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本当の気持ち
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お守りなどが売っている場所に向かった。外ではなく専用の建物があり、そこへ入った。
「すごいね」
あすかは店内を眺めながらそう言った。
「それなー」
翔は目的のものがあるのか、何かを探すようにキョロキョロしている。
「何探してるの?」
「えっとね。あった!」
翔は嬉しそうにキーホルダーを手に取る。一つに見えるがよく見たら二つセットになっている。ペアキーホルダーとかいうのだろうか。翔は嬉しそうに手に持ったままレジへ向かった。あすかはその姿を眺めながら、自分も同じものを買おうとしてやめた。小さく書いてある説明だけ読んでみる「昔話に基づき、これを恋人に渡すと、永遠に結ばれる」と書いてあった。やっぱり、買うべきじゃない。他の商品を見よう。だけど、どこを見ても恋愛絡みばっかだ。
「あ、これなら」
告白を応援する意味があるというクッキーを見つけた。翔にあげよう。クッキーを二枚を手に取りレジに向かう。関係ないがついでに食べてみたい。
会計を終え、翔を探す。外の椅子に座っていた。姿勢がピンとしていてなんだか緊張しているように見える。
「お待たせ」
あすかが目の前まで歩き声をかけた。翔はあすかの手元に目を向ける。
「何か買ったのか?」
「これこれ」
クッキーを取り出す。そしてそのまま翔の方に渡した。
「あげるよ」
翔は一瞬驚いたように目を丸くして、じーっとクッキーをみた。クッキーに書いてある説明書きを読んでいるようだ。
「あ、ありがとう」
なぜか赤くなっている。まあ、僕が気にする事じゃないか。なんだか、また考えが卑屈になっている。
「翔」
神社から出ようと一歩踏み出した時に、ふと呼び止めた。
「どうしたんだ?」
翔が立ち止まり振り返る。夕焼けに照らされて、キラキラしている。それと対照的ににあすかには影がかかっていた。
「なんでもない」
あすかはそう言って翔を追い越して歩き出した。
「待てよ~」
翔の弾んだ足音が聞こえてくる。こんな日がずっと続けば良いのに。だけど、モヤモヤと嫉妬心のようなものが渦巻いている。こんなの…。隣に並んで嬉しそうに笑う翔の笑顔を見ると、この感情がさらに大きくなっていくのがわかる。
「この神社のお祭りさ」
翔が少し緊張したように口を開いた。
「うん」
「好きな人と恋人になってきたいんだ」
翔は真っ直ぐあすかの方を見て言った。あすかは、目を逸らそうとしたが、その目に惹き込まれそらせなかった。
「そっか」
心がどんどん黒く染まっていくようなそんな気分だ。翔がそばから居なくなってしまうようで怖い。独占欲が大きくなっていく。こんなのダメだ。
「応援してるよ」
自分に言い聞かせるようにそう言った。翔はなぜか寂しそうな顔をした。緊張しているのかな。そう思うとまた、感情が濁っていった。
家に着いた。それなのに、翔はまた車に戻ろうとした。
「どこいくの?」
腕を掴みそうになって、びっくりして手を戻す。
「んーちょっと、買い物」
何かを誤魔化すように言っている。好きな人と会うのかも。それを翔の口から聞いたら耐えられない。この嘘に騙されておこう。
「そっか。わかったよ。気をつけてね、いってらっしゃい」
笑顔で手を振った。そのまま、何もすることがなく、ソファに座りぼーっとしていた。静かすぎる。翔がいないと、何もかも色を失って見える。
「あ…」
机の上にさっきのキーホルダーが置いてある。
「…」
こんなもの、捨ててしまえば。ほとんど無意識でそれを手に取った。目の前の真っ暗なテレビに自分の姿が映っていた。すごく冷たい顔をしている。
「あはは…僕って翔のこと好きだったんだ」
今更気づいても遅い。おみくじの言葉を思い出した。“自分の気持ちに素直にならなければ、後悔することになる”と書いてあった。
「もう、遅いよ」
だって翔には好きな人がいて、もう告白する気なんだ。僕が入る隙なんてない。それに翔が大好きだからこそ、応援したい。邪魔したくない。だけど。
「嫌だな」
一度くらい気持ちを伝えてみても…。いや、そしたらこの関係すら無くなってしまうかもしれない。怖い。僕はどうしたら良いんだろう。
「すごいね」
あすかは店内を眺めながらそう言った。
「それなー」
翔は目的のものがあるのか、何かを探すようにキョロキョロしている。
「何探してるの?」
「えっとね。あった!」
翔は嬉しそうにキーホルダーを手に取る。一つに見えるがよく見たら二つセットになっている。ペアキーホルダーとかいうのだろうか。翔は嬉しそうに手に持ったままレジへ向かった。あすかはその姿を眺めながら、自分も同じものを買おうとしてやめた。小さく書いてある説明だけ読んでみる「昔話に基づき、これを恋人に渡すと、永遠に結ばれる」と書いてあった。やっぱり、買うべきじゃない。他の商品を見よう。だけど、どこを見ても恋愛絡みばっかだ。
「あ、これなら」
告白を応援する意味があるというクッキーを見つけた。翔にあげよう。クッキーを二枚を手に取りレジに向かう。関係ないがついでに食べてみたい。
会計を終え、翔を探す。外の椅子に座っていた。姿勢がピンとしていてなんだか緊張しているように見える。
「お待たせ」
あすかが目の前まで歩き声をかけた。翔はあすかの手元に目を向ける。
「何か買ったのか?」
「これこれ」
クッキーを取り出す。そしてそのまま翔の方に渡した。
「あげるよ」
翔は一瞬驚いたように目を丸くして、じーっとクッキーをみた。クッキーに書いてある説明書きを読んでいるようだ。
「あ、ありがとう」
なぜか赤くなっている。まあ、僕が気にする事じゃないか。なんだか、また考えが卑屈になっている。
「翔」
神社から出ようと一歩踏み出した時に、ふと呼び止めた。
「どうしたんだ?」
翔が立ち止まり振り返る。夕焼けに照らされて、キラキラしている。それと対照的ににあすかには影がかかっていた。
「なんでもない」
あすかはそう言って翔を追い越して歩き出した。
「待てよ~」
翔の弾んだ足音が聞こえてくる。こんな日がずっと続けば良いのに。だけど、モヤモヤと嫉妬心のようなものが渦巻いている。こんなの…。隣に並んで嬉しそうに笑う翔の笑顔を見ると、この感情がさらに大きくなっていくのがわかる。
「この神社のお祭りさ」
翔が少し緊張したように口を開いた。
「うん」
「好きな人と恋人になってきたいんだ」
翔は真っ直ぐあすかの方を見て言った。あすかは、目を逸らそうとしたが、その目に惹き込まれそらせなかった。
「そっか」
心がどんどん黒く染まっていくようなそんな気分だ。翔がそばから居なくなってしまうようで怖い。独占欲が大きくなっていく。こんなのダメだ。
「応援してるよ」
自分に言い聞かせるようにそう言った。翔はなぜか寂しそうな顔をした。緊張しているのかな。そう思うとまた、感情が濁っていった。
家に着いた。それなのに、翔はまた車に戻ろうとした。
「どこいくの?」
腕を掴みそうになって、びっくりして手を戻す。
「んーちょっと、買い物」
何かを誤魔化すように言っている。好きな人と会うのかも。それを翔の口から聞いたら耐えられない。この嘘に騙されておこう。
「そっか。わかったよ。気をつけてね、いってらっしゃい」
笑顔で手を振った。そのまま、何もすることがなく、ソファに座りぼーっとしていた。静かすぎる。翔がいないと、何もかも色を失って見える。
「あ…」
机の上にさっきのキーホルダーが置いてある。
「…」
こんなもの、捨ててしまえば。ほとんど無意識でそれを手に取った。目の前の真っ暗なテレビに自分の姿が映っていた。すごく冷たい顔をしている。
「あはは…僕って翔のこと好きだったんだ」
今更気づいても遅い。おみくじの言葉を思い出した。“自分の気持ちに素直にならなければ、後悔することになる”と書いてあった。
「もう、遅いよ」
だって翔には好きな人がいて、もう告白する気なんだ。僕が入る隙なんてない。それに翔が大好きだからこそ、応援したい。邪魔したくない。だけど。
「嫌だな」
一度くらい気持ちを伝えてみても…。いや、そしたらこの関係すら無くなってしまうかもしれない。怖い。僕はどうしたら良いんだろう。
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