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六度目の戦い
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深い意識の海の底からゆっくりと浮き上がるようにアクアは目覚めた。
霞かかった視界が鮮明になると、いつものベッドの上に寝かされていた。
「……また負けちゃった……」
度重なる敗北に絶望感さえ抱くようになったアクアは力なくつぶやく。
「でも、負けない」
一言小さくつぶやくといつもベッド横のテーブルに置かれている食事とエネルギー補充を行う。
相変わらず、水の入った水差しも置かれている。
勝つためにはアクアの武器となる水は置かない方が良いのだが、怪人は何故かアクアの抵抗を喜んでいるようで、全力を出せるよう必ず水を置いている。
全力で戦うアクアを倒すことで心を折ろうとしているのでは、と考えたが違うようだ。
確証は無かったが、アクアはそんな風に感じた。
「とにかく勝って逃げ出さないと」
怪人の意思がどうであれ、怪人の元から逃げ出す事を優先した。
牢獄という割には内装は豪華で扱いは丁寧だが、部屋から出られず、陵辱を要求され戦い破れれば辱めを受ける。
そのような場所から逃れなければとアクアは自分に言い聞かせる。
「うっ」
身体を起こし上げると、身体のあちこちが擦れて疼き、アクアの中に快電が走る。
幾度も受けた強姦によりアクアの身体は開発されつつある。
身体は徐々に敏感になって行き、今では身体を少し動かすだけで身体が疼くようになってしまっている。
身体から出てくる快楽を抑えようと身体の各部を手と腕で摩る。自慰を優先してバランスを失いベッドに倒れ込むも、身体の疼きを抑えるためにアクアは続けた。
だが、身体の疼きは収まらず、怪人に強姦された時の事がフラッシュバックしてくる。
「……このままで良いかも……」
激しいが自分の身体の気持ちよい場所、性感帯を的確に突き上げ、身体を満足させてくれたことをアクアは思いだし、ぽつりと呟いた。
「な、何を言っているの!」
そして、呟いたしまった自分に驚き慌てて否定する。
正義と平和の戦士として、女性をないがしろにする怪人を許すわけには行かない。
まして身体の欲求不満を解消するため強姦を受け入れる、求めるなどもってのほかだ。
アクアは身体の疼きを無視して立ち上がると、精神を集中させて作戦を考え始めた。
しばらくしていつものように部屋のドアが開いた。
入ってきたのはいつも通り怪人二人組、大柄な怪人と小太りの怪人だった。
違いがあるとすればベッドの上に人一人が入っているようなシーツの膨らみが見えることだ。
大柄な怪人はいつもと違う様子に小首を傾げたが、いつものように言葉をかけた。
「オイメス、オレノセイドレイニナレ、オマエハオレノアナダ」
次の瞬間、ベッドの上のシーツが跳ね上がり、大柄な怪人に被さる。
同時に、シーツ越しに何かが迫り水で出来た短刀を突き立てて襲いかかる。
襲われた大柄な怪人は鎧で短刀をはじくとベッドに向かって押し返した。
しかし、怪人は違和感を感じた。
アクアがシーツを飛ばしてきて短刀で襲ってきた、と考えていた。
それにしては攻撃が確実ではないし、体当たりしてきた質量が女性にして軽すぎる。
「!」
罠である事を悟ったときにはすでに遅かった。
大柄な怪人がベッドの上に組み敷いたものが突如爆発した。
「かかったわね!」
ドアの近くに置いてある両開きの洋服ダンスに隠れていたアクアが飛び出した。
水差しの中の水を使って自分に似せた人形を作りだし、ベッドの上に寝かせて、シーツを掛けてアクアが寝ているように見せかけた。
そして自分は洋服ダンスの中に隠れて奇襲する機会を狙っていた。
怪人が入ってきていつもの台詞を放ったと同時に人形にシーツを飛ばさせ怪人の視界を奪うと同時に短刀で攻撃させる。
これがはじき返されるのは想定内。むしろ攻撃を弾かせ、組み敷かせるように持ち込むのが狙いだ。
いつものようにベッドの上に組み敷かせた瞬間、人形を自爆させて怪人にダメージを与えるのだ。
目論見は成功し、大柄な怪人は天井まで吹き飛ばされ床に落ちた。
「はああっっ」
アクアは、ドア近くにいて大柄な怪人を助けようとした小太りの怪人を襲撃した。
