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第224話 ダブルアクセル
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俺は解呪のお守りを首からぶら下げると私刑の兜、後悔の盾、魔封じの鎧を装備した。
さらにおっかなびっくり断罪の剣に手を伸ばす。
「これ、持っても大丈夫だよな?」
「はい。解呪のお守りがあれば大丈夫ですよ」
ククリの言葉と解呪のお守りの効果を信じて俺は断罪の剣を持ち上げた。
「わ~、かっこいいですマツイさんっ」
ぱちぱちと手を叩いてほめてくれるククリ。
すると、
『準備ができましたら目の前の写し鏡の門を通ってください』
機械音が空間に響いた。
見ると大きなガチャの機械の横に鏡が出現していた。
「あそこを通ればいいんだな」
「はい。あの先が地下二十階層です」
「装備は最強、体調も万全……スラを生き返しにいくぞっ!」
「おーっ!」
俺は自らを奮い立たせるとククリとともにドラゴンの待つ地下二十階層へと向かっていった。
◇ ◇ ◇
地下二十階層。
ザンッ。
俺はドラゴンを一刀両断に斬り伏せるとククリに声をかける。
「時間が惜しいから真っ先に階段をみつけるぞ。宝箱は二の次だっ」
「はいっ」
地下二十階層のフロアボスは既に倒してあるので階段を探すとこれを駆け下りた。
◇ ◇ ◇
地下二十一階層に下り立つとこれまでとは雰囲気が違った。
うすら寒いというか気味が悪いというか何もしていないのに鳥肌が立ってくる。
「大丈夫ですかマツイさん?」
「ああ、もちろん」
本当は今にも逃げ出したい気持ちだがスラのためだ、そんな真似は出来ない。
「ここはどんなモンスターが出るんだ?」
「マジカルスライムという攻撃魔法に特化したスライムが出てきます」
「そうか」
俺はとにかく階段を探して走る。
すると、
『ビキビキー』
シルクハットをかぶったスライムが通路から現れた。
『ビキビキー!』
マジカルスライムは体を震わせ魔法を発動しようとしているようだ。
「させるかっ」
ザシュッ!
シルクハットごと斬り裂きこれを一撃で葬り去る。
「さすが攻撃力+250は伊達じゃないなっ」
「マツイさんの腕がいいんですよっ。それにマスタードラゴンを倒した時にレベルアップもしていますからねっ」
「あー、そういやそうだったな」
俺はレベルが上がっていたことを今まですっかり忘れていた。
一応ステータスを確認しておくか。
俺は走りながら右目の下を軽く押した。
ステータスが目の前に浮かび上がる。
*************************************
マツイ:レベル240
生命力:317/317
魔力:218/218
攻撃力:255
防御力:243
素早さ:160
スキル:魔眼、寒熱耐性、テイマー、モンスターコレクター
魔法:バトルマッチ、ヒール、バトルアイス、キュア、バトルウインド、ハイヒール、バトルアース、ハイキュア、バトルメテオ、フライ、バトルフレア、ダブルアクセル
*************************************
「ククリ、新しい魔法が増えてるぞっ」
「ダブルアクセルですね。その魔法は消費魔力20で十分間だけマツイさんの攻撃力と防御力と素早さを倍にする魔法ですっ」
「マジかよ、最高じゃないかっ」
俺はマジカルスライムを斬り捨てながら言う。
「一応訊いておくけど副作用みたいなものはないだろうな」
カンフル剤の時のようなことは二度とごめんだ。
「大丈夫です。魔力が減るだけですから」
「よし、それを聞いて安心した……ダブルアクセル!」
口にした瞬間全身が赤い光に覆われ力がみなぎってきた。
「えっ、もう使うんですかっ」
「言ったろ、時間がないんだっ。この魔法があれば一気に最深層まで行けるさ、ククリ遅れるなよっ」
俺は今まで以上のスピードで通路を駆けだした。
さらにおっかなびっくり断罪の剣に手を伸ばす。
「これ、持っても大丈夫だよな?」
「はい。解呪のお守りがあれば大丈夫ですよ」
ククリの言葉と解呪のお守りの効果を信じて俺は断罪の剣を持ち上げた。
「わ~、かっこいいですマツイさんっ」
ぱちぱちと手を叩いてほめてくれるククリ。
すると、
『準備ができましたら目の前の写し鏡の門を通ってください』
機械音が空間に響いた。
見ると大きなガチャの機械の横に鏡が出現していた。
「あそこを通ればいいんだな」
「はい。あの先が地下二十階層です」
「装備は最強、体調も万全……スラを生き返しにいくぞっ!」
「おーっ!」
俺は自らを奮い立たせるとククリとともにドラゴンの待つ地下二十階層へと向かっていった。
◇ ◇ ◇
地下二十階層。
ザンッ。
俺はドラゴンを一刀両断に斬り伏せるとククリに声をかける。
「時間が惜しいから真っ先に階段をみつけるぞ。宝箱は二の次だっ」
「はいっ」
地下二十階層のフロアボスは既に倒してあるので階段を探すとこれを駆け下りた。
◇ ◇ ◇
地下二十一階層に下り立つとこれまでとは雰囲気が違った。
うすら寒いというか気味が悪いというか何もしていないのに鳥肌が立ってくる。
「大丈夫ですかマツイさん?」
「ああ、もちろん」
本当は今にも逃げ出したい気持ちだがスラのためだ、そんな真似は出来ない。
「ここはどんなモンスターが出るんだ?」
「マジカルスライムという攻撃魔法に特化したスライムが出てきます」
「そうか」
俺はとにかく階段を探して走る。
すると、
『ビキビキー』
シルクハットをかぶったスライムが通路から現れた。
『ビキビキー!』
マジカルスライムは体を震わせ魔法を発動しようとしているようだ。
「させるかっ」
ザシュッ!
シルクハットごと斬り裂きこれを一撃で葬り去る。
「さすが攻撃力+250は伊達じゃないなっ」
「マツイさんの腕がいいんですよっ。それにマスタードラゴンを倒した時にレベルアップもしていますからねっ」
「あー、そういやそうだったな」
俺はレベルが上がっていたことを今まですっかり忘れていた。
一応ステータスを確認しておくか。
俺は走りながら右目の下を軽く押した。
ステータスが目の前に浮かび上がる。
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マツイ:レベル240
生命力:317/317
魔力:218/218
攻撃力:255
防御力:243
素早さ:160
スキル:魔眼、寒熱耐性、テイマー、モンスターコレクター
魔法:バトルマッチ、ヒール、バトルアイス、キュア、バトルウインド、ハイヒール、バトルアース、ハイキュア、バトルメテオ、フライ、バトルフレア、ダブルアクセル
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「ククリ、新しい魔法が増えてるぞっ」
「ダブルアクセルですね。その魔法は消費魔力20で十分間だけマツイさんの攻撃力と防御力と素早さを倍にする魔法ですっ」
「マジかよ、最高じゃないかっ」
俺はマジカルスライムを斬り捨てながら言う。
「一応訊いておくけど副作用みたいなものはないだろうな」
カンフル剤の時のようなことは二度とごめんだ。
「大丈夫です。魔力が減るだけですから」
「よし、それを聞いて安心した……ダブルアクセル!」
口にした瞬間全身が赤い光に覆われ力がみなぎってきた。
「えっ、もう使うんですかっ」
「言ったろ、時間がないんだっ。この魔法があれば一気に最深層まで行けるさ、ククリ遅れるなよっ」
俺は今まで以上のスピードで通路を駆けだした。
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