奥さまはモンスターバスター 時々 異世界召喚勇者

はなぶさ 源ちゃん

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奥さまはモンバス姉さん編

68 あるモンスターバスターの日記  (なぜか人生相談その3)前篇

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前話を確認するのがめんどくさい人のための登場人物紹介

春日更紗かすがさらさ: 勉強もでき、可愛くて愛想のいい美少女前副会長。異世界転生だとか、乙女ゲーとかマニアックな言葉を使いたがるぞ♪ なんでもヒロインらしいよ♪

如月隼人きさらぎはやと: 成績優秀、真面目で長身のイケメンと評判の前生徒会長。乙女ゲーのメインターゲットで、今やヒロインと恋人同士みたいです。魔界の皇子だとか何とか…。異世界転生者のようです♪

錦織光一にしきおりこういち:怪しい関西弁を操る軽いノリのイケメン物理教師として生徒たちの人気は高い。サイバーヒーロー『電脳マジシャン』や!瀬利亜はんの旦那で、瀬利亜はんから離れると寂しくて三日で死んでまうんや!…という悪質な噂が流れてるらしいわ。

リディア アルテア サティスフィールド :風流院高校化学教師。金髪長身ウルトラグラマーのふわふわした優しい美女。なんか、スゴイ魔法使いらしい。風流院大学の学長に就任予定です。

北川望海きたがわのぞみ: 新入生だったが、『諸事情』により、三年雪組に編入された成績超優秀な完璧な美少女。スーパーヒロイン『マジカルコンバットガール』で戦闘のスペシャリストでもある。

石川瀬利亜いしかわせりあ  熱く燃え盛る正義の心のある限り、どんな(大怪獣)ゴメラでも誰よりも早く倒せる熱血スーパーヒロイン。
美少女女子高生で、凄腕のモンスターバスター。

◎月X日 S.Kさん「モンバスお姉さん、いろいろ適切な助言を頂いたおかげで、現在順調に交際が続いております。
 現在二人とも受験勉強中なのですが、『大学進学が確定したら婚約しよう』と彼から言われました。
 彼の実家は『名家』のようなのですが、庶民の私が婚約しても大丈夫なのでしょうか?」
むう、展開が早いですね。
 え?あなたたちの方がずっとずっと早いですか?…それはそうですね。

 「ということで、またまた春日…げふんげふん!◎◎県のS.Kさんからの相談です。恋愛がうまくいっていること自体はいいのですが、交際に実家が絡んできそう…なのが問題ということですね。」
 「そやね…。これはなかなか難しい問題やね…。わても恋愛の段階では問題なかったんが、いざ『結婚を視野に入れて』ということになった途端に挫折した経験ばっかりやったからね。
 あ、今回の結婚だけは完全な成功や思うてます♪」
 私のコメントに光ちゃんが付け加える。

 「昨日だったかな。二人とも私立風流院大学の異文化交流学部に推薦が決まったんじゃなかったかな?」
 アルさん?!本当ですか?!それでは来年は私や望海ちゃん、アルさんがお二人を『教える』ことになるのですね。
 そして、春日さんと如月君の婚約が決まるということでもありますね。


~~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~~


 春日更紗です。
 夏休み中に如月君と共に大学進学が決まったのは、受験勉強から解放されることも含めてとてもありがたいことです。

 ただ、『大学進学が確定したら婚約しよう』という如月君の話もあり、彼の実家に行くことになりました。
 実家と言えば、如月君は『魔界の皇子』だったのだよね…。


 気が付くと、彼の実家…いえいえ、どう見ても『お城』です!!
 城門には騎士の服装をした門番さん?達が直立されています。

 「予定通り到着しましたので、よろしくお願いします。」
 「これはこれは、瀬利亜様、お久しぶりです。お話は伺ってますので、どうぞお通り下さい。」

 「待って!ちょっと待って!!おかしいよ!どうして石川さんが顔パスなんですか?!」
 「ええ、瀬利亜様には何度もお世話になってますので。」
 門番のイケメン騎士たちが私たちに向かって敬礼する。

 ええと…どうして石川さんたちが付いて来られるかわからなかったのですが、これはついて来てもらって正解かもしれませんね。

 そして私たち一行は好意的な雰囲気の中、豪勢な西洋風のお城の通路をきょろきょろしながら歩いています。

 「ふーむ、あちこちに興味深い魔法のシステムが使ってありますね。さすがは『幻魔界の王城』だけのことはありますね。」
 北川さんが淡々とした口調でタブレットを扱いながら歩いています。
 北川さんは『生徒会書記として』ついて来てくれています。

 「春日はん、あんまり緊張されんでも大丈夫や思うで。むこうはんも『全然ダメ』なら最初から交際そのものに反対しはったはずや。」
 「そうだよ、更紗。先生方も僕たちならうまくいくと思ってくれているからこそ、こうして応援に着いて来てくれているんだから。」
 錦織先生と如月君も私に声を掛けてくれる。

 「そうだよ♪私の鑑定でも二人がお互いに誠実であり続ける限り、とてもうまくいくと出ているよ♪
 玄関に花を飾ったり、金色のもの、特にぬいぐるみを置くと運勢も上がります。
 ラッキーナンバーは末広がりの八、ラッキーカラーは愛情のピンクです。
 ラッキーワードは『天然やうっかりは逆に魅力だよ♪』です。
 さあ、素敵な未来を目指して頑張って♪」
 アルテア先生!途中でおかしなことになってます!!


 そして、私たちは広い応接間のような場所に通された。
 「今回の件はプライベートな件だからこちらの部屋にしたのだよ。」
 王冠を被った優しそうなイケメンのおじ様がニコニコしながら私たちに声を掛けてくれました。
 この人がもしかして?!

 「幻魔界皇帝ヨハン・ド・シュトラウスだ。皆さん、我が息子がお世話になっているそうで、ありがとう。」
 皇帝陛下、いえ、お義父様というべきでしょうか?が歓迎のあいさつをされると、部屋におられたイケメンや美女の方たちが次々と声を掛けてこられた。
 全員黒髪黒目だけど、どこか欧米風の雰囲気を漂わせている。
 「あら、小柄な可お愛らしいお嬢さんじゃない!」
 如月君によく似た長身の若い女性がニコニコしながら声を掛けてくれる。

 「本当よねえ。うちの娘は『大きい』から、こんな可愛らしいお嬢さんが『娘』になってくれるなんて嬉しいなあ♪」
 おじ様の隣の上品な女性がにっこり笑うと若い女性が不満そうに口を開きます。

 「ちょっとお母さま。『大きい』は余計でしょ。でも、可愛らしい『妹』ができるのは私も嬉しいな。
 でも、更紗ちゃんが瀬利亜ちゃんと友達だなんてびっくりしたね。その分、なおさら安心できるけど。」
 えええええ!!!石川さんは話の流れからして如月君のお姉さんと仲良しなんだ?!!

 そして、皇帝陛下たちはそれぞれ自己紹介を始めてくれた。
 お父様のヨハン様と、お母様のアニータ様、そしてお姉さまで次期皇帝のブリギッタ様ともども私に非常に好意的なのは有難いことです。
 なお、如月君の隼人は苗字はともかく、名前は本名なのだそうです。
 如月君が生まれそうになるころに『忍者もの』に凝りだしたお二人はついつい日本人としても使える名前にしたらしい。うーむ……。


 「ところで、姉貴たちはどうして石川さんと顔見知りなんだ?」
 「それが、この1年の間に黒ゴメラ、宇宙ゴメラ、キングゴメラと立て続けにゴメラが幻魔界に攻めてきてね、その撃退に瀬利亜ちゃんが協力してくれたんだ。」
 …どうしてゴメラばっかり攻めてくるのでしょうか?

 「幻魔界もここ数十年はずっと平和だったから、ブリちゃん以外は対ゴメラ軍団戦に大した戦力にならなくてね…。あの時は二人で苦労したよね…。」
 石川さんがとんでもないことをおっしゃってるんですが?!!

 「あの時は大変だったけど、今はいい思い出だよね。でも、私はせいぜい合計で百匹くらいしか倒してないけど、瀬利亜ちゃんは三百匹近く倒しているよね。私ももっと頑張らないと…。」
 「はっはっは、ブリギッタはちょっとお転婆さんだからな♪」
 いえいえ、どれだけゴメラを倒しているんですか?!!
 石川さんは無敵のスーパーヒロイン・シードラゴンマスクだからまだわかりますが、ブリギッタさんもどれだけ無双なんですか?!!! おじ様!それ、お転婆さんというレベルの話じゃないですよね?!!

 後で如月君に確認したところ、ブリギッタさんは国内で随意一の魔法戦士で、おおらかな性格と合わせて国内の人気が非常に高く、すんなり次期皇帝として認められているのだそうです。
 ただ、作法や勉強が苦手なので、エスケープしまくり、家臣の人達のそっち方面の期待が全て如月君に集中したのだそうです。
 『 エリート一家の中で勉強にスポーツに脅迫観念のように追い立てられている 』というゲームでの設定とはやや違い、ご家族はおおらかで、『国というシステム上やむを得なく文武両道を追求せざるを得なかった』ということなのですね。

 …ということは『嫁舅、姑問題自体は起きない』ということではないでしょうか?!
 おおっ!それだけでも気分がものすごく楽になった気がします!!

 「我が国は『君臨すれども統治せず』の立憲君主国だから、皇女や皇子と言っても『最低限の礼儀と知識』があればいいからさ。
 更紗ちゃんも隼人の奥さんになったからと言って、あまり窮屈すぎることはないと思うよ。」
 ブリギッタさんも私に涼しい顔で伝えてくれてます。
 良かった!!私、今世も前世も庶民だったからあまり堅苦しいのは苦手なんですよね。


 「いいえ、隼人さまや更紗様はともかく、ブリギッタ様はもう少しお作法やいろいろなことを身に付けていただく必要がありますよ。」
 きれいに通る女性の声にブリギッタさんの顔が真っ青になる。

 同時におば様、おば様、如月君の顔まで青くなってます。
 これは一体…。

 「ロッテンマイヤーさん、お久しぶりです。」
 冷や汗をかかれながら瀬利亜さんが部屋に入ってこられた二十代後半に見えるメイド風の女性にあいさつをされている。この方は一体…。

続く
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