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放浪編
看守 〈サキュバス〉
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――ネズミの案内の元で囚人区に戻ったレナ達は金網に取り囲まれている建物を見上げ、出入口を守る巨人族の女性兵士に話しかける。女囚の管理を行う兵士も女性に統一されているらしく、金網の中にも女性の兵士が巡回を行う須姿が見かけられた。
「すいません、中に用事があるんですが入っても構いませんか?」
「……お前達、まだ色を知る年齢じゃないだろう。ここに来るのは早いぞ」
「悪い事は言わない、ガキのうちに女を知ると碌な大人にならないぞ」
レナ達の姿を見て全員が子供だと知った女性兵士達は眉をしかめて中に通すことを拒否するが、どうしても中に入りたいレナはネズミにささやく。
「おい、何か入れてくれそうになさそうだけど、どうする?」
「困りましたね。この人達には賄賂は通じなさそうですし、仕方ないからパールさんが出てくるまで待ちますか?」
「出てくるのか?」
「あの人は気まぐれ屋なので割と頻繁に外に出向くんですよ。気に入った囚人を見かければ中にまで案内してくれますけど……」
「それは困るな、こっちとしては早々に取り返したいのに……」
女性兵士に拒まれた以上は中に入る事は難しく、仕方なく三人はその場を離れようとした時、金網の内側から声を掛けられる。
「あら?そこにいるのは……もしかしてネズミちゃん?」
「うっ……この声は」
声を掛けられたネズミは顔色を悪くして恐る恐る金網に振り返ると、そこには金髪の絶世の美女が存在し、胸元に西瓜でも仕込んでいるのかと思わせる程に大きな胸を揺らして駆けつけてきた。彼女は嬉々とした表情を浮かべて入り口を潜り抜けてネズミに抱き着く。
「やっぱりネズミちゃ~ん!!お姉さんに会いに来てくれたのね、嬉しい!!」
「うぷっ……ぱ、パールさん、お久しぶりですね」
豊かな胸元でネズミの頭を挟みながら妖艶な笑みを浮かべる美女にレナとゴンゾウは圧倒され、二人の存在に気づいた女性は不思議そうな表情を浮かべる。
「あら、この子達は……初めて見る顔ですね。もしかして新入りさんですか?」
「あ、どうも……レナです」
「ご、ゴンゾウと言います」
「初めまして、私はパールと申します」
「ごほんっ!!……お二人に紹介しますね。この方が女性看守のパールさんです」
緊張気味に自己紹介を行うレナとゴンゾウにパールは微笑み、やっと解放されたネズミが改めてパールの紹介を行う。自分の元に訪れた3人を見てパールは不思議そうに首を傾げ、用件を尋ねた。
「それでネズミちゃん、今日は何の用事かしら?お姉さんに会いに来てくれたの?」
「ははは、そんんまさか……実はこのお二人がパールさんに会いたいそうなのでここまで連れてきただけですよ」
「あら、そうだったの?それで私に何の用事かしら?」
「あ、その……」
パールが優しく微笑えむとゴンゾウが返答に困ったようにレナに視線を向け、代わりにレナがこの場所へ訪れた理由を話す。
「ちょっとパールさんに尋ねたい事があって来たんですが、お時間は大丈夫ですか?」
「そうなの?でも、ちょっと困りました……実は私、今からゴブさんの所に呼ばれてすぐに向かわないといけませんから……」
「ゴブさん?」
「御二人がまだ顔を合わせていないハイ・ゴブリンの看守の事ですよ。今は食料の確保のために監獄の外に出向いていたはずなんですが……どうやら戻ってきたようですね」
パールが女囚館から外に出ようとしていたのは外部から戻ってきた看守の出迎えのためらしく、急いで向かわなければならないという。だが、ここで彼女を通すと今度はいつ会えるかも分からず、どうにか話だけでも聞いてもらえないのかレナは粘る。
「あの!!時間は取らせないので話だけでも聞いてくれませんか?」
「ええっと……」
「おい、お前!!囚人の分際でパールさんに迷惑を掛ける気か!!」
「図々しい奴め!!今すぐ消えろ!!」
レナの言葉にパールは困った表情を浮かべると見張り役の巨人族の女兵士達が怒鳴り声をあげ、どうやらパールは兵士にも慕われているらしく、仕方なくゴンゾウとネズミはレナを抑える。
「レナ、ここは退くぞ」
「流石に兵士の人に目を付けられるのは不味いですよ」
「くっ……すいませんでした」
「あっ……その、ごめんなさい」
二人に連れられる形で立ち去るレナにパールは申し訳なさそうな表情を浮かべるが、すぐに用事を思い出したように走り出す。ここで彼女の後を追えば話が出来るのではないかとレナは考えたが、移動の途中でパールは背中から蝙蝠の羽根を想像させる翼を出現させ、そのまま空へ飛び立つ。
「じゃあ、行ってきま~す」
「「お気をつけて!!」」
二人の兵士に見送られながら羽根を翻したパールは上空へ飛翔し、監獄都市の唯一の出入口である門の方角へ向けて移動する。その様子を見送ったレナはこれでは後を追跡する事も出来ず、唖然とした表情を浮かべた。
「すいません、中に用事があるんですが入っても構いませんか?」
「……お前達、まだ色を知る年齢じゃないだろう。ここに来るのは早いぞ」
「悪い事は言わない、ガキのうちに女を知ると碌な大人にならないぞ」
レナ達の姿を見て全員が子供だと知った女性兵士達は眉をしかめて中に通すことを拒否するが、どうしても中に入りたいレナはネズミにささやく。
「おい、何か入れてくれそうになさそうだけど、どうする?」
「困りましたね。この人達には賄賂は通じなさそうですし、仕方ないからパールさんが出てくるまで待ちますか?」
「出てくるのか?」
「あの人は気まぐれ屋なので割と頻繁に外に出向くんですよ。気に入った囚人を見かければ中にまで案内してくれますけど……」
「それは困るな、こっちとしては早々に取り返したいのに……」
女性兵士に拒まれた以上は中に入る事は難しく、仕方なく三人はその場を離れようとした時、金網の内側から声を掛けられる。
「あら?そこにいるのは……もしかしてネズミちゃん?」
「うっ……この声は」
声を掛けられたネズミは顔色を悪くして恐る恐る金網に振り返ると、そこには金髪の絶世の美女が存在し、胸元に西瓜でも仕込んでいるのかと思わせる程に大きな胸を揺らして駆けつけてきた。彼女は嬉々とした表情を浮かべて入り口を潜り抜けてネズミに抱き着く。
「やっぱりネズミちゃ~ん!!お姉さんに会いに来てくれたのね、嬉しい!!」
「うぷっ……ぱ、パールさん、お久しぶりですね」
豊かな胸元でネズミの頭を挟みながら妖艶な笑みを浮かべる美女にレナとゴンゾウは圧倒され、二人の存在に気づいた女性は不思議そうな表情を浮かべる。
「あら、この子達は……初めて見る顔ですね。もしかして新入りさんですか?」
「あ、どうも……レナです」
「ご、ゴンゾウと言います」
「初めまして、私はパールと申します」
「ごほんっ!!……お二人に紹介しますね。この方が女性看守のパールさんです」
緊張気味に自己紹介を行うレナとゴンゾウにパールは微笑み、やっと解放されたネズミが改めてパールの紹介を行う。自分の元に訪れた3人を見てパールは不思議そうに首を傾げ、用件を尋ねた。
「それでネズミちゃん、今日は何の用事かしら?お姉さんに会いに来てくれたの?」
「ははは、そんんまさか……実はこのお二人がパールさんに会いたいそうなのでここまで連れてきただけですよ」
「あら、そうだったの?それで私に何の用事かしら?」
「あ、その……」
パールが優しく微笑えむとゴンゾウが返答に困ったようにレナに視線を向け、代わりにレナがこの場所へ訪れた理由を話す。
「ちょっとパールさんに尋ねたい事があって来たんですが、お時間は大丈夫ですか?」
「そうなの?でも、ちょっと困りました……実は私、今からゴブさんの所に呼ばれてすぐに向かわないといけませんから……」
「ゴブさん?」
「御二人がまだ顔を合わせていないハイ・ゴブリンの看守の事ですよ。今は食料の確保のために監獄の外に出向いていたはずなんですが……どうやら戻ってきたようですね」
パールが女囚館から外に出ようとしていたのは外部から戻ってきた看守の出迎えのためらしく、急いで向かわなければならないという。だが、ここで彼女を通すと今度はいつ会えるかも分からず、どうにか話だけでも聞いてもらえないのかレナは粘る。
「あの!!時間は取らせないので話だけでも聞いてくれませんか?」
「ええっと……」
「おい、お前!!囚人の分際でパールさんに迷惑を掛ける気か!!」
「図々しい奴め!!今すぐ消えろ!!」
レナの言葉にパールは困った表情を浮かべると見張り役の巨人族の女兵士達が怒鳴り声をあげ、どうやらパールは兵士にも慕われているらしく、仕方なくゴンゾウとネズミはレナを抑える。
「レナ、ここは退くぞ」
「流石に兵士の人に目を付けられるのは不味いですよ」
「くっ……すいませんでした」
「あっ……その、ごめんなさい」
二人に連れられる形で立ち去るレナにパールは申し訳なさそうな表情を浮かべるが、すぐに用事を思い出したように走り出す。ここで彼女の後を追えば話が出来るのではないかとレナは考えたが、移動の途中でパールは背中から蝙蝠の羽根を想像させる翼を出現させ、そのまま空へ飛び立つ。
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二人の兵士に見送られながら羽根を翻したパールは上空へ飛翔し、監獄都市の唯一の出入口である門の方角へ向けて移動する。その様子を見送ったレナはこれでは後を追跡する事も出来ず、唖然とした表情を浮かべた。
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