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その場にいたのは僕だけだった(階段2)
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先生は山根に対しては何も言わずにただただ教室に入っていく姿を見送っていた。
取り残された僕はその山根の態度に唖然としていた。
先生の視線はすぐ僕に移り「ほら席に座れ」っと先生なりの優しい言い方で僕の背中を押してくれた。
当然クラスの視線は僕に集まっていたが不思議と何も嫌な感じはなかった。
席は運良く一番奥の隅だったから、目線のやり所が自然と窓の方へ導かれる。
僕が席に腰掛けるのを確認すると先生は、朝礼の続きをはじめた。
しかし僕の心拍数は上がったままだったけれど、その時ふと入学式当時を思い出した。あの時もこんな感じにドキドキとしていたような少し懐かしくも新鮮な気持ちへと変わっていく。しかし人間の体はよく出来ていて1度体験したことは自然と慣れていくといった、僕には全く要らない人の能力とやらが行われたせいで振り戻ししてしまった。
気づかれないように溜息ように深く息をしてから耳だけ朝礼に参加した。
「今日も一日頑張ろう。」っとなんとも味のないお決まりの言葉を放った先生は、僕の方をチラッとみた。
「時愛ちょっといいか?」っとクイッと眉を動かし案の定僕を呼んだ。返事はもちろんしたが、返事と同時に席を勢いよく立ち上がったせいで椅子の音に消された。2ヶ月前だと「声が小さいぞ」っと注意されていたが、今日は言わなかった。
久々学校に来た僕に嫌な気持ちにさせないという
先生なりの気遣いだろう。偉く丁寧にされてる気がして少し気持ち悪かった。いつも通りでいいのにと思いながら先生の後ろをテクテクと着いていく
そのまま突き当たりを右に行くと思った。右へ曲がればまた暫く廊下が続いて職員室があるのだけれど、その方向とは真反対の左に曲がり3年生の教室がある階段を上がって行った。よりによって3階だ・・・3階には夏陽さんがいる。会えばきっと気まずくなるだろう、とは言っても夏陽さん自信は気まずいとは思わないだろう。
そんなことを考えていると3階へ着いていた
2年生の階とは違って3年の階は静寂な雰囲気だった。
まだ朝礼が行われているのだろうか、だとすると静かすぎる 椅子を引きずる音すらも聞こえてこない先生の声すらも
僕がぼーっと廊下の向こうを見ていたら
「時愛何してる?はやくこい」
っと少し怒られ生徒指導室のドアを開けて先生は中へ入っていった。僕もゆっくりと教室の中へ足を運んだ。
生徒指導室とはいえ他の教室とは特別な差はなくて
それよりももっと汚く感じた
机の上にはうっすらと埃が積もっていてさほど綺麗に揃えられてなかった。めったに使われない教室とはいえど、少しは整えて欲しいものだ。座る気もしなかった。先生は教壇の前に立ち「どこでもいいから座りなさい」といい僕は教壇と向き合うようにソッと腰を下ろした。
微かにドアの方からは生徒達の声がガヤガヤと聞こえてくるようになってきた、朝礼が終わったのだろう
ドアの方に視線を向けていたが
痰が絡んだような喉を鳴らした先生に僕は視線を移した。「よく来てくれたな、先生は嬉しいぞ」っと満面の笑みを浮かべながら小刻みに頷く先生。
僕はなぜだかその時何も言わずにいた。
そのまま先生は話を進めた。
「時愛、生徒と何か問題でもあったのか?」
「いえ別に何もないですよ」と嘘を言ってしまった。明らかにわかる嘘をついた僕に「そうか」と素直に受け止めてくれた先生。これが大人だ。本当は嘘だと分かっているはずなのに、追求しない所が大人の戦略だったが「こんなことを言うのはあれだが、いじめとかじゃないよな?」っと追い討ちをかけてきた。
「いいえ違いますよ、ただ学校に行きたくなかっただけです」という適当なことを言った。いじめに関しては嘘ではない。いじめというのは本人が決めることであって僕の場合は人間関係がめんどくさく感じたからだ。この事を先生に伝えた所で笑われて怒られるのは目に見えていたからだら。
「また何かクラスへの不満な勉強のことがあればいつでも聞きに来なさい」っと言った。先生の(また)っと言う言葉。やはり先生は気づいていたのだろう、だから僕に確認するために聞いてきたことだと察知した。僕は小さく返事をしたあと、先生と目を合わせたがすぐに俯いてしまった。どうしても先生に聞いてみたいことがあったが中々人には言えない内容だった
それは恋愛についてだ。
先生なら人生経験も僕の倍生きてきてるから
いい答えが見つかるかもしれないと思った。
「なにか聞きたいことでもあるのか?」
っと言葉のパスをくれた。自分から発言しない僕にとっては話しやすい環境を作ってくれる先生に感謝して笑われてもいいから聞くことにした
「先生にとって恋愛ってなんでしょうか」
取り残された僕はその山根の態度に唖然としていた。
先生の視線はすぐ僕に移り「ほら席に座れ」っと先生なりの優しい言い方で僕の背中を押してくれた。
当然クラスの視線は僕に集まっていたが不思議と何も嫌な感じはなかった。
席は運良く一番奥の隅だったから、目線のやり所が自然と窓の方へ導かれる。
僕が席に腰掛けるのを確認すると先生は、朝礼の続きをはじめた。
しかし僕の心拍数は上がったままだったけれど、その時ふと入学式当時を思い出した。あの時もこんな感じにドキドキとしていたような少し懐かしくも新鮮な気持ちへと変わっていく。しかし人間の体はよく出来ていて1度体験したことは自然と慣れていくといった、僕には全く要らない人の能力とやらが行われたせいで振り戻ししてしまった。
気づかれないように溜息ように深く息をしてから耳だけ朝礼に参加した。
「今日も一日頑張ろう。」っとなんとも味のないお決まりの言葉を放った先生は、僕の方をチラッとみた。
「時愛ちょっといいか?」っとクイッと眉を動かし案の定僕を呼んだ。返事はもちろんしたが、返事と同時に席を勢いよく立ち上がったせいで椅子の音に消された。2ヶ月前だと「声が小さいぞ」っと注意されていたが、今日は言わなかった。
久々学校に来た僕に嫌な気持ちにさせないという
先生なりの気遣いだろう。偉く丁寧にされてる気がして少し気持ち悪かった。いつも通りでいいのにと思いながら先生の後ろをテクテクと着いていく
そのまま突き当たりを右に行くと思った。右へ曲がればまた暫く廊下が続いて職員室があるのだけれど、その方向とは真反対の左に曲がり3年生の教室がある階段を上がって行った。よりによって3階だ・・・3階には夏陽さんがいる。会えばきっと気まずくなるだろう、とは言っても夏陽さん自信は気まずいとは思わないだろう。
そんなことを考えていると3階へ着いていた
2年生の階とは違って3年の階は静寂な雰囲気だった。
まだ朝礼が行われているのだろうか、だとすると静かすぎる 椅子を引きずる音すらも聞こえてこない先生の声すらも
僕がぼーっと廊下の向こうを見ていたら
「時愛何してる?はやくこい」
っと少し怒られ生徒指導室のドアを開けて先生は中へ入っていった。僕もゆっくりと教室の中へ足を運んだ。
生徒指導室とはいえ他の教室とは特別な差はなくて
それよりももっと汚く感じた
机の上にはうっすらと埃が積もっていてさほど綺麗に揃えられてなかった。めったに使われない教室とはいえど、少しは整えて欲しいものだ。座る気もしなかった。先生は教壇の前に立ち「どこでもいいから座りなさい」といい僕は教壇と向き合うようにソッと腰を下ろした。
微かにドアの方からは生徒達の声がガヤガヤと聞こえてくるようになってきた、朝礼が終わったのだろう
ドアの方に視線を向けていたが
痰が絡んだような喉を鳴らした先生に僕は視線を移した。「よく来てくれたな、先生は嬉しいぞ」っと満面の笑みを浮かべながら小刻みに頷く先生。
僕はなぜだかその時何も言わずにいた。
そのまま先生は話を進めた。
「時愛、生徒と何か問題でもあったのか?」
「いえ別に何もないですよ」と嘘を言ってしまった。明らかにわかる嘘をついた僕に「そうか」と素直に受け止めてくれた先生。これが大人だ。本当は嘘だと分かっているはずなのに、追求しない所が大人の戦略だったが「こんなことを言うのはあれだが、いじめとかじゃないよな?」っと追い討ちをかけてきた。
「いいえ違いますよ、ただ学校に行きたくなかっただけです」という適当なことを言った。いじめに関しては嘘ではない。いじめというのは本人が決めることであって僕の場合は人間関係がめんどくさく感じたからだ。この事を先生に伝えた所で笑われて怒られるのは目に見えていたからだら。
「また何かクラスへの不満な勉強のことがあればいつでも聞きに来なさい」っと言った。先生の(また)っと言う言葉。やはり先生は気づいていたのだろう、だから僕に確認するために聞いてきたことだと察知した。僕は小さく返事をしたあと、先生と目を合わせたがすぐに俯いてしまった。どうしても先生に聞いてみたいことがあったが中々人には言えない内容だった
それは恋愛についてだ。
先生なら人生経験も僕の倍生きてきてるから
いい答えが見つかるかもしれないと思った。
「なにか聞きたいことでもあるのか?」
っと言葉のパスをくれた。自分から発言しない僕にとっては話しやすい環境を作ってくれる先生に感謝して笑われてもいいから聞くことにした
「先生にとって恋愛ってなんでしょうか」
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