212 / 233
第212話 嵐の前の静けさ
しおりを挟む
ゴゴゴゴゴ……。
部屋が開放されいよいよ地下二十階層へと続く階段があらわになる。
「ふぅ~……倒せた倒せた」
そしてファイヤーゴーレムを倒した俺の目の前に宝箱が現れた。
「マツイさ~ん」
『やったやったー』
ククリとスラが来るのを待ってから宝箱を開ける。
ガチャ。ギイィィ……。
「これって、快眠枕か?」
「そうですね」
中に入っていたのは十分で八時間分の睡眠効果が得られる快眠枕だった。
「ここに来てか」
『マツイさん、せっかくだし一緒に寝ようよっ』
スラが言う。
「一緒に?」
『そうそう。ドラゴンと戦うなら万全にしといた方がいいっしょ』
「そうだけど……」
「いいんじゃないですか、ふたりで休めば。ゴーレムが来たら私が起こしますから」
『ありがとククリちゃんっ』
今の戦いで生命力と魔力をある程度減らしてしまったしまあいいか。
「わかった。じゃあ一緒にこの枕で寝るか」
『やったね、マツイさんと一緒に寝れるー』
子どものように無邪気に跳ね回るスラ。
「ククリ、ゴーレムが来たら起こしてくれ。頼むな」
「はーい。わかりました」
俺は快眠枕に頭を乗せるとスラはその隣にちょこんと跳び乗った。
俺は目を閉じる。
はあ~、体が休まる。
『マツイさん、もう寝た?』
「寝てないよ」
『マツイさん、ずっと一緒にいようね』
「はいはい」
『……なんか夫婦みたいじゃね、こういうのって』
「いいから寝ろ」
このあともスラは喋り続けたので結局一睡もすることは出来なかったがとりあえず生命力だけは全回復した。
◇ ◇ ◇
「よし、それじゃあドラゴンが出るっていう地下二十階層に行きますか」
俺は両手に剣を持ち階段の前に立つ。
「はい、行きましょう」
『ドラゴンなんてマツイさんならよゆーよゆー』
「そうだな」
俺たちは颯爽と階段を下りていった。
この時の俺はファイヤーゴーレムを倒せたことにすっかり調子をよくして警戒を怠っていたのかもしれない。
階段を下りた先にフロアボスが待ち構えているかもしれないということを俺はすっかり失念していたのだから。
部屋が開放されいよいよ地下二十階層へと続く階段があらわになる。
「ふぅ~……倒せた倒せた」
そしてファイヤーゴーレムを倒した俺の目の前に宝箱が現れた。
「マツイさ~ん」
『やったやったー』
ククリとスラが来るのを待ってから宝箱を開ける。
ガチャ。ギイィィ……。
「これって、快眠枕か?」
「そうですね」
中に入っていたのは十分で八時間分の睡眠効果が得られる快眠枕だった。
「ここに来てか」
『マツイさん、せっかくだし一緒に寝ようよっ』
スラが言う。
「一緒に?」
『そうそう。ドラゴンと戦うなら万全にしといた方がいいっしょ』
「そうだけど……」
「いいんじゃないですか、ふたりで休めば。ゴーレムが来たら私が起こしますから」
『ありがとククリちゃんっ』
今の戦いで生命力と魔力をある程度減らしてしまったしまあいいか。
「わかった。じゃあ一緒にこの枕で寝るか」
『やったね、マツイさんと一緒に寝れるー』
子どものように無邪気に跳ね回るスラ。
「ククリ、ゴーレムが来たら起こしてくれ。頼むな」
「はーい。わかりました」
俺は快眠枕に頭を乗せるとスラはその隣にちょこんと跳び乗った。
俺は目を閉じる。
はあ~、体が休まる。
『マツイさん、もう寝た?』
「寝てないよ」
『マツイさん、ずっと一緒にいようね』
「はいはい」
『……なんか夫婦みたいじゃね、こういうのって』
「いいから寝ろ」
このあともスラは喋り続けたので結局一睡もすることは出来なかったがとりあえず生命力だけは全回復した。
◇ ◇ ◇
「よし、それじゃあドラゴンが出るっていう地下二十階層に行きますか」
俺は両手に剣を持ち階段の前に立つ。
「はい、行きましょう」
『ドラゴンなんてマツイさんならよゆーよゆー』
「そうだな」
俺たちは颯爽と階段を下りていった。
この時の俺はファイヤーゴーレムを倒せたことにすっかり調子をよくして警戒を怠っていたのかもしれない。
階段を下りた先にフロアボスが待ち構えているかもしれないということを俺はすっかり失念していたのだから。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
675
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる