幽鬼のホームカミング! 〜ダンジョンを追い出された最強のラスボスとEランク冒険者が契って挑む悪夢の迷宮黙示録〜

赤だしお味噌

文字の大きさ
26 / 34
ダンジョンの入り口から帰宅する幽鬼

夏本番

しおりを挟む



◇◆◇



 ショコラのよそおいが変わった。

 黒皮のホットパンツ。黒皮のへそ出しチューブトップ、バッククロス仕上げ。涼しそうな編み上げサンダル。そんな、やたらとスタッドが目立つロックンロール風トータルコーディネート。布面積が極めて少ない軽快な格好だ。

 しかも今回、なんと、ショートソード付き。

 お尻の後ろに吊り下げている剣は〈アイス・ファルシオン++〉。外界ではA級冒険者であっても持っている奴は少ないだろう。なかなかの上等な逸品に、ショコラも思わず刀身に頬ずりしながらニンマリえびす顔。

「――ディーゼルさんは、こういうセクシー路線が好みなんですかぁ?」

 ショコラが自分の姿をしげしげと眺めて言った。

「お前のことを考えた結果だ」

「ふーん……どうだか。むっつりドSのディーゼルさんですからね。私のおっぱいにこんな卑猥ひわいなマークを刻み込むスケベ甲冑さんです」

 そう言って、衣服の面積減少によって露わになった胸の上部を指差した。

 そこには綺麗なハートマークが、見る者の視線を谷間に誘導するかのように絶妙な位置に描かれていた。

「――ほんとに、どうするんですかこれぇ?」

 俺の胸にも描かれた矢のマークと自分のハートマークを、咎めるような視線で交互に見るショコラ。

「これじゃあ、私がディーゼルさんのものだって公衆に宣言してるようなものじゃないですかぁ。もうお嫁に行けませんし、ディーゼルさんが一生世話してくださいよ? 一日三食とおやつにチョコがあれば文句は言いません!」

 しかし、そんな言葉の裏にも喜びを隠し切れていないショコラ。よほど武器をもらえたのが嬉しいのだろう。子供か。

 ショコラの興奮が収まらないので、いい加減面倒くさくなってきた。現実を見せてやろう。

「んっ――あ、ちょっとぉ!」

 彼女の首根っこを掴んでアンカーポイントから歩み出す。

 直後、降り注いだのはギラつく太陽光線。

 届けられたのは波の音。

 真っ白な砂浜に反射した光が網膜を焼き、そこから立ち上る陽炎をでた風が熱風となって吹き付ける。そんなけつく微風よそかぜが、かすかないその香りを運んできた。

 エメラルドグリーンの海辺。

 常夏とこなつだ。

「あっっっつぅ……」

 しかめっ面になったショコラが、手でバイザーを作ってポツリと呟いた。

「感謝」

「……このように涼しい装いをご準備いただき、誠にありがとうございます」

 俺の催促さいそくに素直に礼を述べたショコラに、ふんと鼻を鳴らしてみせた。

「では行くぞ」

「はーい」

 ここは五十五階層。正規ルートではないので、スターチェイサーは通っていないと思われるが、俺たちはショートカットを使うために、あえてこちらに来た。

 ショコラが俺の前を楽しそうに飛び跳ねている。

「あちっ、あちっ……冷たい! あはっ、あははははっ!」

 すこぶる楽しそうだ。けた砂浜を走ったり、波打ち際で何かを拾ったり、おっかなびっくり水に足を入れてみたり。

 ……危ないなぁ。

「おい、あまり海に入るなよ」

「ディーゼルさん! この海すっっっごい綺麗ですよ‼ 何で水が翡翠ひすい色なんですかぁ⁉」

 テンション爆上げで俺の話なんて聞いちゃない。

 いや……いつだって聞いていなかったな、あの女は。

 透き通ってあおい海、遠浅の水辺。キラキラと水面に反射する太陽光。見渡す限りの水平線。海と混じり合う青空。どこまでも続く白浜。鮮やかに陸地を飾る緑と花々。

 雰囲気はまるっきしリゾートだ。

 その通り。ここはダンマスのリゾート地のひとつでもある。

 この絆の深淵には、ダンマスのストレス発散用リゾート地が、幽世かくりよダンジョンの自由度にかこつけて、わんさか制作されている。

 おそらく地上でも、ここまで美しい浜辺は数えるほどではないだろうか。女なら誰しもテンションが上がるのだろう。ここに来るとマグノリアやクラリスもあんな感じになる。

 ひょっとして誰か遊んでないかな、という淡い期待もあったが、スターチェイサー迎撃態勢だと思われる今、やはり遊んでいる同僚はいなかった。上司として誇らしく思う一方で、がっかりもした。

「――ディーゼルさん」

 ふと気が付くと、ショコラが俺の鎧をツンツンとして、何かを指差していた。

「なんか、でっかい黒光りするのが落ちてます。ナスっぽいんですけど……」

「あれはナスだな」

 俺の迷いなき肯定に、困惑のショコラ。

「ナス……にしては大きいですし、なんでここにナスが……?」

 彼女の疑問はもっともだ。

 砂浜に無造作に横たわっているのは、まごうことなきナス。野菜のナス。ツルテカ黒光り。ただし大きい。普通の成人男性よりも一回りは大きいナスだ。

「あれは、モンスターだ」

「ええ……ナスが……?」

 ショコラが困惑を深めた。

 このエリアは袋小路となっている。この長い砂浜はいずれ先細って途絶え、やがて海原うなばらだけとなるのだ。そういった理由で、あまり防衛戦力は置いていなかったりする。だから、ああいうふざけたモンスターも配置されているというわけだ。

「色々とあってな」

「ふーん……あ、そうだ! せっかくディーゼルさんに取ってきてもらった、この〈アイス・ファルシオン++〉のびにしちゃいましょう! ディーゼルさんと一緒にいると、まるで私がポンコツに見えちゃいますけど、私だってなかなかの腕前なんですからねッ! この機会に私の実力を見せてあげちゃいます‼」

 またこのパターンか……。

「よせ、ショコラ。それは――」

「はあああああああッ‼」

 冷気を零すアイス・ファルシオンを逆手に構え、グンッと加速してナスに殺到するショコラ。想定以上の加速に、引き留める暇がなかった。

 その先で、ムクリとナスが立ち上がった。

 一瞬だけひるんだショコラだったが、ええいままよと飛び込んでいく。砂を蹴り、低い姿勢でなかなかの身のこなしだった。

 直後、ナスの胴からズボズボッと手足が生えた。

 ムッキムキの剛腕だ。ゴツゴツと隆起した筋肉が、ナス特有の黒光りする表皮によって強い陰影を帯びていて、見た目は凄く強そう。

 それを見たショコラの顔が引きつった。次の瞬間――

「――ごふっ」

 ショコラの振るった剣がナスに届く寸前、彼女の身体がドンッ! と跳ねた。

 ガクリと膝を突き、砂浜にバタリと倒れ込んだ。ナスの腰の入った鋭いボディーブローを綺麗にみぞおちにもらったようだ。ピクリとも動けない。

 シャキンと音を立てて、ナスのヘタから鋭いとげが無数に伸びた。

 ナスがその棘を足元のショコラに叩き付けようと頭を振りかぶったのと、俺の大戦斧がナスを輪切りにしたのは同時だった。

 ドサリ。砂浜に倒れたナス。中身はやっぱりナスだった。今すぐ酢水にさらしたい衝動に駆られる。

 ショコラの腕を持ち上げて、まだ呼吸困難に喘いでいた彼女を立たせてやる。

「……ひっひっふー……ひっひっふー……」

 彼女は、ちょっと間違った呼吸を繰り返していた。

「な、ナスとは思えない……ミドル級ばりのボディーブローでした……」

「ただのナスではない。砂浜の〈マッチョナス〉だ」

「マッチョナス」

「ああ。ナスはナスなんだが、一年中太陽の下、砂浜でトレーニングしているナスだ。おかげで真っ黒。中身もぎっしり詰まって、アクも少なく、美味しいそうだ。皮がちょっと固いとかいう話だ」

「品評は完全にナス」

「まぁだがしかし、基本的に野菜だから、どれだけ近寄っても攻撃を受けるまでは動かない。一撃で仕留められれば都合の良い食料になる」

「私、先制カウンターを受けたんですけど……」

「アイス・ファルシオンの冷気で、せっかく鍛えたボディーがみてしまうのが嫌だったんだろう。野菜の意地かな」

「そ、そんなぁ……」

 格好いいところを見せられず、しょんぼり肩を落としたショコラ。しかし彼女はすぐに別の獲物を見つけてキラリと猫目を光らせた。

「――あ、見てください、スイカ! 普通サイズ! あれならやれそうです! スイカ割りしましょう! とあああああああああ‼」

「ぎゃああああああああああああああ‼」

「ぎょええええええええええええええ‼」

 アイス・ファルシオンを両手で構えて飛び込んでいったショコラが、突如として上がった断末魔にびっくりして飛び退いた。目を見張るほど高くぴょーんと跳ねた後、俺の背中に回り込んで尻尾をぶわーっと膨らませている。よほど驚いたのだろう。

 入れ違いに俺が大戦斧を薪割りフォームで振り下ろす。

 バスンッと小気味よい音を残して、スイカは赤い液体と、やや白みがかったゼリー状の中身を砂浜にまき散らした。断末魔はそれで止まった。

「――な、なんなんですかぁ、これぇ……」

 俺の背後からビクビク覗き込んでくるショコラに、近くに飛び散ってきたゼリー状の欠片を拾い上げて説明してやる。

「こいつはスイカの帽子を被せた狂人インセインだ。ここで脳天割り遊びをするために植えられている」

「じゃ、じゃあそれって……」

「クリーンヒットで脳味噌が飛び散る仕様だ」

「おっぷ――」

 口を押さえて嘔吐えずくショコラに、肩をすくめてみせる。

「ここはN級ダンジョンだぞ。まともな場所など、あるものか。この砂浜には他にもマッチョな野菜モンスターがいるから、なんなら挑んでみると良い。久しぶりに生野菜が食べられるかも知れないぞ?」

 そう言って俺が指差した先には、砂浜で思い思いのポージングを決めている大型野菜達が。どいつもこいつも健康的だ。

「――たまに畑で取れる、絶妙なポーズの奇形野菜みたいですね」

「それは……言い得て妙だな」

 ショコラはぶつくさ言いつつも、もろこしだけは食べたいということで〈マッチョモロコシ〉に挑んでいったが、数分ですごすごと帰ってきた。彼女の顔が無残にもボクシングでボロかすに負けた選手のような顔の腫れ具合となっていた。

「マッチョモロコシは粒を射出してくるし、芯が硬いから、わりと難敵だ」

「マッチョな野菜っていったい……どうして、なんでこんな敵を……」

 沈んだ表情になったショコラが、砂浜に向かってブツブツと文句を垂れていた。

「N級だからだ……と言いたいところだが、この野菜達には明確な目的がある」

 波打ち際を歩いていた俺とショコラの前には、いつしか万謝ばんしゃともしびが姿を現していた。それを指差して続ける。

「――手ぶらでここに来ても、すぐにバーベキューができるように野菜が配置されているのだ」

 万謝の燭の周囲にはコンロが並んでいた。雰囲気がもう、キャンプファイヤーを囲んだ砂浜のバーベキュー場そのものだ。

 それを見たショコラが、我は天啓てんけいを得たりと言わんばかりの表情になって飛び上がった。

「バーベキューしたぁ~いッ!」

 その言葉を聞いて胸中で笑った。面白そうだから、やらせてみよう。

「ディーゼルさん、私達もバーベキューしましょうよ‼ だからあのにっくきマッチョ野菜を軒並のきなみぶち殺してきてください‼」

「いいぞ」

「え、いいんですか……?」

 まさかの俺の快諾かいだくに、逆に不審げに表情を曇らせたショコラ。

「ああ。ただし、お前が自分で肉をたおせたらな」

「肉を、斃す……?」

 意味が分からないとでも言いたげに愕然と呻いた彼女に向かって、無言であごをしゃくって砂浜の向こうを示す。

 ショコラの視線がその方向を追った。

 遠くの砂浜で、ミノタウロスが寝そべってひなたぼっこをしていた。例に漏れず、こんがり日焼けして健康そうだ。

 眉間のしわを深めるショコラ。

「……」

「当然、肉も現地調達だ。あれは牛肉」

「あの、できれば、お肉もディーゼルさんが……」

「俺は固形物は食えん。食いたきゃ自分でってこい」

「もうその設定いいじゃないですかぁ! 意地悪ぅ‼」

 涙目になったショコラが、ぽかぽかと俺の鎧を叩いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~

テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。 しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。 ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。 「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」 彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ―― 目が覚めると未知の洞窟にいた。 貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。 その中から現れたモノは…… 「えっ? 女の子???」 これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。 庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。 そして18年。 おっさんの実力が白日の下に。 FランクダンジョンはSSSランクだった。 最初のザコ敵はアイアンスライム。 特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。 追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。 そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。 世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました

かにくくり
ファンタジー
 魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。  しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。  しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。  勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。  そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。  相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。 ※小説家になろうにも掲載しています。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

処理中です...