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最終章 前編 〈王都編〉
武者震い
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――広場の騒動から数分後、どうにか持ち直したミドルが広場に辿り着いた頃には数多くの兵士が地面に横たわり、彼等の解放を他の兵士達が行っていた。その光景を見ただけでミドルはここで何が起きたのかを理解し、頭に包帯を巻いて震える警備隊長の元へ向かう。
「状況は?」
「ひっ……こ、これはミドル将軍……ご無事でしたか」
「余計なことを口にしなくていい。状況はどうなっている?」
ミドルの存在に気付いた隊長は愛想笑いを浮かべるが、彼の表情を見た瞬間に顔色を青くさせ、その場で土下座を行う。下手な嘘を吐けば自分の命がないと判断し、警備隊長は正直にこの場で起きた出来事を話す。
「も、申し訳ございません!!指名手配犯の捕縛に失敗し、現在も追跡中です……!!」
「逃げられたか……こちらの被害は?」
「兵士が数十名ほど負傷しましたが、死傷者はおりません。回復次第にすぐに追跡させます!!」
「黒影からの報告は?兵士に紛れていた暗殺者の部隊はどうした?」
「それが……連絡は途絶えました」
兵士達の中には暗殺者の職業の人間も含まれ、仮に相手が逃走した場合に備えて追跡に長けた暗殺者の人間を送り込む準備は整えていたが、二人の追跡に放った暗殺者が戻ってこない以上は彼等も倒されたと考えるべきだろう。つまり、これだけの王国兵が存在しながら折角見つけた革命団に繋がる人物を逃しただけではなく、こちらも軽微とはいえ被害を受けた結果になる。
ミドルはため息を吐きながら座り込み、今回の件で警備隊長を責める気は彼にはなかった。基を正せばミドルが自分の体調を管理していればバルとアイラを仕留める事も出来たのだが、次の警備隊長の言葉を聞いてミドルは反応出来ずにはいられなかった。
「そ、それと……追跡の最中に例の最重要指名手配犯を発見しました」
「何だと……!?」
「ひいっ!?」
最重要指名手配犯という言葉にミドルは目を見開き、既に「彼」がこの街に訪れているという情報にミドルは槍を握り締める。予想していたとはいえ、警備を最大限に高めていたにも関わらずに既に彼が街に侵入されていたという事実にミドルは興奮を隠せない。
「そうか、彼も既にここに辿り着いていたか」
「しょ、将軍?」
「追跡はここまでだ。もうこれ以上の捜査は無意味だろう……それよりも街の警備を強化する。すぐに負傷兵を城内へ運び込め」
「は、はい!!」
ミドルの言葉に警備隊長は即座に従い、そんな彼の姿を見ながらミドルは自分の腕が震えている事に気付き、まだ体調が完全に治っていないのかと考えたが、自分が無意識に武者震いをしている事に気付く。
「ふっ……久しぶりだな、この感覚は」
大将軍の地位に就いてからミドルは数多の強者と戦ったことがあるが、この数年は強敵と呼べるほどの存在と相対した事はなかった。しかし、この街に「レナ」が戻った事を知ったミドルは内心で自分が喜んでいる事を知り、月を見上げた――
――その一方、城下町で騒動が起きている頃、王城内に捕らわれているシズネの元に王妃が赴いていた。彼女の傍には護衛の姿はなく、壁に鎖で拘束されたシズネの姿を確認して彼女は微笑む。
「シズネ、考えは改まったかしら?」
「……何度来ようと変わらないわよ、あんたの元へは戻らない」
「そう、相変わらず強情な子ね」
身体中を痛めつけられたシズネは口元に血を流しながらも王妃の顔を見上げ、挑発的な視線を向ける。そんな彼女に王妃は笑みを浮かべたまま近寄り、彼女の顔を掴む。
「でも、いずれ貴方は私の元へ帰ってくるわ」
「何度も言わせないで……私はもう自由よ」
「……その恰好で自由とはよく言えるわね」
「身体を拘束されようと、心まではあんたに拘束された覚えはないわ……消えなさい」
王妃は毎晩のようにシズネの元に赴き、自分の元へ戻るように説得を試みるが、覚悟を決めた彼女は二度と仲間を裏切らない事を誓う。そんな彼女の態度に王妃は特に気にした風もなく、顔に着いた血をハンカチで拭い取ると牢屋から離れた。
「今日の所は帰るわ。これから色々と忙しくなりそうだからしばらくはここに来れないと思うわ」
「そう、それは嬉しいわね……あんたの顔を見れないと思うと」
「ああ、それと貴方のために新しいお友達を連れて来たわ。仲良くしなさい」
「友達……?」
シズネは王妃の言葉を聞いて仲間の誰かが捕まったのかと思ったが、王妃は扉の外で待機していた兵士達を呼び寄せると、シズネの前に大きな壺を運び込む。
唐突に自分の前に壺を置かれたシズネは戸惑い、中身が何なのかを確認しようとすると、彼女は目を見開く。壺の中には人間の白骨死体が緑色の液体の中に沈められていたのだ。
「何よ、これは……まさか!?」
「安心しなさい、動けないように樹精霊の粘液で固めているだけよ」
「固めている……?」
『ううっ……面目ありません』
「しゃべっ……!?」
壺の中に入っている頭蓋骨が光り輝き、徐々に人間の顔のように戻ると言葉を発する。それを見てシズネは白骨死体の正体が粘液で固められたホネミンだと気づく。まさか彼女も捕まっていた事も驚きだが、王妃はシズネの反応を見て二人が知り合いだと悟る。
「あら、あんまり驚かないわね。そのアンデッド……いえ、生物は知り合いだったのかしら?」
「し、知らないわよ……こんな骨なんて」
『そ~ですよ~……私は通りすがりの骨の精霊です。だから助けてください』
「残念だけど貴方は私の子供達に手を出した。このまま生かすわけにはいかないわ……といっても、浄化魔法が利かない辺りは普通のアンデッドとは違う様ね」
ホネミンを捕縛した王妃は最初は死霊の類かと思って治癒魔導士に浄化を頼んだが、どういう事なのか死霊系の魔物には絶大な効果を発揮する聖属性の魔法は受け付けない事が発覚し、しかも人語を話す事から普通のアンデッドではないと判明した。
最初は殺すつもりだったが、今までに見た事もない人語を話す骸骨という事で王妃は興味を抱き、彼女を拘束して情報を聞き出そうとしたが既に骨だけの状態なので五感も存在しないらしく、拷問を行う事も出来ない。なので試しに捕縛したシズネの前に晒して二人が関係を持っているのかを確かめた。
「その子の面倒は貴方に任せるわ。そうそう、逃げようとは思わない事ね。貴方は常に監視されているわ」
「……らしいわね」
シズネは牢屋内に存在する小鼠の群れに視線を向け、全ての小鼠の目元が怪しく光り輝いている事から彼等が普通の鼠ではなく、魔物使いに操作された小鼠だと気づいていた。兵士に見張らせるだけではなく、常に人間よりも五感が優れている小鼠を利用して自分達を見張る王妃の慎重さにシズネは舌打ちする。これでは下手な行動を起こせば相手に筒抜けのため、脱出する事も出来ない。
王妃は壺を移動させると、兵士を連れて牢屋を後にした。その後姿をシズネは睨みつけ、壺の中のホネミンがどうにか粘液の中から頭蓋骨だけを動かし、シズネに話しかけた。
『シズネさん、こういう時にあれですけど「くっ、殺せ」と言ってくれませんか?』
「嫌よ」
やっと出来た話し相手がよりにもよって白骨死体にしか見えないホネミンという事実にシズネは深いため息を吐き出す。
※おまけ
ホネミン『ううっ……ぬるぬるします。美少女を粘液攻めとはこの王妃、変態ですね(ノД`)イヤン』
王妃「減らず口の多い骸骨ね……ラーメンの出汁にするわよ( ゚Д゚)」
シズネ「ら、ラーメン……?(;´・ω・)?」
「状況は?」
「ひっ……こ、これはミドル将軍……ご無事でしたか」
「余計なことを口にしなくていい。状況はどうなっている?」
ミドルの存在に気付いた隊長は愛想笑いを浮かべるが、彼の表情を見た瞬間に顔色を青くさせ、その場で土下座を行う。下手な嘘を吐けば自分の命がないと判断し、警備隊長は正直にこの場で起きた出来事を話す。
「も、申し訳ございません!!指名手配犯の捕縛に失敗し、現在も追跡中です……!!」
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「兵士が数十名ほど負傷しましたが、死傷者はおりません。回復次第にすぐに追跡させます!!」
「黒影からの報告は?兵士に紛れていた暗殺者の部隊はどうした?」
「それが……連絡は途絶えました」
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ミドルはため息を吐きながら座り込み、今回の件で警備隊長を責める気は彼にはなかった。基を正せばミドルが自分の体調を管理していればバルとアイラを仕留める事も出来たのだが、次の警備隊長の言葉を聞いてミドルは反応出来ずにはいられなかった。
「そ、それと……追跡の最中に例の最重要指名手配犯を発見しました」
「何だと……!?」
「ひいっ!?」
最重要指名手配犯という言葉にミドルは目を見開き、既に「彼」がこの街に訪れているという情報にミドルは槍を握り締める。予想していたとはいえ、警備を最大限に高めていたにも関わらずに既に彼が街に侵入されていたという事実にミドルは興奮を隠せない。
「そうか、彼も既にここに辿り着いていたか」
「しょ、将軍?」
「追跡はここまでだ。もうこれ以上の捜査は無意味だろう……それよりも街の警備を強化する。すぐに負傷兵を城内へ運び込め」
「は、はい!!」
ミドルの言葉に警備隊長は即座に従い、そんな彼の姿を見ながらミドルは自分の腕が震えている事に気付き、まだ体調が完全に治っていないのかと考えたが、自分が無意識に武者震いをしている事に気付く。
「ふっ……久しぶりだな、この感覚は」
大将軍の地位に就いてからミドルは数多の強者と戦ったことがあるが、この数年は強敵と呼べるほどの存在と相対した事はなかった。しかし、この街に「レナ」が戻った事を知ったミドルは内心で自分が喜んでいる事を知り、月を見上げた――
――その一方、城下町で騒動が起きている頃、王城内に捕らわれているシズネの元に王妃が赴いていた。彼女の傍には護衛の姿はなく、壁に鎖で拘束されたシズネの姿を確認して彼女は微笑む。
「シズネ、考えは改まったかしら?」
「……何度来ようと変わらないわよ、あんたの元へは戻らない」
「そう、相変わらず強情な子ね」
身体中を痛めつけられたシズネは口元に血を流しながらも王妃の顔を見上げ、挑発的な視線を向ける。そんな彼女に王妃は笑みを浮かべたまま近寄り、彼女の顔を掴む。
「でも、いずれ貴方は私の元へ帰ってくるわ」
「何度も言わせないで……私はもう自由よ」
「……その恰好で自由とはよく言えるわね」
「身体を拘束されようと、心まではあんたに拘束された覚えはないわ……消えなさい」
王妃は毎晩のようにシズネの元に赴き、自分の元へ戻るように説得を試みるが、覚悟を決めた彼女は二度と仲間を裏切らない事を誓う。そんな彼女の態度に王妃は特に気にした風もなく、顔に着いた血をハンカチで拭い取ると牢屋から離れた。
「今日の所は帰るわ。これから色々と忙しくなりそうだからしばらくはここに来れないと思うわ」
「そう、それは嬉しいわね……あんたの顔を見れないと思うと」
「ああ、それと貴方のために新しいお友達を連れて来たわ。仲良くしなさい」
「友達……?」
シズネは王妃の言葉を聞いて仲間の誰かが捕まったのかと思ったが、王妃は扉の外で待機していた兵士達を呼び寄せると、シズネの前に大きな壺を運び込む。
唐突に自分の前に壺を置かれたシズネは戸惑い、中身が何なのかを確認しようとすると、彼女は目を見開く。壺の中には人間の白骨死体が緑色の液体の中に沈められていたのだ。
「何よ、これは……まさか!?」
「安心しなさい、動けないように樹精霊の粘液で固めているだけよ」
「固めている……?」
『ううっ……面目ありません』
「しゃべっ……!?」
壺の中に入っている頭蓋骨が光り輝き、徐々に人間の顔のように戻ると言葉を発する。それを見てシズネは白骨死体の正体が粘液で固められたホネミンだと気づく。まさか彼女も捕まっていた事も驚きだが、王妃はシズネの反応を見て二人が知り合いだと悟る。
「あら、あんまり驚かないわね。そのアンデッド……いえ、生物は知り合いだったのかしら?」
「し、知らないわよ……こんな骨なんて」
『そ~ですよ~……私は通りすがりの骨の精霊です。だから助けてください』
「残念だけど貴方は私の子供達に手を出した。このまま生かすわけにはいかないわ……といっても、浄化魔法が利かない辺りは普通のアンデッドとは違う様ね」
ホネミンを捕縛した王妃は最初は死霊の類かと思って治癒魔導士に浄化を頼んだが、どういう事なのか死霊系の魔物には絶大な効果を発揮する聖属性の魔法は受け付けない事が発覚し、しかも人語を話す事から普通のアンデッドではないと判明した。
最初は殺すつもりだったが、今までに見た事もない人語を話す骸骨という事で王妃は興味を抱き、彼女を拘束して情報を聞き出そうとしたが既に骨だけの状態なので五感も存在しないらしく、拷問を行う事も出来ない。なので試しに捕縛したシズネの前に晒して二人が関係を持っているのかを確かめた。
「その子の面倒は貴方に任せるわ。そうそう、逃げようとは思わない事ね。貴方は常に監視されているわ」
「……らしいわね」
シズネは牢屋内に存在する小鼠の群れに視線を向け、全ての小鼠の目元が怪しく光り輝いている事から彼等が普通の鼠ではなく、魔物使いに操作された小鼠だと気づいていた。兵士に見張らせるだけではなく、常に人間よりも五感が優れている小鼠を利用して自分達を見張る王妃の慎重さにシズネは舌打ちする。これでは下手な行動を起こせば相手に筒抜けのため、脱出する事も出来ない。
王妃は壺を移動させると、兵士を連れて牢屋を後にした。その後姿をシズネは睨みつけ、壺の中のホネミンがどうにか粘液の中から頭蓋骨だけを動かし、シズネに話しかけた。
『シズネさん、こういう時にあれですけど「くっ、殺せ」と言ってくれませんか?』
「嫌よ」
やっと出来た話し相手がよりにもよって白骨死体にしか見えないホネミンという事実にシズネは深いため息を吐き出す。
※おまけ
ホネミン『ううっ……ぬるぬるします。美少女を粘液攻めとはこの王妃、変態ですね(ノД`)イヤン』
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