【R18】俺は変身ヒーローが好きだが、なったのは同級生の女子でした。一方の俺は悪の組織に捕らえられマッドサイエンティストにされた

第三話 新たなギアレンジャー ギアブルー参上

ヴァレリー撤退

「くっ、なんて威力なの」

　戦闘員達が倒れる姿を見てヴァッレリーは、動揺した。

「まさかマダムバタフライが倒され裏切りまでするなんて。しかも新たなギアレンジャーだと」

　マダムバタフライが倒され、地上に落ちた事にヴァレリーは動揺した。
　あの弾幕を前にしては、近接戦闘がメインである自分は近づけないとヴァレリーは確信した。
　しかも洗脳処置した怪人が裏切るほどどす黒いオーラを放つ、やばい奴だ。

「撤退よ！　残っている者達は撤収しなさい！」

　敗北を悟ったヴァレリーはこれ以上損害が大きくならないよう撤退を命じ戦闘員達と共に去って行った。
　ブルーが一瞬で戦闘員をなぎ倒す姿を目撃したマダムバタフライは助かったと思った。
　アセンデッドを裏切った自分はもはや追われる側ブルーに従うしかない。
　自分を倒したことでもあるが、今の掃射を見てあらためて確信した。
　彼女なら自分を守り切れると。
　助けたのは自分に価値があるとブルーが認めたから。
　自分は助かると思った。

「敵の撤退を確認」

　ヴァレリー達の撤退を目視とバイザーからの情報で確認したブルーはようやく警戒を解きマダムバタフライに向き直った。

「あ、あの、助けてくれてありが」

　パパパパパッ

　感謝を述べるマダムバタフライにブルーがサブマシンガンを放った。

「へ？」

　更に穴だらけになったマダムバタフライは、唖然とし、続いて驚愕した。

「ど、どうして」

　身体から力が抜けていくのを感じながらマダムバタフライは尋ねた。

「あら、そんな事も分からないの」

　ブルーは見下しながらマダムバタフライに彼女の罪を教えた。

「あなた、私のレッドを虐めたでしょう」