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勇者と魔王と勇者と聖女編
第21話 神々の宴!魔神まんじ登場!!
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番外編 勇者と魔王と勇者と聖女編
急遽、降ってわいたので、馬路まんじ先生から許可を頂いて
作成しております。
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ガヤガヤ……
「すごい人だかりじゃのぅ……この場合は神だかりじゃな!」
ゼニスが神々の宴の会場に着くと、すでに他の神たちが酒盛りを始めていた。
「しばらく来ていなかったが、随分と神が増えたもんじゃのぅ!
知り合いがどこにも見当たらんわい」
「おっ! ゼニスじゃねぇか?」
「うん?」
「おぉ、やっぱりゼニスじゃねぇか!」
「おぉ、久しぶりじゃのぅ、まだ生きておったか!」
「やかましい! お前さんの方が年上じぇねぇか!」
「おぉ、そういえばそうじゃったのぅ」
「お前さん、一人で来たのか?」
「そうじゃぁ! 突然だったからのぅ、誰にも確認取れないまま
来てしもうたんじゃ」
「そうかそうか、おーぃ、皆ゼニスが数百年ぶり顔を出してるぞ!」
「おっ、本当だ! 久しぶりだなゼニス」
「ゼニス、髭だけは立派になったな!」
「やかましいわぃ! 髭もどこもかしこも立派じゃわい!」
「あははははははは……」
ゼニスにとっては、数百年ぶりの友との再会だった。
「それにしても、今まで何で出てこなかったんだ?」
「儂も異世界神じゃからのぅ! それなりに忙しかったんだ!」
「ほぅ、てことは、とうとう異世界潰れてしまったか?」
「あははははははははは!!!!」
「儂にも後任ができたんじゃ! まだ見習いじゃがな!
そいつが今、異世界の面倒を見ておるからのぅ!」
「おぃおぃ、見習いで大丈夫か?」
「大丈夫じゃわい! 一応、天使も同行させておるからのぅ」
「天使って、一人じゃ何もできないのを同行させてどうするんだ!」
「そんなことは無いぞ! ティコアは優秀じゃからのぅ!」
「いっ……!!!!」
「お、おぃゼニス」
「なんじゃ?」
「ティコアって元天界軍のティコアか?」
「そうじゃ!」
ゼニスに絡んでいた友人たちは、途端に真顔に変化した。
「あの、天界軍を追放された殺戮の狂戦士か!」
「はて? そんな凶悪じゃないぞ! 誰かと間違えておらんか?」
「元天界軍のティコアなんて一人しかいないだろ!」
「まったく、恐ろしい爺だ!」
「さぁ、とにかく飲も……」
ゼニスたちが談笑していると、ゼニスの後ろからゆっくりとバスタブが
近づいてくる。
「おぃ……やばくないか?」
「まずいぞ……かなりぶっ飛んでる神が来たな」
友人たちは何やらヒソヒソと話始める。
「なんじゃお主ら、ヒソヒソと……」
ザパーーン!
「われ、登場!」
バスタブから美少女が顔を出す。
「うわっ……やっぱりだ!」
「魔神まんじ、じゃねぇか!」
「うん?」
ゼニスが後ろを振り返ると、バスタブに浸かってる美少女がいた。
「お前さんどっかで会ったか?」
「われを忘れたのか?」
涙目になる少女を見て、ゼニスは必死に思い出そうとする。
「ゼニス、また時間が会ったら、寄ってくれ!」
「ゼニス、しばらく会わない間にヤバイ奴とつるむ様になったのかな?」
「元々、ゼニスも半分ぶっ壊れてる神だからなぁ!」
友人たちは小声で話しながら、ゼニスを背に自分たちの会場へと戻っていた。
「われの事思い出せんのか?」
「こんな美少女に会ったことないからのぅ……ふむ―ぅ」
「ヒントを出そう! ドーナッツ」
「おぉ! 異世界神をしておる地球の魔神まんじじゃのぅ」
「そうだ、思い出したかゼニス?」
「はて?前は禿げたおっさんだったはずじゃが?
気のせいかのう?」
「そんな小さい事気にするな!」
「胸は大きくなったみたいじゃが……」
「われは元々大きいのだ!」
「そうじゃったかのぅ?」
「どうでもいいことなのだ! それより、例の物は持っているか?」
「持ってるというか取り出すじゃがのぅ……」
ゼニスが手のひらを掲げると、空から小さなオークが降ってきた。
「このサイズぐらいでええかのぅ?」
「おぉ、ちょうどいいぞ!」
まんじはそういうと、オークの頭を掴んで、バスタブの角に叩きつけた。
オークは自分が、何をされたかわからないうちに天に召されてしまった。
「お前さんいつもオークをどうしてるのじゃ?」
「まぁ、見てなよ」
まんじはそういうと、どこからともなく鍋を取り出し、
袋ラーメンを入れると、バスタブの蛇口からお湯を注いだ。
殴り倒したオークを引きちぎり、鍋にぶち込み始める。
「あとはこれを入れると……」
手に掴んだ何かを鍋に入れ終わると満面の笑みでゼニスに差し出す。
「まんじ飯できたぞ! ほら喰え!」
それを目にしたゼニスは固まった。
煮込んでないラーメンに生のオーク肉が入っており、
人間ぽいモノが浮かんでいる。
「お前さんは、いつもこういうのを食しているのか?」
「われは、ここまでスペシャルなのは、たまにしか食べないぞ」
「この浮かんでる物はなんじゃ?」
「あぁ……人間だぞ」
「いっ……! どこの人間なんじゃ???」
「こいつは、われの邪魔をしたからな! 狩ってきたのよ!」
「一体何をしたんじゃ?」
「われ、最近、人間に混じって小説を書いてて、
小説野郎ってところでお披露目してるんや! それで、
ブレイドスキル・オンラインってのが書籍化されてな!」
「ほぅ、そいつはすごいのぅ、神の力は使わずにか?」
まんじはうんうんと頷く。
「だけど、そいつがレイド・スキルオンラインって書いててな、
それがめっちゃ、面白かったのよ」
「つまり、パクられたんじゃな?」
「???……われより先に書いてたからな、邪魔やから潰しただけやで!」
まんじは、相変わらず危ない奴だな。
そんなことを考えていると、
「ゼニス、われと酒を飲むぞ!」
まんじは何処からともなく『無水エタノール』と書かれたボトルを取り出すと、
一緒に取り出したグラスに注ぎ始める。
「いや、儂酒は……」
「われと乾杯したくないのか?」
「しょうがない奴じゃのぅ」
「乾杯!」
グラスをグイッっと一飲みすると、途端に体が熱くなった。
喉が焼けるようにカラカラになり、胃は胃液が沸騰してるような感覚に襲われた。
「ごほっ!……これ本当に酒にゃ…のか?」
「われの中で最高におすすめの酒だぞ! 遠慮せずもっと飲むんや!」
その後、ゼニスはまんじのバスタブに引きずり込まれ、
無水エタノールを一気させられたのは言うまでも無く、
まんじから解放されたのは三日後の出来事であった。
番外編 勇者と魔王と勇者と聖女編
急遽、降ってわいたので、馬路まんじ先生から許可を頂いて
作成しております。
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ガヤガヤ……
「すごい人だかりじゃのぅ……この場合は神だかりじゃな!」
ゼニスが神々の宴の会場に着くと、すでに他の神たちが酒盛りを始めていた。
「しばらく来ていなかったが、随分と神が増えたもんじゃのぅ!
知り合いがどこにも見当たらんわい」
「おっ! ゼニスじゃねぇか?」
「うん?」
「おぉ、やっぱりゼニスじゃねぇか!」
「おぉ、久しぶりじゃのぅ、まだ生きておったか!」
「やかましい! お前さんの方が年上じぇねぇか!」
「おぉ、そういえばそうじゃったのぅ」
「お前さん、一人で来たのか?」
「そうじゃぁ! 突然だったからのぅ、誰にも確認取れないまま
来てしもうたんじゃ」
「そうかそうか、おーぃ、皆ゼニスが数百年ぶり顔を出してるぞ!」
「おっ、本当だ! 久しぶりだなゼニス」
「ゼニス、髭だけは立派になったな!」
「やかましいわぃ! 髭もどこもかしこも立派じゃわい!」
「あははははははは……」
ゼニスにとっては、数百年ぶりの友との再会だった。
「それにしても、今まで何で出てこなかったんだ?」
「儂も異世界神じゃからのぅ! それなりに忙しかったんだ!」
「ほぅ、てことは、とうとう異世界潰れてしまったか?」
「あははははははははは!!!!」
「儂にも後任ができたんじゃ! まだ見習いじゃがな!
そいつが今、異世界の面倒を見ておるからのぅ!」
「おぃおぃ、見習いで大丈夫か?」
「大丈夫じゃわい! 一応、天使も同行させておるからのぅ」
「天使って、一人じゃ何もできないのを同行させてどうするんだ!」
「そんなことは無いぞ! ティコアは優秀じゃからのぅ!」
「いっ……!!!!」
「お、おぃゼニス」
「なんじゃ?」
「ティコアって元天界軍のティコアか?」
「そうじゃ!」
ゼニスに絡んでいた友人たちは、途端に真顔に変化した。
「あの、天界軍を追放された殺戮の狂戦士か!」
「はて? そんな凶悪じゃないぞ! 誰かと間違えておらんか?」
「元天界軍のティコアなんて一人しかいないだろ!」
「まったく、恐ろしい爺だ!」
「さぁ、とにかく飲も……」
ゼニスたちが談笑していると、ゼニスの後ろからゆっくりとバスタブが
近づいてくる。
「おぃ……やばくないか?」
「まずいぞ……かなりぶっ飛んでる神が来たな」
友人たちは何やらヒソヒソと話始める。
「なんじゃお主ら、ヒソヒソと……」
ザパーーン!
「われ、登場!」
バスタブから美少女が顔を出す。
「うわっ……やっぱりだ!」
「魔神まんじ、じゃねぇか!」
「うん?」
ゼニスが後ろを振り返ると、バスタブに浸かってる美少女がいた。
「お前さんどっかで会ったか?」
「われを忘れたのか?」
涙目になる少女を見て、ゼニスは必死に思い出そうとする。
「ゼニス、また時間が会ったら、寄ってくれ!」
「ゼニス、しばらく会わない間にヤバイ奴とつるむ様になったのかな?」
「元々、ゼニスも半分ぶっ壊れてる神だからなぁ!」
友人たちは小声で話しながら、ゼニスを背に自分たちの会場へと戻っていた。
「われの事思い出せんのか?」
「こんな美少女に会ったことないからのぅ……ふむ―ぅ」
「ヒントを出そう! ドーナッツ」
「おぉ! 異世界神をしておる地球の魔神まんじじゃのぅ」
「そうだ、思い出したかゼニス?」
「はて?前は禿げたおっさんだったはずじゃが?
気のせいかのう?」
「そんな小さい事気にするな!」
「胸は大きくなったみたいじゃが……」
「われは元々大きいのだ!」
「そうじゃったかのぅ?」
「どうでもいいことなのだ! それより、例の物は持っているか?」
「持ってるというか取り出すじゃがのぅ……」
ゼニスが手のひらを掲げると、空から小さなオークが降ってきた。
「このサイズぐらいでええかのぅ?」
「おぉ、ちょうどいいぞ!」
まんじはそういうと、オークの頭を掴んで、バスタブの角に叩きつけた。
オークは自分が、何をされたかわからないうちに天に召されてしまった。
「お前さんいつもオークをどうしてるのじゃ?」
「まぁ、見てなよ」
まんじはそういうと、どこからともなく鍋を取り出し、
袋ラーメンを入れると、バスタブの蛇口からお湯を注いだ。
殴り倒したオークを引きちぎり、鍋にぶち込み始める。
「あとはこれを入れると……」
手に掴んだ何かを鍋に入れ終わると満面の笑みでゼニスに差し出す。
「まんじ飯できたぞ! ほら喰え!」
それを目にしたゼニスは固まった。
煮込んでないラーメンに生のオーク肉が入っており、
人間ぽいモノが浮かんでいる。
「お前さんは、いつもこういうのを食しているのか?」
「われは、ここまでスペシャルなのは、たまにしか食べないぞ」
「この浮かんでる物はなんじゃ?」
「あぁ……人間だぞ」
「いっ……! どこの人間なんじゃ???」
「こいつは、われの邪魔をしたからな! 狩ってきたのよ!」
「一体何をしたんじゃ?」
「われ、最近、人間に混じって小説を書いてて、
小説野郎ってところでお披露目してるんや! それで、
ブレイドスキル・オンラインってのが書籍化されてな!」
「ほぅ、そいつはすごいのぅ、神の力は使わずにか?」
まんじはうんうんと頷く。
「だけど、そいつがレイド・スキルオンラインって書いててな、
それがめっちゃ、面白かったのよ」
「つまり、パクられたんじゃな?」
「???……われより先に書いてたからな、邪魔やから潰しただけやで!」
まんじは、相変わらず危ない奴だな。
そんなことを考えていると、
「ゼニス、われと酒を飲むぞ!」
まんじは何処からともなく『無水エタノール』と書かれたボトルを取り出すと、
一緒に取り出したグラスに注ぎ始める。
「いや、儂酒は……」
「われと乾杯したくないのか?」
「しょうがない奴じゃのぅ」
「乾杯!」
グラスをグイッっと一飲みすると、途端に体が熱くなった。
喉が焼けるようにカラカラになり、胃は胃液が沸騰してるような感覚に襲われた。
「ごほっ!……これ本当に酒にゃ…のか?」
「われの中で最高におすすめの酒だぞ! 遠慮せずもっと飲むんや!」
その後、ゼニスはまんじのバスタブに引きずり込まれ、
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