6 / 47
大江戸編
6 いざ鎌倉
しおりを挟む
作戦会議の結果を将軍に報告するために五人で登城することになった。
将軍の娘の桜姫と専属陰陽師&巫女の三奈木さんの案内なので、城内を実にスムーズに進んでいく。
「父上、いろいろすごいことがわかりました!」
こっそり、将軍のおられる控えの間に入っていくと……。
将軍が『カイザスさんの持ち込んだ』ブレイクダンスを音源に合わせて『いえいいえい!!』とノリノリに踊っておられるのですが……。
我々の微妙な視線に気づかれると将軍は気恥ずかしそうに咳払いすると、澄ました顔で口を開かれた。
「……皆の者、よく参った。それでどういう内容なのだ?」
さすが、将軍様。鉄の意志で真面目な顔で対応されている。
「…ふむふむ、よかったら余のことも鑑定してみてくれぬか?」
話を聞いた将軍がニコニコしておられる。気さくで感じのいい人だなあ。
名前:徳川家々 三五歳 人間 男
レベル:80
第9代将軍
スキル:剣技(LV5) 政治(LV25)経済(LV15) 数学(LV10) 歴史(LV10)
科学(LV5) 会話術(LV5) 舞踊(ダンス)(LV25)
装備: 脇差+5(『日光』)
称号 第9代将軍
ちなみに省いているけど、桜姫にも政治や経済などは(LV3)とかであったけど…将軍の技能すごく高いし!!
で、技能とレベルを伝えていくと、桜姫、三奈木さんともにものすごく感心されて、将軍もすごく照れておられた。
「うむ、文武両道に秀でられた素晴らしい方だよね。
これでもう十歳若ければ…。」
カイザスさん、そのセリフが僕だけに聞こえていてよかったですね…。
で…最後の舞踊(ダンス)(LV25)の話になった時、桜姫と三奈木さんの顔色が変わり、将軍が気まずそうな顔になられた。
「父上、まさか、政務をさぼられて『夜の遊戯&舞踏会場』に通われているわけではありませんよね?」
「…ハッハッハ…ソンナコト、アルワケナイデスヨ…」
「そうですよね。では、昨日見た『お忍びのお侍さん』は別人だったようですね♪」
…カイザスさん、そこは『察して』あげようよ。
…当然のごとく、将軍はお二人からこってり絞られることになりました。
しばし、説教が続く中、くノ一のお玉が急にふすまを開けて現れた。
「皆様大変です!!鎌倉にて多くの人が石像になるという事件が発生しました!!」
「なに、それはまことか!対魔獣隊!すぐに原因を突き止めるのだ!」
助かったとばかりに将軍が僕たちに宣言した。
「では、早速俺ら三人で出発しましょう!」
アナスタシアさんが胸を張って言う。
「待って、私も行きます!」
桜姫が立ち上がる。
「しかし、行けば伴天連の怪人が…」
将軍が心配そうに口をはさむ。
「……確かに危険ではありますが、姫が伴天連の生贄の対象になっている現状では、我々と行動を共にした方が安全やもしれません。
それに、もし、姫の貞操の危険のことでしたら…。
アナスタシアは女性ですし、巧人はヘタレですし、私は姫より巧人の方に興味があります。姫の身に危害が及ぶ心配はございません!!」
「……別の意味で心配になりそうだが……よろしく頼む。」
~~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~~
城門の近くまで来た時、向こう側から4人組が通るのが目に入った。
それを見た瞬間、桜姫の顔色が変わった。
そして、こちらを見ると同時にむこうの20代半ばと思しき侍が口を開いた。
「これはこれは、桜姫様ではないですか。
もしかして、その三人組が異世界からの勇者ということですか?
ちょうど我々『二ツ橋派』も異世界から勇者を召喚したのですよ。
よろしかったら、どちらの勇者たちが優秀か勝負してみませんか?」
後でわかったのだが、侍は次期将軍候補の二ツ橋定綱公で、現在某藩の藩主なのだそうだ。家々公の跡継ぎが病弱の一〇歳の長男一人のため、政治的な立場が弱いのだそうだ。桜姫はそれを補うために武術や様々な技能を身に着けて、サポートしようとされているのだという。
「勝負だと!?そんなことをせずに協力して事に当たればよいではないか!」
「いえいえ、直接戦おうというのではありません。敵を早く倒した方が勝ちというのではいかがでしょうか?」
定綱公が合図すると、後ろに控えていた三人組が前に出てきた。
そいつらを見て、僕は叫びそうになった。
「おっと、これは驚いた。まさか、水守君も勇者になっているとはね。」
さもびっくりしたように言ったのは僕のクラスの委員長をやっている『皇 誠一』だった。そして、その後ろには剣道部部長『長門 和男』、図書委員長『池内 沙奈絵』の二人が立っていた。三人とも平凡な僕と違い、容姿端麗、学業、スポーツとも優等生だ。
皇 誠一 17歳 人間 男
魔法剣士
レベル:60
スキル:文系教科(LV5)理系教科((LV5)剣技(LV10) 西洋魔術(LV15)
魔法: 火炎系 氷雪系 雷系 他
装備 勇者の剣(+10)
称号 異世界召喚勇者
善良度:☆☆ (通常は最低☆~最高は☆☆☆☆☆)
僕がレベル5で、皇が60?! しかも魔法も剣も強いとか?!
善良度が☆☆…うん、性格はかなり悪いと思う…。
長門 和男 17歳 人間 男
魔剣士
レベル:66
スキル:文系教科(LV4)理系教科((LV4)剣技(LV22)体技(LV10)
魔法:
装備 破邪の剣(+8)
称号 異世界召喚勇者
善良度:☆☆☆ (通常は最低☆~最高は☆☆☆☆☆)
長門は悪い奴ではないが、ものすごプライドが高く扱いにくい奴だ。インターハイの常連でもある。
池内 沙奈絵 17歳 人間 女
白魔術師
レベル:70
スキル:文系教科(LV6)理系教科((LV5)白魔術(LV25)
魔法: 回復 武装強化 守備系 植物系 等
装備 護りの杖(防御魔法付き)
称号 異世界召喚勇者
善良度:☆☆☆☆ (通常は最低☆~最高は☆☆☆☆☆)
池内女史は成績は2年でトップのお嬢様で、デレないスーパーレディの異名を取る。ただし、面倒見もいいため、女子からの人気は高い。
「ちょうど、我々の情報網にも『鎌倉に異変あり』という話が入ってきてましてね。
では、『二ツ橋勇者隊』たのんだぞ!」
「「「はい!!」」」
池内が呪文を唱えると、翼長5メートルを超える白い巨大な鷲が現れて、三人はその上に乗った。
「はっはっは、水守君、ではとっとと我々が解決してくれよう。君はゆっくりと大江戸で待っていてくれたまえ!」
皇が嫌味なセリフを残すと、彼らは飛び立っていき、同時に二ツ橋公も立ち去っていった。
「あらまあ、彼ら行っちゃったよ…。」
ほけーっとした顔でカイザスさんは空の彼方を見ている。
「あーーあ。彼らより先に俺らが怪人を見つけないとやばいよな。
今からでも追いかけて行って、彼らが怪人に遭遇しないことを祈ろう」
イマイチ緊迫感のない声でアナスタシアさんがつぶやく。
「どうして、そんな後ろ向きのことを言われるんです!」
桜姫が怒って叫ぶ。
「姫様。カイザスが本調子なら高速移動ができますが、今の俺らは走っていくしかないですからね。できれば、彼らの『死体』を見ずに済ませたいですので、頑張って急ぎましょうか。」
アナスタシアさんの怖いセリフに僕と桜姫が絶句する。彼らの死体…て…。
「…ん?だって、彼ら程度の実力じゃあ、ミノタウロス男とやりあっていたら、下手すると最初の一撃で全滅でしょ?今度の相手も怪人四天王だったら、最初の戦いの状況も踏まえると、彼らだったら『全滅しなければめっけもの』くらいでしょう。」
「そうだね、単純な顔のつくりだけなら、『みんな美形』なんだが、性格も踏まえると、巧人の方がずっと好みだからね♪彼らも助かることを祈ろう。」
カイザスさん、同じセリフがアナスタシアさんからだったらずっと嬉しかったです。
「まあ、リーダーぽい奴は顔のつくりはともかく、性格は悪そうだったよな。俺も巧人の優しい顔の方がずっと好きだな。」
アナスタシアさん、ありがとう。でも、暗に僕が美形でないと言っているよね…。
~~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~~
夕方には僕ら一行は何とか鎌倉にたどり着いた。
終わりの方は僕がカイザスさんに、桜姫がアナスタシアさんに背負われてのマラソンになっていた。あなたたち二人はどれだけ体力が底なしなんですか?!
