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第50話 妖刀きりがくれ
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地下一階層。
ここはスライムだけしか出てこない最も易しいフロア。
レベル23の俺からすればたとえ全裸だろうが余裕で探索できるフロアだ。
しかもスキル、スライムコレクターを所持している俺はスライム系に三倍のダメージを与えられるのでスライムなどもはやデコピン一発で倒せるまでになっていた。
ポチが家で待っているので今回もまた二日間という期限付きでダンジョンを潜る。
時間が惜しいので俺にとってほぼ無害のスライムたちには目もくれずアイテムを探し回る。
その結果俺は宝箱を四つみつけることに成功した。
魔眼の透視能力でその内の一つは罠だと見破り残り三つを開けた俺はにおい袋と布の袋と攻撃力+10の妖刀きりがくれをゲットする。
「ククリ、この妖刀きりがくれってどんな刀なんだ? 前にみつけた妖刀ひとがしらにちょっと形が似ているけど」
妖刀ひとがしらには頭部にダメージを与えれば一撃必殺という特殊な効果がついていた。
もしかしてこの妖刀きりがくれにも何か特殊効果があるのではと期待する。
「その妖刀きりがくれは斬りつけた相手の目をくらませることが出来ます。相手は目が見えなくなりますから戦闘がかなり有利に運ぶはずですよ」
とククリは教えてくれる。
「おお、すごいなそれは。その効果ってフロアボスにも効くのか?」
「はい、ばっちりです」
これはかなり当たりの武器を手に入れたんじゃないのか?
「ちなみにいくらで売れるんだ?」
「あれ? マツイさん、前にベアさんがその刀を五万円で売っていたの憶えていないんですか?」
「そうだったっけ? じゃあ売値は二万五千か?」
「いえ、五万円ですけど」
と首を横に振るククリ。
「え、買値も売値も五万円なの?」
「そうですよ。ベアさんのお店はどちらも同額ですよ」
知らなかったんですか? とでも言いたげな口ぶりだ。
俺はゲームかアニメの知識で勝手に売値は買値の半額だと思い込んでいた。
まさか買値も売値も同じ値段だったとは……やはりトウキョウダンジョンに関して俺の知らないことはまだまだありそうだ。
妖刀きりがくれを手にした俺は地下二階層へと下りていった。
その部屋にはゴブリンが二体いて俺を挟み撃ちにしようとしてきたが刀を持った俺の敵ではない。
一体のゴブリンの顔に刀を突き刺すとその流れで半回転しながら後ろにいたゴブリンめがけ刀を振り抜いた。
スキル、ゴブリンコレクターの効果もあってどちらも一撃で葬り去る。
その後、俺は襲い来るゴブリンたちを返り討ちにしながらアイテム探しをして回った。
中には俺より先に宝箱からアイテムを取り出したのだろう、盾を持ったゴブリンもいたが俺はそのゴブリンも一撃で消し去るとあとに残った盾を拾った。
ククリが言うにはその盾は防御力+10のみかがみの盾というものでゾンビの腐った液体をくらっても錆びない特殊な作りになっているのだそうだ。
右手には刀を左手には盾を持ち鬼に金棒状態となった俺は危なげなくゴブリンを斬り倒しながらフロア中を探索し宝箱を三つみつけた。
宝箱の中身はそれぞれ薬草と防御力+4の皮の鎧と防御力+2の安全靴。
もちろんすぐに皮の鎧と安全靴を装備する。
「マツイさん、これまでになくいい装備が揃ったんじゃないですか?」
「そうだな。これならゾンビ狩りに挑めそうだ」
地下三階層へと続く階段を前にして俺は胸が高鳴るのを感じていた。
ここはスライムだけしか出てこない最も易しいフロア。
レベル23の俺からすればたとえ全裸だろうが余裕で探索できるフロアだ。
しかもスキル、スライムコレクターを所持している俺はスライム系に三倍のダメージを与えられるのでスライムなどもはやデコピン一発で倒せるまでになっていた。
ポチが家で待っているので今回もまた二日間という期限付きでダンジョンを潜る。
時間が惜しいので俺にとってほぼ無害のスライムたちには目もくれずアイテムを探し回る。
その結果俺は宝箱を四つみつけることに成功した。
魔眼の透視能力でその内の一つは罠だと見破り残り三つを開けた俺はにおい袋と布の袋と攻撃力+10の妖刀きりがくれをゲットする。
「ククリ、この妖刀きりがくれってどんな刀なんだ? 前にみつけた妖刀ひとがしらにちょっと形が似ているけど」
妖刀ひとがしらには頭部にダメージを与えれば一撃必殺という特殊な効果がついていた。
もしかしてこの妖刀きりがくれにも何か特殊効果があるのではと期待する。
「その妖刀きりがくれは斬りつけた相手の目をくらませることが出来ます。相手は目が見えなくなりますから戦闘がかなり有利に運ぶはずですよ」
とククリは教えてくれる。
「おお、すごいなそれは。その効果ってフロアボスにも効くのか?」
「はい、ばっちりです」
これはかなり当たりの武器を手に入れたんじゃないのか?
「ちなみにいくらで売れるんだ?」
「あれ? マツイさん、前にベアさんがその刀を五万円で売っていたの憶えていないんですか?」
「そうだったっけ? じゃあ売値は二万五千か?」
「いえ、五万円ですけど」
と首を横に振るククリ。
「え、買値も売値も五万円なの?」
「そうですよ。ベアさんのお店はどちらも同額ですよ」
知らなかったんですか? とでも言いたげな口ぶりだ。
俺はゲームかアニメの知識で勝手に売値は買値の半額だと思い込んでいた。
まさか買値も売値も同じ値段だったとは……やはりトウキョウダンジョンに関して俺の知らないことはまだまだありそうだ。
妖刀きりがくれを手にした俺は地下二階層へと下りていった。
その部屋にはゴブリンが二体いて俺を挟み撃ちにしようとしてきたが刀を持った俺の敵ではない。
一体のゴブリンの顔に刀を突き刺すとその流れで半回転しながら後ろにいたゴブリンめがけ刀を振り抜いた。
スキル、ゴブリンコレクターの効果もあってどちらも一撃で葬り去る。
その後、俺は襲い来るゴブリンたちを返り討ちにしながらアイテム探しをして回った。
中には俺より先に宝箱からアイテムを取り出したのだろう、盾を持ったゴブリンもいたが俺はそのゴブリンも一撃で消し去るとあとに残った盾を拾った。
ククリが言うにはその盾は防御力+10のみかがみの盾というものでゾンビの腐った液体をくらっても錆びない特殊な作りになっているのだそうだ。
右手には刀を左手には盾を持ち鬼に金棒状態となった俺は危なげなくゴブリンを斬り倒しながらフロア中を探索し宝箱を三つみつけた。
宝箱の中身はそれぞれ薬草と防御力+4の皮の鎧と防御力+2の安全靴。
もちろんすぐに皮の鎧と安全靴を装備する。
「マツイさん、これまでになくいい装備が揃ったんじゃないですか?」
「そうだな。これならゾンビ狩りに挑めそうだ」
地下三階層へと続く階段を前にして俺は胸が高鳴るのを感じていた。
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