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第6章 軍事都市リーベン編
602.ドワーフの村
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私は、思念伝達を使って、サルビアに連絡を取った。
「サルビア、どう、元気?」
「寂しい、まだ、帰って来ないのですか?」
「もう少しだね。こちらで、取り敢えず、店舗を確保したよ。転移魔法用の魔法陣を描いておいたから、サルビアもいつでも来れるよ」
「えっ、行ってもいいんですか」
「一つ、条件があるよ」
「それは、何ですか?」
「それより、従業員は雇えた?」
「はい、一人雇いました。シルバという、女の子です。もう、仕事も覚えて貰えて、一人で、店を開店させています」
「そうか、それならいいよ。誰かに、その店が任せることが出来ることが、条件だったの。
ただ、一つだけ、守って欲しい事があるの」
「それは、何ですか?」
「危険な場所には、付いて行くと言わないこと」
「はい、言いません」
「本当ね」
「はい、言いません」
「それなら、来てもいいよ」
今、書いたばかりの魔法陣から、サルビアが現れた。
「テラ、寂しかった」
サルビアは、私に抱き付いてきた。少し、泣き顔になっている。
私は、少し背伸びをして、サルビアの頭を撫でてあげた。暫くは、このままで、いてあげよう。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
私達は、リーベンの街の見学することにした。その中に小さな鍛冶屋があった。他の店と違い、何やら古めかしいく、興味を引いたので、中に入ることにした。
店の中は一見、他の店との違いが感じられなかったが、唯一、違ったのは、店主だった。なんと、ドワーフだ。私は、久しぶりに、少し、感激した。私と同じぐらいの身長だから、親近感がある。
「こんにちは。ちょっと、見せて貰ってもいい?」
「子供が何の用だ。うん、大人も一緒か、申し訳ない。でも、親子に見えぬな」
「親子じゃないもの、私の従魔だよ」
「大人を揶揄うものじゃないよ」
「あ主のような、子供が従魔を持てるはずがない。その猫耳は、監督者かな?」
「スピアという言い名があるのよ」
「これは、すまぬ。スピアどの、許してくれ」
「うん、許すよ」
「ありがとう。して、何用じゃ」
「だーかーらー、商品を見せて貰えないかって」
「だーかーらー、子供が見て、どうする気だ」
「もう、子供と言わないでよ。傷つくから」
「何、お主、その身体で、俺と同じ、大人だというのか?」
「うーん、大人ではないよ。でも、子供と言わないで。テラという名があるの」
「そうか、テラか、それで、横にいる可愛い子は、名を何というのじゃ」
「私は、サルビアです。テラも可愛いです」
「こりゃ、参った」
「久しぶりに、笑ったわ」
「何、勝手に笑っているのよ」
「まあ、まあ、怒らずに、好きに見てくれ」
「はい、勝手に見ますとも」
私達は、剣や盾を見て回った。鎧なども置いてあった。どれも、貴重なオリハルコンを使っていた。一部の武器には、魔石を使った魔道具もあった。
「すごいね。オジサンの武器、防具、どれも、一級品ね」
「お主、見る目はあるようじゃの。どれか、気に入ったものはあるか?」
「私、魔法が得意なの。それで、お薦めは、どれ?」
「ほう、魔法が使えるとな。どれ、確かめさせてくれんか」
「いいよ。何をするの?」
「火魔法は、使えるか?」
「もちろん、私、これでも、大魔法使いだよ」
「自分で言うやつに碌な奴はいないぞ」
「でも、本当だよ」
「まあ、よい。この金属の棒を熱して、溶かしてくれるかな。溶けた金属は、その臺の中に入れてくれればいい」
「あいよ、オジサン。行くよ」
私は、火魔法で、金属を溶かして、臺の中に入れた。この金属は、溶けるときに赤く燃え上がらずに、青白い炎を出して、溶けた。
「おぉ、流石じゃな。大魔法使いというだけの事はある。見事だ」
「どうよ。大したものでしょ。もっと、褒めていいよ」
「普通の者は、数時間を掛けて、溶かすものじゃ。それが、一瞬で溶かすとは、尋常の魔力量では、ないな」
「オジサン、よく見抜いたね。我こそ、賢者テラ様であるぞ」
「おいおい、調子に乗る出ない。だが、本当に大したものだ」
「それより、その金属、オリハルコンよね」
「ほぉ、知っておったか」
「うん、知っているけど、そんなに大きな塊を見るのは初めて」
「こんな、小さな店で、どうして、そんな貴重な物を扱えるの?」
「実はな、ワシはドワーフなんじゃ」
「その髭で、誰でも分かるよ」
「ほぉ、ドワーフも知っているとは、物知りじゃの。それじゃ、この近くにドワーフの村があることは、知っているか?」
「えぇ、ドワーフの村があるの。それ、どこ?」
「教えてやっても、いいが、一つ頼まれてくれないかな」
「何、私にできること?」
「そこのスピアなら、大丈夫だろう。だから、頼むのじゃ」
「なーんだ、私じゃないのか。まあ、私の従魔だから、一緒だけどね」
「まだ、言うか。まあ、いいか。頼まれてくれるなら」
「いいよ。オジサン」
「わしは、サンドールというんじゃ、オジサンじゃないぞ。何なら、お兄さんでもいいがな」
「それで、サンドール、何をするの?」
「この先に、頂上に雪が積もって白くなっている山がある。その山の頂上付近に、ドワーフの村があるのだが、途中の森に魔物の群れが住み始めて、この街との行き来が出来なく、なっているのじゃ」
「ここの冒険者ギルドに頼めば?」
「この街は、すべて、軍人が指揮ッておる。わしは、軍人が嫌いじゃ。だから、頼めん」
「そうなの。だったら、引き受けるよ。ドワーフの村の場所を聞いてしまったしね」
「おっ、わしとしたことが、交渉になっていなかったな」
「任せとけって、このテラ様に」
「だから、テラじゃなくて、スピアに頼んだんじゃ」
「安心して、マッテな」
私達は、言われたように、山の頂上には雪が積もっており、白く見える山を目指した。
「サルビア、どう、元気?」
「寂しい、まだ、帰って来ないのですか?」
「もう少しだね。こちらで、取り敢えず、店舗を確保したよ。転移魔法用の魔法陣を描いておいたから、サルビアもいつでも来れるよ」
「えっ、行ってもいいんですか」
「一つ、条件があるよ」
「それは、何ですか?」
「それより、従業員は雇えた?」
「はい、一人雇いました。シルバという、女の子です。もう、仕事も覚えて貰えて、一人で、店を開店させています」
「そうか、それならいいよ。誰かに、その店が任せることが出来ることが、条件だったの。
ただ、一つだけ、守って欲しい事があるの」
「それは、何ですか?」
「危険な場所には、付いて行くと言わないこと」
「はい、言いません」
「本当ね」
「はい、言いません」
「それなら、来てもいいよ」
今、書いたばかりの魔法陣から、サルビアが現れた。
「テラ、寂しかった」
サルビアは、私に抱き付いてきた。少し、泣き顔になっている。
私は、少し背伸びをして、サルビアの頭を撫でてあげた。暫くは、このままで、いてあげよう。
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私達は、リーベンの街の見学することにした。その中に小さな鍛冶屋があった。他の店と違い、何やら古めかしいく、興味を引いたので、中に入ることにした。
店の中は一見、他の店との違いが感じられなかったが、唯一、違ったのは、店主だった。なんと、ドワーフだ。私は、久しぶりに、少し、感激した。私と同じぐらいの身長だから、親近感がある。
「こんにちは。ちょっと、見せて貰ってもいい?」
「子供が何の用だ。うん、大人も一緒か、申し訳ない。でも、親子に見えぬな」
「親子じゃないもの、私の従魔だよ」
「大人を揶揄うものじゃないよ」
「あ主のような、子供が従魔を持てるはずがない。その猫耳は、監督者かな?」
「スピアという言い名があるのよ」
「これは、すまぬ。スピアどの、許してくれ」
「うん、許すよ」
「ありがとう。して、何用じゃ」
「だーかーらー、商品を見せて貰えないかって」
「だーかーらー、子供が見て、どうする気だ」
「もう、子供と言わないでよ。傷つくから」
「何、お主、その身体で、俺と同じ、大人だというのか?」
「うーん、大人ではないよ。でも、子供と言わないで。テラという名があるの」
「そうか、テラか、それで、横にいる可愛い子は、名を何というのじゃ」
「私は、サルビアです。テラも可愛いです」
「こりゃ、参った」
「久しぶりに、笑ったわ」
「何、勝手に笑っているのよ」
「まあ、まあ、怒らずに、好きに見てくれ」
「はい、勝手に見ますとも」
私達は、剣や盾を見て回った。鎧なども置いてあった。どれも、貴重なオリハルコンを使っていた。一部の武器には、魔石を使った魔道具もあった。
「すごいね。オジサンの武器、防具、どれも、一級品ね」
「お主、見る目はあるようじゃの。どれか、気に入ったものはあるか?」
「私、魔法が得意なの。それで、お薦めは、どれ?」
「ほう、魔法が使えるとな。どれ、確かめさせてくれんか」
「いいよ。何をするの?」
「火魔法は、使えるか?」
「もちろん、私、これでも、大魔法使いだよ」
「自分で言うやつに碌な奴はいないぞ」
「でも、本当だよ」
「まあ、よい。この金属の棒を熱して、溶かしてくれるかな。溶けた金属は、その臺の中に入れてくれればいい」
「あいよ、オジサン。行くよ」
私は、火魔法で、金属を溶かして、臺の中に入れた。この金属は、溶けるときに赤く燃え上がらずに、青白い炎を出して、溶けた。
「おぉ、流石じゃな。大魔法使いというだけの事はある。見事だ」
「どうよ。大したものでしょ。もっと、褒めていいよ」
「普通の者は、数時間を掛けて、溶かすものじゃ。それが、一瞬で溶かすとは、尋常の魔力量では、ないな」
「オジサン、よく見抜いたね。我こそ、賢者テラ様であるぞ」
「おいおい、調子に乗る出ない。だが、本当に大したものだ」
「それより、その金属、オリハルコンよね」
「ほぉ、知っておったか」
「うん、知っているけど、そんなに大きな塊を見るのは初めて」
「こんな、小さな店で、どうして、そんな貴重な物を扱えるの?」
「実はな、ワシはドワーフなんじゃ」
「その髭で、誰でも分かるよ」
「ほぉ、ドワーフも知っているとは、物知りじゃの。それじゃ、この近くにドワーフの村があることは、知っているか?」
「えぇ、ドワーフの村があるの。それ、どこ?」
「教えてやっても、いいが、一つ頼まれてくれないかな」
「何、私にできること?」
「そこのスピアなら、大丈夫だろう。だから、頼むのじゃ」
「なーんだ、私じゃないのか。まあ、私の従魔だから、一緒だけどね」
「まだ、言うか。まあ、いいか。頼まれてくれるなら」
「いいよ。オジサン」
「わしは、サンドールというんじゃ、オジサンじゃないぞ。何なら、お兄さんでもいいがな」
「それで、サンドール、何をするの?」
「この先に、頂上に雪が積もって白くなっている山がある。その山の頂上付近に、ドワーフの村があるのだが、途中の森に魔物の群れが住み始めて、この街との行き来が出来なく、なっているのじゃ」
「ここの冒険者ギルドに頼めば?」
「この街は、すべて、軍人が指揮ッておる。わしは、軍人が嫌いじゃ。だから、頼めん」
「そうなの。だったら、引き受けるよ。ドワーフの村の場所を聞いてしまったしね」
「おっ、わしとしたことが、交渉になっていなかったな」
「任せとけって、このテラ様に」
「だから、テラじゃなくて、スピアに頼んだんじゃ」
「安心して、マッテな」
私達は、言われたように、山の頂上には雪が積もっており、白く見える山を目指した。
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