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【離婚した攻め】
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「柴!」
足立が手を振り、呼び寄せる。
柔和な眼差しを向けた柴は、足立の隣に腰を下ろした。
「俺の結婚式以来だよな?五年ぶり?」
五年前の足立の結婚式は、二人で参列し祝福した。
こんな未来があるなんて想像もしなかったあの日が遠い。
「そうだったな。ずいぶん昔のような気がする」
柴が答えた。
別れる前と別れた後では、時間だけでは測れない大きな溝がある。
柴のコップを用意し、足立がビールを注ぐと乾杯した。
「柴と伊野崎は、よく会ってるのか?」
二人が恋人だったことを、足立は知らない。
「いや。柴が結婚してから会ってなかった」
と、伊野崎は再会はなかったことにした。
足立が驚く。
「えっ。柴、結婚したのか?」
「してない。もう離婚したんだ」
柴の言葉に、足立は二度驚く。
「いつの話?」
「結婚は二年半ぐらい前だよ。一年も保たなかった」
柴が結婚したことを、足立は知らなかったようだ。
「水臭い。連絡しろよ」
「悪い。連絡する前に破綻してた」
「…子供は?」
「できなかった。足立のとこは、今何歳だ?」
「三歳になった。今、二人目妊娠中なんだ」
「おめでとう」
柴と伊野崎の声が重なった。
「今度、家に遊びに来いよ。二人で」
足立の誘いに、柴は即答する。
「行くよ」
「うん」
伊野崎も頷く。
おもむろに足立が席を立った。
「俺、あっちに挨拶してくるよ。すぐ戻るから、待ってて」
ソファ席に向う足立を目で追いながら、伊野崎は身じろぐ。
伊野崎の隣に柴が移動した。
「足立の席、空けとけよ」
伊野崎が難癖をつける。
「伊野、覚えてるか?足立に打ち明けようって相談したよな」
足立の結婚式後、次に足立に会う時は、二人の関係を隠さずに教えようと決めていた。
だが、もう打ち明けるような関係ではなくなってしまった。
「うん」
「びっくりする足立の顔見たかったな」
感傷にひたりそうになった伊野崎は、話題を変える。
「…柴の元カノは結婚して、一歳の子がいるらしいぞ。今日は欠席で会えなくて残念だな」
「俺は伊野に会いに来ただけだ」
そう言った柴が、何かを見て、眉をひそめた。
伊野崎の隣に葉山が座った。
「料理食べてる?持ってこようか?」
「食べたよ」
「あれ、柴が来てるじゃん。久しぶりだな。あっちに料理あるから、とってこいよ」
「あとで行く」と柴が素っ気なく言う。
「この後、二次会あるけど二人は行く?」
「ごめん。俺パス」
「あ、俺も」と柴が伊野崎の答えに合わせた。
「伊野崎、帰っちゃうの?残念なんだけど」
葉山の肩が伊野崎の肩にぶつかる。
「名刺渡しとくな」
葉山は、自動車メーカーの名刺を伊野崎に渡し、柴にも渡す。
伊野崎に渡した名刺にだけ、手書きで携帯番号があった。
「今度、二人で飲み行かない?連絡して」
葉山は屈託なく誘い、そっと伊野崎の耳元で囁いた。
「俺、男もいけるんだよ」
葉山の左手の薬指には指輪がはまっている。
それを見ながら、伊野崎は曖昧に笑う。
「痛!」
葉山の右手を、柴が捻り上げた。
どうやら、伊野崎の背中に葉山が手を回そうとしたようだ。
立ち上がった柴が手を離すと、葉山はバランスを崩す。
柴に睨まれながら葉山は訊く。
「何?柴と付き合ってんの?」
「いや」
伊野崎が否定すると、柴は苦渋の表情をした。
葉山も椅子から下りると、柴の肩を強く押す。
「俺は伊野崎に話してんだよ。柴は高校の時から変わんないな。引っ込んでろ」
柴も葉山の肩をそれ以上に押し返した。
「気安く誘うな。伊野をなんだと思ってんだ」
葉山に突き飛ばされた柴が、カウンターに背中を打ちつけた。
グラスが落ちて割れる。
その音に辺りが静まり、二人の動きが止まった。
察した足立が戻ってきて、葉山と柴を引き離す。
「大丈夫か?」
伊野崎は頷き、店員に謝り割れたグラスを片付けてもらう。
「落ち着けよ。葉山は、あっちで二次会の店、探そ」
足立が葉山の腕を引っ張っる。
「でも…」
と言いながら、葉山は不承不承従った。
注目されてしまった伊野崎は、居心地悪そうに座り直した。
「どうして柴が怒るんだ」
「あいつは、高校の時から伊野のこと見てた。俺は知ってる」
「嘘だろ」
高校生の伊野崎は、柴しか見ていなかったようだ。
まったく記憶にない。
「あいつ、本気で誘ってた。なんで笑いかけたりするんだよ。連絡しないよな?」
「しないって」
伊野崎が否定すると、柴は安心したように息をつく。
足立の方を伺うと、葉山と二人で話をしていた。
葉山も冷静になったようだ。
「俺も伊野からしたら葉山と似たようなもんだよな。言える立場じゃない」
自嘲する柴は、グラスのビールを飲み干し、
「…もう帰らないか?」
と懇願するような目をした。
「柴、来たばかりだろ?何か食えよ」
柴は何も食べてなかった。
「また葉山から誘われるの見たくない。俺は伊野に会いにきただけだからいいよ」
柴は腰を上げて、伊野崎を待つ。
傍らに立つ柴を迷いながら見上げた伊野崎は、仕方ないなと思い、従った。
遠くから足立に挨拶して店を出た。
柴と一緒に電車に乗り、同じ駅で降りた。
改札口を出たと同時に伊野崎は言った。
「柴の家、行ってもいいか?」
柴の足が止まる。
「…今、部屋が散らかってるから」
伊野崎は自意識過剰にも断られるとは思っていなかった。
なんだ、その女みたいな断り方。
もしかして。
「…誰かいるのか?」
「違う。びっくりしすぎて、変な断り方してしまった。伊野が部屋に来たら興奮して、何やらかすかわからない。そしたら、また伊野に嫌われるから部屋は駄目だ」
柴は、眼鏡のフレームを上げ、再び歩き始める。
「もう、今でも柴の評価は地の底だ」
と伊野崎が言うと、柴は項垂れる。
「でも、今日は…伊野と穏やかに話ができてる」
「今日は高校に戻ったみたいで気分がいいから」
柴の家を通り過ぎた。
伊野崎を送ってくれるようだ。
「あのさ、あの夜に俺が言った3Pなんて嘘だ。柴が会いに来ても、自棄を起こしたりはしない」
「…伊野を苦しめるなら、会えないって思った。嘘でも同じだよな。ごめん」
「柴といると別れた時のことを思い出すし、許せる気がしない。さっき葉山の指輪見て、柴も結婚指輪してたんだなって思った」
「うん。ごめん」
二人で肩を並べて伊野崎の家まで黙って歩く。
素直な自分の気持ちを、伊野崎は告白しようと決めていた。
玄関前まで到着した。
伊野崎は心中を伝える。
「会えば辛くなるけど会えないのも辛いみたいだ。俺も会いたかった」
「…本当?」
「だからって、付き合うとかは想像できない」
「うん。会いたいって思ってくれただけで嬉しい」
柴は何度も頷き、嬉しそうに目を細めた。
「明日、目が覚めたら、また辛くて会いたくなくなるかもしれない」
伊野崎はありのままを伝える。
「待つよ。伊野が好きだから」
唐突に伊野崎は、柴の肩に頬を寄せていた。
柴がビクッとする。
柔軟剤と汗の匂いがした。
「柴の匂いは嫌いじゃない」
柴は直立不動で動かない。
間近に迫った伊野崎の顔を避けるように顔を背けた柴は、見たことがないほど赤かった。
耳も首も真っ赤だ。
「ありがとう」
柴は震えた声で呟く。
「伊野がいいって言うまで、伊野に触れないから、そばにいさせてほしい」
一歩下り距離を取った柴は、潤んだ瞳で笑っていた。
足立が手を振り、呼び寄せる。
柔和な眼差しを向けた柴は、足立の隣に腰を下ろした。
「俺の結婚式以来だよな?五年ぶり?」
五年前の足立の結婚式は、二人で参列し祝福した。
こんな未来があるなんて想像もしなかったあの日が遠い。
「そうだったな。ずいぶん昔のような気がする」
柴が答えた。
別れる前と別れた後では、時間だけでは測れない大きな溝がある。
柴のコップを用意し、足立がビールを注ぐと乾杯した。
「柴と伊野崎は、よく会ってるのか?」
二人が恋人だったことを、足立は知らない。
「いや。柴が結婚してから会ってなかった」
と、伊野崎は再会はなかったことにした。
足立が驚く。
「えっ。柴、結婚したのか?」
「してない。もう離婚したんだ」
柴の言葉に、足立は二度驚く。
「いつの話?」
「結婚は二年半ぐらい前だよ。一年も保たなかった」
柴が結婚したことを、足立は知らなかったようだ。
「水臭い。連絡しろよ」
「悪い。連絡する前に破綻してた」
「…子供は?」
「できなかった。足立のとこは、今何歳だ?」
「三歳になった。今、二人目妊娠中なんだ」
「おめでとう」
柴と伊野崎の声が重なった。
「今度、家に遊びに来いよ。二人で」
足立の誘いに、柴は即答する。
「行くよ」
「うん」
伊野崎も頷く。
おもむろに足立が席を立った。
「俺、あっちに挨拶してくるよ。すぐ戻るから、待ってて」
ソファ席に向う足立を目で追いながら、伊野崎は身じろぐ。
伊野崎の隣に柴が移動した。
「足立の席、空けとけよ」
伊野崎が難癖をつける。
「伊野、覚えてるか?足立に打ち明けようって相談したよな」
足立の結婚式後、次に足立に会う時は、二人の関係を隠さずに教えようと決めていた。
だが、もう打ち明けるような関係ではなくなってしまった。
「うん」
「びっくりする足立の顔見たかったな」
感傷にひたりそうになった伊野崎は、話題を変える。
「…柴の元カノは結婚して、一歳の子がいるらしいぞ。今日は欠席で会えなくて残念だな」
「俺は伊野に会いに来ただけだ」
そう言った柴が、何かを見て、眉をひそめた。
伊野崎の隣に葉山が座った。
「料理食べてる?持ってこようか?」
「食べたよ」
「あれ、柴が来てるじゃん。久しぶりだな。あっちに料理あるから、とってこいよ」
「あとで行く」と柴が素っ気なく言う。
「この後、二次会あるけど二人は行く?」
「ごめん。俺パス」
「あ、俺も」と柴が伊野崎の答えに合わせた。
「伊野崎、帰っちゃうの?残念なんだけど」
葉山の肩が伊野崎の肩にぶつかる。
「名刺渡しとくな」
葉山は、自動車メーカーの名刺を伊野崎に渡し、柴にも渡す。
伊野崎に渡した名刺にだけ、手書きで携帯番号があった。
「今度、二人で飲み行かない?連絡して」
葉山は屈託なく誘い、そっと伊野崎の耳元で囁いた。
「俺、男もいけるんだよ」
葉山の左手の薬指には指輪がはまっている。
それを見ながら、伊野崎は曖昧に笑う。
「痛!」
葉山の右手を、柴が捻り上げた。
どうやら、伊野崎の背中に葉山が手を回そうとしたようだ。
立ち上がった柴が手を離すと、葉山はバランスを崩す。
柴に睨まれながら葉山は訊く。
「何?柴と付き合ってんの?」
「いや」
伊野崎が否定すると、柴は苦渋の表情をした。
葉山も椅子から下りると、柴の肩を強く押す。
「俺は伊野崎に話してんだよ。柴は高校の時から変わんないな。引っ込んでろ」
柴も葉山の肩をそれ以上に押し返した。
「気安く誘うな。伊野をなんだと思ってんだ」
葉山に突き飛ばされた柴が、カウンターに背中を打ちつけた。
グラスが落ちて割れる。
その音に辺りが静まり、二人の動きが止まった。
察した足立が戻ってきて、葉山と柴を引き離す。
「大丈夫か?」
伊野崎は頷き、店員に謝り割れたグラスを片付けてもらう。
「落ち着けよ。葉山は、あっちで二次会の店、探そ」
足立が葉山の腕を引っ張っる。
「でも…」
と言いながら、葉山は不承不承従った。
注目されてしまった伊野崎は、居心地悪そうに座り直した。
「どうして柴が怒るんだ」
「あいつは、高校の時から伊野のこと見てた。俺は知ってる」
「嘘だろ」
高校生の伊野崎は、柴しか見ていなかったようだ。
まったく記憶にない。
「あいつ、本気で誘ってた。なんで笑いかけたりするんだよ。連絡しないよな?」
「しないって」
伊野崎が否定すると、柴は安心したように息をつく。
足立の方を伺うと、葉山と二人で話をしていた。
葉山も冷静になったようだ。
「俺も伊野からしたら葉山と似たようなもんだよな。言える立場じゃない」
自嘲する柴は、グラスのビールを飲み干し、
「…もう帰らないか?」
と懇願するような目をした。
「柴、来たばかりだろ?何か食えよ」
柴は何も食べてなかった。
「また葉山から誘われるの見たくない。俺は伊野に会いにきただけだからいいよ」
柴は腰を上げて、伊野崎を待つ。
傍らに立つ柴を迷いながら見上げた伊野崎は、仕方ないなと思い、従った。
遠くから足立に挨拶して店を出た。
柴と一緒に電車に乗り、同じ駅で降りた。
改札口を出たと同時に伊野崎は言った。
「柴の家、行ってもいいか?」
柴の足が止まる。
「…今、部屋が散らかってるから」
伊野崎は自意識過剰にも断られるとは思っていなかった。
なんだ、その女みたいな断り方。
もしかして。
「…誰かいるのか?」
「違う。びっくりしすぎて、変な断り方してしまった。伊野が部屋に来たら興奮して、何やらかすかわからない。そしたら、また伊野に嫌われるから部屋は駄目だ」
柴は、眼鏡のフレームを上げ、再び歩き始める。
「もう、今でも柴の評価は地の底だ」
と伊野崎が言うと、柴は項垂れる。
「でも、今日は…伊野と穏やかに話ができてる」
「今日は高校に戻ったみたいで気分がいいから」
柴の家を通り過ぎた。
伊野崎を送ってくれるようだ。
「あのさ、あの夜に俺が言った3Pなんて嘘だ。柴が会いに来ても、自棄を起こしたりはしない」
「…伊野を苦しめるなら、会えないって思った。嘘でも同じだよな。ごめん」
「柴といると別れた時のことを思い出すし、許せる気がしない。さっき葉山の指輪見て、柴も結婚指輪してたんだなって思った」
「うん。ごめん」
二人で肩を並べて伊野崎の家まで黙って歩く。
素直な自分の気持ちを、伊野崎は告白しようと決めていた。
玄関前まで到着した。
伊野崎は心中を伝える。
「会えば辛くなるけど会えないのも辛いみたいだ。俺も会いたかった」
「…本当?」
「だからって、付き合うとかは想像できない」
「うん。会いたいって思ってくれただけで嬉しい」
柴は何度も頷き、嬉しそうに目を細めた。
「明日、目が覚めたら、また辛くて会いたくなくなるかもしれない」
伊野崎はありのままを伝える。
「待つよ。伊野が好きだから」
唐突に伊野崎は、柴の肩に頬を寄せていた。
柴がビクッとする。
柔軟剤と汗の匂いがした。
「柴の匂いは嫌いじゃない」
柴は直立不動で動かない。
間近に迫った伊野崎の顔を避けるように顔を背けた柴は、見たことがないほど赤かった。
耳も首も真っ赤だ。
「ありがとう」
柴は震えた声で呟く。
「伊野がいいって言うまで、伊野に触れないから、そばにいさせてほしい」
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