4 / 7
小学生
1日目の小学校生活
しおりを挟む
「にゃにゃ!?」
モニが僕の顔を見てびっくりしている。
だよね。
「にゃ・・・?」
さっき思いっきりころんじゃったからね。
僕はモニを撫でた。モニは嬉しそうにしている。でも「寂しかったよ・・・」みたいな目をしている。
僕は傘をさして、モニを抱いて、そして今日あったことを振り返りながら歩き出した。
僕のクラスは1年3組になった。出席番号は9番、担任の先生は堀澄シンヤ先生だ。
朝学活が終わって、皆立ち歩いたり喋ったりしているけど、僕は椅子に座ったまま呆然としていた。
幽霊みたいに。次の時間に自己紹介をすることになった。・・・僕の番が来た。
僕はみんなの前に立った。
「風神ハルです」
それだけ言って自分の席に戻った。
教室はざわついた。名前だけで自己紹介を終わらせるだなんて誰も思わなかったからだ。多くの人がびっくりしていて、一部の人は睨んできている。先生も予想外の自己紹介できょとんとしている。
何人か自己紹介をした後、
「俺の名前は橘チナツです。誕生日は12月15日で、好きなものはサッカー、嫌いなものは野菜です」
イケメンのチナツは女子に大人気。
「私の名前は富町ラミです。誕生日は9月8日で、好きなものは猫、嫌いなものは虫です」
可愛いラミは男子に大人気だ。
自己紹介が終わってチナツとラミは大勢のクラスメイトに囲まれていた。
僕は席に座ったままその様子を見ていた。その時後ろから、
「あいつら入学から1日目にクラスの頂点になったな」
と、話しかけられた。
振り返ると男の子がいた。確か名前は瀬川ルイ。
囲まれている二人を見て、すこし睨んでいた。
「お前、確か風神ハルだろ?いいのかこれで?あそこ見てみろよ」
ルイが指さした方を見ると、数名のクラスメイトが僕を見ながらひそひそ話をしていた。が、僕が見た瞬間に、違うところを見た。
「お前噂されているぞ」
ルイは多分心配しているんだと思うけど、「別に大丈夫」って感じの顔をした。ルイは複雑な表情をした。
そこからなんともなく下校時間となった。
人物データ
瀬川ルイ
キザな性格で、無口なハルを心配している。
親は文房具屋を営んでいる。
橘チナツ
美男でクラスの人気者。スポーツならなんでも得意だが、
結構短気。
富町ラミ
美女でチナツと同レベルの人気者。穏やかな性格だが、
怖がり。
堀澄シンヤ
担任。臆病者だけど、誰よりもクラスの皆を大切にしている。
モニが僕の顔を見てびっくりしている。
だよね。
「にゃ・・・?」
さっき思いっきりころんじゃったからね。
僕はモニを撫でた。モニは嬉しそうにしている。でも「寂しかったよ・・・」みたいな目をしている。
僕は傘をさして、モニを抱いて、そして今日あったことを振り返りながら歩き出した。
僕のクラスは1年3組になった。出席番号は9番、担任の先生は堀澄シンヤ先生だ。
朝学活が終わって、皆立ち歩いたり喋ったりしているけど、僕は椅子に座ったまま呆然としていた。
幽霊みたいに。次の時間に自己紹介をすることになった。・・・僕の番が来た。
僕はみんなの前に立った。
「風神ハルです」
それだけ言って自分の席に戻った。
教室はざわついた。名前だけで自己紹介を終わらせるだなんて誰も思わなかったからだ。多くの人がびっくりしていて、一部の人は睨んできている。先生も予想外の自己紹介できょとんとしている。
何人か自己紹介をした後、
「俺の名前は橘チナツです。誕生日は12月15日で、好きなものはサッカー、嫌いなものは野菜です」
イケメンのチナツは女子に大人気。
「私の名前は富町ラミです。誕生日は9月8日で、好きなものは猫、嫌いなものは虫です」
可愛いラミは男子に大人気だ。
自己紹介が終わってチナツとラミは大勢のクラスメイトに囲まれていた。
僕は席に座ったままその様子を見ていた。その時後ろから、
「あいつら入学から1日目にクラスの頂点になったな」
と、話しかけられた。
振り返ると男の子がいた。確か名前は瀬川ルイ。
囲まれている二人を見て、すこし睨んでいた。
「お前、確か風神ハルだろ?いいのかこれで?あそこ見てみろよ」
ルイが指さした方を見ると、数名のクラスメイトが僕を見ながらひそひそ話をしていた。が、僕が見た瞬間に、違うところを見た。
「お前噂されているぞ」
ルイは多分心配しているんだと思うけど、「別に大丈夫」って感じの顔をした。ルイは複雑な表情をした。
そこからなんともなく下校時間となった。
人物データ
瀬川ルイ
キザな性格で、無口なハルを心配している。
親は文房具屋を営んでいる。
橘チナツ
美男でクラスの人気者。スポーツならなんでも得意だが、
結構短気。
富町ラミ
美女でチナツと同レベルの人気者。穏やかな性格だが、
怖がり。
堀澄シンヤ
担任。臆病者だけど、誰よりもクラスの皆を大切にしている。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる