110 / 262
高校生編side晴人 たくさんの初めてを君と
94.祖父母の家
しおりを挟む
修学旅行5日目。
今日はじぃちゃんの家に行く日だ。
「あの列車だな。行くぞ、晴。」
そう。蓮も一緒に。
蓮は自分の祖父母と上手くいってない。
『じゃあさ、蓮も俺のじぃちゃんの孫になればいいじゃん!』
小学生になったばかりの頃、蓮に祖父母がいないと勘違いした俺はそんな事を言った。
それで、テレビ電話する時も手紙を送る時も必ず蓮と一緒にして。
尤も、日本に来る度に俺と蓮のセットで会ってたじいちゃん達にとっては、既に2人とも孫みたいなものだったらしい。
勝手に俺が言い出した事だったけど、結果的にはほぼその言葉通りの関係になってる。
そんな訳で、蓮も一緒に行くのは当然の流れだったりして。
好きな相手と、外国で片道2時間の2人旅。
ちょっとドキドキしちゃうよなぁ、なんて思ってたんだけど…俺の心臓は今バクバク言ってる。
「あ、あの…蓮さん。この手何ですか?」
「逸れないように。」
そのためだけに恋人繋ぎする必要あるかね⁉︎
観光地とは全く縁のない方に向かってるから、日本人は見当たらない。
それをいい事に、蓮が大胆にも街中で手を握ってきて。
誰かに見られたらと思ってハラハラする俺とは対照的に、蓮は上機嫌。
「蓮、いくら日本人がいなくても目立つから…。」
「誰も気にしてなくね?」
ほら、と言われて周りを見渡すと…
確かに、誰も奇異な目で見て来ない。
それが同性カップルに寛容だからなのか、大変失礼な事に俺達が兄弟とかに見えてるのかは分からないけど。
それでも、日本ではまず有り得ない体験かも。
「今だけ。家近くなったら離すから。」
そう言われて頷いちゃったよ。
蓮の大きな手に包まれて、その温もり感じながら歩くのは凄く幸せで。
隠し切れずに思わずヘラヘラ笑ったら、蓮が空いてる方の手で俺の頬を撫でた。
「可愛い。キスしてぇ。」
「⁉︎」
「冗談。」
途端に離れようとする俺を見て笑いながら、蓮が握った手の力を強くする。
人前なのが嫌なだけで、別にキス自体は…なんてね!なんてね!
そんな風に浮かれてたら、2時間なんてあっという間だった。
名残惜しく思いながら蓮と手を離して、駅まで迎えに来てくれてるはずのじいちゃんを探す。
「ハル!」「じぃちゃん!」
同時に見つけて、迷わずその腕に飛び込んだ。
「久しぶりだなぁ!レン!ほら、おいで!」
後ろで見守りポジションだった蓮にも、じいちゃんは遠慮なくハグする。
「背が伸びたなぁ。もう憲人より大きいんじゃないか?」
「うん。182ある。」
「ねぇ、じぃちゃん。…俺のフランスの血は何処いったのかなぁ?」
「うーん…じぃちゃんの血が濃かったか?
色素方面に躍起になってる感じだなぁ。」
「や、やっぱりそう思うよね⁉︎
4分の1の仕事してくれないんだよ!」
俺達の会話を大笑いして聞いてる蓮は楽しそう。
うんうん。蓮の笑顔を引き出すとは、流石じいちゃんだ。
車に乗って10分すると、水色の屋根の懐かしい家が見えて来た。
ドアの前にいるのは…
「グランマ!」
急いで走り寄ると、パワフルなグランマは弾けるような笑顔でハグしてくれた。
「ハル!」
そしてすかさず蓮を引っ掴む。
「レン!!」
「ぐぇっ!グランマ、久しぶり!」
『✳︎✳︎!✳︎✳︎✳︎!』
「『会えて嬉しいわ!私の可愛い孫達!』だって。」
「ほぉ!蓮はフランス語分かるのか!」
「日常会話程度ならね。憲人さんに習った。」
「いやぁ、アイツ教えるのは素人だろう。それで話せるようになるなんて大したもんだ!」
「別に普通じゃ…」「そう!蓮ってば凄いんだよ!学校行く前のちょっとの時間に父さんに習ってただけなんだから!」
俺が自慢げに言うと、じいちゃんが苦笑した。
「何でハルが威張ってるんだ?」
「ほんそれ。」
ペシッと蓮に額を叩かれる。
「アテッ!だって蓮が誉められんの嬉しいじゃん!」
あれ、二人とも動きが止まったけど何で?
「……あっそ。」
「うん、そうかそうか。なら良し!」
ぶっきらぼうな蓮と、満足そうなじいちゃん。
何?謎なんだけど。
「さあ、入った入った!お茶にしよう!」
日本からのお土産を渡して、その後はずっと喋りっぱなしだった。
グランマは日本語が苦手で、俺はフランス語が苦手。
だけど、二人も通訳がいるから会話できる。
蓮がフランス語を覚える気になってくれた事に感謝だよ、本当。
剣道部を辞めた事も伝えたけど、じいちゃんもグランマも深くは突っ込まないでくれた。
それで、2人は蓮にも質問攻めして。
タジタジになってる蓮が新鮮で笑っちゃったよ。
でもさ、俺達2人を孫だって思ってくれてるって事だから嬉しいよね。
『そろそろランチね!』
ひとしきり話終わると、グランマの号令でそれぞれ動き出した。
じいちゃんと俺は裏の畑にバジルとかベリーを取りに。
グランマと蓮は調理班だ。
「じぃちゃん、コレ採っていい?」
「うん。甘そうだなぁ。」
「…あのね、じいちゃん。剣道部の事なんだけど…。」
じいちゃんには知ってて欲しくて、辞める事になった経緯を話した。
「そうか、大変だったなぁ。それでも前を向いてるハルは偉い。話してくれてありがとうなぁ。」
頭を撫でられて、その優しさにホッとする。
「じいちゃんはさ、俺が何言っても受け止めてくれるよね。それってオーバー60にならないと身に付かない能力?」
冗談めかして笑う俺に、じいちゃんはキョトンとする。
「何で?ハルもやってる事だよ?」
「…え?」
「レンに対していつもそうだろう。だから、レンはハルの前だと良く笑う。」
「いやいや!俺、蓮にかなり文句言ったりしてると思うよ?」
「『受け入れる』のと『言いなりになる』のは違うんだよ。ハルは蓮の考えや思いを尊重して、それから自分の意見を言える。」
「…そうかなぁ?でもさ、それって皆んなやってる事なんじゃないの?」
「そうだったらいいんだけどなぁ、なかなか難しいんだよ。特に、蓮のような相手にはね。
人間はね、自分より優秀な人間を前にすると自分の意見を言うのが難しくなる。
それに、その相手に感情がある事を忘れてしまうものなんだよ。『この人がそう言うならそれが正解なんだろう』ってね。そこにどんな思いがあるのかを自然に無視してしまうんだ。」
前に啓太が、サッキーがこんな事言ってたって少し話してくれた内容に良く似てる。
「だけど、別に意識してそうしてる訳じゃないし…。」
「だから凄いんだよ。ハルはレンに対して自然とそうしてる。レンはハルの側にいると心地いいだろうなぁ。それに、褒め上手だし。」
「どう言う事??」
「蓮にとってほとんどの事は『できて当たり前』なんだよ。だけど、ハルは純粋にそれを凄いって言えるだろう?」
「それは…だって凄いし。あ、でもさ、蓮がじいちゃん達といる時楽しそうなのは、2人も蓮の事『できて当たり前』なんて思ってないからって事?」
フランス語の事も褒めてたもんね。
「それもあるかもしれないけど…ハルには叶わないよ?」
「うん?」
「『自分が褒められるのを、ハルが我が事みたいに喜んでくれる。』さっきのレンの照れた顔見ただろう?」
え、あれって照れてたの?
顔は良く見えなかったけど…。
「ハルが自分の心に寄り添ってくれる事が、蓮にとって一番嬉しい事なんだよ。」
そうなの?本当に?
俺の頭の中は疑問でいっぱいだ。
でも、その言葉は俺の胸を暖かくする。
もしかしたら、俺が蓮にしてあげられてる事があるのかもしれない。
●●●
祖父母編は次回で終わります。
今日はじぃちゃんの家に行く日だ。
「あの列車だな。行くぞ、晴。」
そう。蓮も一緒に。
蓮は自分の祖父母と上手くいってない。
『じゃあさ、蓮も俺のじぃちゃんの孫になればいいじゃん!』
小学生になったばかりの頃、蓮に祖父母がいないと勘違いした俺はそんな事を言った。
それで、テレビ電話する時も手紙を送る時も必ず蓮と一緒にして。
尤も、日本に来る度に俺と蓮のセットで会ってたじいちゃん達にとっては、既に2人とも孫みたいなものだったらしい。
勝手に俺が言い出した事だったけど、結果的にはほぼその言葉通りの関係になってる。
そんな訳で、蓮も一緒に行くのは当然の流れだったりして。
好きな相手と、外国で片道2時間の2人旅。
ちょっとドキドキしちゃうよなぁ、なんて思ってたんだけど…俺の心臓は今バクバク言ってる。
「あ、あの…蓮さん。この手何ですか?」
「逸れないように。」
そのためだけに恋人繋ぎする必要あるかね⁉︎
観光地とは全く縁のない方に向かってるから、日本人は見当たらない。
それをいい事に、蓮が大胆にも街中で手を握ってきて。
誰かに見られたらと思ってハラハラする俺とは対照的に、蓮は上機嫌。
「蓮、いくら日本人がいなくても目立つから…。」
「誰も気にしてなくね?」
ほら、と言われて周りを見渡すと…
確かに、誰も奇異な目で見て来ない。
それが同性カップルに寛容だからなのか、大変失礼な事に俺達が兄弟とかに見えてるのかは分からないけど。
それでも、日本ではまず有り得ない体験かも。
「今だけ。家近くなったら離すから。」
そう言われて頷いちゃったよ。
蓮の大きな手に包まれて、その温もり感じながら歩くのは凄く幸せで。
隠し切れずに思わずヘラヘラ笑ったら、蓮が空いてる方の手で俺の頬を撫でた。
「可愛い。キスしてぇ。」
「⁉︎」
「冗談。」
途端に離れようとする俺を見て笑いながら、蓮が握った手の力を強くする。
人前なのが嫌なだけで、別にキス自体は…なんてね!なんてね!
