【Ｒ１８】守人と巫女とバニーガール

餓鬼編4

　一瞬、電撃が走ったように身を仰け反らせた玉兎だが、舌先を一刀の中に入れていた唇は離れなかった。
　しかし、急に恥ずかしくなったのか、突然暴れだし一刀から離れようとする。
　膣の方も奥の方から力を強め離れようとする。
　突然の豹変に一刀は驚いたが、寧ろ火が付いた。
　尻肉に埋まっていた指を抜くと玉兎の頭を右手で抑え引き寄せ返し、腕で背中を押さえる。
　こうして唇を離さないようにして自分の舌を更に玉兎の口中の奥へ入れていく。
　時に玉兎の舌を絡め、上顎を舐め上げ、歯茎を舐る。
　自分の口を蹂躙しつつ的確に性感帯を攻撃する一刀の前にやがて玉兎も自らの舌を絡めてくる。
　更に一刀は自分の胸と玉兎の胸の間に左手を滑り込ませ堅くなった乳首を指で弄くる。

「！」

　突然の刺激に酔って蕩けたように玉兎は撓垂れる。
　その隙に一刀は再び身体を捻ると上になり腰を上下に動かし、膣の中で自分の男根をピストン運動させる。
　最初は強く拒んでいた膣も重力の力を借りた上に執拗に各所を攻めていく一刀の前に、膣は力を弱め、蜜を流して子宮への扉を開いていく。
　再び膣が力を取り戻した時には一刀の男根を求めて貪るように奥へ引き込もうとする。
　離れようと一刀の肩を叩いていた玉兎の両手もやがて一刀を求めるように背中に回し、堅く密着する。
　玉兎の足も暴れていたがやがて抵抗を止め、次いで激しく動く一刀の腰に両脚を絡ませて密着しようとする。
　肉感の良い太ももに挟まれた一刀は更に燃え上がり限界まで膨れあがった精液が沸騰する。
　最早限界だった。
　一刀は溜まりに溜まった自分の精液を玉兎の子宮の中に放出した。

「！」

　子宮が燃え上がるような感覚の後、全身に火が走るようにな衝撃が玉兎の中を走る。
　やがて灰になったように真っ白になった玉兎は全身から力が抜けて四肢を地面に倒した。

「ふう」

　ようやく口を離した一刀はぐったりと倒れる玉兎からようやく口を離し、身を起こした。
　力の抜けた膣から自分の男根を引き抜く。大量の精液と蜜の混じった混合物が赤い裏地のマントの上に止めども無く流れ、複雑な模様を描き、当たりに果実の甘い香りを放つ。
　その両側には力果てて四方へ折れる両脚が彫刻のように立っている。
　胸は荒い呼吸で何度も上下するが針は残っており先端はピンと天を貫かんばかりに立っている。
　先ほどまで強く一刀を捕らえていた腕は何処にそんな力が合ったのかと思うほど細く、肘を曲げ指を折って横たわっている。
　少し横に傾いた顔は疲労の色とそれ以上に興奮と歓喜の色で染まっており、瞳は瞼で閉じているが目尻に涙を湛え輝いている。
　半開きになった口は、洗い吐息を吐き、口端からは涎が一筋流れている。
　激しい運動で髪は更に乱れ、汗の粒を纏って淫らな雰囲気を強調していた。

「うん？」

　その時、一刀は気が付いた玉兎の頭に、特徴であるウサ耳が無い事に。
　どういう事か事後のあとで鮮明になった頭をフル稼働させ瞬時に真実を導き出す。

「……雅なのか？」

「……ええ」

「……今じゃ無くて少し前に入れ替わった？」

「……ええ」

　顔の赤みを増しながら雅が頷くと、一刀は顔を蒼白にした。
　途中で玉兎は雅と入れ変わっていたのだ。
　恐らく、キスしたとき、突然離れようとしたときだ。
　玉兎は初めから途中で入れ替わるのを前提に服を脱がさせ、キスをさせ続けて耳が見えないようにして、離れられないよう抱きついた瞬間を狙って入れ替わったのだ。
　これまで交わって雅の精神に精気を満たさなければ代われないと一刀は思い込んでいたから気が付かなかった。

「どうして玉兎はこんな事をしたんだ」

「……妾ばかりが楽しんでは同居人に申し訳が無い。楽しんで欲しいと言っていたわ」

　悔しそうに少しツンとした表情で雅は答えた。
　知らないとはいえ雅を相手にずっと責め続けていたと言う事か。
　気まずくなって一刀は謝罪の言葉を口にした。

「……ごめん」

「謝らないでよ。悪くなかったし」

「え」

「何でもない、それより一刀」

　聞こえなかった小声を尋ねようとした一刀だったが真剣な表情で尋ねてくる雅を前にして止めた。

「なに？」

「私と玉兎、どっちが好き？」

「え？」

　突然の洗濯しに一刀は狼狽える。
　雅は幼馴染みで守る対象であり、何より将来を誓った仲であり、相性も良いと思っている。
　幾多の討滅で心が通い合い、二人一緒になっても上手く行くだろう。
　一方の玉兎は雅の中に封印されているようまで時折雅の意識を乗っ取る奴だ。
　だが、強大な精気で幾度も助けられており、最終的には雅を助ける事にも繋がっている。
少し我が儘で尊大だが実力があり、他人を気遣うような思いやりのある性格だが、妖艶に見えて子供っぽいところがある。
　幾度もの戦いで共に戦った仲であり、事後の事もあり、蔑ろに出来る相手ではない。
　最初こそ討滅しなければと思っていたが今では大切な仲間だと一刀は思っている。
　どちらかを選択するなど一刀には出来ない。
　それが出来たなら、あの時玉兎にハッキリ答えられた。

「……いいわよ答えなくて」

　一刀の沈黙を見て雅は答えるのを止めさせた。

「いや、違う」

「良いの……それが一刀なんだから。優しくして上げてね」

　雅は笑みを浮かべたがそれは少し寂しげだった。