多少のダメージを与えた混乱しているであろう大柄な怪人より戦闘力を維持したままの小太りの怪人を無力化し一対一の状況に持ち込もうと考えていた。
「!」
アクアの奇襲に小太りの怪人は剣を抜いて迎撃する。
水で作られたアクアの長剣を切り裂いて電撃を浴びせようとする。
しかし、それもアクアの狙いだった。
切り裂かれた剣は細い紐状となり小太りの怪人に絡み付き、鎧の隙間に入り込む。
その状態でえ雷を発生させたため、水を通じて自分の電撃が自分を襲った。
「!」
自らの電撃を受けて小太りの怪人は全身が痺れ床に倒れた。
「ふう」
最近は負けてばかりだがアクアは決して弱いセーラー美少女戦士ではない。
大柄な怪人が強すぎるだけだった。
「うおおおおおっっ」
その怪人は大きな声を上げ、立ち上がりアクアに向かって突進した。
かなり強めの爆発に設定したにも関わらず、すぐさま立ち上がり突進するとは驚きだった。
アクアは水で作った剣を構えて立ち向かおうとする。
「うっ」
しかし、剣を構えた瞬間、身体に疼きが走る。
身体の芯が熱くなり、これまで責められた箇所がジンジンとして意識が混乱し、集中力を乱す。
そのため怪人の攻撃を受けることしか出来ない。
「くっ」
強く激しい剣戟に対してアクアは必死に捌いていくが、それ以上は出来なかった。
いつもなら相手の動きを冷静に見極めて、小さな反撃や奇襲を行い徐々に優位を奪いつつ罠に追い込み、作った隙に、トドメの強烈な一撃を放ち勝利する。
だが、身体の疼きに集中力を乱された思考ではとてもそのようなことは出来ない。
怪人の剣戟を避けるため、激しく動く度に衣装が擦れ、性感帯を刺激していく。
身体の中に快電が走り身体が弛緩していき、力が抜け、受ける度に弱くなっていく。
「きゃあっ」
ついに、怪人に剣をは弾かれた。
そのまま突進してきた怪人に抱き付かれると、腰から両腕を回され引き寄せられる。
「あああんんんっっっ」
両腕が引き寄せる力で腰と背骨へダメージを与えられるベアバックを決められたアクアは悲鳴を上げる。
だが敏感になっていた身体と肌、特に膨らんでいた胸が強く押しつけられて、性的に興奮して声に甘美な成分が混ざっている。
激痛と快楽の両挟みにあったアクアの意識は遠ざかっていき、やがて気を失った。
霞かかった視界が鮮明になると、いつものベッドの上に寝かされていた。
「……また負けちゃった……」
度重なる敗北に絶望感さえ抱くようになったアクアは力なくつぶやく。
「でも、負けない」
一言小さくつぶやくといつもベッド横のテーブルに置かれている食事とエネルギー補充を行う。
相変わらず、水の入った水差しも置かれている。
勝つためにはアクアの武器となる水は置かない方が良いのだが、怪人は何故かアクアの抵抗を喜んでいるようで、全力を出せるよう必ず水を置いている。
全力で戦うアクアを倒すことで心を折ろうとしているのでは、と考えたが違うようだ。
確証は無かったが、アクアはそんな風に感じた。
「とにかく勝って逃げ出さないと」
怪人の意思がどうであれ、怪人の元から逃げ出す事を優先した。
牢獄という割には内装は豪華で扱いは丁寧だが、部屋から出られず、陵辱を要求され戦い破れれば辱めを受ける。
そのような場所から逃れなければとアクアは自分に言い聞かせる。
「うっ」
身体を起こし上げると、身体のあちこちが擦れて疼き、アクアの中に快電が走る。
幾度も受けた強姦によりアクアの身体は開発されつつある。
身体は徐々に敏感になって行き、今では身体を少し動かすだけで身体が疼くようになってしまっている。
身体から出てくる快楽を抑えようと身体の各部を手と腕で摩る。自慰を優先してバランスを失いベッドに倒れ込むも、身体の疼きを抑えるためにアクアは続けた。
だが、身体の疼きは収まらず、怪人に強姦された時の事がフラッシュバックしてくる。
「……このままで良いかも……」
激しいが自分の身体の気持ちよい場所、性感帯を的確に突き上げ、身体を満足させてくれたことをアクアは思いだし、ぽつりと呟いた。
「な、何を言っているの!」
そして、呟いたしまった自分に驚き慌てて否定する。
正義と平和の戦士として、女性をないがしろにする怪人を許すわけには行かない。
まして身体の欲求不満を解消するため強姦を受け入れる、求めるなどもってのほかだ。
アクアは身体の疼きを無視して立ち上がると、精神を集中させて作戦を考え始めた。
しばらくしていつものように部屋のドアが開いた。
入ってきたのはいつも通り怪人二人組、大柄な怪人と小太りの怪人だった。
違いがあるとすればベッドの上に人一人が入っているようなシーツの膨らみが見えることだ。
大柄な怪人はいつもと違う様子に小首を傾げたが、いつものように言葉をかけた。
「オイメス、オレノセイドレイニナレ、オマエハオレノアナダ」
次の瞬間、ベッドの上のシーツが跳ね上がり、大柄な怪人に被さる。
同時に、シーツ越しに何かが迫り水で出来た短刀を突き立てて襲いかかる。
襲われた大柄な怪人は鎧で短刀をはじくとベッドに向かって押し返した。
しかし、怪人は違和感を感じた。
アクアがシーツを飛ばしてきて短刀で襲ってきた、と考えていた。
それにしては攻撃が確実ではないし、体当たりしてきた質量が女性にして軽すぎる。
「!」
罠である事を悟ったときにはすでに遅かった。
大柄な怪人がベッドの上に組み敷いたものが突如爆発した。
「かかったわね!」
ドアの近くに置いてある両開きの洋服ダンスに隠れていたアクアが飛び出した。
水差しの中の水を使って自分に似せた人形を作りだし、ベッドの上に寝かせて、シーツを掛けてアクアが寝ているように見せかけた。
そして自分は洋服ダンスの中に隠れて奇襲する機会を狙っていた。
怪人が入ってきていつもの台詞を放ったと同時に人形にシーツを飛ばさせ怪人の視界を奪うと同時に短刀で攻撃させる。
これがはじき返されるのは想定内。むしろ攻撃を弾かせ、組み敷かせるように持ち込むのが狙いだ。
いつものようにベッドの上に組み敷かせた瞬間、人形を自爆させて怪人にダメージを与えるのだ。
目論見は成功し、大柄な怪人は天井まで吹き飛ばされ床に落ちた。
「はああっっ」
アクアは、ドア近くにいて大柄な怪人を助けようとした小太りの怪人を襲撃した。
多少のダメージを与えた混乱しているであろう大柄な怪人より戦闘力を維持したままの小太りの怪人を無力化し一対一の状況に持ち込もうと考えていた。
「!」
アクアの奇襲に小太りの怪人は剣を抜いて迎撃する。
水で作られたアクアの長剣を切り裂いて電撃を浴びせようとする。
しかし、それもアクアの狙いだった。
切り裂かれた剣は細い紐状となり小太りの怪人に絡み付き、鎧の隙間に入り込む。
その状態でえ雷を発生させたため、水を通じて自分の電撃が自分を襲った。
「!」
自らの電撃を受けて小太りの怪人は全身が痺れ床に倒れた。
「ふう」
最近は負けてばかりだがアクアは決して弱いセーラー美少女戦士ではない。
大柄な怪人が強すぎるだけだった。
「うおおおおおっっ」
その怪人は大きな声を上げ、立ち上がりアクアに向かって突進した。
かなり強めの爆発に設定したにも関わらず、すぐさま立ち上がり突進するとは驚きだった。
アクアは水で作った剣を構えて立ち向かおうとする。
「うっ」
しかし、剣を構えた瞬間、身体に疼きが走る。
身体の芯が熱くなり、これまで責められた箇所がジンジンとして意識が混乱し、集中力を乱す。
そのため怪人の攻撃を受けることしか出来ない。
「くっ」
強く激しい剣戟に対してアクアは必死に捌いていくが、それ以上は出来なかった。
いつもなら相手の動きを冷静に見極めて、小さな反撃や奇襲を行い徐々に優位を奪いつつ罠に追い込み、作った隙に、トドメの強烈な一撃を放ち勝利する。
だが、身体の疼きに集中力を乱された思考ではとてもそのようなことは出来ない。
怪人の剣戟を避けるため、激しく動く度に衣装が擦れ、性感帯を刺激していく。
身体の中に快電が走り身体が弛緩していき、力が抜け、受ける度に弱くなっていく。
「きゃあっ」
ついに、怪人に剣をは弾かれた。
そのまま突進してきた怪人に抱き付かれると、腰から両腕を回され引き寄せられる。
「あああんんんっっっ」
両腕が引き寄せる力で腰と背骨へダメージを与えられるベアバックを決められたアクアは悲鳴を上げる。
だが敏感になっていた身体と肌、特に膨らんでいた胸が強く押しつけられて、性的に興奮して声に甘美な成分が混ざっている。
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