「おお、巧人、あんなところに『大仏』がある!!大仏って、奈良だけじゃなかったんだね!!」
アナスタシアさんが嬉しそうに大仏を見ている。
「はっはっは、実はあの中にからくり細工が仕掛けてあって、有事には立ち上がって、悪者どもをやっつけるのさ♪」
カイザスさん、適当なことを言わないように!!
「さ、さすがはカイザス殿!!幕府の最高機密を知っているとは?!」
本当だったの?!一体この世界はどうなっているの?!
そんなことを言っていると、不意に後ろの森からたくさんの人影が現れた。あれは、RPGによく出てくるモンスター、ゴブリンの大群だ!!
名前: ゴブリン男その1 ~ その10000
伴天連怪人
レベル:10
スキル: 剣術 集団戦法
称号 ざこ怪人
特徴: ざこも数が集まれば暴力になる
はーーーー?!!一万人もいるわけ?!
「巧人!!金属バットを出してくれ!!」
へ?金属バット?
言われるままに金属バットを具現化させると、アナスタシアさんはそれを巨大化させてガンガン振り回し始めた。
「おらおらおらおらーー!!千本ノックだ!!」
一振りごとにゴブリン怪人たちが十人以上吹っ飛ばされて星になっていく。
最初は攻勢だった、ゴブリン怪人たちは真っ青になって散り散りに逃げていく。
アナスタシアさんがそれを猛スピードで追いかけて容赦なく吹き飛ばしていく。
シュールだ。実にシュールな光景だ。ゴブリン怪人集団とアナスタシアさんの姿があっという間に見えなくなった。
僕と桜姫、カイザスさんがしばし、脱力していると、再び森の中から人影が現れた。
今度はたった一人だが、黒装束で、やけにごつい。
「もしもし、私きれい?」
いやいや、黒装束できれいもへったくれもないと思うが…。
というか、声の低さといい、体のごつさといい、男だよね?
「そう…では、『これでも』きれい?」
男が黒装束を脱ぐと、僕らは悲鳴にならない悲鳴を上げた。
その長い髪の毛は全て蛇でできており、白い絹のようなトーガを体に最低限に巻き付けたその『ごつい男』は確かに見るだけで恐怖で人を石に変えるかもしれない。
「私は伴天連四天王の一人、メデューサ男!!あなたたち全員、私の魅力のとりこにしてみせるわ!!」
将軍の娘の桜姫と専属陰陽師&巫女の三奈木さんの案内なので、城内を実にスムーズに進んでいく。
「父上、いろいろすごいことがわかりました!」
こっそり、将軍のおられる控えの間に入っていくと……。
将軍が『カイザスさんの持ち込んだ』ブレイクダンスを音源に合わせて『いえいいえい!!』とノリノリに踊っておられるのですが……。
我々の微妙な視線に気づかれると将軍は気恥ずかしそうに咳払いすると、澄ました顔で口を開かれた。
「……皆の者、よく参った。それでどういう内容なのだ?」
さすが、将軍様。鉄の意志で真面目な顔で対応されている。
「…ふむふむ、よかったら余のことも鑑定してみてくれぬか?」
話を聞いた将軍がニコニコしておられる。気さくで感じのいい人だなあ。
名前:徳川家々 三五歳 人間 男
レベル:80
第9代将軍
スキル:剣技(LV5) 政治(LV25)経済(LV15) 数学(LV10) 歴史(LV10)
科学(LV5) 会話術(LV5) 舞踊(ダンス)(LV25)
装備: 脇差+5(『日光』)
称号 第9代将軍
ちなみに省いているけど、桜姫にも政治や経済などは(LV3)とかであったけど…将軍の技能すごく高いし!!