そんな風に浮かれてたら、2時間なんてあっという間だった。
名残惜しく思いながら蓮と手を離して、駅まで迎えに来てくれてるはずのじいちゃんを探す。
「ハル!」「じぃちゃん!」
同時に見つけて、迷わずその腕に飛び込んだ。
「久しぶりだなぁ!レン!ほら、おいで!」
後ろで見守りポジションだった蓮にも、じいちゃんは遠慮なくハグする。
「背が伸びたなぁ。もう憲人より大きいんじゃないか?」
「うん。182ある。」
「ねぇ、じぃちゃん。…俺のフランスの血は何処いったのかなぁ?」
「うーん…じぃちゃんの血が濃かったか?
色素方面に躍起になってる感じだなぁ。」
「や、やっぱりそう思うよね⁉︎
4分の1の仕事してくれないんだよ!」
俺達の会話を大笑いして聞いてる蓮は楽しそう。
うんうん。蓮の笑顔を引き出すとは、流石じいちゃんだ。
車に乗って10分すると、水色の屋根の懐かしい家が見えて来た。
ドアの前にいるのは…
「グランマ!」
急いで走り寄ると、パワフルなグランマは弾けるような笑顔でハグしてくれた。
「ハル!」
そしてすかさず蓮を引っ掴む。
「レン!!」
「ぐぇっ!グランマ、久しぶり!」
『✳︎✳︎!✳︎✳︎✳︎!』
「『会えて嬉しいわ!私の可愛い孫達!』だって。」
「ほぉ!蓮はフランス語分かるのか!」
「日常会話程度ならね。憲人さんに習った。」
「いやぁ、アイツ教えるのは素人だろう。それで話せるようになるなんて大したもんだ!」
「別に普通じゃ…」「そう!蓮ってば凄いんだよ!学校行く前のちょっとの時間に父さんに習ってただけなんだから!」
俺が自慢げに言うと、じいちゃんが苦笑した。
「何でハルが威張ってるんだ?」
「ほんそれ。」
ペシッと蓮に額を叩かれる。
「アテッ!だって蓮が誉められんの嬉しいじゃん!」
あれ、二人とも動きが止まったけど何で?
「……あっそ。」
「うん、そうかそうか。なら良し!」
ぶっきらぼうな蓮と、満足そうなじいちゃん。
何?謎なんだけど。
「さあ、入った入った!お茶にしよう!」
日本からのお土産を渡して、その後はずっと喋りっぱなしだった。
グランマは日本語が苦手で、俺はフランス語が苦手。
だけど、二人も通訳がいるから会話できる。
蓮がフランス語を覚える気になってくれた事に感謝だよ、本当。
剣道部を辞めた事も伝えたけど、じいちゃんもグランマも深くは突っ込まないでくれた。
それで、2人は蓮にも質問攻めして。
タジタジになってる蓮が新鮮で笑っちゃったよ。
でもさ、俺達2人を孫だって思ってくれてるって事だから嬉しいよね。
『そろそろランチね!』
ひとしきり話終わると、グランマの号令でそれぞれ動き出した。
じいちゃんと俺は裏の畑にバジルとかベリーを取りに。
グランマと蓮は調理班だ。
「じぃちゃん、コレ採っていい?」
「うん。甘そうだなぁ。」
「…あのね、じいちゃん。剣道部の事なんだけど…。」
じいちゃんには知ってて欲しくて、辞める事になった経緯を話した。
「そうか、大変だったなぁ。それでも前を向いてるハルは偉い。話してくれてありがとうなぁ。」
頭を撫でられて、その優しさにホッとする。
「じいちゃんはさ、俺が何言っても受け止めてくれるよね。それってオーバー60にならないと身に付かない能力?」
冗談めかして笑う俺に、じいちゃんはキョトンとする。
「何で?ハルもやってる事だよ?」
「…え?」
「レンに対していつもそうだろう。だから、レンはハルの前だと良く笑う。」
「いやいや!俺、蓮にかなり文句言ったりしてると思うよ?」
「『受け入れる』のと『言いなりになる』のは違うんだよ。ハルは蓮の考えや思いを尊重して、それから自分の意見を言える。」
「…そうかなぁ?でもさ、それって皆んなやってる事なんじゃないの?」
「そうだったらいいんだけどなぁ、なかなか難しいんだよ。特に、蓮のような相手にはね。
人間はね、自分より優秀な人間を前にすると自分の意見を言うのが難しくなる。
それに、その相手に感情がある事を忘れてしまうものなんだよ。『この人がそう言うならそれが正解なんだろう』ってね。そこにどんな思いがあるのかを自然に無視してしまうんだ。」
前に啓太が、サッキーがこんな事言ってたって少し話してくれた内容に良く似てる。
「だけど、別に意識してそうしてる訳じゃないし…。」
「だから凄いんだよ。ハルはレンに対して自然とそうしてる。レンはハルの側にいると心地いいだろうなぁ。それに、褒め上手だし。」
「どう言う事??」
「蓮にとってほとんどの事は『できて当たり前』なんだよ。だけど、ハルは純粋にそれを凄いって言えるだろう?」
「それは…だって凄いし。あ、でもさ、蓮がじいちゃん達といる時楽しそうなのは、2人も蓮の事『できて当たり前』なんて思ってないからって事?」
フランス語の事も褒めてたもんね。
「それもあるかもしれないけど…ハルには叶わないよ?」
「うん?」
「『自分が褒められるのを、ハルが我が事みたいに喜んでくれる。』さっきのレンの照れた顔見ただろう?」
え、あれって照れてたの?
顔は良く見えなかったけど…。
「ハルが自分の心に寄り添ってくれる事が、蓮にとって一番嬉しい事なんだよ。」
そうなの?本当に?
俺の頭の中は疑問でいっぱいだ。
でも、その言葉は俺の胸を暖かくする。
もしかしたら、俺が蓮にしてあげられてる事があるのかもしれない。
●●●
祖父母編は次回で終わります。
69
あなたにおすすめの小説
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
だって、君は210日のポラリス
大庭和香
BL
モテ属性過多男 × モブ要素しかない俺
モテ属性過多の理央は、地味で凡庸な俺を平然と「恋人」と呼ぶ。大学の履修登録も丸かぶりで、いつも一緒。
一方、平凡な小市民の俺は、旅行先で両親が事故死したという連絡を受け、
突然人生の岐路に立たされた。
――立春から210日、夏休みの終わる頃。
それでも理央は、変わらず俺のそばにいてくれて――
📌別サイトで読み切りの形で投稿した作品を、連載形式に切り替えて投稿しています。
15,000字程度の予定です。
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
昔「結婚しよう」と言ってくれた幼馴染は今日、僕以外の人と結婚する
子犬一 はぁて
BL
幼馴染の君は、7歳のとき
「大人になったら結婚してね」と僕に言って笑った。
そして──今日、君は僕じゃない別の人と結婚する。
背の低い、寝る時は親指しゃぶりが癖だった君は、いつの間にか皆に好かれて、彼女もできた。
結婚式で花束を渡す時に胸が痛いんだ。
「こいつ、幼馴染なんだ。センスいいだろ?」
誇らしげに笑う君と、その隣で微笑む綺麗な奥さん。
叶わない恋だってわかってる。
それでも、氷砂糖みたいに君との甘い思い出を、僕だけの宝箱にしまって生きていく。
君の幸せを願うことだけが、僕にできる最後の恋だから。
僕の番
結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが――
※他サイトにも掲載
両片思いの幼馴染
kouta
BL
密かに恋をしていた幼馴染から自分が嫌われていることを知って距離を取ろうとする受けと受けの突然の変化に気づいて苛々が止まらない攻めの両片思いから始まる物語。
くっついた後も色々とすれ違いながら最終的にはいつもイチャイチャしています。
めちゃくちゃハッピーエンドです。
学校一のイケメンとひとつ屋根の下
おもちDX
BL
高校二年生の瑞は、母親の再婚で連れ子の同級生と家族になるらしい。顔合わせの時、そこにいたのはボソボソと喋る陰気な男の子。しかしよくよく名前を聞いてみれば、学校一のイケメンと名高い逢坂だった!
学校との激しいギャップに驚きつつも距離を縮めようとする瑞だが、逢坂からの印象は最悪なようで……?
キラキライケメンなのに家ではジメジメ!?なギャップ男子 × 地味グループ所属の能天気な男の子
立場の全く違う二人が家族となり、やがて特別な感情が芽生えるラブストーリー。
全年齢
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる