始めたところで、シュコーと嘆息をついた。
背中の〈闇黒に絶る大瀑布〉を抜く。
「しゃがめ」
ショコラが器用に身体を縮めたのを見て、水平に大戦斧を振り抜いた。
大量の氷柱をへし折ったように軽々と飛び散る、槍の残骸。
すかさずショコラの首根っこを掴み、猫をそうするように引っ張り上げて後ろに放り投げる。
かわりに一歩前に出ると、床から染み出した粘液が噴き上がり、それは俺の目の前で大柄な人間を形取った。〈スライムゴーレム〉だ。
万が一、槍トラップで討ち漏らしても、このスライムゴーレムが確実にとどめを刺すという徹底ぶり。トラップにかかった冒険者はもれなく確殺するという、ダンマスの悪気のない殺意が窺える。
スライムゴーレムは、かなり高レベルなモンスターで、この浅い層においては斃せる相手として配置されていない。即死トラップの一部扱いだ。普通の冒険者ならば逃げるしかない恐るべき相手なのだが、俺は統べる幽鬼。
踏み込んで、唐竹割りに大戦斧を叩き付ける。
ゴパァという音を残して、スライムゴーレムはコアごと真っ二つになった。
返り血のごとく飛び散った粘液が付着するも、俺の鎧――〈枯朽する曙光〉――〈ダイイング・サン〉を溶かすには時間と量が足りていない。
こいつらの海に沈められて、長時間じっくり漬け込まれると俺でも溶けてしまうが、さすがにそんなケースは滅多にない。よほど間抜けなトラップにでも引っかからない限り、そんな懲罰的なシチュエーションにはならない。
手甲についた粘液をピッピッと振り払う。後ろではショコラが「アチッ! アチッ!」と尻尾を掴んで跳び回っていた。
「さぁ、進むぞ」
「――どうやってですか?」
ショコラが床を指差した。そこは強烈な溶剤の臭気漂う死の海となっていた。
逡巡し、やむを得ず告げる。
「……俺に掴まれ」
「えー……抱っこしてください。腕が疲れちゃいます」
睨み合う俺たち。
「――俺の腕が塞がっていたら、この先モンスターに対処できんだろうが!」
「ディーゼルさんの鎧チクチクするから、あんまり背中に抱きつきたくないんですよぉ! 何でそんなにツンツンした形なんですか⁉」
俺の鎧のデザインは攻撃的だ。
「あっ、そうだ! ――よっとっと」
スルスルと俺の身体をよじ上るショコラ。まるで猫だ。
「これでよし!」
俺の肩に陣取って満足げなショコラ。シュコーという音が俺の兜から漏れた。
仕方なくショコラを肩車したまま粘液の上を進む。
ここは街の小さな礼拝堂的な場所で、狭く、天井も低い。照明も少なくて薄暗い室内だった。
「ん? ……あ、ディーゼルさん。ここの照明には〈魔石〉が使われてますよ! しかもこれ、〈月煌石〉じゃないですか⁉ 普段なら気がつかないかも知れませんけど、肩車してるから私には丸見えです。ラッキーでしたね!」
天井からぶら下がった光る石をむんずと掴んだショコラ。
「あ、おい! 馬鹿ッ‼」
ガチャ。
ベチャ。
「ほぁ」
ショコラの魂の抜けたような声が頭上から聞こえた。同時に、ガラガラガラとけたたましい音がして、部屋の窓とドアが頑丈な鉄板で閉じられる。
ベチャ。ベチャ。
閉鎖された礼拝堂の天井から、次々と落ちてくる暗緑色の粘液の塊。
周囲から続々と立ち上がるスライムゴーレム。
……多すぎる。
「……ディーゼルざぁん……」
ショコラが涙ぐんで見下ろした時、俺はすでにタバコを抜いていた。
パチンッと指を鳴らし、飛び散った火花でタバコの先端を赤々と燃やす。
「――ここはもうすぐスライムの海になる」
「わ、わた……わたし……」
「間抜けな冒険者にはこっぴどい制裁を。このダンジョンの基本だ。抵抗するだけ無駄。ダンジョンの掟からは何人たりとも逃れられぬ。お前も……この、俺でさえもな……」
「ぁ……ぁ……ぁぁ、ぁあああああああああ」
鳴り止まないべちゃべちゃ音。
「ふぅ」と吹き出した煙が、ショコラの蒼白な顔にかかった。
「――チョコを食え、ショコラ。気が紛れる」
「あああああああああ、はむ……」
ショコラは震える手でチョコを口に入れた。
ショコラの悲鳴は短かった。
脆弱なのが幸いした。
やがて何も聞こえなくなった。
そのドアを開けて内部に踏み入った俺とショコラ。
背後から差し込まれた光と、その中に舞う塵埃。そしてすえた匂い。
のほほんと、ショコラが無防備に俺の前に出た。
ああ……これは、やるな。
その姿を見て、俺は一歩引いた。
――カチリ。
直後、天井から降り注ぐ無数の槍。
ズドドドド……という重い残響。
「……死んだか?」
ところが、床に流血はなかった。
見れば、器用に槍と槍の間で身体をくねらせているショコラの珍妙な姿が。
この女、密集した槍の雨を躱しきったぞ。
「ほー」と俺が感心そうな声を漏らすと、冷や汗でびっしょりのショコラが引きつった笑みを浮かべた。
「素人でも分かりそうなほど単純な床スイッチのトラップなのに、それを見逃した上で、それよりも遙かに高度な曲芸を披露するとはな。面白いやつめ」
「へ……へっへーん。これが天下のか……ショコラさまの身のこなしですよ!」
「天下のか?」
俺の疑問に、ショコラは咳払いで返した。
「――どうですか、ディーゼルさん。のっそり動くディーゼルさんのゴツい図体だったら、このトラップは躱しきれなかったでしょう⁉ 分かったら私のこと、もうちょっと尊敬の眼差しで見ると同時に、大事に扱ってもいいんですよッ!」
「そもそも、そんなトラップになんて引っかからない。それに、お前のことはかなり大事にしているつもりなんだがな」
出会った瞬間に殺していない時点でな。
「――嘘、そんなの嘘ッ! こうやって身動きが取れない私を見て、その分厚い鎧の中で笑ってる人のセリフじゃない‼ ……もー、早く助けてくださいよぉ……」
ショコラは密集した槍の林にぴったり挟まってしまっていて、自力では脱出できない様子だった。尻尾がヘニョリ。猫耳はペタンと倒している。
そんな彼女に向かって、大仰に腕を組んでみせる。
「天下のか……ショコラさまが、その大ピンチから、どうやって切り抜けるのか興味があってな。のっそり動く俺としては、勉強したい」
「ううぅ……ディーゼルさんは、いじわるさんですぅ……」
「ところで早くしないと、まだあるぞ」
「へ?」
槍が突き破った礼拝堂の床から、じわりと染み出し始める、どろっとした暗緑色の粘液。
「う、うへぇぇ……なんなんですか~、これぇぇ⁉」
「スライムだ」
俺のひと言に、はっとなったショコラ。
「――え、エロいやつですね⁉ 私の服だけ溶かしちゃう、すっごいエッチぃやつ! だからディーゼルさんは、そうやってじっとしているんですね⁉ 私のあられもない痴態を鑑賞する腹づもりで、我関せずを決め込んでいるに違いない‼ ディーゼルさんは雰囲気どおり、天下一のむっつりさんですッ‼」
「いや、逆。エロいやつじゃなくて、グロいやつ」
「グロいやつ」
「本気で溶かしにくるやつだ」
「本気で」
「服は溶かさず、お前の肉と骨だけ溶かすやつ」
「服は溶かさずに、私の肉と骨だけを溶かすやつ」
「ああ。肌だけじゃなく、穴という穴から体内に侵入して、内部からも溶かすやつだからな。キツいぞ」
「た、たぁすけてええええええぇぇ‼」
ショコラが大泣きし始めたところで、シュコーと嘆息をついた。
背中の〈闇黒に絶る大瀑布〉を抜く。
「しゃがめ」
ショコラが器用に身体を縮めたのを見て、水平に大戦斧を振り抜いた。
大量の氷柱をへし折ったように軽々と飛び散る、槍の残骸。
すかさずショコラの首根っこを掴み、猫をそうするように引っ張り上げて後ろに放り投げる。
かわりに一歩前に出ると、床から染み出した粘液が噴き上がり、それは俺の目の前で大柄な人間を形取った。〈スライムゴーレム〉だ。
万が一、槍トラップで討ち漏らしても、このスライムゴーレムが確実にとどめを刺すという徹底ぶり。トラップにかかった冒険者はもれなく確殺するという、ダンマスの悪気のない殺意が窺える。
スライムゴーレムは、かなり高レベルなモンスターで、この浅い層においては斃せる相手として配置されていない。即死トラップの一部扱いだ。普通の冒険者ならば逃げるしかない恐るべき相手なのだが、俺は統べる幽鬼。
踏み込んで、唐竹割りに大戦斧を叩き付ける。
ゴパァという音を残して、スライムゴーレムはコアごと真っ二つになった。
返り血のごとく飛び散った粘液が付着するも、俺の鎧――〈枯朽する曙光〉――〈ダイイング・サン〉を溶かすには時間と量が足りていない。
こいつらの海に沈められて、長時間じっくり漬け込まれると俺でも溶けてしまうが、さすがにそんなケースは滅多にない。よほど間抜けなトラップにでも引っかからない限り、そんな懲罰的なシチュエーションにはならない。
手甲についた粘液をピッピッと振り払う。後ろではショコラが「アチッ! アチッ!」と尻尾を掴んで跳び回っていた。
「さぁ、進むぞ」
「――どうやってですか?」
ショコラが床を指差した。そこは強烈な溶剤の臭気漂う死の海となっていた。
逡巡し、やむを得ず告げる。
「……俺に掴まれ」
「えー……抱っこしてください。腕が疲れちゃいます」
睨み合う俺たち。
「――俺の腕が塞がっていたら、この先モンスターに対処できんだろうが!」
「ディーゼルさんの鎧チクチクするから、あんまり背中に抱きつきたくないんですよぉ! 何でそんなにツンツンした形なんですか⁉」
俺の鎧のデザインは攻撃的だ。
「あっ、そうだ! ――よっとっと」
スルスルと俺の身体をよじ上るショコラ。まるで猫だ。
「これでよし!」
俺の肩に陣取って満足げなショコラ。シュコーという音が俺の兜から漏れた。
仕方なくショコラを肩車したまま粘液の上を進む。
ここは街の小さな礼拝堂的な場所で、狭く、天井も低い。照明も少なくて薄暗い室内だった。
「ん? ……あ、ディーゼルさん。ここの照明には〈魔石〉が使われてますよ! しかもこれ、〈月煌石〉じゃないですか⁉ 普段なら気がつかないかも知れませんけど、肩車してるから私には丸見えです。ラッキーでしたね!」
天井からぶら下がった光る石をむんずと掴んだショコラ。
「あ、おい! 馬鹿ッ‼」
ガチャ。
ベチャ。
「ほぁ」
ショコラの魂の抜けたような声が頭上から聞こえた。同時に、ガラガラガラとけたたましい音がして、部屋の窓とドアが頑丈な鉄板で閉じられる。
ベチャ。ベチャ。
閉鎖された礼拝堂の天井から、次々と落ちてくる暗緑色の粘液の塊。
周囲から続々と立ち上がるスライムゴーレム。
……多すぎる。
「……ディーゼルざぁん……」
ショコラが涙ぐんで見下ろした時、俺はすでにタバコを抜いていた。
パチンッと指を鳴らし、飛び散った火花でタバコの先端を赤々と燃やす。
「――ここはもうすぐスライムの海になる」
「わ、わた……わたし……」
「間抜けな冒険者にはこっぴどい制裁を。このダンジョンの基本だ。抵抗するだけ無駄。ダンジョンの掟からは何人たりとも逃れられぬ。お前も……この、俺でさえもな……」
「ぁ……ぁ……ぁぁ、ぁあああああああああ」
鳴り止まないべちゃべちゃ音。
「ふぅ」と吹き出した煙が、ショコラの蒼白な顔にかかった。
「――チョコを食え、ショコラ。気が紛れる」
「あああああああああ、はむ……」
ショコラは震える手でチョコを口に入れた。
ショコラの悲鳴は短かった。
脆弱なのが幸いした。
やがて何も聞こえなくなった。
0
あなたにおすすめの小説
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる