52 / 65
第2章
第51話:学園に行く事になるとは・・・
しおりを挟む
王立魔法学院。そこは魔法などを学ぶところだ。卒業生は国の魔法師団に入ったり魔法の研究を目指したりと様々な進路がある。
他にも騎士養成学園がある。こちらの場合は剣技や体術などといった、騎士に必要な事が学べるところだ。
専門学校みたいなところと言えば。
高校で全般な事を学び、専門的知識を身に着けるために専門学校に行くと言えばわかるだろう。
そして現在、俺はフィリップさんに呼ばれ王城に来ていた。
客室には俺とゼノア、フィアがおり、対面にはフィリップさんとクレアがいる。
「アキト殿には前回、クレアと共に学院に行ってもらうことは伝えたよな?」
「ああ。いや、待ってくれ。入学試験は? 俺学歴とかないんだけど……?」
それでも試験は受けれるのか?
俺の質問にフィリップさんは頷いてから口を開いた。
「学歴は関係ない。年齢が十八~十九歳からが入学試験を受けれる。すまないが試験は受けてもらいたいのだ」
「わかった。試験ってどういうのが出てくるんだ?」
「実技と筆記だな。実技に関しては魔法を放つくらいだ。筆記は計算と魔法に関することのみだな」
計算だけならなんとかなるか。
「計算なら大丈夫かもしれない」
「アキトさん、計算できるのですか?」
「ああ。とは言ってもこっちの世界と違うかもしれないから教えてくれ」
聞かないよりは聞いたほうがいいからな。
「それなら任せてください!」
「助かる。ってことでフィリップさん、少しクレアを借りてもいいか?」
「問題ない。クレア、頼むぞ」
「お父様任せてください」
出て行こうとした俺は立ち止まりフィリップさんに尋ねた。
「そうだフィリップさん。ゼノアとフィアはどうすれば?」
「ご主人様よ。妾は大丈夫じゃぞ?」
「フィアも大丈夫だよ!」
「だが……」
フィリップさんが口を開いた。
「それに付いては心配はない。フィア殿も学校に行かせればいいのだ。ゼノア殿もアキト殿と同じ学院に行かせよう」
「待て待て。年齢はどうなる?」
「それも問題はない」
「と言うと?」
「ゼノア殿なら年齢も誤魔化せるだろし、魔法技術で飛び級した天才ってことにして置こう」
そう来たか。
フィリップさんの言う通りその手ならいけるだろう。実際魔法の腕はドラゴンだからか物凄い。まあ、後はゼノア次第になるのだが。
そう思いゼノアを見ると、ニコッとして頷いた。
「それでいいのなら妾は構わないのじゃ」
「決定だな。フィアもそれでいいか?」
「うん! 学校行ってみたかったの!」
「後はフィリップさんに任せていいのか?」
「任せてくれ。手配しておこう」
こうして俺達は城の一室で、クレアから計算について聞いていたのだが。
「足し算に引き算、掛け算と割り算。主に算数か」
「あの、どうですか?」
「この程度の計算なら問題ないな。っと、終わったから確認してくれ」
「はい」
俺はクレアが用意してくれた問題集の回答用紙を書いて手渡した。
クレアは俺から回答用紙を受け取り回答を見ながら確認をしていく。数分して確認が終わったクレアが驚いた表情をしていた。
「す、凄いです! 全問正解ですよ!」
まあ、計算とか覚える事は昔から得意だっだからな。
「まあ俺は問題ないけど、ゼノアはどうなるんだ?」
「問題ありません、と言いたいところですが……」
「問題ないのじゃ。今ので計算は覚えたのじゃ。それに妾は字も書けるので心配はない」
流石ハイスペックドラゴンだ。
「クレア。魔法に関する筆記って何が出るんだ?」
「はいそれは――」
説明を聞くと、魔法陣を書いたりといった様々のがあるらしい。
今の俺は魔法なんて感覚で放っているから魔法陣なんて書いたことはない。
他にも色々聞いたが、メティスから聞いた内容もあった。それでも心配だ。ゼノアも唸っていたので同様のようだ。
それから入試試験がある日まで俺は猛勉強をした。とは言っても、俺とゼノアはすぐに覚える事が出来たのでよかった。
その際クレアが、「な、なんて記憶能力ですか……」と言って項垂れていたのだった。
他にも騎士養成学園がある。こちらの場合は剣技や体術などといった、騎士に必要な事が学べるところだ。
専門学校みたいなところと言えば。
高校で全般な事を学び、専門的知識を身に着けるために専門学校に行くと言えばわかるだろう。
そして現在、俺はフィリップさんに呼ばれ王城に来ていた。
客室には俺とゼノア、フィアがおり、対面にはフィリップさんとクレアがいる。
「アキト殿には前回、クレアと共に学院に行ってもらうことは伝えたよな?」
「ああ。いや、待ってくれ。入学試験は? 俺学歴とかないんだけど……?」
それでも試験は受けれるのか?
俺の質問にフィリップさんは頷いてから口を開いた。
「学歴は関係ない。年齢が十八~十九歳からが入学試験を受けれる。すまないが試験は受けてもらいたいのだ」
「わかった。試験ってどういうのが出てくるんだ?」
「実技と筆記だな。実技に関しては魔法を放つくらいだ。筆記は計算と魔法に関することのみだな」
計算だけならなんとかなるか。
「計算なら大丈夫かもしれない」
「アキトさん、計算できるのですか?」
「ああ。とは言ってもこっちの世界と違うかもしれないから教えてくれ」
聞かないよりは聞いたほうがいいからな。
「それなら任せてください!」
「助かる。ってことでフィリップさん、少しクレアを借りてもいいか?」
「問題ない。クレア、頼むぞ」
「お父様任せてください」
出て行こうとした俺は立ち止まりフィリップさんに尋ねた。
「そうだフィリップさん。ゼノアとフィアはどうすれば?」
「ご主人様よ。妾は大丈夫じゃぞ?」
「フィアも大丈夫だよ!」
「だが……」
フィリップさんが口を開いた。
「それに付いては心配はない。フィア殿も学校に行かせればいいのだ。ゼノア殿もアキト殿と同じ学院に行かせよう」
「待て待て。年齢はどうなる?」
「それも問題はない」
「と言うと?」
「ゼノア殿なら年齢も誤魔化せるだろし、魔法技術で飛び級した天才ってことにして置こう」
そう来たか。
フィリップさんの言う通りその手ならいけるだろう。実際魔法の腕はドラゴンだからか物凄い。まあ、後はゼノア次第になるのだが。
そう思いゼノアを見ると、ニコッとして頷いた。
「それでいいのなら妾は構わないのじゃ」
「決定だな。フィアもそれでいいか?」
「うん! 学校行ってみたかったの!」
「後はフィリップさんに任せていいのか?」
「任せてくれ。手配しておこう」
こうして俺達は城の一室で、クレアから計算について聞いていたのだが。
「足し算に引き算、掛け算と割り算。主に算数か」
「あの、どうですか?」
「この程度の計算なら問題ないな。っと、終わったから確認してくれ」
「はい」
俺はクレアが用意してくれた問題集の回答用紙を書いて手渡した。
クレアは俺から回答用紙を受け取り回答を見ながら確認をしていく。数分して確認が終わったクレアが驚いた表情をしていた。
「す、凄いです! 全問正解ですよ!」
まあ、計算とか覚える事は昔から得意だっだからな。
「まあ俺は問題ないけど、ゼノアはどうなるんだ?」
「問題ありません、と言いたいところですが……」
「問題ないのじゃ。今ので計算は覚えたのじゃ。それに妾は字も書けるので心配はない」
流石ハイスペックドラゴンだ。
「クレア。魔法に関する筆記って何が出るんだ?」
「はいそれは――」
説明を聞くと、魔法陣を書いたりといった様々のがあるらしい。
今の俺は魔法なんて感覚で放っているから魔法陣なんて書いたことはない。
他にも色々聞いたが、メティスから聞いた内容もあった。それでも心配だ。ゼノアも唸っていたので同様のようだ。
それから入試試験がある日まで俺は猛勉強をした。とは言っても、俺とゼノアはすぐに覚える事が出来たのでよかった。
その際クレアが、「な、なんて記憶能力ですか……」と言って項垂れていたのだった。
43
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う
シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。
当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。
そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。
その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【死に役転生】悪役貴族の冤罪処刑エンドは嫌なので、ストーリーが始まる前に鍛えまくったら、やりすぎたようです。
いな@
ファンタジー
【第一章完結】映画の撮影中に死んだのか、開始五分で処刑されるキャラに転生してしまったけど死にたくなんてないし、原作主人公のメインヒロインになる幼馴染みも可愛いから渡したくないと冤罪を着せられる前に死亡フラグをへし折ることにします。
そこで転生特典スキルの『超越者』のお陰で色んなトラブルと悪名の原因となっていた問題を解決していくことになります。
【第二章】
原作の開始である学園への入学式当日、原作主人公との出会いから始まります。
原作とは違う流れに戸惑いながらも、大切な仲間たち(増えます)と共に沢山の困難に立ち向かい、解決していきます。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる