不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?

カタナヅキ

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外伝 ~ヨツバ王国編~

城下町での戦闘

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「あ、あの剣は……クレナイ将軍の黒王剣!?」
「そんな馬鹿な、本物のはずがない!!」
「しかし、もしも本物だったら……」


レナが取り出した大剣を見て人々はどよめき、そんな彼等の反応を見てレナは黒王剣を地面に突き刺す。あまりの重量に刃は地面にめり込み、軽い振動が走った。クレナイが所有する黒王剣はレナの退魔刀と同じく、アダマンタイトで構成されている。


――どうしてレナが石像にされたクレナイの所有する「黒王剣」を所持しているのかというと、実はこの大剣は真っ赤な偽物であり、錬金術師の能力で本物のそっくりに作り出した大剣である。適当な素材を城下町で回収した後、物質変換と形状高速変化の能力を利用してクレナイが所持していた大剣と瓜二つの外見へと変化させているだけに過ぎない。ちなみにレナはクレナイと会ってはいないが、アイリスから事前に情報を教わっており、黒王剣の存在も知っていた。


本物のではないが外見と性質は黒王剣と全く同じ大剣を見せつけられた民衆は戸惑い、特にクレナイと関りのある警備兵たちはレナが取り出した黒王剣を見てクレナイが所持していた物と瓜二つである事から動揺を隠せない。東聖将の討伐に向かったはずのクレナイの大剣をレナが所持しているという事実に人々は混乱を起こす。


「この大剣は守備将クレナイが所持していた剣です!!彼も罠にはまり、現在は動けない状態に陥っています!!」
「馬鹿な!!クレナイ将軍が負けたというのか!?」
「そんな、六聖将筆頭が!?」
「有り得ない!!クレナイ将軍が負けるなんて……」


王都においてクレナイの人望は非常に厚く、歴代の六聖将の中でも最強の異名を持つ彼が敗れるとは信じられなかった。しかし、現実に彼が所持している黒王剣(実際は偽物だが)を持ち込んだレナに対して民衆は彼の言葉に耳を傾けざるを得ない。


「クレナイ将軍はまだ生きています!!しかし、カレハ王女の仕掛けた罠によって動けない状態に陥っています!!」
「どういう意味だ!!カレハ王女様がクレナイ将軍を罠に嵌めたというつもりか!?」
「その通りでござる!!クレナイ将軍は愚か、守備将軍も東聖将軍もカレハ王女が送り込んだ刺客によって壊滅させられたのでござる!!」
「そんな馬鹿な!!守備将軍は最強の軍隊だ、100万の軍勢を用意したって勝てるものか!!」
「現実を見る、それならどうしてここにクレナイ将軍の大剣があるの?」


人々はレナ達の言葉が信じられなかったが、黒王剣を見せつけられると黙り込み、彼等の話が本当なのではないかと思いこむ。それほどまでに見事にレナが作り出した黒王剣は本物と外見が似ており、仮にクレナイ本人でさえも見抜くことは出来ない程に精巧に作り出されていた。

人々の注意を引く事に成功したレナは背中の退魔刀を引き抜き、そろそろ時間稼ぎも難しくなったと悟り、作戦の第二段階に入る。武器を取り出したレナに対して警備兵は慌てて身構えると、彼等に対してレナは宣言する。


「聞け!!カレハ王女はこの国を乗っ取ろうとしている!!だけど、それを邪魔しようとする者は味方であろうと容赦はしない!!カレハ王女は降霊術でハヅキ家のマリアを操り、メドゥーサの魔眼を持つ死霊使いのキラウを利用してヨツバ王国を乗っ取ろうとしている!!だけど、そんな事は絶対にさせない!!」
「な、何を言っているんだ!?」
「いいから黙って話を聞けよ!!お前等にとっても重要な事なんだぞ!!」
「キュロロッ!!」
「ブモォッ!!」
「ぷるるんっ(威嚇)」


レナの言葉を聞いて警備兵たちは戸惑い、そんな彼等をダインたちが牽制すると、レナは退魔刀を王城の方角に示して「威圧」の固有スキルを発動させる。本来は自分よりも弱者の相手を怯えだせる能力ではあるが、使い方によっては多くの人間を圧倒させる程度の迫力を生み出す事も出来た。


「数日中に必ず王都にデブリ国王とティナ王女がここへ戻る!!その時に全ての真実が明かされる!!この事実を多くの人達に知らせろ!!この国の平和を望むのであればバルトロス王国と戦争なんてしてはいけないんだ!!」
『っ……!?』


少年から発せられるとは思えない気迫に周囲の人々は圧倒され、そんな彼等を見てレナは能力を解除すると、気配感知と魔力感知に反応があり、周囲から大勢の兵士と緑影と思われる反応が近づいてくる事に気付く。


「そろそろ限界か……皆、適当に暴れたら逃げるよ」
「了解」
「承知」
「や、やってやらぁっ!!」
「ブモォオオッ!!」
「キュロロッ!!」
「ぷるぷるっ!!」


レナの言葉に仲間達は円陣を組むようにお互いの背中を預け、街道や建物の屋根の上から接近してくる兵士と緑影の隊員に武器を構え、正々堂々と迎え撃つ準備を行う。


「居たぞ!!奴等を捕まえろ!!」
「これ以上にカレハ様の侮辱は許さん!!」
「民を下がらせろ!!」
「全員、生け捕りだ!!」


カレハの派閥と思われる兵隊が訪れると、民衆を掻き分けてレナ達に向かう。しかし、彼等の相手をするのはバルトロス王国内でも指折りの実力者揃いである事を知らない――






※ボツ案

レナ「このままカレハ王女の所へ行く!!」
アイリス「マリアとかキラウとかハヤテがいるから無理ですよ」
レナ「大丈夫、作戦がある!!」

※数日後

カレハ「ここらでラーメン屋という屋台があると聞いてきたのだけど……そんなに美味しい食べ物かしら?」
レナ「へい、らっしゃい!!」

(・ω・)←こっそり抜け出して屋台へ向かうカレハ

( ̄ω ̄)←ラーメン屋の屋台で待ち伏せするレナ

王妃と同じくカレハもラーメンが好きそうなイメージです。但し、彼女は醤油派ですが……
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