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高校生編side晴人 望み通り離れたのに、何でその反応?
18.親友 (side啓太)
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俺の親友とその幼馴染の様子がおかしくなったのは、高一の夏休みが明けた新学期だった。
中学生から親友の晴人と俺は、部活が同じって事で仲良くなった。
第一印象が、「薄ッ!」だったのは本人には内緒だ。
存在感が~とか言って怒りそうだからな。
そうじゃなくて、晴人は色素が薄い。
目の色は青みがかってるし、髪は染めたみたいな色をしてる。(女子にアッシュブラウンだと教えてもらった。)
特に肌の白さは日本人のそれとは違っていた。
色白な女子と並んでも、なんかこう…日本人って黄色いんだなって分かる感じ。
晴人の肌の色は黄色みが断然少ないんだよな。
後から、フランスの血が入ってるんだと聞いた時は納得した。
本人は、「ぽくない!」って言われるのが嫌で隠してたらしいけど。
因みにフランス語は全く喋れないらしい。
晴人は中一の頃、あまりにも華奢だった。
身長は150cmくらいだったし、身体が細くてポキッと折れそうで。
俺は正直、コイツ剣道なんかやって大丈夫か?
と思ってたんだよな。
胴とか決めたら骨折するんじゃね?って。
それは周りも一緒だったらしく、入部当初、晴人は少し浮いていた。
壊してしまいそうだと皆んな遠巻きにしてる感じ。
ただ、3ヶ月が経った頃にはそんな空気は無くなったけど。
見た目とは裏腹に、晴人は気のいい元気な奴だったからだ。
夏休みが明けた頃には背も伸びてきて、細すぎだった身体にも肉が付いた。
ただ、それが筋肉じゃないのが謎だ。
剣道って何気に筋肉が付くし身体も締まるんだけど、晴人の場合はなんかこう…違うんだよな。
「しなやか」って言葉が一番合ってると思う。
無駄な肉は一切無いのに、筋肉質な俺と違って柔らかそうな感じ。
肌が白いのと、身体が柔軟だから(股割りできるんだよ、アイツ。)余計にそう見えるのかもしれない。
そしてさらに謎なのが、背が伸びたり肉が付いたりしてくるのと比例して「可憐さ」も増していくことだ。
いや、男に可憐って!って本人は笑うだろうけど、本当なんだよなぁ。
中二の頃からそれが顕著になって、後輩の女子なんかは「ジェンダーレス男子ってこうやって出来ていくんですね。」なんて言ってたっけ。
男臭さと無縁の晴人は女子から人気だった。
恋愛的な意味じゃなくて、同性的な感じで。
逆に男は、ちょっとときめいた奴もいたんじゃないだろうか。
斯く言う俺も、トキメキこそしなかったけど同性に対して「可愛い」と思ったのは晴人が初めてだったし。
何か良からぬ事に巻き込まれるんじゃないかとちょっと心配してたけど、特にそんなこともなく。
まぁ晴人は話せば完全「男子」だから、変な気を起こす奴はいないのか。
良かった良かった。
なんて思ってた俺は、中三になってから、その理由が別の所にあった事を知る。
それまで「部活仲間」だった晴人と急速に仲良くなった夏休みだった。
部活帰りに寄った夏祭りで、俺は魔王に遭遇したんだ。
晴人と親しく話す俺に圧をかけてきたその魔王は、晴人の幼馴染。
圧倒的存在感の切藤蓮だった。
中学生から親友の晴人と俺は、部活が同じって事で仲良くなった。
第一印象が、「薄ッ!」だったのは本人には内緒だ。
存在感が~とか言って怒りそうだからな。
そうじゃなくて、晴人は色素が薄い。
目の色は青みがかってるし、髪は染めたみたいな色をしてる。(女子にアッシュブラウンだと教えてもらった。)
特に肌の白さは日本人のそれとは違っていた。
色白な女子と並んでも、なんかこう…日本人って黄色いんだなって分かる感じ。
晴人の肌の色は黄色みが断然少ないんだよな。
後から、フランスの血が入ってるんだと聞いた時は納得した。
本人は、「ぽくない!」って言われるのが嫌で隠してたらしいけど。
因みにフランス語は全く喋れないらしい。
晴人は中一の頃、あまりにも華奢だった。
身長は150cmくらいだったし、身体が細くてポキッと折れそうで。
俺は正直、コイツ剣道なんかやって大丈夫か?
と思ってたんだよな。
胴とか決めたら骨折するんじゃね?って。
それは周りも一緒だったらしく、入部当初、晴人は少し浮いていた。
壊してしまいそうだと皆んな遠巻きにしてる感じ。
ただ、3ヶ月が経った頃にはそんな空気は無くなったけど。
見た目とは裏腹に、晴人は気のいい元気な奴だったからだ。
夏休みが明けた頃には背も伸びてきて、細すぎだった身体にも肉が付いた。
ただ、それが筋肉じゃないのが謎だ。
剣道って何気に筋肉が付くし身体も締まるんだけど、晴人の場合はなんかこう…違うんだよな。
「しなやか」って言葉が一番合ってると思う。
無駄な肉は一切無いのに、筋肉質な俺と違って柔らかそうな感じ。
肌が白いのと、身体が柔軟だから(股割りできるんだよ、アイツ。)余計にそう見えるのかもしれない。
そしてさらに謎なのが、背が伸びたり肉が付いたりしてくるのと比例して「可憐さ」も増していくことだ。
いや、男に可憐って!って本人は笑うだろうけど、本当なんだよなぁ。
中二の頃からそれが顕著になって、後輩の女子なんかは「ジェンダーレス男子ってこうやって出来ていくんですね。」なんて言ってたっけ。
男臭さと無縁の晴人は女子から人気だった。
恋愛的な意味じゃなくて、同性的な感じで。
逆に男は、ちょっとときめいた奴もいたんじゃないだろうか。
斯く言う俺も、トキメキこそしなかったけど同性に対して「可愛い」と思ったのは晴人が初めてだったし。
何か良からぬ事に巻き込まれるんじゃないかとちょっと心配してたけど、特にそんなこともなく。
まぁ晴人は話せば完全「男子」だから、変な気を起こす奴はいないのか。
良かった良かった。
なんて思ってた俺は、中三になってから、その理由が別の所にあった事を知る。
それまで「部活仲間」だった晴人と急速に仲良くなった夏休みだった。
部活帰りに寄った夏祭りで、俺は魔王に遭遇したんだ。
晴人と親しく話す俺に圧をかけてきたその魔王は、晴人の幼馴染。
圧倒的存在感の切藤蓮だった。
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