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番外編
桜の追憶①
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お久しぶりです!
こちらの番外編ですが、時系列的には解決編『69』の直ぐ後になります。
霊泉家がテーマですが、蓮晴も出てきますよー!
2人は和解後なので仲良し(意味深)です。
●●●
その日
霧深い山の奥地に夕陽の紅が輝いた。
やがてそれは紅蓮の炎へと成長し、四方を山々に囲まれた平地を蹂躙する。
一夜をかけて焼き尽くされた後に広がるのは、漆黒の闇。
全てが灰に帰したその大地を、黒い革靴が踏む。
夜から溶け出したような黒スーツの男が、燻る辺り一帯を見渡した。
確認するような動作をするその瞳には、何の感情も浮かんではいない。
男は取り出したスマホの画面に目を走らせる。
『海外スポーツ選手の活躍』
『タレントの不倫騒動』
『政治家の失言』
その他にも、膨大な数の文字が情報を伝えるべく羅列している。
しかし、どれも男の関心を引く事は無い。
「誰も知らぬのならば、初めから無かったのと同じ事」
言葉と同時に突風が巻き上がった。
烟る空気と生命の残り香を包み込んだそれは、宙に舞い上がり霧散する。
その先に浮かび上がるのは、雲を外された満月。
その光が照らした地上から、男の姿は消えていた。
日常を生きる人々は知らない。
怨念渦巻く紅蓮の炎の真相を。
闇に蠢く呪いの残滓と断末魔を。
人々は気付かない。
とある集落が一夜にして姿を消し、数十人が消息を断った事を。
この先も、決してーー。
(side 切藤蓮)
「はぁ、クソが…」
切藤総合病院を後にした俺の足はすこぶる重かった。
リハビリの経過が悪い…訳ではない。
何ならそっちは順調そのものだ。
なんたって晴がいるからな。
赦して貰えただけでも奇跡だったのに、晴は以前より愛情表現を沢山してくれるようになった。
遥との誤解が解けた事で安心したのか、めちゃめちゃ甘えてくれる。
俺がソファに座ってると必ず膝に乗ってくるし、うたた寝して目を覚ますと俺の上で一緒に寝てるし。
この間リビングで課題をやってた時もヤバかった。
『蓮、邪魔しないからくっついてていい?』
ちょっと不安そうな上目遣いでそんな事言われて…可愛すぎて本気で腹に収めたかった。
あれだ、キュートアグレッションってやつ。
当然、課題そっちのけで晴を構い倒した訳だ。
『ち、違う!そう言う意味じゃない!』なんて焦るのをベッドに連れ込んで。
後で抗議されたけど、耳まで真っ赤になってたからあれは照れてただけだと思う。
はぁ、愛しい。
ただ、逆に言えばそう言う事を今まで我慢してたんだよな。
自分が二番目の存在だと思ってた晴の気持ちを考えると、暴力的な衝動に駆られる。
当時の自分をボコボコにしてやりたくて。
そんな風に後悔は尽きないが、俺達は未来を向いてる。
今度こそ同じ方向で、同じ歩調で。
そんな最愛が隣にいて、順調じゃない訳がない。
今だって家に帰れば晴が出迎えてくれるんだから、本来なら最高に幸せだ。
今日は…少し事情が違うってだけで。
溜息を吐きながら、さっきまでの憂鬱な会話を思い出す。
「やあ、久しぶりだね蓮。」
話があると呼ばれた切藤総合病院の理事長室で俺に声を掛けてきたのは、親父じゃなかった。
「は?何でテメェがここにいんだよ。」
寛いだ様子でソファに腰かける霊泉与一郎の姿に眉を寄せる。
コイツは霊泉家の騒動の後、監視付きで海外に送られる事が決まった筈だ。
「蓮、挨拶くらいしなさい。仮にも従兄なんだから。」
「従兄なんかいねぇよ、俺にも翔にもな。」
親父が呆れた様に溜息を吐くが知ったこっちゃねぇ。
コイツの協力無くして霊泉家を潰す事ができなかったのは理解してる。
ただ、自分本位な考えで助けを求めてきたのも事実だ。
無自覚なのか知らねぇが、意識不明の美優に関して翔を煽るような言動だってしてきた。
何より許せないのは、俺が必死で遠ざけてる間に晴と接触しやがった事。
「可愛い晴は元気かな?」
「次、名前で呼んだら落とすからな。」
「わぁ、相変わらずだなぁ…」
俺に気絶させられた時の事を思い出したのか、与一郎はヘラヘラしてた表情を引き攣らせた。
そして、何故か半ば感心したように続ける。
「不服だろうけれど、それでこそ霊泉家の血を引く者って感じだよねぇ。…わっ!待って待って!」
一歩踏み出した俺に自分の失言を悟ったのか、与一郎が親父の後ろに隠れる。
「怒ったならごめんね。でも、僕が言いたかったのは霊泉家の起源…始祖様の話だよ!」
「始祖…」
そのワードに記憶の何かが引っ掛かった。
事故の後遺症で以前より容量は少なくなったが、脳内で検索をかければ記憶はサムネみたいに表示される。
これか…?
中学の修学旅行を選び取ると、脳内で動画が再生される。
霊泉家の天敵である一族が司る神社で、後に晴に渡す事になる御守りを貰った時の光景だ。
『ほんに賢いのう。まるで始祖のようじゃな。
憂い子じゃ、振り向かず行くが良い。』
そうだった、この時何故か直感したんだ。
帰りがけに言われたこの台詞を発したのは、少女の見た目をした何かだと。
振り返ると消えてたって言う不思議体験の方が衝撃で、深く考えてなかったが…。
「霊泉家の歴史は結構…いや、それこそ8割くらい脚色されてるんだ。…おそらく、叔父上がお祖父様から聞いてご存知の内容とも違うと思います。」
「そうなのか?どうして与一郎君はそれを知ってるんだい?」
「小学生の時一度だけ、テストで満点を取れなかった罰で蔵に閉じ込められたんです。折檻部屋で殴られないだけマシでしたが、真っ暗で凄く怖くて…。何時間たったのか分からなくなった頃、床下から薄っすら光が漏れ出てる事に気が付きました。非常灯があるのかと手探りでそこを調べていると、小指の先程の小さな引っ掛かりがあって。そこを開けたら現れた小さな空間に、一冊の古い本のような物がありました。」
親父に対してはやたら丁寧な与一郎を観察するが、嘘を言ってる様子はない。
「隠しアイテムを見つけたような気分で、蔵から出された時に服の中に入れてコッソリ部屋に持ち帰ったんです。
時間をかけて古語を解読して、高校生の頃にはそれが霊泉家の始祖の手記である事を悟りました。
ただ、お祖父様に聞いていた話とはかけ離れていて…。偽物かもと思い、大学生になってからその道のプロである教授に見てもらったんです。」
当たり障りのない、日記のような項目だけを抜き取って渡したそれに、教授は大変興奮したらしい。
「『間違いなく平安時代の和紙と炭によって書かれたものである』と。そして、身分が高くなければこんなに上等な紙は使えないとの事でした。それこそ、時の帝に仕える立場のような。」
博物館への寄贈を勧められて曖昧に誤魔化しながら、与一郎はこれが本物であると考えるようになったらしい。
「そうであるなら何者かが…いえ、霊泉家の子孫達が自分達の都合のいいように思想を変えて後世に伝えたんじゃないかと。…その頃には僕自身が一族の異常さに気が付いていましたから、間違いないと確信したんです。」
そして、実の妹との婚姻の件がダメ押しとなり与一郎はこちらに寝返った。
「霊泉家の始祖様は、女性です。しかも、貴族ではなく平民の。」
その言葉に親父が息を呑む。
『女は子を成す為の道具』ってイカれた女性蔑視に反発して家と縁切りした親父からすると、とても信じられないんだろう。
そしてきっと親父とは別の意味で、一族の誰もが信じない筈だ。
貴い筈の自分達の血が平民の女によって始まったなんて、プライドの高い奴等に耐えられる訳がない。
「それでね、僕が始祖様と蓮の繋がりを感じるのはさ…」
そう言って与一郎が語り出したのは、古の時代の話。
死ぬまで
いや、死んでからもなお
一人の男を愛し続けた女の生き様だった
●●●
京都での話→side蓮中学編14話『京都』
与一郎と蓮の出会い→解決編『34』
にありますので良ければぜひ☆
次回は霊泉家の昔話です。
早く晴を登場させたい!笑
こちらの番外編ですが、時系列的には解決編『69』の直ぐ後になります。
霊泉家がテーマですが、蓮晴も出てきますよー!
2人は和解後なので仲良し(意味深)です。
●●●
その日
霧深い山の奥地に夕陽の紅が輝いた。
やがてそれは紅蓮の炎へと成長し、四方を山々に囲まれた平地を蹂躙する。
一夜をかけて焼き尽くされた後に広がるのは、漆黒の闇。
全てが灰に帰したその大地を、黒い革靴が踏む。
夜から溶け出したような黒スーツの男が、燻る辺り一帯を見渡した。
確認するような動作をするその瞳には、何の感情も浮かんではいない。
男は取り出したスマホの画面に目を走らせる。
『海外スポーツ選手の活躍』
『タレントの不倫騒動』
『政治家の失言』
その他にも、膨大な数の文字が情報を伝えるべく羅列している。
しかし、どれも男の関心を引く事は無い。
「誰も知らぬのならば、初めから無かったのと同じ事」
言葉と同時に突風が巻き上がった。
烟る空気と生命の残り香を包み込んだそれは、宙に舞い上がり霧散する。
その先に浮かび上がるのは、雲を外された満月。
その光が照らした地上から、男の姿は消えていた。
日常を生きる人々は知らない。
怨念渦巻く紅蓮の炎の真相を。
闇に蠢く呪いの残滓と断末魔を。
人々は気付かない。
とある集落が一夜にして姿を消し、数十人が消息を断った事を。
この先も、決してーー。
(side 切藤蓮)
「はぁ、クソが…」
切藤総合病院を後にした俺の足はすこぶる重かった。
リハビリの経過が悪い…訳ではない。
何ならそっちは順調そのものだ。
なんたって晴がいるからな。
赦して貰えただけでも奇跡だったのに、晴は以前より愛情表現を沢山してくれるようになった。
遥との誤解が解けた事で安心したのか、めちゃめちゃ甘えてくれる。
俺がソファに座ってると必ず膝に乗ってくるし、うたた寝して目を覚ますと俺の上で一緒に寝てるし。
この間リビングで課題をやってた時もヤバかった。
『蓮、邪魔しないからくっついてていい?』
ちょっと不安そうな上目遣いでそんな事言われて…可愛すぎて本気で腹に収めたかった。
あれだ、キュートアグレッションってやつ。
当然、課題そっちのけで晴を構い倒した訳だ。
『ち、違う!そう言う意味じゃない!』なんて焦るのをベッドに連れ込んで。
後で抗議されたけど、耳まで真っ赤になってたからあれは照れてただけだと思う。
はぁ、愛しい。
ただ、逆に言えばそう言う事を今まで我慢してたんだよな。
自分が二番目の存在だと思ってた晴の気持ちを考えると、暴力的な衝動に駆られる。
当時の自分をボコボコにしてやりたくて。
そんな風に後悔は尽きないが、俺達は未来を向いてる。
今度こそ同じ方向で、同じ歩調で。
そんな最愛が隣にいて、順調じゃない訳がない。
今だって家に帰れば晴が出迎えてくれるんだから、本来なら最高に幸せだ。
今日は…少し事情が違うってだけで。
溜息を吐きながら、さっきまでの憂鬱な会話を思い出す。
「やあ、久しぶりだね蓮。」
話があると呼ばれた切藤総合病院の理事長室で俺に声を掛けてきたのは、親父じゃなかった。
「は?何でテメェがここにいんだよ。」
寛いだ様子でソファに腰かける霊泉与一郎の姿に眉を寄せる。
コイツは霊泉家の騒動の後、監視付きで海外に送られる事が決まった筈だ。
「蓮、挨拶くらいしなさい。仮にも従兄なんだから。」
「従兄なんかいねぇよ、俺にも翔にもな。」
親父が呆れた様に溜息を吐くが知ったこっちゃねぇ。
コイツの協力無くして霊泉家を潰す事ができなかったのは理解してる。
ただ、自分本位な考えで助けを求めてきたのも事実だ。
無自覚なのか知らねぇが、意識不明の美優に関して翔を煽るような言動だってしてきた。
何より許せないのは、俺が必死で遠ざけてる間に晴と接触しやがった事。
「可愛い晴は元気かな?」
「次、名前で呼んだら落とすからな。」
「わぁ、相変わらずだなぁ…」
俺に気絶させられた時の事を思い出したのか、与一郎はヘラヘラしてた表情を引き攣らせた。
そして、何故か半ば感心したように続ける。
「不服だろうけれど、それでこそ霊泉家の血を引く者って感じだよねぇ。…わっ!待って待って!」
一歩踏み出した俺に自分の失言を悟ったのか、与一郎が親父の後ろに隠れる。
「怒ったならごめんね。でも、僕が言いたかったのは霊泉家の起源…始祖様の話だよ!」
「始祖…」
そのワードに記憶の何かが引っ掛かった。
事故の後遺症で以前より容量は少なくなったが、脳内で検索をかければ記憶はサムネみたいに表示される。
これか…?
中学の修学旅行を選び取ると、脳内で動画が再生される。
霊泉家の天敵である一族が司る神社で、後に晴に渡す事になる御守りを貰った時の光景だ。
『ほんに賢いのう。まるで始祖のようじゃな。
憂い子じゃ、振り向かず行くが良い。』
そうだった、この時何故か直感したんだ。
帰りがけに言われたこの台詞を発したのは、少女の見た目をした何かだと。
振り返ると消えてたって言う不思議体験の方が衝撃で、深く考えてなかったが…。
「霊泉家の歴史は結構…いや、それこそ8割くらい脚色されてるんだ。…おそらく、叔父上がお祖父様から聞いてご存知の内容とも違うと思います。」
「そうなのか?どうして与一郎君はそれを知ってるんだい?」
「小学生の時一度だけ、テストで満点を取れなかった罰で蔵に閉じ込められたんです。折檻部屋で殴られないだけマシでしたが、真っ暗で凄く怖くて…。何時間たったのか分からなくなった頃、床下から薄っすら光が漏れ出てる事に気が付きました。非常灯があるのかと手探りでそこを調べていると、小指の先程の小さな引っ掛かりがあって。そこを開けたら現れた小さな空間に、一冊の古い本のような物がありました。」
親父に対してはやたら丁寧な与一郎を観察するが、嘘を言ってる様子はない。
「隠しアイテムを見つけたような気分で、蔵から出された時に服の中に入れてコッソリ部屋に持ち帰ったんです。
時間をかけて古語を解読して、高校生の頃にはそれが霊泉家の始祖の手記である事を悟りました。
ただ、お祖父様に聞いていた話とはかけ離れていて…。偽物かもと思い、大学生になってからその道のプロである教授に見てもらったんです。」
当たり障りのない、日記のような項目だけを抜き取って渡したそれに、教授は大変興奮したらしい。
「『間違いなく平安時代の和紙と炭によって書かれたものである』と。そして、身分が高くなければこんなに上等な紙は使えないとの事でした。それこそ、時の帝に仕える立場のような。」
博物館への寄贈を勧められて曖昧に誤魔化しながら、与一郎はこれが本物であると考えるようになったらしい。
「そうであるなら何者かが…いえ、霊泉家の子孫達が自分達の都合のいいように思想を変えて後世に伝えたんじゃないかと。…その頃には僕自身が一族の異常さに気が付いていましたから、間違いないと確信したんです。」
そして、実の妹との婚姻の件がダメ押しとなり与一郎はこちらに寝返った。
「霊泉家の始祖様は、女性です。しかも、貴族ではなく平民の。」
その言葉に親父が息を呑む。
『女は子を成す為の道具』ってイカれた女性蔑視に反発して家と縁切りした親父からすると、とても信じられないんだろう。
そしてきっと親父とは別の意味で、一族の誰もが信じない筈だ。
貴い筈の自分達の血が平民の女によって始まったなんて、プライドの高い奴等に耐えられる訳がない。
「それでね、僕が始祖様と蓮の繋がりを感じるのはさ…」
そう言って与一郎が語り出したのは、古の時代の話。
死ぬまで
いや、死んでからもなお
一人の男を愛し続けた女の生き様だった
●●●
京都での話→side蓮中学編14話『京都』
与一郎と蓮の出会い→解決編『34』
にありますので良ければぜひ☆
次回は霊泉家の昔話です。
早く晴を登場させたい!笑
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