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高校生編side晴人 好きって自覚したら失恋したよ
4.モデル???
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思い起こせば、蓮と遥が付き合ってるって知った時から、俺は二人に諦めにも似た劣等感を感じていたんだと思う。
俺は、蓮や遥みたいにはなれないーー。
成長する程に開いていく蓮と俺のレベルの違いは、高校生になって、ついに周りの人間からハッキリと苦言を呈される程になってしまった。
幼馴染だからってずっと一緒にいられる訳じゃない。
遥の事で分かってたじゃないかーー。
結局、俺は蓮に何も聞けてない。
あの日は元から別で帰る予定だったし、次の日から夏休みに入った。
俺は部活、蓮はバイトで、夏休みを一緒に過ごす予定もない。
今までの夏休みは蓮からLAINが来てたんだけど、それも一切無しだ。
「はぁぁぁぁ。」
重い溜息を吐いてしまう。
部活にもイマイチ身が入らなくて、今日は指導に来てたOBの竹田先輩に指摘されてしまった。
せっかく中学から継続して高校でも教えてくれる事になったのに…。
大学三年生って忙しいんじゃないのかな。
わざわざ教えに来てくれた先輩をガッカリさせたかもしれない。
鬱々とした気分でいると、スマホが震えた。
電話だ。相手は翔くん。
「もしもし、晴?今へーき?」
翔くんの話しは、来週の夏祭りの日、予定が空いてるかってことだった。
俺に頼みたいことがあるらしい。
そうか、もうあの夏祭りから一年経つんだなぁ。
去年は蓮と遥の邪魔にならないように啓太と行ったけど、今年は…。
一瞬、蓮と二人で行く可能性を考えて…頭の中に相川さんの言葉が過ぎって頭を振った。
「大丈夫、部活も休みだし空いてるよ!」
「良かった!晴さ、駅前の美容院って分かる?」
「分かるよ!あのお洒落なお店でしょ?」
何で美容院?と思ったけど、翔君は15時にそこに来てねって言って電話を切ってしまった。
えぇ⁉︎謎なんですが⁉︎
夏祭り当日、俺は待ち合わせの美容院に向かう。
案の定、蓮からは何の連絡も無かった。
その事に少し寂しさを感じる自分、女々しいな。
「晴!悪いな呼び出して!」
久しぶりに見る翔君は相変わらずスーパーイケメンだ。
今年の春から都内の病院に勤務してる翔君は、脳神経外科のお医者さん。
こんなイケメンドクターがいる病院てヤバイない?
「暇してたから大丈夫!翔君は仕事休み?」
「そ!んで、コイツから連絡があってさ。」
翔君が示した先には、小柄な女性がいた。
綺麗に染めた髪を複雑に編んで結っている。
この場所とその技術から、美容師さんかなと思っていると正解だった。
「初めまして!翔の小学校の友人の成瀬です。
今日はありがとうございます!」
ニコニコ笑う可愛らしい成瀬さんにお礼を言われるけど、俺何したらいいの?
「え、翔?もしかして内容言ってないの?」
「うん。言ったら絶対断られるから。」
キョトン顔の俺に気付いた成瀬さんが翔君に詰め寄るけど、翔君は涼しい顔だ。
「嘘でしょ⁉︎………はぁ。ごめんね、晴人君。
実はね、モデルをやって欲しいの。」
ーーーーはい????
●●●
翔と美優は小学校時代6年間同じクラスでした。
俺は、蓮や遥みたいにはなれないーー。
成長する程に開いていく蓮と俺のレベルの違いは、高校生になって、ついに周りの人間からハッキリと苦言を呈される程になってしまった。
幼馴染だからってずっと一緒にいられる訳じゃない。
遥の事で分かってたじゃないかーー。
結局、俺は蓮に何も聞けてない。
あの日は元から別で帰る予定だったし、次の日から夏休みに入った。
俺は部活、蓮はバイトで、夏休みを一緒に過ごす予定もない。
今までの夏休みは蓮からLAINが来てたんだけど、それも一切無しだ。
「はぁぁぁぁ。」
重い溜息を吐いてしまう。
部活にもイマイチ身が入らなくて、今日は指導に来てたOBの竹田先輩に指摘されてしまった。
せっかく中学から継続して高校でも教えてくれる事になったのに…。
大学三年生って忙しいんじゃないのかな。
わざわざ教えに来てくれた先輩をガッカリさせたかもしれない。
鬱々とした気分でいると、スマホが震えた。
電話だ。相手は翔くん。
「もしもし、晴?今へーき?」
翔くんの話しは、来週の夏祭りの日、予定が空いてるかってことだった。
俺に頼みたいことがあるらしい。
そうか、もうあの夏祭りから一年経つんだなぁ。
去年は蓮と遥の邪魔にならないように啓太と行ったけど、今年は…。
一瞬、蓮と二人で行く可能性を考えて…頭の中に相川さんの言葉が過ぎって頭を振った。
「大丈夫、部活も休みだし空いてるよ!」
「良かった!晴さ、駅前の美容院って分かる?」
「分かるよ!あのお洒落なお店でしょ?」
何で美容院?と思ったけど、翔君は15時にそこに来てねって言って電話を切ってしまった。
えぇ⁉︎謎なんですが⁉︎
夏祭り当日、俺は待ち合わせの美容院に向かう。
案の定、蓮からは何の連絡も無かった。
その事に少し寂しさを感じる自分、女々しいな。
「晴!悪いな呼び出して!」
久しぶりに見る翔君は相変わらずスーパーイケメンだ。
今年の春から都内の病院に勤務してる翔君は、脳神経外科のお医者さん。
こんなイケメンドクターがいる病院てヤバイない?
「暇してたから大丈夫!翔君は仕事休み?」
「そ!んで、コイツから連絡があってさ。」
翔君が示した先には、小柄な女性がいた。
綺麗に染めた髪を複雑に編んで結っている。
この場所とその技術から、美容師さんかなと思っていると正解だった。
「初めまして!翔の小学校の友人の成瀬です。
今日はありがとうございます!」
ニコニコ笑う可愛らしい成瀬さんにお礼を言われるけど、俺何したらいいの?
「え、翔?もしかして内容言ってないの?」
「うん。言ったら絶対断られるから。」
キョトン顔の俺に気付いた成瀬さんが翔君に詰め寄るけど、翔君は涼しい顔だ。
「嘘でしょ⁉︎………はぁ。ごめんね、晴人君。
実はね、モデルをやって欲しいの。」
ーーーーはい????
●●●
翔と美優は小学校時代6年間同じクラスでした。
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