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クルトお兄様の気持ちと私の気持ち
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「できるからとやらなくてもいい。気になったことの全てに首を突っ込んではいけない。本当はそう言いたいよ。誰を犠牲にしてもエレナを守りたい。それが僕の気持ちだ」
クルトお兄様が言う。分かっている。クルトお兄様も、ヘンドリックお兄様も、アリアも私を大切にしてくれていること。だから怒るんだって言うのも分かっている。
「家の中にいて本を読んでいて欲しい。剣なんてできなくていいから、安全な場所で笑っていて欲しい。僕の言いたいこと分かるよね?」
「分かります。クルトお兄様がわたくしのことをとても心配してくださっていることも、大切にしてくださっていることも」
アリアへと視線を向ける。アリアはもう泣き止んではいたが、目はまだ赤いままだった。
「お兄様やアリアがどんな気持ちだったのかは本当に分かっております。反省もしております」
アリアに泣かれるまで分からなかったのは自分でもどうかと思う。だけど本当に今回は反省している。次はこんなことをしないようにしようとも思っている。
「だけど、それはわたくしではないのです」
きっぱりとそう言う。
「家の中で本を読むことは好きです。わたくしだって笑って過ごしたいです。だけどそれはわたくしではありません。外に出て、気になったことには首を突っ込んで、わたくしにできることは何でもしたい。それがわたくしです。申し訳ありませんがクルトお兄様のおっしゃるようには生きることができません」
心ではもうしないと誓っても体が動いている。私に誰かを助けられるなら助けたいし、気になったことをそのままにしてはいられない。だって今の私には力がある。この力を人の為に使いたい。
真っすぐにクルトお兄様の目を見ると、お兄様はふっと笑った。まるで私がこういうことが分かっていたかのように。
「知っているよ。僕が叱っても無駄だってことも分かっている。だけど分かって欲しい。僕や兄上、アリア、父上も義母上も皆がエレナのことを大事に思っていて心配している。それだけは忘れないで欲しい」
それは言われなくても知っている。だって私だって同じように皆大切だもん。
「たとえ敵わないと分かっていても助けを求めて欲しい。僕はエレナを助けるためなら命を賭けて戦うよ」
頬が緩んだ。そういう風に言ってもらえるのは普通に嬉しい。この人の妹で良かったと思う。
「クルトお兄様、お兄様がわたくしを大切に思うようにわたくしもお兄様や皆がとても大切なのです。お兄様もそれは分かっていてくださいませ」
簡単に命を賭けるなんて言わないで欲しい。私だって皆を守りたいから大人しく着いて行った。それが一番被害が少ないと思ったから。私だって自分が可愛い。勝率がなかったらついてはいかない。別に自己犠牲の精神などは持ち合わせていないのだ。
お兄様は少し驚いたような表情を浮かべ、すぐに笑った。
「うん、分かったよ」
この話はこれで終わり。今回は私も良くはなかった。反省。次からはもうちょっと色々考えて動こう。
「エレナ、馬車は用意しておくよ。着替えて義母上に挨拶したら城に行っておいで」
「……? はい」
なんでお城?
首を傾げるとクルトお兄様は「兄上はもう行っているよ」とそれだけ言って部屋を出て行った。
まあそりゃヘンドリックお兄様はあそこが職場なんだから行っていてもおかしくない。どうして私が行くのだろう。まあ別に家にいても何もすることないからいいけど。
クルトお兄様の言う通り着替えてお義母様のところへ行くと、お義母様にも少し叱られた。だけどその後に「心配したのよ」と抱き締められ、これもまた少しだけ居心地が悪かった。
てくてくと一人でお城の廊下を歩く。どこへ行けばいいのか分からなくてとりあえず魔法省へと行くと、そこにはヘンドリックお兄様はいなかった。
「ごきげんよう、マルゴット様」
「ごきげんよう、エレナ様。ヘンドリックなら陛下のところへ行っておりますわよ」
ああ、あっちだったか。また何か話をしているのかな。
「そうなのですね。分かりました。行ってみます」
すぐに出て行こうとする私をマルゴット様が引き留めた。
「事情は大体伺いましたわ。おめでとうございます」
ひそひそと他の人には聞こえない音量でそう言ったマルゴット様。事情? おめでとうって何?
「ありがとうございます……?」
よく分からないけどとりあえずお礼を言っておいた。この状況で事情って言ったらユリウス殿下のことかな? ヘンドリックお兄様もマルゴット様のことは信頼しているみたいだし。
魔法省を出て陛下への執務室へ向かう。その途中によく知っている大きな姿が見えた。
「ヴェルナー様!」
少し大きな声で呼び止めるとヴェルナー様は振り向いて私をみてニカッと笑った。
「久しぶりだな」
「お久しぶりです」
二人で並んで歩く。体格が違いすぎて話をするのも大変だ。顔を見ていると首が痛くなってくる。
「大体の話はクリスから聞いた」
「ええ」
そうだ、ヴェルナー様もユリウス殿下に会っているんだった。
「危ない真似はもうするな」
「はい、つい先ほどもクルトお兄様に叱られたところですわ。反省しております」
苦笑いを浮かべてそう言うとヴェルナー様は「はっはっは」と笑った。
「クルトはエレナをずっと心配していたからな」
「……いい兄を持ちました」
「ああ、そうだな」
てくてくと歩くうちに陛下の執務室へと続く廊下についた。
「では、わたくしはこちらですので」
「ああ、また訓練場に来てくれ。いつでも相手するぞ」
「はい、ありがとうございます」
用事がない限り近付かないようにしよう。そう決意した時だった。
「そうだ、言い忘れていた。おめでとう」
「……ありがとうございます」
まただ。また訳の分からない祝福。何に対してなのだろう。しかし聞く前にヴェルナー様は「じゃ」と手を上げて歩いて行ってしまった。
ヘンドリックお兄様に聞けばわかるか。
クルトお兄様が言う。分かっている。クルトお兄様も、ヘンドリックお兄様も、アリアも私を大切にしてくれていること。だから怒るんだって言うのも分かっている。
「家の中にいて本を読んでいて欲しい。剣なんてできなくていいから、安全な場所で笑っていて欲しい。僕の言いたいこと分かるよね?」
「分かります。クルトお兄様がわたくしのことをとても心配してくださっていることも、大切にしてくださっていることも」
アリアへと視線を向ける。アリアはもう泣き止んではいたが、目はまだ赤いままだった。
「お兄様やアリアがどんな気持ちだったのかは本当に分かっております。反省もしております」
アリアに泣かれるまで分からなかったのは自分でもどうかと思う。だけど本当に今回は反省している。次はこんなことをしないようにしようとも思っている。
「だけど、それはわたくしではないのです」
きっぱりとそう言う。
「家の中で本を読むことは好きです。わたくしだって笑って過ごしたいです。だけどそれはわたくしではありません。外に出て、気になったことには首を突っ込んで、わたくしにできることは何でもしたい。それがわたくしです。申し訳ありませんがクルトお兄様のおっしゃるようには生きることができません」
心ではもうしないと誓っても体が動いている。私に誰かを助けられるなら助けたいし、気になったことをそのままにしてはいられない。だって今の私には力がある。この力を人の為に使いたい。
真っすぐにクルトお兄様の目を見ると、お兄様はふっと笑った。まるで私がこういうことが分かっていたかのように。
「知っているよ。僕が叱っても無駄だってことも分かっている。だけど分かって欲しい。僕や兄上、アリア、父上も義母上も皆がエレナのことを大事に思っていて心配している。それだけは忘れないで欲しい」
それは言われなくても知っている。だって私だって同じように皆大切だもん。
「たとえ敵わないと分かっていても助けを求めて欲しい。僕はエレナを助けるためなら命を賭けて戦うよ」
頬が緩んだ。そういう風に言ってもらえるのは普通に嬉しい。この人の妹で良かったと思う。
「クルトお兄様、お兄様がわたくしを大切に思うようにわたくしもお兄様や皆がとても大切なのです。お兄様もそれは分かっていてくださいませ」
簡単に命を賭けるなんて言わないで欲しい。私だって皆を守りたいから大人しく着いて行った。それが一番被害が少ないと思ったから。私だって自分が可愛い。勝率がなかったらついてはいかない。別に自己犠牲の精神などは持ち合わせていないのだ。
お兄様は少し驚いたような表情を浮かべ、すぐに笑った。
「うん、分かったよ」
この話はこれで終わり。今回は私も良くはなかった。反省。次からはもうちょっと色々考えて動こう。
「エレナ、馬車は用意しておくよ。着替えて義母上に挨拶したら城に行っておいで」
「……? はい」
なんでお城?
首を傾げるとクルトお兄様は「兄上はもう行っているよ」とそれだけ言って部屋を出て行った。
まあそりゃヘンドリックお兄様はあそこが職場なんだから行っていてもおかしくない。どうして私が行くのだろう。まあ別に家にいても何もすることないからいいけど。
クルトお兄様の言う通り着替えてお義母様のところへ行くと、お義母様にも少し叱られた。だけどその後に「心配したのよ」と抱き締められ、これもまた少しだけ居心地が悪かった。
てくてくと一人でお城の廊下を歩く。どこへ行けばいいのか分からなくてとりあえず魔法省へと行くと、そこにはヘンドリックお兄様はいなかった。
「ごきげんよう、マルゴット様」
「ごきげんよう、エレナ様。ヘンドリックなら陛下のところへ行っておりますわよ」
ああ、あっちだったか。また何か話をしているのかな。
「そうなのですね。分かりました。行ってみます」
すぐに出て行こうとする私をマルゴット様が引き留めた。
「事情は大体伺いましたわ。おめでとうございます」
ひそひそと他の人には聞こえない音量でそう言ったマルゴット様。事情? おめでとうって何?
「ありがとうございます……?」
よく分からないけどとりあえずお礼を言っておいた。この状況で事情って言ったらユリウス殿下のことかな? ヘンドリックお兄様もマルゴット様のことは信頼しているみたいだし。
魔法省を出て陛下への執務室へ向かう。その途中によく知っている大きな姿が見えた。
「ヴェルナー様!」
少し大きな声で呼び止めるとヴェルナー様は振り向いて私をみてニカッと笑った。
「久しぶりだな」
「お久しぶりです」
二人で並んで歩く。体格が違いすぎて話をするのも大変だ。顔を見ていると首が痛くなってくる。
「大体の話はクリスから聞いた」
「ええ」
そうだ、ヴェルナー様もユリウス殿下に会っているんだった。
「危ない真似はもうするな」
「はい、つい先ほどもクルトお兄様に叱られたところですわ。反省しております」
苦笑いを浮かべてそう言うとヴェルナー様は「はっはっは」と笑った。
「クルトはエレナをずっと心配していたからな」
「……いい兄を持ちました」
「ああ、そうだな」
てくてくと歩くうちに陛下の執務室へと続く廊下についた。
「では、わたくしはこちらですので」
「ああ、また訓練場に来てくれ。いつでも相手するぞ」
「はい、ありがとうございます」
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「そうだ、言い忘れていた。おめでとう」
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