で、技能とレベルを伝えていくと、桜姫、三奈木さんともにものすごく感心されて、将軍もすごく照れておられた。
「うむ、文武両道に秀でられた素晴らしい方だよね。
これでもう十歳若ければ…。」
カイザスさん、そのセリフが僕だけに聞こえていてよかったですね…。
で…最後の舞踊(ダンス)(LV25)の話になった時、桜姫と三奈木さんの顔色が変わり、将軍が気まずそうな顔になられた。
「父上、まさか、政務をさぼられて『夜の遊戯&舞踏会場』に通われているわけではありませんよね?」
「…ハッハッハ…ソンナコト、アルワケナイデスヨ…」
「そうですよね。では、昨日見た『お忍びのお侍さん』は別人だったようですね♪」
…カイザスさん、そこは『察して』あげようよ。
…当然のごとく、将軍はお二人からこってり絞られることになりました。
しばし、説教が続く中、くノ一のお玉が急にふすまを開けて現れた。
「皆様大変です!!鎌倉にて多くの人が石像になるという事件が発生しました!!」
「なに、それはまことか!対魔獣隊!すぐに原因を突き止めるのだ!」
助かったとばかりに将軍が僕たちに宣言した。
「では、早速俺ら三人で出発しましょう!」
アナスタシアさんが胸を張って言う。
「待って、私も行きます!」
桜姫が立ち上がる。
「しかし、行けば伴天連の怪人が…」
将軍が心配そうに口をはさむ。
「……確かに危険ではありますが、姫が伴天連の生贄の対象になっている現状では、我々と行動を共にした方が安全やもしれません。
それに、もし、姫の貞操の危険のことでしたら…。
アナスタシアは女性ですし、巧人はヘタレですし、私は姫より巧人の方に興味があります。姫の身に危害が及ぶ心配はございません!!」
「……別の意味で心配になりそうだが……よろしく頼む。」
~~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~~
城門の近くまで来た時、向こう側から4人組が通るのが目に入った。
それを見た瞬間、桜姫の顔色が変わった。
そして、こちらを見ると同時にむこうの20代半ばと思しき侍が口を開いた。
「これはこれは、桜姫様ではないですか。
もしかして、その三人組が異世界からの勇者ということですか?
ちょうど我々『二ツ橋派』も異世界から勇者を召喚したのですよ。
よろしかったら、どちらの勇者たちが優秀か勝負してみませんか?」
後でわかったのだが、侍は次期将軍候補の二ツ橋定綱公で、現在某藩の藩主なのだそうだ。家々公の跡継ぎが病弱の一〇歳の長男一人のため、政治的な立場が弱いのだそうだ。桜姫はそれを補うために武術や様々な技能を身に着けて、サポートしようとされているのだという。
「勝負だと!?そんなことをせずに協力して事に当たればよいではないか!」
「いえいえ、直接戦おうというのではありません。敵を早く倒した方が勝ちというのではいかがでしょうか?」
定綱公が合図すると、後ろに控えていた三人組が前に出てきた。
そいつらを見て、僕は叫びそうになった。
「おっと、これは驚いた。まさか、水守君も勇者になっているとはね。」
さもびっくりしたように言ったのは僕のクラスの委員長をやっている『皇 誠一』だった。そして、その後ろには剣道部部長『長門 和男』、図書委員長『池内 沙奈絵』の二人が立っていた。三人とも平凡な僕と違い、容姿端麗、学業、スポーツとも優等生だ。
皇 誠一 17歳 人間 男
魔法剣士
レベル:60
スキル:文系教科(LV5)理系教科((LV5)剣技(LV10) 西洋魔術(LV15)
魔法: 火炎系 氷雪系 雷系 他
装備 勇者の剣(+10)
称号 異世界召喚勇者
善良度:☆☆ (通常は最低☆~最高は☆☆☆☆☆)
僕がレベル5で、皇が60?! しかも魔法も剣も強いとか?!
善良度が☆☆…うん、性格はかなり悪いと思う…。
長門 和男 17歳 人間 男
魔剣士
レベル:66
スキル:文系教科(LV4)理系教科((LV4)剣技(LV22)体技(LV10)
魔法:
装備 破邪の剣(+8)
称号 異世界召喚勇者
善良度:☆☆☆ (通常は最低☆~最高は☆☆☆☆☆)
長門は悪い奴ではないが、ものすごプライドが高く扱いにくい奴だ。インターハイの常連でもある。
池内 沙奈絵 17歳 人間 女
白魔術師
レベル:70
スキル:文系教科(LV6)理系教科((LV5)白魔術(LV25)
魔法: 回復 武装強化 守備系 植物系 等
装備 護りの杖(防御魔法付き)
称号 異世界召喚勇者
善良度:☆☆☆☆ (通常は最低☆~最高は☆☆☆☆☆)
池内女史は成績は2年でトップのお嬢様で、デレないスーパーレディの異名を取る。ただし、面倒見もいいため、女子からの人気は高い。
「ちょうど、我々の情報網にも『鎌倉に異変あり』という話が入ってきてましてね。
では、『二ツ橋勇者隊』たのんだぞ!」
「「「はい!!」」」
池内が呪文を唱えると、翼長5メートルを超える白い巨大な鷲が現れて、三人はその上に乗った。
「はっはっは、水守君、ではとっとと我々が解決してくれよう。君はゆっくりと大江戸で待っていてくれたまえ!」
皇が嫌味なセリフを残すと、彼らは飛び立っていき、同時に二ツ橋公も立ち去っていった。
「あらまあ、彼ら行っちゃったよ…。」
ほけーっとした顔でカイザスさんは空の彼方を見ている。
「あーーあ。彼らより先に俺らが怪人を見つけないとやばいよな。
今からでも追いかけて行って、彼らが怪人に遭遇しないことを祈ろう」
イマイチ緊迫感のない声でアナスタシアさんがつぶやく。
「どうして、そんな後ろ向きのことを言われるんです!」
桜姫が怒って叫ぶ。
「姫様。カイザスが本調子なら高速移動ができますが、今の俺らは走っていくしかないですからね。できれば、彼らの『死体』を見ずに済ませたいですので、頑張って急ぎましょうか。」
アナスタシアさんの怖いセリフに僕と桜姫が絶句する。彼らの死体…て…。
「…ん?だって、彼ら程度の実力じゃあ、ミノタウロス男とやりあっていたら、下手すると最初の一撃で全滅でしょ?今度の相手も怪人四天王だったら、最初の戦いの状況も踏まえると、彼らだったら『全滅しなければめっけもの』くらいでしょう。」
「そうだね、単純な顔のつくりだけなら、『みんな美形』なんだが、性格も踏まえると、巧人の方がずっと好みだからね♪彼らも助かることを祈ろう。」
カイザスさん、同じセリフがアナスタシアさんからだったらずっと嬉しかったです。
「まあ、リーダーぽい奴は顔のつくりはともかく、性格は悪そうだったよな。俺も巧人の優しい顔の方がずっと好きだな。」
アナスタシアさん、ありがとう。でも、暗に僕が美形でないと言っているよね…。
~~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~~
夕方には僕ら一行は何とか鎌倉にたどり着いた。
終わりの方は僕がカイザスさんに、桜姫がアナスタシアさんに背負われてのマラソンになっていた。あなたたち二人はどれだけ体力が底なしなんですか?!
「おお、巧人、あんなところに『大仏』がある!!大仏って、奈良だけじゃなかったんだね!!」
アナスタシアさんが嬉しそうに大仏を見ている。
「はっはっは、実はあの中にからくり細工が仕掛けてあって、有事には立ち上がって、悪者どもをやっつけるのさ♪」
カイザスさん、適当なことを言わないように!!
「さ、さすがはカイザス殿!!幕府の最高機密を知っているとは?!」
本当だったの?!一体この世界はどうなっているの?!
そんなことを言っていると、不意に後ろの森からたくさんの人影が現れた。あれは、RPGによく出てくるモンスター、ゴブリンの大群だ!!
名前: ゴブリン男その1 ~ その10000
伴天連怪人
レベル:10
スキル: 剣術 集団戦法
称号 ざこ怪人
特徴: ざこも数が集まれば暴力になる
はーーーー?!!一万人もいるわけ?!
「巧人!!金属バットを出してくれ!!」
へ?金属バット?
言われるままに金属バットを具現化させると、アナスタシアさんはそれを巨大化させてガンガン振り回し始めた。
「おらおらおらおらーー!!千本ノックだ!!」
一振りごとにゴブリン怪人たちが十人以上吹っ飛ばされて星になっていく。
最初は攻勢だった、ゴブリン怪人たちは真っ青になって散り散りに逃げていく。
アナスタシアさんがそれを猛スピードで追いかけて容赦なく吹き飛ばしていく。
シュールだ。実にシュールな光景だ。ゴブリン怪人集団とアナスタシアさんの姿があっという間に見えなくなった。
僕と桜姫、カイザスさんがしばし、脱力していると、再び森の中から人影が現れた。
今度はたった一人だが、黒装束で、やけにごつい。
「もしもし、私きれい?」
いやいや、黒装束できれいもへったくれもないと思うが…。
というか、声の低さといい、体のごつさといい、男だよね?
「そう…では、『これでも』きれい?」
男が黒装束を脱ぐと、僕らは悲鳴にならない悲鳴を上げた。
その長い髪の毛は全て蛇でできており、白い絹のようなトーガを体に最低限に巻き付けたその『ごつい男』は確かに見るだけで恐怖で人を石に変えるかもしれない。
「私は伴天連四天王の一人、メデューサ男!!あなたたち全員、私の魅力のとりこにしてみせるわ!!」
0
あなたにおすすめの小説
レオナルド先生創世記
ポルネス・フリューゲル
ファンタジー
ビッグバーンを皮切りに宇宙が誕生し、やがて展開された宇宙の背景をユーモアたっぷりにとてもこっけいなジャック・レオナルド氏のサプライズの幕開け、幕開け!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ
鮭とば
ファンタジー
剣があって、魔法があって、けれども機械はない世界。妖魔族、俗に言う魔族と人間族の、原因は最早誰にもわからない、終わらない小競り合いに、いつからあらわれたのかは皆わからないが、一旦の終止符をねじ込んだ聖女様と、それを守る5人の英雄様。
それが約50年前。
聖女様はそれから2回代替わりをし、数年前に3回目の代替わりをしたばかりで、英雄様は数え切れないぐらい替わってる。
英雄の座は常に5つで、基本的にどこから英雄を選ぶかは決まってる。
俺は、なんとしても、聖女様のすぐ隣に居たい。
でも…英雄は5人もいらないな。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる