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さらに奥さまはモンバス姉さん編
109 あるモンスターバスターの日記 人生相談いろいろ 男も女もいろいろ1
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※以前の話を確認するのがめんどくさい人のための登場人物紹介
石川瀬利亜 三年雪組生徒でモンスターバスター。光一の奥様。一人ノリツッコミが特技のスーパーヒロインでもある。
錦織光一 三年雪組担任の関西弁をあやつるイケメン教師。瀬利亜はんの旦那。サイバーヒーロー、電脳マジシャンとして活躍。技術者としても一流。瀬利亜はんを溺愛している。
リディア・アルテア・サティスフィールド 三年雪組副担任。長身のゆるふわ美女で世界最高の魔法使い・『大魔女リディア』。瀬利亜はんを溺愛している。
伊集院聡 三年雪組生徒で伊集院グループの次期総帥。思い込みの激しすぎる優等生でイケメン。異世界召喚勇者。
三條院楓(カエデ・エターナル): 伊集院聡の婚約者で、旧華族。実は地底王国の姫でもある。ツンデレで聡をいじるのが大好き。
石川トラミ: 未来の世界の猫娘型ロボット。見た目は一四才くらいで、気まぐれで、よく暴走するが、根はやさしい。
◎月X日 S.Iさん「モンバスお姉さん、一応の婚約者のことについて相談があります。
お互いの家の都合で子供のころに『形の上で婚約』した女性がいるのですが、学校でも同じクラスです。今やほとんど女房気取りで、家にもよく遊びに来るし、学校でも毎朝俺用の弁当を押し付けてくる始末です。
いえ、憎いとか、嫌いなわけではないですよ。ただ、人前で『将来のお嫁さんです』と全身で主張するような行動をされるのに『束縛感』を覚えるのです。
自分で言うのもなんですが、子供のころから勉強もスポーツもダントツにできていたこともあり、小中高とクラスでずっとモテモテでした。
しかし、俺が女の子に告白されそうになる寸前、『婚約者です♪』と華のような笑顔で現れては結果的に女の子の告白を潰していくのです。
後で得た情報だと、ほぼ全ての女の子が『あんなに美しくて素敵な婚約者に自分では太刀打ちできない』と身を引くのだそうです。
正直、俺も男です。可愛い女の子とデートとかしてみたいです。
どうしたら、女の子とデートすることができるのでしょうか?」
「「「「………。」」」」
「瀬利亜さん、とりあえず、聡さんを撃ってから考えましょうか♪」
質問者の伊集院君…もとい、S.Iさんもダメだけれども、望海ちゃん!撃つのはもっとダメだからね?!!
私と光ちゃん、巧さんが顔を見合わせる中、アルさんがタブレットを私たちに見せる。
「そう言えば、こんな質問も来ていたわよ。」
◎月X日 K.Sさん「モンバスお姉さん、婚約者のことについて相談があります。
子供のころ、双方の両親の都合で私に婚約者が出来ました。
最初にあった時の印象は最悪でした。
なんてわがままで俺様な少年なのかとげんなりしました。
まあ、私は少しませていたので、その場ではそつなく相手をしておいて、あとで婚約を断る予定にしてました。
でも、顔合わせが終わった後、さと…げほんげほん!婚約者が巣から落ちた小鳥のひなを見つけたのです。彼は木に一生懸命登って雛を巣に戻してあげた後、満面の笑顔で言ったのです。
『もう落ちるんじゃないぞ』と。
こっそり見ているだけで心臓が破裂するかと思いました。
ああ、この人は素直でないだけで本当はとても優しい人なのだと。
婚約はもちろん喜んで受けました。
そして、その時の印象通りに普段は『俺様』に振る舞っていますが、肝心な時には弱い立場の人にとても優しい言動をするのを何度も見ました。
私は将来、彼のお嫁さんになるのをとても楽しみにしました。
しかし、まもなく重大な問題が発覚しました。
見た目もカッコよく成績も優秀な婚約者は基本的にモテるのですが、何人かの女の子たちは彼の優しさに気付いて、夢中になってしまうのです!!
ヤバイです!!
