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第九章 揺れる
王の意思
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ネーテは手紙をポケットに突っ込むと、兵に礼を伝え、自室に戻り、人払いをさせてから手紙を開いた。
『パパへ』
少し丸みを帯びた文字。リウの書いた文字だった。
『きっと沢山悩ませてしまっているよね。ごめんなさい。きっと、パパとの面会はできないから、お手紙を書いています。』
「リウ…」
自然と、手紙を握る手にチカラが入る。
『今回の件は、私が原因で、1人の命が失われ、1人を今もなお苦しませているそうです。パパには本当に辛い選択だと思うけれど、どうか、王としての選択を。それは私の願いだから。』
ぽたっ。紙の上の文字が滲んだ。気づけば数滴、手紙の上に涙が落ちていた。
『パパ、私の最後のお願いです。私を、城下の人の望む形で罰してください。』
ネーテの唇から、言葉にならない音が溢れ出す。涙は止まることを知らず、ネーテの顔を濡らし手紙にシミを作っていく。
城の鐘が日付が変わったことを知らせ、ネーテの声をかき消していく。ナナに、リウへ対する処罰を伝える日が来た。これ以上は先伸ばすことは出来ない。
朝になればリウを処刑することを伝えなければ。それは娘自身の願い。拒否する父親としての気持ちを押し殺して、王として、国のトップに立つ者として、下さなければならない判決。
だから、どうか、今だけ、それまでは。
父親として、一人の娘の死を嘆くことを許してほしいと、ネーテは手紙を抱きしめて、泣き続けた。
そして、朝を迎え、王からの言葉は号外となり、城下へ知れ渡った。
『パパへ』
少し丸みを帯びた文字。リウの書いた文字だった。
『きっと沢山悩ませてしまっているよね。ごめんなさい。きっと、パパとの面会はできないから、お手紙を書いています。』
「リウ…」
自然と、手紙を握る手にチカラが入る。
『今回の件は、私が原因で、1人の命が失われ、1人を今もなお苦しませているそうです。パパには本当に辛い選択だと思うけれど、どうか、王としての選択を。それは私の願いだから。』
ぽたっ。紙の上の文字が滲んだ。気づけば数滴、手紙の上に涙が落ちていた。
『パパ、私の最後のお願いです。私を、城下の人の望む形で罰してください。』
ネーテの唇から、言葉にならない音が溢れ出す。涙は止まることを知らず、ネーテの顔を濡らし手紙にシミを作っていく。
城の鐘が日付が変わったことを知らせ、ネーテの声をかき消していく。ナナに、リウへ対する処罰を伝える日が来た。これ以上は先伸ばすことは出来ない。
朝になればリウを処刑することを伝えなければ。それは娘自身の願い。拒否する父親としての気持ちを押し殺して、王として、国のトップに立つ者として、下さなければならない判決。
だから、どうか、今だけ、それまでは。
父親として、一人の娘の死を嘆くことを許してほしいと、ネーテは手紙を抱きしめて、泣き続けた。
そして、朝を迎え、王からの言葉は号外となり、城下へ知れ渡った。
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