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第5章 ソーロン帝国編
505.帝国への納入
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いよいよ、帝国に商品を納入する日になった。1000個の特級のアイテムボックスは、すべて、私自身でスキル鑑定で、確認済みだ。
1個が、1辺10cmの立方体なので、1000個だと、1辺1mの立方体になる。全体を土魔法で囲んで、硬化させて、強度を上げておいた。
「スピア、悪いけど、持って行ってくれる?」
「うん。持っていくよ」
「ありがとう、お願いね」
私達は、商業ギルドに商品を納入するためにやって来た。スピアに荷物を持ってもらい商業ギルドのセーロンを呼び出した。
「セーロン、何処の置いたらいい?」
「こちらに、お願いします」
「スピア、お願いね」
「うん。持っていく」
荷物置いてから、暫くすると、帝国の軍人が10人ほど、やって来た。荷車も押している。
「これは、ベルーナ大佐、直々に御出でとは、思わなかったです」
「何、これほどの商品を短期間で揃えたという、商人テラにも、お会いしたかったからね」
「そうですか。こちらにおられるのが、テラ様とその従魔のスピア様です」
「ほう、従魔を連れた商人か。これは、珍しいワーキャットではないか」
「お初にお目にかかります。テラと言います。こちらは、私の従魔のスピアです。
お見知りおきをお願い致します」
「若いのにしっかりしているな。まあ、当然か、このような商売ができるのだからな。年齢は関係ないか」
「それでは、検分をさせて貰うよ」
「ベルーナ大佐、どうぞ、この場を自由にお使いください」
軍人たちは、私が土魔法で創ったコーティングを壊して、中の商品を荷車に移し始めた。
その時、何個かが、その場に残された。何をするのかと、見ていると、数人の軍人がそれぞれ1個ずつの箱の前に立ち、詠唱を始めた。
「あれ、スキルじゃないんだ」
「テラ殿、どういうことだ。詠唱するとおかしいか?」
「いえ、初めて見たので、驚いただけです」
「私は、見慣れた風景だが、検分の時は、検分専属の軍人が詠唱で、商品を鑑定するのだが、違うのか」
「いえ、それで、結構です。気にしないでください」
どうも、セーロンも気にしていないようだ。この場では、私だけのようだ、この詠唱を気にしているのは。よく見てみると、検分専属の軍人は、神具を手に持っていた。余りにも小さいので、見過ごしていたが、確かに、神具を握って、詠唱を行っている。
そうか、スキル鑑定の代わりに、魔法陣による魔法を使って鑑定を行っているようだ。どうも、闇魔法の魔法陣が刻印されているようだ。しかし、小さいので、魔法陣自体はよく見えない。
できれば、借りたい。そんな欲求が抑えきれないでいたら、無事終了してみたいだ。
「大佐、検分を終わりました。問題は見つかりませんでした」
「ご苦労、列に戻りなさい。それから、そこの商品も荷車に積んでおくように」
「はい、大佐」
「テラ殿、確認は、終わりました。支払いは、商業IDで清算でよろしいかな」
「はい、それで結構です。また、何かあれば、何なりと申し付け下さい」
「そうか、今後とも、よろしく」
「すこし、お聞きしてもよろしいでしょうか」
「構わないが、何かな?」
「先ほどの軍人を検分専属と仰ってましたが、訓練する機関があるのですか?」
「ほぉ、変わったことに興味があるのだな。それについては、ここで話すことはできない。
ただし、テラ殿が、我が軍隊の基地に入隊されるのなら、別だがな」
「いえいえ、私は、商人です。軍人には、成れそうにありません。
失礼しました」
「構わないよ。また、お会いする機会を楽しみにしているよ」
「はい、ベルーナ大佐、今後とも御贔屓にお願いします」
私達は、無事商談を終え、セーロンとも別れて、支店に戻った。
「それじゃ、特許を取った商品を作ろうか」
「うん、作ろう。テラ、手伝う」
「そうか、手伝ってくれるの。ありがとう」
私は、土魔法で鏡を作り始めた。先日は、手鏡だったが、もう少し大きな方が、良さそうなので、A4の大きさの鏡にした。それを、取り敢えず、ひたすら作り続けた。
2時間で、100セット分完成した。次に、魔法陣を刻印して、コーティングした。最後に、セットに同じ番号を刻み、闇魔法で、コーティングした。これで、すぐには、セットの番号は、見えないだろう。
出来上がった商品を10セット分だけ、アイテムボックスに入れて、商業ギルドに行った。
私達は、2回の商業ギルド長の部屋に入っていった。
「おぉ、テラ、もう出来上がったのか」
「はい、10セットお持ちしました。それぞれ、セットで梱包しています。必ず、セットで売ってくださいね」
「その点は、よく理解しているよ。心配はいらん」
「それでは、よろしくお願いします」
「分かっていると思うが、売れた分だけでの清算で、清算日は、翌月の3日になっている」
「はい、結構です。清算日に来れないときは、どうすれば、いいですか?」
「清算日に、商業ギルドに来られる必要はない。商業ギルドの職員がすべて手続きを行う。その結果は、即座に商業IDに反映される」
「わかりました。よろしくお願いします」
これで、当面の仕事は、終わりだ。今日は、早いがスピアと一緒に寝てしまおう。
1個が、1辺10cmの立方体なので、1000個だと、1辺1mの立方体になる。全体を土魔法で囲んで、硬化させて、強度を上げておいた。
「スピア、悪いけど、持って行ってくれる?」
「うん。持っていくよ」
「ありがとう、お願いね」
私達は、商業ギルドに商品を納入するためにやって来た。スピアに荷物を持ってもらい商業ギルドのセーロンを呼び出した。
「セーロン、何処の置いたらいい?」
「こちらに、お願いします」
「スピア、お願いね」
「うん。持っていく」
荷物置いてから、暫くすると、帝国の軍人が10人ほど、やって来た。荷車も押している。
「これは、ベルーナ大佐、直々に御出でとは、思わなかったです」
「何、これほどの商品を短期間で揃えたという、商人テラにも、お会いしたかったからね」
「そうですか。こちらにおられるのが、テラ様とその従魔のスピア様です」
「ほう、従魔を連れた商人か。これは、珍しいワーキャットではないか」
「お初にお目にかかります。テラと言います。こちらは、私の従魔のスピアです。
お見知りおきをお願い致します」
「若いのにしっかりしているな。まあ、当然か、このような商売ができるのだからな。年齢は関係ないか」
「それでは、検分をさせて貰うよ」
「ベルーナ大佐、どうぞ、この場を自由にお使いください」
軍人たちは、私が土魔法で創ったコーティングを壊して、中の商品を荷車に移し始めた。
その時、何個かが、その場に残された。何をするのかと、見ていると、数人の軍人がそれぞれ1個ずつの箱の前に立ち、詠唱を始めた。
「あれ、スキルじゃないんだ」
「テラ殿、どういうことだ。詠唱するとおかしいか?」
「いえ、初めて見たので、驚いただけです」
「私は、見慣れた風景だが、検分の時は、検分専属の軍人が詠唱で、商品を鑑定するのだが、違うのか」
「いえ、それで、結構です。気にしないでください」
どうも、セーロンも気にしていないようだ。この場では、私だけのようだ、この詠唱を気にしているのは。よく見てみると、検分専属の軍人は、神具を手に持っていた。余りにも小さいので、見過ごしていたが、確かに、神具を握って、詠唱を行っている。
そうか、スキル鑑定の代わりに、魔法陣による魔法を使って鑑定を行っているようだ。どうも、闇魔法の魔法陣が刻印されているようだ。しかし、小さいので、魔法陣自体はよく見えない。
できれば、借りたい。そんな欲求が抑えきれないでいたら、無事終了してみたいだ。
「大佐、検分を終わりました。問題は見つかりませんでした」
「ご苦労、列に戻りなさい。それから、そこの商品も荷車に積んでおくように」
「はい、大佐」
「テラ殿、確認は、終わりました。支払いは、商業IDで清算でよろしいかな」
「はい、それで結構です。また、何かあれば、何なりと申し付け下さい」
「そうか、今後とも、よろしく」
「すこし、お聞きしてもよろしいでしょうか」
「構わないが、何かな?」
「先ほどの軍人を検分専属と仰ってましたが、訓練する機関があるのですか?」
「ほぉ、変わったことに興味があるのだな。それについては、ここで話すことはできない。
ただし、テラ殿が、我が軍隊の基地に入隊されるのなら、別だがな」
「いえいえ、私は、商人です。軍人には、成れそうにありません。
失礼しました」
「構わないよ。また、お会いする機会を楽しみにしているよ」
「はい、ベルーナ大佐、今後とも御贔屓にお願いします」
私達は、無事商談を終え、セーロンとも別れて、支店に戻った。
「それじゃ、特許を取った商品を作ろうか」
「うん、作ろう。テラ、手伝う」
「そうか、手伝ってくれるの。ありがとう」
私は、土魔法で鏡を作り始めた。先日は、手鏡だったが、もう少し大きな方が、良さそうなので、A4の大きさの鏡にした。それを、取り敢えず、ひたすら作り続けた。
2時間で、100セット分完成した。次に、魔法陣を刻印して、コーティングした。最後に、セットに同じ番号を刻み、闇魔法で、コーティングした。これで、すぐには、セットの番号は、見えないだろう。
出来上がった商品を10セット分だけ、アイテムボックスに入れて、商業ギルドに行った。
私達は、2回の商業ギルド長の部屋に入っていった。
「おぉ、テラ、もう出来上がったのか」
「はい、10セットお持ちしました。それぞれ、セットで梱包しています。必ず、セットで売ってくださいね」
「その点は、よく理解しているよ。心配はいらん」
「それでは、よろしくお願いします」
「分かっていると思うが、売れた分だけでの清算で、清算日は、翌月の3日になっている」
「はい、結構です。清算日に来れないときは、どうすれば、いいですか?」
「清算日に、商業ギルドに来られる必要はない。商業ギルドの職員がすべて手続きを行う。その結果は、即座に商業IDに反映される」
「わかりました。よろしくお願いします」
これで、当面の仕事は、終わりだ。今日は、早いがスピアと一緒に寝てしまおう。
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