もちろん、彼を取られるわけにはいかないので、女の子たちが彼をあきらめるようにうまく誘導します。
とはいえ、『さりげない優しさに気付いて魅かれる』ような女の子たちですから、見た目だけで判断するミーハーな娘さん達と違い、人間的にもまともな女の子たちが多いのです。
間違っても傷つけたり、いじめたりするわけにはいかないので、細心の注意が必要です。
これが、第三者なら応援するところなのですが、自分が大好きな彼をあきらめるなどは問題外です。
幸か不幸か、私は見た目はそれなりの美少女みたいなので、『名家のお嬢様風』に振る舞えば、彼の家も名家なこともあり、ほとんどの女の子たちはその時点で釣り合うはずがないとあきらめてくれました。
その場合には彼女たちの傷が深まらないようさらにフォローしておきます。
しかーし!それでもあきらめない不屈の根性の持ち主たちも時々存在します。
この場合は、ものすごく『タカビー系』の女の子の場合と、『ものすごく純粋な女の子』の場合とほぼ二通りに分かれます。
まず、『タカビー系』ですが、この場合はあまり心配はいりません。
基本、俺様系の婚約者はタカビー系が大の苦手です。
タカビー系が迫れば迫るほど、婚約者が引くのが一目瞭然なのです。
問題は『超純粋系』の女の子です。
この子たちは周りがどうあれ、空気を読まずに婚約者に猛アタックを掛けてきます。
仕方ないので、『婚約者でーす♪』と周り全体に普段よりさらにアピールを強めます。
この時にその女の子が猛アタックをしているのに『気づかないふりをする』ことが大切です。
あくまで『たまたま顔を合わせた』ように女の子のアタックに鉢合わせて『強めにアピール』するのです。
さすがにそこまでアピールする場合、鈍い子でも気づくことは多いですし、万が一『あまりに純粋かつ鈍感』で気付かない子でも周りの子が気づいて止めに入ってくれます。
私が猛アピールすると、聡…婚約者は若干嫌そうな顔をしますが、長い付き合いなので、渋々ながらもほぼ容認してくれているのは幸いなことです。
そんなこんなで両家の両親を始め、周りの人たちには二人の婚約はきちんと認められているようなのですが、肝心の婚約者の態度が今一つはっきりしないのです。
婚約者は情に厚い性格もあって、一応友人以上の扱いで、ほぼ家族に近い感覚ではいてくれるようですが、どうも『肝心の恋愛感情』があるかどうかを全く見せてくれないのです。
今のクラスメイト達はほぼ全員が私を応援してくれているような感じで、以前ほどの不安はないのですが…。それでも他の高校の女生徒たちからあこがれの視線で見られているようで、そのことを考えると夜も眠れなくなってしまいます。
なにか、婚約者との仲を進展させる方法はないものでしょうか?」
「「「「……。」」」」
「とりあえず、聡さんを撃ってから考えるということで、いかがでしょうか♪」
望海ちゃん!それでは肝心の問題は解決しないからね?!!
「そうねえ…。男性の心をつかむのは胃袋からということわざもあることだし…。
聡君が家に帰る前に伊集院家に着くようにしておいて、戻った聡君をエプロンで迎えるの。
そして、にっこり笑って次のように言ったらどうかしら♪
『ごはんにする?お風呂にする?それともわ・た・し?』て♪」
アルさん!!相談コーナーでなんてことをコメントしようとしているんですか!!!
ちなみに、先日は◎かエプロンで同じことを実行してみたら、セリフの途中で光ちゃんに風呂場まで持っていかれてそのまま…げふんげふん!!
「間もなくバレンタインですから、本人にそのままリボンを巻いて、『私がバレンタインのプレゼントです♪』という方法も捨てがたいですよね♪」
望海ちゃんも周りに毒され過ぎです!!
モンバス姉さん「年頃の男性なら、可愛い女の子とデートしたいという欲求があるのはとても自然なことではあります。
で・す・が!美人で気立てのいい婚約者がいるんだから、その婚約者とデートしろや!!」
「瀬利亜はん!落ち着いて!!二人ともツンデレで、素直になれへんのが問題なんやから!!」
ううむ、それもそうですね…。
では、やはり『はだ◎エプロン』や『バレンタインでチョコの代わりに私を食べて』作戦を取るのがいいのでしょうか?
「楓ちゃんはまだしも、聡君のツンデレは超重症だからね…。
そうだ!こんなのはどうかしら?」
何やらアルさんに妙案があるようですが…。
聡くんが伊集院家の迎えの車を待っていると、猫娘の顔の付いた、猫娘バス小型版とも言うような六本足の車?が目の前にゆっくりと停車した。
運転手はもちろん、トラミちゃんだ。
「…ええと、トラミ嬢?これは一体どういう意味があるのかね?」
聡君は少し顔をしかめながらトラミちゃんに優しく話しかけます。
「実は伊集院家のリムジンが原因不明の理由で故障したのにゃ。
だから、私が代わりに伊集院家まで送ってやるのにゃ♪」
トラミちゃんがドヤ顔で返答する。
「気持ちは嬉しいのだがね。屋根の上を走ったり、異世界を突っ走ったりはしないよな?」
「安心するのにゃ。猫娘バスならともかく、猫娘タクシーは安全運転の上、ロマンチックな雰囲気を重視するのにゃ♪」
「そうかね?若干不安が残るが、よろしく頼むよ。」
なんだかんだで人がいい聡君は一生懸命なトラミちゃんにほだされてタクシーに乗ることを了承したのです。
猫娘タクシーがしばらく公道を走った後、トラミちゃんが不意に叫ぶ。
「大変だにゃあ!突然、緊急の相乗り希望者が出現したにゃ!!」
「トラミ嬢?!何を言いたいのかよくわからないのだが?!!」
急停車の割にはスムーズに止まった猫娘タクシーは突然の雨にコートを傘代わりにコンビニに避難しようとしていた楓さんの前に横付けていた。
「トラミちゃん?!それから、聡?!これはどういうこと?!」
猫娘タクシー、そして二人の不意の出現にビックリして楓さんが叫びます。
「もちろん、『聡の指示』で楓ちゃんをにわか雨から救ったのにゃ♪」
にやりと笑うトラミちゃんを見て、聡君は自分が『ハメられた』ことに気付いたそうです。
続く
石川瀬利亜 三年雪組生徒でモンスターバスター。光一の奥様。一人ノリツッコミが特技のスーパーヒロインでもある。
錦織光一 三年雪組担任の関西弁をあやつるイケメン教師。瀬利亜はんの旦那。サイバーヒーロー、電脳マジシャンとして活躍。技術者としても一流。瀬利亜はんを溺愛している。
リディア・アルテア・サティスフィールド 三年雪組副担任。長身のゆるふわ美女で世界最高の魔法使い・『大魔女リディア』。瀬利亜はんを溺愛している。
伊集院聡 三年雪組生徒で伊集院グループの次期総帥。思い込みの激しすぎる優等生でイケメン。異世界召喚勇者。
三條院楓(カエデ・エターナル): 伊集院聡の婚約者で、旧華族。実は地底王国の姫でもある。ツンデレで聡をいじるのが大好き。
石川トラミ: 未来の世界の猫娘型ロボット。見た目は一四才くらいで、気まぐれで、よく暴走するが、根はやさしい。
◎月X日 S.Iさん「モンバスお姉さん、一応の婚約者のことについて相談があります。
お互いの家の都合で子供のころに『形の上で婚約』した女性がいるのですが、学校でも同じクラスです。今やほとんど女房気取りで、家にもよく遊びに来るし、学校でも毎朝俺用の弁当を押し付けてくる始末です。
いえ、憎いとか、嫌いなわけではないですよ。ただ、人前で『将来のお嫁さんです』と全身で主張するような行動をされるのに『束縛感』を覚えるのです。
自分で言うのもなんですが、子供のころから勉強もスポーツもダントツにできていたこともあり、小中高とクラスでずっとモテモテでした。
しかし、俺が女の子に告白されそうになる寸前、『婚約者です♪』と華のような笑顔で現れては結果的に女の子の告白を潰していくのです。
後で得た情報だと、ほぼ全ての女の子が『あんなに美しくて素敵な婚約者に自分では太刀打ちできない』と身を引くのだそうです。
正直、俺も男です。可愛い女の子とデートとかしてみたいです。
どうしたら、女の子とデートすることができるのでしょうか?」
「「「「………。」」」」
「瀬利亜さん、とりあえず、聡さんを撃ってから考えましょうか♪」
質問者の伊集院君…もとい、S.Iさんもダメだけれども、望海ちゃん!撃つのはもっとダメだからね?!!
私と光ちゃん、巧さんが顔を見合わせる中、アルさんがタブレットを私たちに見せる。
「そう言えば、こんな質問も来ていたわよ。」
◎月X日 K.Sさん「モンバスお姉さん、婚約者のことについて相談があります。
子供のころ、双方の両親の都合で私に婚約者が出来ました。
最初にあった時の印象は最悪でした。
なんてわがままで俺様な少年なのかとげんなりしました。
まあ、私は少しませていたので、その場ではそつなく相手をしておいて、あとで婚約を断る予定にしてました。
でも、顔合わせが終わった後、さと…げほんげほん!婚約者が巣から落ちた小鳥のひなを見つけたのです。彼は木に一生懸命登って雛を巣に戻してあげた後、満面の笑顔で言ったのです。
『もう落ちるんじゃないぞ』と。
こっそり見ているだけで心臓が破裂するかと思いました。
ああ、この人は素直でないだけで本当はとても優しい人なのだと。
婚約はもちろん喜んで受けました。
そして、その時の印象通りに普段は『俺様』に振る舞っていますが、肝心な時には弱い立場の人にとても優しい言動をするのを何度も見ました。
私は将来、彼のお嫁さんになるのをとても楽しみにしました。
しかし、まもなく重大な問題が発覚しました。
見た目もカッコよく成績も優秀な婚約者は基本的にモテるのですが、何人かの女の子たちは彼の優しさに気付いて、夢中になってしまうのです!!
ヤバイです!!
もちろん、彼を取られるわけにはいかないので、女の子たちが彼をあきらめるようにうまく誘導します。
とはいえ、『さりげない優しさに気付いて魅かれる』ような女の子たちですから、見た目だけで判断するミーハーな娘さん達と違い、人間的にもまともな女の子たちが多いのです。
間違っても傷つけたり、いじめたりするわけにはいかないので、細心の注意が必要です。
これが、第三者なら応援するところなのですが、自分が大好きな彼をあきらめるなどは問題外です。
幸か不幸か、私は見た目はそれなりの美少女みたいなので、『名家のお嬢様風』に振る舞えば、彼の家も名家なこともあり、ほとんどの女の子たちはその時点で釣り合うはずがないとあきらめてくれました。
その場合には彼女たちの傷が深まらないようさらにフォローしておきます。
しかーし!それでもあきらめない不屈の根性の持ち主たちも時々存在します。
この場合は、ものすごく『タカビー系』の女の子の場合と、『ものすごく純粋な女の子』の場合とほぼ二通りに分かれます。
まず、『タカビー系』ですが、この場合はあまり心配はいりません。
基本、俺様系の婚約者はタカビー系が大の苦手です。
タカビー系が迫れば迫るほど、婚約者が引くのが一目瞭然なのです。
問題は『超純粋系』の女の子です。
この子たちは周りがどうあれ、空気を読まずに婚約者に猛アタックを掛けてきます。
仕方ないので、『婚約者でーす♪』と周り全体に普段よりさらにアピールを強めます。
この時にその女の子が猛アタックをしているのに『気づかないふりをする』ことが大切です。
あくまで『たまたま顔を合わせた』ように女の子のアタックに鉢合わせて『強めにアピール』するのです。
さすがにそこまでアピールする場合、鈍い子でも気づくことは多いですし、万が一『あまりに純粋かつ鈍感』で気付かない子でも周りの子が気づいて止めに入ってくれます。
私が猛アピールすると、聡…婚約者は若干嫌そうな顔をしますが、長い付き合いなので、渋々ながらもほぼ容認してくれているのは幸いなことです。
そんなこんなで両家の両親を始め、周りの人たちには二人の婚約はきちんと認められているようなのですが、肝心の婚約者の態度が今一つはっきりしないのです。
婚約者は情に厚い性格もあって、一応友人以上の扱いで、ほぼ家族に近い感覚ではいてくれるようですが、どうも『肝心の恋愛感情』があるかどうかを全く見せてくれないのです。
今のクラスメイト達はほぼ全員が私を応援してくれているような感じで、以前ほどの不安はないのですが…。それでも他の高校の女生徒たちからあこがれの視線で見られているようで、そのことを考えると夜も眠れなくなってしまいます。
なにか、婚約者との仲を進展させる方法はないものでしょうか?」
「「「「……。」」」」
「とりあえず、聡さんを撃ってから考えるということで、いかがでしょうか♪」
望海ちゃん!それでは肝心の問題は解決しないからね?!!
「そうねえ…。男性の心をつかむのは胃袋からということわざもあることだし…。
聡君が家に帰る前に伊集院家に着くようにしておいて、戻った聡君をエプロンで迎えるの。
そして、にっこり笑って次のように言ったらどうかしら♪
『ごはんにする?お風呂にする?それともわ・た・し?』て♪」
アルさん!!相談コーナーでなんてことをコメントしようとしているんですか!!!
ちなみに、先日は◎かエプロンで同じことを実行してみたら、セリフの途中で光ちゃんに風呂場まで持っていかれてそのまま…げふんげふん!!
「間もなくバレンタインですから、本人にそのままリボンを巻いて、『私がバレンタインのプレゼントです♪』という方法も捨てがたいですよね♪」
望海ちゃんも周りに毒され過ぎです!!
モンバス姉さん「年頃の男性なら、可愛い女の子とデートしたいという欲求があるのはとても自然なことではあります。
で・す・が!美人で気立てのいい婚約者がいるんだから、その婚約者とデートしろや!!」
「瀬利亜はん!落ち着いて!!二人ともツンデレで、素直になれへんのが問題なんやから!!」
ううむ、それもそうですね…。
では、やはり『はだ◎エプロン』や『バレンタインでチョコの代わりに私を食べて』作戦を取るのがいいのでしょうか?
「楓ちゃんはまだしも、聡君のツンデレは超重症だからね…。
そうだ!こんなのはどうかしら?」
何やらアルさんに妙案があるようですが…。
聡くんが伊集院家の迎えの車を待っていると、猫娘の顔の付いた、猫娘バス小型版とも言うような六本足の車?が目の前にゆっくりと停車した。
運転手はもちろん、トラミちゃんだ。
「…ええと、トラミ嬢?これは一体どういう意味があるのかね?」
聡君は少し顔をしかめながらトラミちゃんに優しく話しかけます。
「実は伊集院家のリムジンが原因不明の理由で故障したのにゃ。
だから、私が代わりに伊集院家まで送ってやるのにゃ♪」
トラミちゃんがドヤ顔で返答する。
「気持ちは嬉しいのだがね。屋根の上を走ったり、異世界を突っ走ったりはしないよな?」
「安心するのにゃ。猫娘バスならともかく、猫娘タクシーは安全運転の上、ロマンチックな雰囲気を重視するのにゃ♪」
「そうかね?若干不安が残るが、よろしく頼むよ。」
なんだかんだで人がいい聡君は一生懸命なトラミちゃんにほだされてタクシーに乗ることを了承したのです。
猫娘タクシーがしばらく公道を走った後、トラミちゃんが不意に叫ぶ。
「大変だにゃあ!突然、緊急の相乗り希望者が出現したにゃ!!」
「トラミ嬢?!何を言いたいのかよくわからないのだが?!!」
急停車の割にはスムーズに止まった猫娘タクシーは突然の雨にコートを傘代わりにコンビニに避難しようとしていた楓さんの前に横付けていた。
「トラミちゃん?!それから、聡?!これはどういうこと?!」
猫娘タクシー、そして二人の不意の出現にビックリして楓さんが叫びます。
「もちろん、『聡の指示』で楓ちゃんをにわか雨から救ったのにゃ♪」
にやりと笑うトラミちゃんを見て、聡君は自分が『ハメられた』ことに気付いたそうです。
続く
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